ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

甲斐バンド横浜赤レンガ倉庫ライブおまけ2

2021-07-18 15:26:00 | ライブ
WOWOWの「独占生中継」の放送時間はさておき
野外ライブとはいっても、このご時世では、20時終演はマストだったでしょうし
全23曲、時間にして2時間強のライブとなった訳ですが

甲斐さんは、ストーンズ来日公演のレビュー記事で…「50年のキャリアを濃厚に凝縮したバージョン
バランスいいショーとなっていて、全編2時間ちょっとで丁度いい長さ
ああ、よく出来てるなと感心したね」…と話されてましたよね?(笑)

更に、ライブのレパートリーが数多くある、キャリアの長いバンドのファンは
「知れば知るほど、好きなら好きなほど無心で」
好きな曲をやってくれるのを「修行僧のような気持ちで」待つしかない…とか(笑)
「長い歴史においてのエッセンスの抽出の仕方が、極上のワインみたいな出来
結成50周年を経て、彼らの良質な20曲を選び抜いてやってますよね」…とか

「後半はヒット曲のオンパレード
水戸黄門の印籠のように、どうだ!ってな感じだね
キャリアの長いバンドのコンサートには、そういう予定調和な見せ場が大事です」
…とも、おっしゃっていて、今回のアニバーサリーライブにも
そのお考えを採り入れておられるような気が…?(笑)

ともあれ…赤レンガ倉庫ライブ終演後に、この「生中継」枠で
「無法者の愛」「ダイナマイトが150屯」
「観覧車'82」「シーズン」のPVが流されてましたけど
これは、萩原健太さんが「まさにうってつけのタイトルじゃないか」と記された
甲斐バンドのビデオクリップ集「ハーフ・ブリード」からの抜粋ですよね?

「かなり緻密に練り上げられた作品」である「無法者の愛」は
「甲斐よしひろに言わせれば『初めて演技らしい演技をした』という代物」みたいですが
別のインタビュー記事で、甲斐さんは「演技するということには、あまり惹かれなくなったね

音楽は、自分で気に入らなければNOが出せるし、自分で良い悪いが判る
でも、映画って、カメラの前に人が通ったとか
自分に関係ないところでNOが出るんだから」
…と、非常に甲斐さんらしい?(笑)コメントを出しておられました

奥さんは、この曲のリリース当初「期待していたのと違う」と思ったそうだけど(失礼!)
「押してはいけないボタンを押してしまった」甲斐さんが
「長岡さんに宛てて書いたものじゃないか?」と感じるようになって
その歌詞の切なさに涙が出るくらい惹き込まれたらしい

この映像の中に登場する「左利きの少年」を務められた方から
甲斐さんのラジオ番組に投稿がありましたが
「ダイナマイトが150屯」が演奏される
「幻のライブハウス」の観客として出演なさった亀和田武さんは
「体験して初めて判ったのは、待ち時間の長いこと

でも、おかげで撮影の合間合間に、甲斐よしひろと色々な話が出来て嬉しかった
一番サイコーだったのはね、甲斐よしひろがステージでマイクスタンドを蹴り上げるでしょ
あのアクションを手とり足とり教えて貰ったこと
帰る時にはすっかりマスターしました」とか(笑)

更に…「スタジオには、ヒッピー風、街の女風エトセトラ…の役者さん達が
どこからか集まって来て、なんとも言えず奇っ怪な雰囲気なのですね
ちなみに、僕と田家秀樹は、ヘルメットを被った60年代後半の全共闘風の出で立ちだった
昔とったタカラヅカというヤツで、田家秀樹のスタイルは、なかなかキマッていたな」

…と振り返っておられましたけど、他のエキストラの皆さんは
「自由劇場」の研究生の方々だったそうで
もしかしたら、若き日の小日向文世さんもいらっしゃったのかなあと…?(笑)
「観覧車'82」のPVに出演されていた余貴美子さんも
当時は自由劇場に所属なさっていたみたいですし…

甲斐さんは、メンバーの皆さんが撮影を終えて帰られたあとも
明け方まで残っていらして、つい、その辺で用を足しておられたのを
「余貴美子さんに見られた(笑)」とおっしゃってましたよね?(笑)

そのメンバーお二人について、監督の井出情児さんが…
「大森さんは、意外に演技派で驚きましたけど
松藤さんは、思ったより無器用な感じでしたね(笑)」…と評されているのを知って

もし、甲斐バンドの解散後に、大森さんに役者さんとしてのオファーがあったら
「(岸部)一徳さんみたいになってたりして…?(笑)」と奥さん(笑)
まあ、大森さんがそのオファーをお受けになったかどうかは判りませんが(笑)
なかなか味のある役者さんになられたかも知れませんね?

