毎日、法務の出勤はホンダの軽自動車です。3台目になるのでもう10年近く乗っていることになる。軽に乗る第一の理由は、縦横無尽、細い道も裏道も入っていけるので、わたしのこせこせした性格に合っていること。休日はご法事が5.6件あるが道の混雑は計算に入れてありません。裏道を利用して時間ぎりぎりで走るので軽自動車は好都合です。二番目の理由は、柏の住宅街にはコインパーキングというしゃれたものはなく、道も細く駐車場のない家庭がほとんどなので軽が好都合です。駐車場の心配といういらぬ迷惑をかけなくて済みます。三番目が、あわよくば軽自動車が似合う人になりたい。これは難しいことです。人は必ずその人自身でなく乗っている車や身なりで判断します。ベンツに乗っても軽自動車に乗っても同じ風格(?)を漂わせる。これは実に魅力的です。
10年前、築地本願寺の輪番(代表)であった蓮正典(はちすしょうてん)師の逸話がある。師は築地の後、本願寺派の総長になった方です。わたしも師から直接聞いた話ですが、日比谷の帝国ホテルで寺院後継住職の結婚があった。師は背広姿で自転車にまたがり、ホテルの正面玄関に乗り付けた。そしてスタンドを立てて鍵を閉めると、そのカギをホテルのドアマンに「たのむよ」とベンツのキーを渡すように手渡した。帝国ホテルも正面玄関へ自転車で乗り付けた来賓は初めてだったらしい。そんなことが2.3度あったと師から聞きました。
本当に風格のある人は、自転車でも軽自動車でも媚を売らず、高級車に乗っても威張らず立振舞うことができるのでしょう。わたしなどはどうも社会的な評価に該当すると、こころが揺れ動く傾向にあります。軽自動車が似合う人格。これはなかなか奥が深かそうです。これは高級車を直木賞受賞、国会議員、軽自動車を労務者と変えても同じことです。敵は自身の中にある慢心です。この慢心、慢心があることも知らずに、慢心そのものに幸せを感じている人もいます。こころの中の見えない慢心に気付く人もいます。これは得難い徳の高い人です。
わたしなど庶民は、慢心は快いので気付くことなく過ごしています。しかしその慢心に気付かされる場合があります。明日に続く。
10年前、築地本願寺の輪番(代表)であった蓮正典(はちすしょうてん)師の逸話がある。師は築地の後、本願寺派の総長になった方です。わたしも師から直接聞いた話ですが、日比谷の帝国ホテルで寺院後継住職の結婚があった。師は背広姿で自転車にまたがり、ホテルの正面玄関に乗り付けた。そしてスタンドを立てて鍵を閉めると、そのカギをホテルのドアマンに「たのむよ」とベンツのキーを渡すように手渡した。帝国ホテルも正面玄関へ自転車で乗り付けた来賓は初めてだったらしい。そんなことが2.3度あったと師から聞きました。
本当に風格のある人は、自転車でも軽自動車でも媚を売らず、高級車に乗っても威張らず立振舞うことができるのでしょう。わたしなどはどうも社会的な評価に該当すると、こころが揺れ動く傾向にあります。軽自動車が似合う人格。これはなかなか奥が深かそうです。これは高級車を直木賞受賞、国会議員、軽自動車を労務者と変えても同じことです。敵は自身の中にある慢心です。この慢心、慢心があることも知らずに、慢心そのものに幸せを感じている人もいます。こころの中の見えない慢心に気付く人もいます。これは得難い徳の高い人です。
わたしなど庶民は、慢心は快いので気付くことなく過ごしています。しかしその慢心に気付かされる場合があります。明日に続く。