The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

Jyomon の血脈 終

2020-11-29 09:25:27 | 世界経済



 組織と集団が絶対になる、その上に、天皇制度が乗っかった、明治憲法では、天皇は、統治権と統帥権を掌握したゼッタイの存在、しかし、これを操作するのは、タイヘンにコンナン(困難)、
 大正天皇はどうであったか、
 昭和天皇の実際は、どうだったのか、
 いやいや、明治の天皇ですら、その晩年は「あやふや」、あの大逆事件ではスガタが見えない、その威光が見えない。

 学術会議やサクラを見る会、野党の意識はその程度なのか、
 「そろそろ 本質的なテーマと対決してはどうか」

 この国をスケール・アップする方法がある、中国の歴史よりも古く、アメリカの自由主義よりも自由、
 「晩秋のヒカリのなかに 小さき人々のさんざめきが聞こえる」




Jyomon の血脈 14

2020-11-28 09:12:52 | 世界経済
 


 ギリシャ悲劇では、真実を追求してポリスまで破壊するというテーマがあった、それが、
 「彼らの 正義なのか」
 ヨーロッパやアメリカには、これがある、ちなみに
 「中国には ない」

 そして、この国、真実よりも調和、
 「共同体維持のなれ合い主義」

 さらに、共同体の中に神がいたのだが、
 「共同体そのものが 神になった」
 さらにさらに、
 「組織と集団が 神になる」

 この国が、もうひとつ発展しないのは・できないのは、この神々が、
 「ジャマをするからだろう」
 だから、この国の不幸は、ヤヨイとコフンの、
 「不幸な結合にあったのでは あるまいか」

Jyomon の血脈 13

2020-11-27 10:00:03 | 世界経済


 平安時代の後期から、庶民の間に雅楽が流行るのだが、その楽譜が残っており、その中に、3拍子の小節、ワルツである、trot・トロットである、この国には、確かに、騎馬民族の文化が伝わっていたようだ。
 
 ところで、この国の3つの時代を表現する歌謡曲には、
 1、ジョーモン 
 2、ヤヨイ  
 3、コフン
 演歌は、やはり弥生時代、くらく・くるしく・かなしい、酒にナミダ・ほれた・はれた、村落共同体は自由な魂とはほど遠い、本家と分家、バカな長男がえばっている、
  ♬ なけた なけた
    これえきれずに なけたっけ
    あのこは いくつ
    とーにハタチ(20歳)は こぎたよーな 

 だから、だんぜん2が多い、フナムラ・トオルにコガ・マサオ、ヨシダタダシもここか、
   ♬ ユーラクチョーで あいましょー
 これも、いなかッポイね。

 3はコセキか、
   ♬ ワカーイ チシオーのヨカレーンの
     なーなーつボタンは
     サクラにイカーリ
 軍歌に校歌・応援歌、ところで1はどうか、これがみつからない、が、あった・あった、それは、「つつみ きょうへい」
 1、サザエさん
 2、魅せられて
 3、シンデレーラ・ハネムーン
 そして、
   ♬ ナミダふーく
     ハンカチーフ くださーい 
 青春のかなしみ、高原の風のように、さりげなく・つつましく・そっと過ぎていく・・・

 縄文の血脈は、やはり、流れていた。

Jyomon の血脈 12

2020-11-26 09:52:55 | 世界経済


 今東光は、ワセダに来たことがある、堅牢な上半身、
 「なるほど ケンカが強いはずだ」
 その際、この「今」は「金」かもしれない、
 「ツングース系騎馬民族の血統か入っているのかもしれない」
 そんなコトを思った。

 その後、今は、叡山に入る、天台宗の僧侶になったのだ、この辺の着眼点は非凡、天台宗には、
 1、教義
 2、止観
 3、国際性
 そして、「ロイ」という伝統、「ロイ」とは「口伝」のこと、文書に残しては危険な情報を口伝えにした、今は、無いだろう。

 ここで、今は、秘本中の秘本に巡り合う、そして、数十年をかけて解読した、脱字や欠字だらけの古文書、タイヘンな作業だった、
 「これをベースに小品をものにするが その跋文は 谷崎が書いた」
 この時代には、まだ日本男子の精神が生きていたんだろう。

  大雅 久しく おこらず
  吾 衰えなば 
  遂に 誰をか 陳べん
 



Jyomon の血脈 11

2020-11-25 09:22:06 | 世界経済
 

 若い今東光が、谷崎の執筆している旅館を訪れると、黒光りする廊下に赤い点々、この旅館にはあの竹久夢二の愛人が宿泊していた、
 「あっ 月よりの使者だ」
 欣喜雀躍、ところが谷崎は、うんうんと執筆に没頭しているではないか、やがてイップク、
 「これこれ こういうことです」
 タニザキ、
 「ガバッ」
 ダットの勢いで飛び出した、ところが、ローカにはなにもない、
 「秋の日を 反射している」
 その時、廊下の向こうの部屋の衾が開いて、竹久のオンナが、こっちをにらんで、
 「アッカンベー」
 
