The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

金正男と中国の太子党 4

2012-01-30 07:00:09 | Weblog

 正男氏が留学を通じて北朝鮮の体制に疑問を抱き、父親に改革・開放を訴える、それが、父親を激怒させ、他の子供たちの海外留学の期間を短縮させた。

 金正日の長男は、
 「改革・開放をしなければ経済が破綻する、だが、改革・開放すれば体制が崩壊する、手をこまねいている間に時間が経っていく」
 正常な知性の持ち主のようだ、あの国にあっては、珍しい。

 福島原発について強い関心を示し「脱原発」を主張する、弟の正恩については、
 「住民を豊かにして欲しい」
 最近は、
 「絶対権力を引き継いでいけるかは疑問」
 きわめて冷静である。

金正男と中国の太子党 3

2012-01-30 05:36:35 | Weblog

 金正男が放蕩息子のように見えるのは、周囲の警戒を解くために演技しているところがあり、
 「彼の発言を権力の座から追い出された僻みという次元でみるのは誤りだろう」

 父親が気まぐれな絶対権力者で正男氏の出生が秘密にされたために孤独な子供時代を送る、そのせいか、
 「基本的に人なつっこい人柄である」

 彼は大変な読書家で北朝鮮に関する海外の報道に目を通しており、冷静に祖国の状況を分析しているという。

金正男と中国の太子党 2

2012-01-28 03:28:12 | Weblog

 金正男、なかなかの人物らしい、少年時代からの海外留学によって西側諸国の実態を観察してきた彼は、英語・ロシア語・フランス語に通じ、片言ならば日本語もOK、
 「後継者に選ばれた正恩氏の経験不足と体制不安定化が懸念される中、ふたたび長男の正男氏に国際社会の注目が集まっているのだ」

 もし、これが本当なら、これまで言われてきた人物像とは違う、
 1、ブランド好き
 2、高級アクセサリーをジャラジャラさせている
 3、海外を気ままに遊び歩いている放蕩息子

 このイメージは表面的で、実際の彼は、父親・金正日に、
 1、国家のあり方に疑問を投げかけ
 2、経済の改革・開放を進言した

 「経済の改革・開放を進言」とは、なかなかの先見の明ではあるまいか。

金正男と中国の太子党 1

2012-01-26 15:43:12 | Weblog

 有隣堂の店頭に金正男の本が並んでいる、一列に3冊それが七列、文藝春秋の歴史的な快挙か、
 「父・金正日と私 金正男独占告白」  ― 1470円 ―

 インタビュー7時間+メール150通を世界初公開、「世界初公開」とはなかなかではないか、さらに、新体制の命運を握る男が弟・正恩に決別の直言ときた、
 「常識的に考えて、三代世襲に同意することはできない。37年間続いた絶対権力を三年ほどで後継者教育を受けただけの若者が、どうやって受け継いでいけるか疑問だ」 ― 2012年 1月3日 メール ―  

 著者は東京新聞の五味洋治編集委員、この時期にこの発表、どんな思惑があるのか。
         

白人の不思議な力 9

2012-01-24 07:12:47 | Weblog

 それでは北朝鮮はどうか、半島の北半分の、その北半分の上半分、共産中国の資本が進出して、実質は植民地のようになっているようだ。

 ところで、今回のショーグンさまの死を、どのくらいの人が悲しんでいたか、毎日、肉や魚が配給される特権クラスと、この階層は含めて30%ぐらいだと言う人がいたが、そんなにはいないだろう。

 二十数年ぐらい前、横浜の酒場で、カウンターで会ったオトコがあちらの出身で、
 「このあいだ、帰ってきたんだが、コシヒカリよりうまいコメを食ってきた」
 あとで、マスターが、
 「あのヒトは、あの国に、大変な額のお金を寄付するんです、それで、国賓待遇なんです」
 そのお金は、この国で稼ぐのだが、ありとあらゆる方法が駆使されているんだろう。

 ともかく、その国賓さん、
 「ショーグンさまが地方に行った時、いい景色の場所があった、ところが小山がジャマして良く見えない」
 「数カ月後、その山が、無くなっていた」

 多くの人民が動員され、昼夜兼行で山が崩され、山が削られ、ならされ、平地になってしまった、あの国の独裁体制の凄みをよく現している、新しい指導者のもとで、どうなっていくか。

白人の不思議な力 8

2012-01-18 01:04:49 | Weblog

 部族社会・部族国家に民主化を押しつけたらどうなるか、それが、この間のリビア・カダフィ大佐のリビア、リビアを良く知る人は、リビアは、かなりいい状態だった、カダフィは、若者や老人・貧しい人々に配慮した政策を実施していた、もちろん部族社会だから反対する部族や勢力はある、それは、どこの国でもそうだろう。

 日本の新聞やテレビの報道とは、大分、違う。

 では、どうしてああなってしまったか、反対勢力に捕まり、引きずりまわされる映像が配信された、民主化に反対する独裁者はこうなるということか、全く、人が悪い、下品な趣味だ。

 やはり、リビアの石油、石油利権が目的だろう、これを巡って、イギリス・イタリア・フランスが結託したのだろう、二重三重の謀略の網が、張りめぐされていた、カダフィはそれに引っかかったということだろう。

