のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.214

2014-01-08 00:00:02 | 香奈とコシロの子供たち

チビ助はいつも香奈の側にいた。




チビ助は香奈のボティーガードでもあり、香奈が快適に過ごせるように心理ケアもしていた。香奈に、少しでも異常があったら、リトルホワイトが天野に伝えて、対処する体制を取っていた。


チビ助とリトルホワイトとはテレパシーで連絡でき、リトルホワイトと天野もテレパシーが通じるように猫チャンネルは整備されていた。リトルホワイトはコシロとは違う意味での天才猫だった。




「この猫は、いつも香奈さんの横にいるね。」

香奈
「チビ助というのよ。時々遊んでくれとか、言うんだよ。こんな人懐こい猫もコシロの血を継いでいるんだね。この親のリトルホワイトは賢いけど、生意気なんだよ。リトルホワイトの親のリトルチャは、もっと生意気なんだよ。親子でも違うのよ。」

「猫もみんな個性があるんだね。あの山の中腹につくった保養施設は、結局人気施設になったよ。


はじめは、産後のお母さんが体調が戻るまでの保養施設の積もりで、作ったんだよ。でもみんなは、病院で産後のケアも十分するから、そんなものは必要ないと言ったけど、強引につくったのよ。


でも介護サービスも財団がするようになってね。年寄りの保養施設にも使い出すとみんな元気になってね。陽太君が、不動財団でも使わしてくれとか言うから、不動財団も使っているんだ。


香奈さんの家の猫も一杯遊びに来てね。コシロみたいな猫、リトルホワイトが親分みたいだよ。やっぱり財団でケアしている若いお母さんや妊娠したりしている女の子たちも時々行ったりするようになったよ。



心理学の偉い先生も来て心理ケアするようになってね。今は人気の施設になったよ。猫と一緒にいたり、猫を見ていると、心が落ち着くと言う人も多いんだよ。香奈さんは、猫は取引をするとか言っていたけど、色々な猫もいるんだね。財団が猫の世話代を負担してもいいくらいだよ。」

香奈
「この頃は、猫たちも自立しているようなもんだよ。香奈ファイナンシャルとスイスカナコインとで、猫基金を作ってね、そのお金で猫の世話をするようになったよ。私が元気なうちは私が出すと言っているのに、奈津美や正人が、体制として確立しておきたいと頑固なんだよ。


離れの猫ハウスは、スイスカナコインの日本事務所が猫基金から作ったんだよ。お手伝いさん代や餌代なんかの維持費用は、香奈ファイナンシャルの猫基金が負担しているみたいだよ。私もそれもいいかなとも思っているんだよ。」