ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ヤング・アニマル最新号

2021-09-13 11:30:00 | 
しくじった。

これ、電車内で読むべきでなかった。巻頭に友人で元アシスタントの技来静也の一文が載っているのだが、もうこれだけで落涙を抑えるのに必死だった。

なんだよ、羽海野チカのあのイラストは・・・明るさの裏に秘められた想いに圧唐ウれたぞ。そして極めつけは高校からの友人である森恒二のエッセイ漫画である。

あたしゃ、祖母から男は人前では泣くなときつく躾けられた。だから必死で涙をこらえたが、きつかった。ホント、久々にきつかった。

未完で終わってしまったダークファンタジーの金字塔である「ベルセルク」の作者・三浦建太郎の未完の原稿を、元アシスタントたちが総力を挙げて完成させた最後の原稿。それが掲載されているのが今週の「ヤングアニマル」だ。

そこに、作者が想定していたエンディングへのヒントが秘められていると感じたのは私だけだろうか?

分からない方も多いと思う舛がこの記事、完全に私の覚書に堕しています。分からない方は無視してください。

でも、私は無視できない。苦しんで苦しみぬいた20代の闘病時代、私が心底共感できた唯一の作品が「ベルセルク」でした。

一年後は生きていても、5年後に生きている保証はなかったあの時代、私は「ベルセルク」がエンディングを迎えるまでは、なにがなんでも生きてやる、そう熱望したものです。

まさか、私よりも先に、私よりも若い三浦建太郎先生が亡くなるなんて、考えもしなかった。休載が増えているのが気鰍ゥりではあったが、冨樫という休載の超大物がいるので、まさかまさかであった。

マイナーな漫画雑誌であったヤングアニマルが、隔週発売となり、全国の書店で売られるようになった原動力が、この作品であった。編集部にとっても痛恨の想いであったと思う。そんな想いが詰まった今週号である。とても虚心では読めなかった。

余談だが、森先生の奥様って、酔っ払いエッセイ漫画で知られた、あっきぅさんだったんだ。これには驚いたぞ。ついでに一言、この最新号、滅茶苦茶売れているので、各書店でも完売状態らしい。

みんな続きが読みたかったんだろうなと納得です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする