ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ピロシキーズ

2021-08-31 11:46:00 | パソコン・インターネット
先週、日本で活躍しているロシア人Youtuberが多いと書いたが、その一因となっているかもしれないのが、ピロシキーズではないかと思う。

ロシア人の男女二人組なのだが、少々変わり種である。

茶髪痩身の男性であるブラス君は6歳でシベリアから来日し、姫路で成長。相方のアレキサンドラさん(アレちゃん)は、モスクワから10歳で来日して大阪で育ったという、外見白人、中身は半ば日本人である。いや、ぶっちゃけ二人とも中身は関西人である。

当然ながら、日本語バリバリであり、関西のノリで会話するが、現在の活動拠点は東京である。子供の頃から日本に居て、日本の良いところ、悪いところを熟知しているし、故国ロシアの良いところ悪いところも知っている。

ちなみにこの二人カップルではない。ブラス君が「俺、ロシアの女はダメやねん」と言うと、アレちゃん「あんた、その前に女が駄目やん」と突っ込む。そうブラス君はゲイの人である。

アレちゃんは自称ダメンズ・ウォーカーであり、「あたし、男運がないやん」とぼやくと、すかさずブラス君が「そりゃ、面食いだからやで」と突っ込む。画像を見なければ、関西人のよくある会話である。

外見が明らかに白人でありながら、中身は日本人であることは、けっこう難しい問題を抱え込む。ブラス君は前向きに真面目であるようで、若くして会社を作ったり、モデル等の券\人脈を活かして事業活動に奔走していた。

もしかしたら、この二人をTV番組で見たことがある方もいると思う。あまり大声で語られることは少ないが、日本のファッション業界、券\界、モデル業界などではゲイの方が少なくない。ニコニコ動画が日本で流行り出した頃、高校生のブラス君は番組制作で人気を得ている。これがきっかけだったようだ。

その後YouTubeに移り、以前紹介したAshiyaさんも当時のお仲間であり、実はコラボ動画もいくつかある。日本語や日本社会の仕組みを知るこの二人の手引きで、YouTubeを始めたロシア人が多いのも当然だろう。

ただ、この二人、子供の頃から日本で育っているので、それなりの苦労人である。ブラス君はいじめの経験もあるようだが、その話を隣で聞いているアレちゃんは微妙な表情だ。

今でこそ成熟した大人の女性だが、おそらくアレちゃんの子供時代は目が覚めるような美少女だったと思う。いじめられそうになっても、必ずナイトが登場していたらしい。ただ、勉強はお嫌いだったようで、今でも漢字は苦手だとぼやく。

モデル歴が長いみたいで人脈も広いアレちゃんは、どちらかといえばアグレッシブなブラス君の抑え役でもある。よく喧嘩もするようだが、関西人の喧嘩乗りなので、画像みないとロシア人だとは気が付かないほどである。

他の外国人YouTuberと異なり、この二人はけっこう辛辣な日本批判もするが、さりとてロシアで暮らす気はない。二人とも気持ちの上では日本人あるいは関西人との意識が強く、日本が良い国、良い社会であって欲しいとの想いからの発言であろう。少なくとも私は悪意を感じない。

少子化が進む日本では、その隙間を埋めるかのように外国人が増えていく。異なる社会、異なる人種の流入は必ず軋轢をもたらす。ブラス君はその仲介ができるようになりたいと熱く語る。たしかに彼らのように間に入っていける存在は貴重だと思います。

その意味でも注目している二人ですが、実は・・・この二人、下ネタ好き。うまくロシア語を駆使してエッチな話を入れ混ぜるので、YouTubeの運営会社からは目を付けられずに済んでいるご様子。

他の外国人YouTuberが口にしないようなことも、二人は平然と話すので、その意味でも楽しい番組なのです。

コメント (2)
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