ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ウクライナ侵攻

2022-03-02 13:35:00 | 社会・政治・一般
入院生活でなにかと制約の多いICUから一般病棟に移ると、ようやく世間の情報に触れることが出来る。

わずか二日間の隠遁生活ではあったが、世の中はどんどん動いている。その中でも注目すべきは、ロシアによるウクライナ侵攻であろう。

私自身は予測通りであり、特段驚きはないが、それでも呆れてしまうのは、我が日本に数多いると思われる憲法9条信者である。

平和な日本において憲法改正の動きがあると、いつも騒ぎ出すあのお方々は、いったい何を考えているのやら。

改めて問いたい、憲法9条は日本の平和を守ってくれますか、と。

映像でみるウクライナ国境での難民の姿を見て、どう思うのか。住み慣れた我が家を追われ、故郷を破壊され、着の身着のままで逃げざるを得ないウクライナの人々の姿をみて、なにも感じない、なにも考えないのだろうか。

いい加減、現実を見て欲しい。

たしかに日本は太平洋戦争の敗北後、70年以上平和であった。でもその平和は在日米軍と自衛隊といった軍事力に支えられてのものである。かつての敵であるアメリカとの片務的軍事同盟あってこそ、日本は平和であった。

だが、日本国憲法は当初仇敵である日本の軍事力を抑えるため、アメリカから押し付けられた9条を未だに保持している。まさかアメリカも、この期に及んで憲法9条を改正せずにいるとは予測していなかったのだろう。

ただアメリカとの共同で戦うことを宣言した中曽根・元首相以来、日本は事実上のアメリカ軍の補助戦力であることを実行している。特に安倍・元首相のもとでアメリカとの軍事同盟国であることを表明し、かつ今まで以上に戦力拡大を続けているのが今の日本である。

どうやら日本政府は、憲法9条を事実上無視して軍事同盟の拡充を先行しており、既成事実化させることで9条を意味のないものとしているようだ。

私からすると、憲法9条を信奉する人々にとって土壇場ともいえる状況である。そこにきて、ロシアのウクライナ侵攻である。

ところが、彼らはこのような状況下で平然と沈黙を守り、行動をしない。なにも見ない、なにもしないことが平和を守ること、憲法9条を守ることだと思っているのだろうか。

発言すべき時に黙り込み、行動すべき時に何もしない。そんな曖昧な態度で平和を守ろうなんて、おこがましいにも程がある。いい加減、恰好だけの平和主義者ぶりは止めて欲しいものです。
コメント (4)
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