のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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香奈とコシロの子供たち No.213

2014-01-07 00:00:39 | 香奈とコシロの子供たち

学術センターでも、猫たち

の存在感は高まっていった!




大学院大学や研究所では、猫たちは特別待遇だった。猫チャンネルを持った人は格段に成果が上がった。新しいアイディアや理論が明確になった。



新入り研究員A
「ここは、誰の席なんです。」

研究員B
「ここは猫の席だよ、もうすぐ来るだろう。」

新入り研究員A
「猫なんかなんにも判りませんよ、毛も落ちるし、掃除も大変ですよ。」

研究員B
「君は、新入りだったね。ここの研究所や大学院大学では、自由になんでも出来るけどね、猫の悪口はタブーなんだよ。


あの天野先生も一時、猫と揉めて、落ち込んでいたらしい。ようやく仲が戻って、今や世界的権威とか言われているのよ。


猫またぎをされた研究室は閑散としているよ。猫嫌いも大変だよ。ほとんどの研究室は猫ドアーをつけているだろう。ここの部屋では猫トイレも用意しているよ。室長も猫チャンネルがようやく出来て、研究も飛躍的に進んだといって喜んでいるんだよ。なかなかできないんだよ、猫チャンネルは。


才能を、猫が認めてくれないとね。僕もまだだよ。ここの猫は人の心も読めるし、能力も判断するんだよ。君も注意した方がいいよ。」
新入り研究員A
「気をつけます。」



ジブシティーは自立した都市ではなく、

外部へ伸びていった。





遺伝子研究センターは、第二センターが出来たようなものだった。今までの研究センターに加え、近くには製薬の研究所もあり、アーダコーダと議論の輪も広がった。



ロボット工学や未来エネルギーも海外の未来テクロジーの研究所も巻き込んで活発な研究を行った。聖子の快適農作物研究所もイチコプロダクトとの関係が深まり、ブラジルやアフリカのみならず、日本でも実際への応用が進んでいった。ジブシティーは自立した都市でもなかった。ジブシティーの自給自足なんぞと云うレベルを超えてきた。