この3曲のPVは、壁の落書きやハーモニカなどによって、一連のストーリーとなり
また、甲斐バンドが「幻のライブハウス」のある街にやって来て
そのライブハウスでのステージが終わると、また次の街へ向かうという
現実のツアーの様子も織り込まれていて

映像の最初と最後に、その象徴とも言える機材運搬用の4トントラックが登場してますけど
このPVの最後に「トランスポート」としてクレジットされているお名前を見て
当時、ライブ会場の駐車場で何度かお話しさせて頂いた「Oさんだ!」と奥さん(笑)

機関紙「BEATNIK」にも「街から街へ 会場から会場へ
夜を抜けてもうひとつのツアーが走る」…とのタイトルで
78年からの4年間で、30万キロメートル…地球を7周以上…回られたことや
夜中に故障や事故に見舞われた時のエピソード

ドライバーだけでなく、スモーク・マシンを担当され
箱根・芦ノ湖畔での「100万$ナイト」でもドライアイスを焚かれていたこと
…等々、インタビューに応えておられますが

奥さん達がOさんとお話し出来たのは、その会場が「スモーク禁止」だったためらしく
あとから思えば、終演後の積み込みや移動に備えて、しばしの休憩を取っていらしたところ
「お喋りに付き合わせて悪いことしたなあ」と…(汗)

それはともかく…最後に流れた「シーズン」
前述の3曲とは別の、アルバム「GOLD」のPV集の1曲で
萩原さんによれば…「『無法者の愛』が、音像に潜む様々なイメージを
効果的に増幅させてくれる作品だとすれば
音像自体の筋肉の動きを生々しく視覚に訴えてくれるのが『GOLD』だ

こちらは、いわば直球。プロモーション用ビデオクリップの原始的作品に仕上がっている
スタジオでの演奏シーン主体だが、ライティングの妙、アングル、メンバーの動きなど
本来のライブビデオとは、ひと味違う躍動感が魅力だ」…そうです

甲斐さんは「書きたくて、書きたくて、書いたんですよね
ああいうメロディが頭の中にある…むしろ、あれが(僕の頭の中にあるメロディの)
ほとんどのタイプでしょうね、実は…
60年代風のメロディを80年代のサウンド(テクノセンスを織り込んだアレンジ)で
表現したスタイルをやりたかった」と話されてましたけど

アルバム「GOLD」が「真夏」のイメージを強く抱かせるのは
甲斐さんが「『キラリ』じゃなくて『ギラリ』」というコンセプトを打ち出されたのと
やはり、この「海辺」の曲の印象が大きいんじゃないかと…?

ともあれ…我が家では、このPVを目にするたびに
「撮影日には全員、正装で」というドレスコードが出ていたのに
そのことをご存知なかった?キーボードの竹田さんだけが、アロハシャツ姿でいらっしゃる
…というエピソードを思い出してクスクス(笑)

ちなみに…奥さんは、甲斐さんがライブでこの曲を歌われたあと
「『♪シーズン』と『♪波打ち際…』の間の一瞬に息継ぎしないといけないから大変だろうけど
せめて『♪シーズン』は歌ってくれよ(笑)」とおっしゃってから
ハナ歌で歌う時でも、ちゃんと「幻のブレス(笑)」をして歌うようになったらしい(笑)

余談ですが…甲斐さんがビルボードツアーのMCで
赤レンガ倉庫ライブの際には「周りを囲うけど、野外だからね」と
防音効果があるのかないのかビミョーな発言をなさっていたそうですが(笑)

当日たまたま赤レンガ倉庫におみえになっていた方や
ライブが開催されるとお知りになったご近所の方が、そこそこ場外で参戦なさっていたらしく(笑)
奥さんは「『BIG GIG』で、あれだけダダ見客入れたんだから(笑)
それくらいどうってことないんじゃない?(笑)」と申しておりました(笑)
コメント
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