久しぶりに、しょっぱい試合を見せ付けられた。
なにがって、2月初旬にヨルダンで行われたロンドン五輪最終予選のシリア戦である。アンダー23の若き日本代表が関塚監督の下、一丸となって挑んだ天王山であった。
そして、見事なほどに不様に負けた。久しぶりに腹の立つ試合であった。
なにが嫌いだって、このような中途半端な試合をしたことが腹が立つ。勝負に勝ち負けは必然であり、率直に言ってシリアのほうが良い戦い方をした。だから負けるのも当然なのだが、負け方が気に入らない。
まず、試合の入り方からして中途半端であった。大方の予想を裏切り、FWに大迫ではなく、俊足の永井をもってきた。万能型の大迫とはことなり、100メートル11秒台のスピードを持つ永井をつかう以上、空いたスペースに走りこませるのが一番いい。
ところが、日本の選手たちは、なぜかロングボールを高々と放り込み、それを跳ね返される醜態を繰り返すばかり。試合も半ば近くになって、ようやくスペースにボールを走らせて永井の同点弾を呼び込む始末。
関塚監督期待のボランチ山村は、まるでボールを拾えず、球のチラシも中途半端で、相手にボールをカットされるばかり。後半になってようやく交替させて、ようやくボールがまわるようになったが、既に時は遅し。
どうも、奇をてらった関口監督の意図を、選手たちが理解していたとは思えない。おまけに不慣れなロングボールに頼り勝ちで、中盤でボールをつなげないから、まるで日本らしくないサッカーをして、選手たちの戸惑いが混乱に拍車を掛けるありさま。
攻撃も中途半端なら、守りも中途半端。私はJリーグが始まって以来、これほどボールがつながらない日本代表(アンダー23だが)をはじめてみた。断言するけど、選手明らかにビビッていたよね。
つうか、これほどボールだしが下手な選手たちだとは思わなかった。試合を観ていた人は分ると思うが、日本の選手が相手ボールをカットして、味方に出すはずのパスは、ほとんどシリアの選手に拾われていた。
DFの選手たちは、多くがJリーグのレギュラークラスだが、これほど下手だとは思わなかった。で、中盤の選手は何していたんだ?
俊足ではあるが、小柄な永井に対してロングボールを放り込むだけのオバカなプレーは、選手に無理なジャンプを強要させ、結果的に接触でバランスを崩し腕を骨折させる。味方の選手を怪我させてどうする。
交替して入った大迫が、相手フリーキックをオウンゴールしたのはともかく、ようやく低いボールを走らせての永井が得点。ようやく同点であり、後半に期待をもたせたが、監督がボケだった。
どうみてもシリア優勢の試合であり、アウェイの試合であることを思えば徹底的に守る作戦が一番有効であったはず。しかし、中途半端に攻めた。おそらく監督は決断しかねたのだろう。
日本は伝統的に守備的な試合を嫌がる。弱くても攻めて負ける試合をしたがる。だから監督が断固として守備固めの支持を出さねばならない。
南ア大会での岡田監督のように、自分では世界に通じる攻撃サッカーは出来ない現実を噛みしめ、それに共感した選手たちが徹底的に不様に守備的な試合をしたケースなど、日本代表では極めて稀な成功例だ。
だが、その決断を関口監督は避けた。まァ、この人はJリーグでの監督時代もそうだった。いつも指示不徹底で、半端な試合が多く、攻撃を口にするわりに攻撃的なチーム作りは下手だった。
明らかに日本より優勢な相手に、半端な攻撃指示を続けた結果が、あの終了間際の失点につながる。この敗戦でロンドン五輪出場は黄色信号だ。もはや自力での出場は無理で、相手の敗北待ちである。
ところが、翌日のスポーツ新聞をはじめ、日本のマスコミで関口監督の責任と更迭を要求した報道は皆無。これじゃあ駄目だ。同じ失敗を繰り返す可能性は高い。
このままではロンドン五輪で日本のサッカーの試合は観れずに終わると思う。はずれて欲しい予想だが、自業自得だとも思っている。
ああ、それにしても本当に久しぶりに腹の立つ試合でしたよ。まったくもってイカルス!
ちなみに下の写真はイカルス星人(@ウルトラセブン)
それと「ホムルズ」海峡の件、ありがとうございます。よく確認せずに書き殴ったもので、気がつきませんでした。
私、サッカー見ないので、記事と関係ないのですがイカルス星人に物凄く反応!(笑)
それとこの駄洒落・・・。
あ~、アイスラッガーが飛んできた~。
(;O;)
サッカーの事コメントできなくてごめんなさい。(^_^;)