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ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ボヘミアン・ラプソディー2(ネタバレあり)

2018-11-29 13:47:00 | 日記
前回は、ラミ・マレック演じるフレディが
いかに甲斐さんそっくりか(笑)について書かせて頂きましたが
今回は、クィーンと甲斐バンドの共通点を
重箱の隅をつつくようにご紹介したいと思います(笑)

元ミュージック・ライフ編集長の東郷かおる子さんは
日本におけるクィーンの仕掛人で
この映画のパンフレットを始め、先日の「SONGS」や
各メディアでコメントなさってるんだけど

クィーンがデビューした1973年当時は
ツェッペリンやディープ・パープルが人気を博しており
「ロックは男のもの」「女にロックは判らない」といった風潮が強く
「男性ロックファンが、やれ『ギターのフレーズがどうの』とか
『ギターのメーカーがどうの』とか、非常に面倒くさかった」と東郷さん(笑)

そんな中「派手な衣装やメイク」で登場したクィーンは
「イギリスで『グラムロックの残りカス』と酷評され(汗)
アメリカでも全く売れなかった」
でも、東郷さんは「その曲の良さ
誰にも真似できない独特なメロディと美しいコーラス」に惹かれ

Mライフで、新人バンド「クィーン」をモノクロ写真と共に紹介なさったところ
「女性のロックファンの反応がすごかった」らしく
かつて「女子供のバンド」と言われた(苦笑)4人組を彷彿させたんですが(笑)

東郷さんは「ロックの判らない女のバンド」というクィーンのレッテルに対して
「女性は、単にルックスだけでファンになるのではない
音楽も大切、ファッションも大切
インタビューでの言葉遣いから、何を言っているのか
どういう考えでやっているか…など

その個性も音楽性も含めた全てが、いくつもの関門を通り越し
彼女たちの厳しいメガネにかなって初めてファンになる
女性は、本当に良いものに対してファンになるんです」と反論なさったそうです

初期の甲斐バンドに、女性ファンが多かった理由については
亀和田武さんや水上はるこさんが指摘されているように
繊細な歌詞と哀愁のあるメロディ
そして何より甲斐さんの声に「内なる官能を敏感に感じて(笑)」引き寄せられた

…というのが、大方の見解かと思われますけど
じゃあ、我が家の住人も小学生の頃に「内なる官能」を感じて(笑)
ファッションや話し方も厳しく精査し、甲斐さんファンになったのかな?(笑)

ともあれ…東郷さんは、75年のクィーン来日に関して
「ナンであんなバンドを呼ぶんだ?アメリカで売れてないのに…」と言われ
「武道館のチケットは何とか売れたけど
『彼らが泊まるホテルはどこ?』という電話もかかって来たけど
本当のところはどうなんだろ?」と不安に思っておられたみたいで(苦笑)

「羽田空港(当時)に彼らが到着した時、2千人ものファンが詰めかけ
髪の毛は引っ張る、洋服は引っ張って破る、靴は脱げるで…(笑)
後になって、ブライアン・メイが
『まるで違う惑星に降り立った気分だったよ(笑)』と言ってた(笑)

その時に、女性にウケるものは、日本でも絶対ウケる」と確信され
「言葉は悪いですけど『ざまーみろ!』って思いました(笑)」と
パンフレットの中だけでなく、某国営放送でも2回おっしゃってました(笑)

ナゼ、日本の女性にそんなにウケたのか?については
「グラムロックにあったエキセントリックで、どこか倒錯的な感覚は
日本の少女漫画と通底しているように思う
事実、当時ボウイのようなキャラクターが
人気作家の作品中に登場することも珍しくなかった
初期のクィーンにも同じ匂いを感じる

筋骨隆々のマッチョなミュージシャンにはない繊細な美意識が
少女漫画の文化に慣れ親しんだ彼女たちの審美眼を刺激したのかも知れない
もちろん、メンバー達にそんな意図はなかったのだろうが
たまたま日本の少女漫画文化と彼らが醸し出す華麗な雰囲気と音楽性が
微妙にマッチした結果のような気がする

これは、男性ファンや海外のマスコミに説明しても判らない
独特な感性の上に成り立つものなのだ」…との見解をお持ちなんですが

同じ「SONGS」の中で、古田新太さんが
「学生の頃に『ハードロック御三家』
…KISS、クィーン、エアロスミス)』が流行っていて
クィーンは、女子のファンが多くて、クィーンを好きって言えなかった
KISSって言わないといけない…みたいな…(笑)

コーラスがキレイだし、戯曲っぽい美しい曲があったり…男くさくない感じで…
クィーンは隠れて聴くものっていう…(笑)
フレディが気持ちワルイ(笑)女装してPV出てたりして…(笑)」と話されてました(笑)

その一方で、古田さんは、クィーンから
「数多くの『そんなことしちゃっていいんだ』っていうのを教えて貰った」
…とも、おっしゃっていて、それは今のお仕事にも生かされているようです

初期の甲斐バンドが、思い描いた音楽を設備や技術的な問題で実現できず
また、誰もが口ずさめる、気軽にギターで弾ける
…といった簡単なコード進行を多用したことをバカにしたり

更には、甲斐さんがフリフリの衣装で(笑)
アクセサリーをジャラジャラ着けられ、メイクも施されて
黄色い声援と紙テープを浴びながら歌われる姿に
尻込みなさった男性がいらしても不思議ではないですし(苦笑)

実際【HERO】以降、男性ファンが増えた時
奥さんは「ざまーみろ!(笑)」とは程遠い
「ああ、やっと…」と嬉しく思ったと、今でもたまに口にします
ただ、やはり、生で初期の甲斐バンドをご覧になれなかったことは
「もったいなかったねぇ」と思うのは止められないんだとか…
コメント
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