ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

帰って来たシビレる言葉2

2018-09-13 19:03:00 | 日記
かつて甲斐さんは「子供は社会を映すリトマス試験紙」とおっしゃってましたが
「よのなかは『こども』と『もと こども』で できている」
…と童話作家の富安陽子さん

この文章について「折々のことば」の鷲田清一さんは…「元は、みな子供であった
どんな子供も、いつかは元子供になる…
というか、人は大人になっても、内に子供を宿している

どどっと感動する力、凄まじい好奇心と集中力
繊細な変化を見逃さない感覚のアンテナは
芸術や科学に必要な資質でもある
干からびた成熟ではなく、ぐじゅぐじゅの未熟が大事
これが文化を突き動かす」と解説なさっていて
じゃあ、やっぱり甲斐さんは…以下自粛(笑)

でも「ローリング・ストーン」にまつわることわざの解釈だって
ラテン語の「絶えず移植される草木には実はならない」や
英国の「しばしば商売(住居)を変える人は金が貯まらない
絶えず愛人を変える人は真の愛は得られない」…は、負の意味合いだけど

アメリカでは「絶えず活動している人はいつも清新だ」と捉えられているし
ある種の諦めも含んだ落ち着きを持った「大人」からは
ときめきや、みずみずしい感性が失われてしまうんじゃないかと…(苦笑)

「ローリング・ストーン」で思い出したのが、俳人・坪内稔典さんの言葉…
「自分の人生を決めた年齢と
同じ年齢の子に届く言葉を持ち得なかったら、何の書き手か?」

これは、甲斐さんが小学3年生の頃にストーンズの曲を聴かれ
「世の中に対して何らかの先入観が出来る前に、そういう『衝撃』に出会うと
もう簡単に全てが心に飛び込んで来るじゃない?

俺は、音楽で世の中を変えられるとは思ってない
だけど『変わるヤツ』はいると思ってる
やっぱり、自分がそういう体験をしてるってことで
せっかくストーンズと同じ『表現する仕事』に就いたからには
今の若いヤツらに何を突きつけられるか?が勝負だというのはあったね」
…と話されていたのと同じですよね?

ともあれ…「たいせつな わすれもの」という絵本の中に…
「おとなに なってしまったら
わからなくなることも たくさん あるはずだ」という一節があり
美術家の森村泰昌さんは…
「大人にならなければ判らないことがある
…と大人たちは言うけれど、その逆はもっと大事だ

夕陽を見て、その美しさに声が出なくなることがある
ゴミの山を前にして、なぜ人間だけがゴミを出すのか?考え込むこともある
はっと驚き、おやっと戸惑い、そうだったのかと発見する
そういう気づきが芸術なのだ」…って
まるで「ボーっと生きてんじゃねーよ!」が口癖の(笑)
「永遠の5才児」みたいなご意見ですねぇ(笑)

ある2歳の女の子は、自分を寝かしつけた後に
お母さんが職場から持ち帰った仕事をしているのを知っていたらしく
ある晩、添い寝の最中に「ママ、起きて仕事していいよ」と声をかけた…とか

小学5年生の女子が、母親と言い争いになった時に
「だってママ、私しか子供育ててないもんね
間違いとか、あるもんだよ
私だって生きてるの、初めてだし」と言った…とか(笑)

ある父親は、妻の留守中の家事を引き受けた娘が
台所に洗い物を溜めているのに苛立ち
自分で洗っていたところ、娘がそれを目にして号泣…
親に負担をかけまいとバイトに行き
翌朝片付けるつもりにしていたことを知り
「手のかからない子供というのは、子供がそうしているんだ」と痛感した…等々

「いやはや、かなわないよなあー!」なエピソードがてんこ盛り(笑)
でも「大人」だって負けてはいませんよ~!(笑)

NHKラジオの「実践ビジネス英語」のアメリカ人出演者の方が
幼い頃、お母様に「ウチは中流階級なの?」と質問なさった時
お母様は「階級は心の持ちようであって、お金ではないの
ウチは上流家庭よ」とお答えになったそうです(笑)

まあ、甲斐さんも「お金に卑しい人は、全てにおいて卑しい」と
某番組で某氏のことを評されてたし…(笑)

また、甲斐さんのお好きな(シンクロナイズド・スイミングの)井村雅代コーチが
小学生の頃、家のことをお母様任せにして、仕事を優先されるお父様のことを
「お金持って帰って来るだけやないの!」と非難なさって
お母様から張り倒されたらしい(汗)

その時、お母様は「怒りに満ちた形相」で
家族を支えることと、お金を稼ぐこととは根本的に違うことを
井村さんに叩き込もうとなさったんだとか…

もっとも「亭主元気で留守がいい(笑)」が定着して以来
こうしたご家庭は「絶滅危惧種」に認定されつつあるのかも知れませんが…(苦笑)

カラテカ矢部太郎さんは、大家さんと仲良しでいらっしゃるらしく
お二人で手を繋いで散歩に出かけられた際に
大家さんは、ご自分の足元が覚束ないことを詫びられ
「年だから、もう転べないんです
矢部さんは良いわね、まだまだ何度でも転べて…」と話されたそうだけど

竹中直人さんのご友人が、学生時代に住んでいらしたアパートの大家さんは
毎晩のように人を集めて、どんちゃん騒ぎをなさっていたご友人に
「切ないから出てってください」とおっしゃったらしい(汗)

このエピソードに対して鷲田さんは…
「身をもてあましてバカ騒ぎに興じる若い世代のその命の滴りが
人生を収める段になった老婦人には眩し過ぎたからか?
先が見えずに悶えていた、かつての自分に重ねてか?」と記されてますが
どちらの大家さんもステキです♪

でも、ボクのイチオシの「シビレる言葉」は…
ニューヨーク駐在の記者の方が
日本から訪ねて来られたご両親と妹さんを連れて
ハーレムのジャズバーに行かれた際
お酒を召し上がりながら、生演奏を楽しまれている内に

「ふと気づくと母がいない、英語はさっぱり判らないはずだ
携帯電話も持っていない、迷子になったら大変だ
すっかり暗くなった店外も捜したが見つからない
まずい…不安なまま店内に戻ると

フロア最前列で笑い声を上げながら踊っているアジア系女性が見えた…母だった
ちゃっかりバンド前の一番いい場所を確保し
隣の黒人男性に手を取って貰い、くるくる回っている
演奏後、ハイタッチまで求められている」…と唖然となさっていた男性記者に

お母様をテーブルまで送り届けてくれた男性が言った
「お前の母ちゃん、カッコいいな!」…という言葉(笑)…っていうか
こんな「母ちゃん」イイなあ~!(笑)
もっとも奥さんに言わせると、ボクの母には
「十分、その素質あると思う(笑)」らしいんだけど…?(笑)

余談ですが…麿赤兒さんは、ご長男の大森立嗣さんがメガホンを取られた「まほろ駅前」シリーズで
次男の大森南朋さんと共演なさった際、つい力が入ってしまわれ(笑)
「普通のおやじで良いんだよ」と指摘されたそうですが

「息子にそう言われること自体が嬉しいような、くすぐったいような…
『お、息子が俺を支配している』と
マゾヒスティックな気分も出て来てね」とおっしゃっていて(笑)
奥さんが、みょ~に食いついておりました(笑)
コメント
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