 それにしても、日本のテレビや新聞、なんにも報道しなかった、まあ、いつものことか。

白人の不思議な力 6

2012-01-13 02:06:41 | Weblog

 イギリスのフィナンシャル・タイムズは、2011年を振り返って、
  1、民主化の進展や途上国の経済発展があった
  2、不況下でも保護主義が強くならなかった
  3、低所得国の経済が拡大し、世界的な所得格差の縮小がみられた
           ― 12月31日・1月1日 統合アジア版 ―  

 悪い年では無かったということか、だが、ちょっと気になるのが「民主化の進展」、それは、ヨーロッパ化ということだろう、これは「経済の発展」とセットになっているようだ、この辺が巧妙なところ、知らず知らずにヨーロッパ的特にアングロサクソン的なるものが正義になるように導いている、この流れの現代版がグローバリズムか。

 「民主化の発展などクソ食らえ」という意見・立場だってあるはずだ、そういうのは上手にcutされていく、この受け持ちは、白人系の通信社を中心とした国際情報網・国際マスコミ、報道されなければ無かったことと同じことになる。

 どうしても封じこめられなければ、もっとインパクトのある事件が起きる、いや、起こす、ミエミエのこんなやり方が意外と役に立つ。

 シーシェパードの一連の運動はこれに関するもの、だから、韓国や共産中国がそれを真似て、南京の虐殺事件や慰安婦問題を取り上げるのはそれを踏襲したもの、もっとも、この二つの国は、国民を抑えつけることが一番の問題で、目を見えなくし、不満のはけ口を日本に向けさせているのだろう。

白人の不思議な力 5

2012-01-09 03:39:56 | Weblog

 ネットに、
 「なんで団塊はバカばかりなんだ」

 団塊とは、団塊の世代、60台70台、なにも、あの国を強くしてやる必要は無い、それに韓国・台湾・香港の急速な躍進は、日本の技術者の技術の切り売り・垂れ流し、売国的行為の結果ではあるまいか。

 必要以上に反省することはない、反省しなければならない国は、他にいる、世界地図一枚を広げて見れば明白じゃあないか。
 
 南北アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド・ハワイ・ニューカレドニア・・・これらは、彼らが征服したもの、そのプロセスで何があったか、そうMatanzaがあった、この国のマスコミは、自分の国に対して、ああだこうだ、それは何を発言しても安全だから、確かに、この国にも悪いところはある、だが、そればかりで紙面を埋めることはない。

 本来なら、日本・中国・韓国・インドが結束して、近世から現代まで、ヨーロッパ諸国が征服した地域を返還するように提言したっていいわけだ。

 だが、日本と中国・韓国と中国・韓国と日本が対立している、あるいは、こうなっているのは白人の不思議な力(ちから)のせいで、その力の別名が、divide and rule、高度な分割統治その応用版、名人はその手の内を見せない、彼らにとって、キチガイ鳩・スッカラ缶(管)・泥の中でのたくるドジョウ、これでいい、これが理想なのだ。

 だから、当分は、白人たちの世界支配は続くんだろうネ。

白人の不思議な力 4

2012-01-04 03:15:10 | Weblog

 「一見、不思議な現象だが、双方の当事者が戦争を知っていたからこそ、可能だった」
 「双方ともに以心伝心、相手の気持ちを理解し合えたからこそ仲直りでき個人的な関係が深まった」

 シンガポールの客家の援助ではなく日本の経済人の全面的な協力が、あの国の発展の秘密だったのか、だとすると、日本は利用されたことにならないか、小平は、
 「中国を支援したいと申し出た日本人には、心から感謝している」

 稲山は、この言葉の裏を考えない、松下は、
 「私は、中国人の生活水準向上のために安くて質のいいテレビを生産したい」

 進出した日本の工場の製品、瞬く間にコピイされていく、しかも安い、初めは安かろう悪かろうだったが、次第に良いものになり、アジア・中東・アフリカのマーケットを席巻していく、なんというバカな経済人であることよ、ものには程々がある。
 
 「小平が、中国の最高権力者として君臨した時代、そのインフラの面でも、日本ほど中国を支援し助けた国は世界中探してもほかにない」 ― Deng Xiaoping and the Transformetion of China  by Ezra Vogel  ―

 これも、この国のマスコミが、しっかりと伝えてこなかったことのひとつになるようだ、この国の経済のトップのなんという政治的無知、幼稚なアタマであろうか。

白人の不思議な力 3

2012-01-02 03:57:02 | Weblog

 オーストラリアの原住民の白人化政策、大変に残酷なもので、世界が、ここに注目し続けたら、白人の威厳や品位も吹っ飛ぶ、目をそらさせる必要がある、その間に、着々と進行しなけらばならないことがある。

 ところで、中国が急激に発展した理由が分からなかった、さまざまの原因があるのだが、日本の経済界の全面的な協力があった。

 78年10月、小平が訪日、日本の技術力に驚嘆する、ところが日本のリーダーたちは、
 「あの戦争で中国人に迷惑をかけたとの自責の念から万難を排して中国の近代化を支援協力することを誓った」

 このリーダーは新日鉄の稲山嘉寛・松下電器の松下幸之助、日中関係が大きく変化した最大の理由は、日本が戦争責任を認め、
 「その代償として、たとえビジネス的に損をしても技術支援をすることで中国の役に立ちたい、そのことで罪を償いたいと真剣に考え、実行に移したことである」 ― エズラ・ボーゲル ―   

 本当であろうか、そんなことがあったのか、日本の国民よりもそっちの方が大切あったのか。