ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

東京五輪での日本サッカー

2021-08-12 12:17:00 | スポーツ
正直言えば、私は五輪には興味がない。

別にスメ[ツが嫌いな訳ではないが、特段オリンピックというイベントに関心が湧かないだけだ。もちろん子供の頃は、よく分からずに五輪で金メダルを獲る日本選手に興奮していた。

しかし、モスクワ五輪やロス五輪の頃から、五輪と政治との絡みの厭らしさに気が付くと、これまで見ないふりをしていた日本人の五輪礼賛の無謬体質が不快に思えてきた。以来、五輪はほとんどみていない。

ただサッカーなど興味がある分野は、時折見ていた。今回ベスト4まで進んだ日本代表チームだが、よく健闘したと思う。私の予想以上の結果でしたよ。

特に選手のレベルが上がっていることは、ちょっと感動ものでした。トラップの後のボールの置く位置や、パスの正確さ、選手間の位置取りのバランスが良いことなど、小さな向上が今回の結果に結びついたのだと思います。

反面ダメというか、進歩がないと思ったのが指導者の質の低さ。引出しが少ないというか、国際試合での緩急の付け方、選手の起用法などは、まだまだで、時準決勝では、その点をスペインに突かれ、3位決定戦でも同様にメキシコの懐の深さにやられています。

元々、日本のサッカーレベルはアジアでは誰が監督をやっても勝ち抜けるほど高い水準です。だからこそ、指導者層の底上げを狙って、日本人監督にチームを任せたのが日本サッカー協会です。

云わば、今回のベスト4の成功の要因は、長年にわたりJリーグを中心にした選手の技量向上の成果です。一方、ベスト4で終わった敗因は、日本人指導者の技量の低さであり、どちらも日本サッカー協会の責にあると私は考えます。

そして、その点を分かっていながら追求することの出来ない日本のマスメディアの報道の質の低さも指摘しておきます。海外のメディアは既に、このことを指摘していますが、日本のマスコミはダメですね。

適切な批判がなければ、反省も向上もない。この調子では、次のワールド杯もあまり期待できないと思います。
コメント (2)
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