ゼニガタ警部はどうしよう、二人の候補、ゴジラ松井とバンチョウ清原、松井はちょっとおとなしい印象、わめきたてるゼニガタには向いてないか、その点、バンチョウ清原のガラの悪さはドン・ピシャリ、だが、ゼニガタには純情なトコロあり、ここんとこがねえ。
ゴジラ松井クンが演技してくれれば、こっちがいい、ところでなぜゴジラかというと、巨人にいた時代、チームメイトと入浴することがあった、松井クンは風呂場のスミで、一人で身体を洗っていた、そこでバンチョウが、子分の元木大介に、
「おい、ちょっと見てこい」
ひょこたんひょこたん、上からチラリ、
「ドヒャアー」
やがて、すごすごともどってくる、
「どーしたんだ」
「うっうっうっー」
「泣くことはないだろう」
「うわーうわー、ぼくちゃん、立ちなおれそーもありましぇー
ん」
タテ書きにして、まん中に垂線を引くと左右対しょうの元木大介が泣きじゃくる、
「どったの」
「なぜ、ゴジラって言われるか、わかりました」
アレがゴジラだったのだ、マツイさんのゼニガタ、ちょっと魅力があるねえー