 谷崎は鬼のギョウソウ・形相、
 「なして おまんは もっとはやく言わんかったんだ」
 「うんうんと執筆していらっしゃったんで・・・」
  いきなり、
 「ポカリ」
 「な・な・なにをするんですか」
 「小説なんか いつだって書ける だが 竹久のオンナのアレは 一生見られないんだぞー」
 「ポカリ ポカリ」 

 今東光、すっかり感心してしまった、
 「さすが 谷崎だ」
 「これぞ 小説家」
 「川端康成とは ちがう」



Jyomon の血脈 10

2020-11-24 10:30:37 | 世界経済
 


 下町の銭湯、 
 「昨日 たいへんだったんだ」
 なにかあったようだ、
 「オカマとテキヤが とっくみあって すっぱだかで道路まで出てしまったんだ」
 「ハデにやってくれたね」
 「パトカーが 来たんだ」
 惜しいコトをした、めったには見られない。
 
 オカマは大男、テキヤは色白で小さい、そのテキヤが、
 「そんないいカラダしてんのに なして カマなんかやってんだ」
 「いってくちゃたわね チワワちゃん キャイン・キャイン」
 これは、まずい、チワワがとびついた、うしろから羽交い絞めにして、
 「チッチッ しましょうね」
 これは、ひどい、だから、
 「ガブリ」

 そんなことがあった、そのつづき、
 「う~ん 見たかった」
 そうそう、こんなコトが、
 「あの今東光と谷崎潤一郎の間にあったなあー」


Jyomon の血脈 9

2020-11-22 10:20:22 | 世界経済
 


 1000億光年の彼方に、青い星があり、その中央に巨大な宇宙樹、その下に白い服の婦人、そして、アポロンのような若者、
 「おかあさん おかあさん」
 「はい はい よくがんばりましたね」

 彼が、あのデカアタマの少年か、宇宙全域に、声がひびく、
   生くる時に
   あまりにも かなしければ
   どうして 
   むくわれないことが ありましょうか
   
   美しいこころに ふさわしいすがたを 
   清らかなこころに ふさわしいすがたを

 「ほんとうかい」
 「ふふふ」
 「でも いいはなしだね」
 「物質に反物質があるように 宇宙には 反宇宙があるのかもしれないよ」
 「それで バランスがとれるか」
 「そうでなければ そうでなければ あまりにもあまりにも かわいそうすぎるじゃあないか」




Jyomon の血脈 8

2020-11-22 09:56:50 | 世界経済
 

 母親が来なくなった、
 「ママちゃん 天国に行ったの」
 「ぼくちゃんも すぐに 行くんだよ」
 そして、あの事件が起きた。
 3月下旬の寒い夜、風呂のフチに手をかけたシュンカン、
 「ブリ・ブリ・ブリー」
 町中にひびいた、ひびきわたった。

 「人類の最終兵器だ」
 だから、おどろいたのなんのって、
 「ワアー」
 「タチケテー」

 パニックだった、黄色いニオイがウズを巻いていた、
 「はいってなんかいられねえー」

 そして、二度と来なかった、その3か月後、永遠の少年は、だれもいない家で死んでいだ、
 「いい奴だったな」
 「ああ いい子だった」
 「かわいそうだね」
 「ああ ああ かわいそうだ」

 ヨコハマの下町の男たち、
 「ナサケが ある」



Jyomon の血脈 7

2020-11-21 10:48:48 | 世界経済
 

 「なんて でっかいアタマなんだ」
 はじめてのオトコ、
 「コン コン」
 アタマをたたいて、
 「なんにも はいってねえんだな ヒッ・ヒッ・ヒッー」  
 「イタイヨー イタイヨー」
 
 サクラ吹雪のキンさんが、
 「おい わかぞう やめろ」
 「・・・」
 「やめないと チンコづめにするぞ」
 指をつめるのは知っているが「チンコ詰め」とはどんなもんだろう、
 「やれ やれ やっちまえー」
 「ちっちゃいもんが もっとちっちゃくなるぞー」

 「ヒョエー」
 パンツもはかずに外に飛び出していった、
 「だいじょうぶかな」
 ここでは、よくあることだ。




Jyomon の血脈 6

2020-11-20 09:55:42 | 世界経済


 思い出してしまった、ヨコハマの下町の銭湯のエピソード、大きなアタマにちいちゃなカラダ、その頃は、母親といっしょに来ていた、
 「わたしが わるいんです
  わたしが わるいんです」
 「尿院につれていけば よかったんです」
 「ああー もうしわけのないことをした 
  とりかえしのつかないことをしてしまった」

 「とっちゃんぼうや」は床に正座をして、服をただんでいる、
 「あのね あのね ミイちゃんが あかちゃんをうんだんだよ
  ミイー・ミイーって かわいいんだよ 」
 「こんど あいにいこうね ねっねっ やくそくだよ」

 無垢のタマシイ、
 「ヨコハマの下町の永遠の少年だった」