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ChatGPTというAI

2023年02月14日 | 日々の雑感
ChatGPTというAI

最近ChatGPTというAIが話題になっている。私はたまたまこれに関するYoutubeを見て、すごいものができたんだと感心した。

これまでの検索ソフトGoogleなんかは、そもそも検索語をできるだけ、簡潔にしないとこちらが意図していることを理解してくれない。

ところがChatGPTは、「日本の少子化の傾向を改善するにはどうしたらいいと思うか?」というような、まるで大学のレポート課題のような文章を入力してもいいのだ。

そしてそれに対するChatGPTの回答がまたちょっとした論文のアウトラインを記述したようなものが出てくる。しかも非常に論理的で、番号がふってあったりするのだ。

そしてそれに輪をかけてすごいのが、そのそれぞれの項目を具体的に記述するように要求すれば、それをしてくれる。

要するに、高等教育で求められる論文作成機能を完全に備えている。つまりもう宿題や課題でレポートや論文作成を出すことができなくなることを意味している。みんなChatGPTを使って書きあげてしまうだろうからだ。

高等教育の一番の目的は、いろんな課題について自分で問題設定を行なって、それに対する解答を導くためのプロセス―論点の設定、それに関連する文献の読解と要約、論証の流れの構築、記述、自分の考えの挿入、など―を学習して身につけることにあるわけだが、そういうことを全部ChatGPTがやってくれるようになると、大学教育がまったく意味をなさなくなるのではないだろうか。

ただ非常に期待できることもあって、それはプログラミングをやってくれることだ。現在の産業界が求めている人材はプログラミングができる人である。だからこそ小学校からプログラミング教育をせよと政府に要求して、それが実現した。しかし私の経験からしてプログラミングは相性があって、普通にできるようになる人とそうでない人がいる。

それにプログラミングは人間がやる以上どうしてもバグがつきものだ。だがChatGPTを使ってやれば、バグなしのプログラミングが可能になると期待される。もちろんこちらの考えているプログラムをChatGPTに創らせるためにどういう要求をしていったらいいのかがわかっていないとだめなので、プログラミングがわかっていないといけないが。

文明の利器はなんでもそうだが、長短があるものだが、ChatGPTのようなものは、その負の面がちょっと恐ろしい。

ChatGPTについておすすめ動画はこちら



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