読書な日々

読書をはじめとする日々の雑感

時差ぼけ

2006年08月28日 | 日々の雑感
時差ぼけ

歳とともに時差ぼけが酷くなっている。フランスに着くとニ・三日は、外国の大都市、しかもすりとか置き引きとかが多発する大都市にいるということからくる緊張感、交通事情の違いから来る交差点での緊張感、言葉の問題による緊張感などから、すごく疲れるものだったが、もちろんこれは何度目になっても、そんなにしょっちゅう行っているわけではなく、せいぜい一年ぶりとか二年ぶりなので、なかなか慣れることはない。どうしても数日間は緊張しっぱなしである。そのためもあってか夜眠れないことが多く、それが引き金となって、吐き気がでてきたり、眠れないあいだに妄想のような考えに取り付かれて、精神的にしんどくなったりする。吐き気がしてものが食べれなくなるのがきつい。とくに見た目と実際の味が違っていたり、日本で普段食べているようなものがまったく食べれないために、こういう状態になるとたいへんだ。食べれないためによけいに精神が参る。

一人だと適当にやり過ごしたり、無理をしないで自分のペースで観光したり、食べ物も食べやすいものだけを選んで食べるとか、早めにホテルに帰って休むというようなことができるが、連れがいたりすると、それが難しい。ツアー形式の外国旅行というのはしたことがないが、どうなんだろうか?気分的には楽だし食べ物も日本人に合ったものが食べれるから、こういう心身疲労はあまり生じないのかもしれない。眠れないだけのことなら睡眠導入薬で寝てしまえばいい。今回の旅行でジュネーヴからパリにTGVで帰るときに同じ車両になった日本人の団体客たちには、コンビニ弁当のようなものが配られていた。私の母親と同じくらいの歳の人たちがたくさんいたから、やはり日本人が普段食べているような弁当でないとお年寄りには無理だろうなと思いながら見ていた。バゲットにハムとチーズをはさんだサンドイッチを老人に食べろといっても無理だろう。

そして日本に帰ってきてからの時差ぼけは精神的には辛くないのだが、昼と夜が逆転してしまうので、本当に困る。数年前の場合には、睡眠導入薬を使って寝るようになったのはいいのだが、これを飲まないと眠れないという思い込みをもつようになって、つまり薬に依存するようになってしまい、薬を止めるのにちょっと勇気がいった。どうも薬に依存する気質のようなので自分が怖い。だから今回もできるだけ薬を飲まないようにしているのだが、いまだに夜眠れないので困っている。こういうときこそ、読書できるじゃないかと思うかもしれないが、なんだが真夜中に眠れないからと本を読んでいたのでは、よけいに昼夜逆転が改善しないのではないかと思って、踏ん切りがつかない。

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