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ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

甲斐よしひろ 愛ろく4ツアーもろもろ4(ネタバレあり)

2018-11-10 15:50:00 | 日記
いつだったか、新聞のコラムの「マクラ」に…
「失恋して旅に出るという歌謡曲は少なくないが
向かう先のイメージはやはり北であろう
【津軽海峡・冬景色】や【北の宿から】では、寒風に悲しみが重なる」

…といった一節があったんだけど
甲斐さんは【安奈】の主人公の男性が乗った「夜汽車」を
「最初『南に向かう』って書いたら
『それ、違うだろ』と周りから止められた(笑)」とおっしゃってましたよね?(笑)

まあ「アメリカには『南へ向かう』曲がある」とのお言葉や
甲斐さんが福岡出身でいらっしゃることを考えれば
「北(ニューヨーク・東京)」は、夢を叶えるために向かう先で

「南」は、その夢が破れても簡単には帰れない故郷がある方角
あるいは、いわゆる「都落ち」的なトーンダウンした感覚…
先日の「LEGENDS」でも、傷ついたクラプトンが向かったのは
「南部」だったと話されてましたし…が、おありだったのかなあと…?

もっとも、一般的な「日本人のイメージ」では
傷ついた心を抱えて旅に出るのは、やはり「北国」だと思われますが
前述のコラムで、例に挙げられている2曲は、どちらも「演歌」だし
「北」は「日本人ならでは」のウェットさにピッタリ来るんじゃないかと…?

ただ、この2曲を作詞なさった阿久悠さんは
ジュリーの【勝手にしやがれ】を書かれた時に
作曲者を「オーディション」で選ばれたり

三木たかしさんの曲先行で【津軽海峡・冬景色】の歌詞を書かれる際
「六・六」という「弾けた調子」の後
「七・七・五」の「正調」が来る音律について
「この挑発に応えるところから
演歌でもポップスでもない新しい歌謡が生まれた
あの頃は、作詞家も作曲家も腹に一物持って裏切り合っていた」りと

大御所の「職業作詞家」といった方々とは
全く異なる手法を採られていたようだけど
そもそも、本格的に作詞を手がけられるきっかけとなった
【朝まで待てない】は、締め切り前日に依頼され
一晩で書き上げなければならないというムチャぶりに
何ともエッジの効いたタイトル(笑)で、お応えになった方ですもんね

そうそう!少し前に「演歌の乱~演歌歌手が、人気のJ-POPを歌う」…
「1980年代以降のカラオケブームの影響で、素人でも歌える水準の曲が量産された結果
音楽性がワンパターン化したとも言われる『演歌』
他ジャンルとの接点を積極的に増やすことは
縮小再生産する演歌界にとって、いい刺激になるだろう」…という企画番組の第2弾で

橋幸夫さんや藤あや子さんといった大物演歌歌手の皆さんが
今どきのヒット曲を歌われていたんだけど
声量や音程など「声楽」的には、文句なしに上手い!
失礼ながら、オリジナルのシンガーの方より上手い方も少なくなかったものの

以前にご紹介した「前川清が歌う西城秀樹の【激しい恋】」や
「氷川きよしが歌う甲斐バンドの【翼あるもの】」みたいに
曲本来のテイストというか、オリジナルの感触といったものがほとんどなくて
「全然違う曲」になってしまうのは、いかんともしがたく…(苦笑)

ただ、そんな中で、細川たかしさんが歌われた
TUBEの【さよならイエスタディ】は
「全然違う」のその「違い」が、ある意味、完全に振り切れていて(笑)
あの「こぶし」の効いたハイトーンで、やや「後ノリ」に歌い上げられると
爆笑しながらも、一方でものすごく感動するという奇妙な感覚を体験(笑)

1週間以上も細川さんの歌声が耳を離れず(笑)
ラテ欄のコラムに書かれていた
「アレンジに工夫して、正式にカバー曲として発表したら
結構、人気が出るんじゃ…」との言葉にハゲ同♪(笑)

…で、川中美幸さんもカバーなさった【安奈】ですが
甲斐さんが「とにかくボーカルがドーン!と前に出ている」という
「歌謡曲ミックス」にこだわられ
「賑やかな居酒屋でも、自然に歌が耳に飛び込んで来るような」シングルだったためか?

その1コーラス目の歌詞を書かれたという函館のバーを1年後にお訪ねになった時
「酔っ払った中間管理職風の男性」が
【安奈】を口ずさんでおられるのに遭遇され
「ああ、これが『歌』なんだな」と
プロになられて「一番嬉しかったこと」に挙げていらしたけど

先日、我が家の資料を眺めていると…
「ある夜、バーで一杯やっていたら、2人連れのオッサンがいた
1人は、次から次へとカラオケを歌い、もう1人は、もっぱら手拍子だった
【くちなしの花】【道づれ】と進んで、次に出て来たのが【安奈】だった
それも、揉み手の手拍子入り
しかも『アンナ』ではなく『アンナ~♪』と、こぶしを効かせて…」

…という記者の方による状況説明の後
甲斐さんは「これは、作者の意図を無視してる(笑)
俺たち【HERO】【感触】と、わりとハードな曲で売って
その後、どうしても、ボブ・ディランの【北国の少女】みたいな
アコースティックな、キレイなバラードを出したかったのね

それが【安奈】で…それを渡哲也を歌って
その後、同じ気分で、ナンの不自然さもなく【安奈】歌って
石原裕次郎に戻って…嬉しかったね
ものすごいハッピーで、えらいグレートだよねぇ(笑)
歌っていうのは、完璧にひとり歩きできるんだ」…と話されてます

「鼻歌を歌っていた」や「ジュークボックスで【安奈】を選んだ」のと
「揉み手入りのカラオケで歌う」という、若干の?違いはありつつ(笑)
甲斐さんにとって、特別な曲のひとつであることは間違いないでしょうね?

まあ、今ツアーでは【HERO】と共にアンコール曲として
「甲斐バンドの甲斐よしひろ」さんファンの方に向けて
選曲なさっているのかなあ?という気がしますけど…
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