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バッハ無伴奏チェロ組曲リサイタル

2015年12月04日 | 日々の雑感
バッハ無伴奏チェロ組曲リサイタル(鈴木秀美、大阪倶楽部)

バッハ・コレギウム・ジャパンの主席奏者をしている鈴木秀美。バッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督の鈴木雅明は兄にあたる。神戸のクリスチャンで、アマチュア音楽家の家族にもとに生まれたそうだから、兄弟して、音楽家になられたのだろう。

大阪倶楽部は、もう20年位前に、ドビュッシーの弦楽四重奏曲を聞きに行ったことがある。目の前での演奏は、奏者の息遣いだけでなく、丁々発止のやり取りが見れて、その熱気にこちらまで熱くなるという経験をした。

今回はバッハの無伴奏チェロ組曲なので、そのような丁々発止のやり取りはないが、ブーレ、クーラント、ジーグのような速めのテンポの曲と、ガヴォット、サラバンドのような遅めのテンポの曲の組み合わせで、静と動が表現されている。

バロックチェロを使用して、両足で挟むようにして演奏するので、さすがに3曲めにはコントロールが難しくなったのか、かすれた音が多くなった。だが、左手の運指の速さは決して衰えることはなかった。

目の前での演奏なので、鈴木秀美の呼吸、様々な顔の表情、指使いなどが聞こえるし、見える。こういう演奏を目をつぶって聞くのはもったいない。奏者を見なければ。大阪倶楽部はコンサート専用ホールではないので、奏者は同じ高さで演奏する。椅子も宴会用の椅子を並べただけ。4列目だったので、前の人で見えない。

久しぶりに上さんと一緒に音楽を聞きに行った。これまた久しぶりに梅田で晩ごはんを食べた。御堂筋はイリュミネーションで飾られていた。素敵な夜だった。

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