The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

戦後70年の反省スピーチ 上

2015-04-29 04:53:17 | 世界経済

 ニッポンの首相は、戦後70年の反省スピーチをしなければならないらしい、だれが決めたのか、アメリカやカナダ・オーストラリアで居直っている連中はいいのか、どれだけの先住民を犠牲にしてきたのか、激しく反省を迫る中国は、現在、チベットやウィグルで、なにをしているのか。

 だが、アジアやアフリカの人々が、じっと見ている、ようやくにして、事実が真実が明らかになろうとしている、パラオのジャングルの英霊たちが浮かばれる日が近いのかもしれない。

 こういった事態の背景には、近代ヨーロッパの世界支配があるのだが、これは、やはり、北方民族の強引な物質主義の成果であり、人類本来の王道ではない、こういった観点が欠落しているように思う。

 さて、水が高い所から低い所へ流れるように、文明もまた、周囲に伝播していく、メソポタミアに成立した人類初の祭政文明は、中央アジアから中国・日本へ、また、イランからインドへ、さらに、小アジアから地中海沿岸へ、だから、アフリカ大陸にも伝達したのではあるまいか。

 イギリスのアフリカ支配は、ことさらにアフリカを未開・野蛮として、暗黒大陸のレッテルを貼り、自らの侵略を正当化してきた、ヌビアの砂漠を旅すると、朝、テントの外に、水やタマゴ・コーヒーが置かれているという、現地の人々のプレゼントで、何百年に及ぶ習慣、1日に2ドルか3ドルの収入の人たちが、そうするのだ、あの強欲なイギリス人の及びもつかない伝統、これこそが、文化・民族・宗教の上に立つ文明人の余徳であり矜持ではなかったか。

 イスラームでは、利子を取ってはいけない、近代ヨーロッパ経済の側面は利子経済の展開であり、そこでは、強い者はより強く、富める者はより豊かに、1%の金持ちが数十%の富を占有する、だから、大らかな人々の営みには、ほど遠い、
  ユウユウとして 鹿は鳴き
      野の草を 食らう     

 本当の文明人とは、果たして、どちらなのであろうか。

台湾・朝鮮・南洋諸島 下

2015-04-26 05:53:09 | 世界経済
                
 上の写真は、1947年の2・28事件のシーン、おそらく台北だろう、台湾全土で、こういうことが起きた、数珠つなぎの台湾人が海に放りこまれ、
 「花蓮(ふぁーれん)の港が 真っ赤になった」
           
 ところで、台湾は親日的であると言われている、本当は、どうか、聞いてみたことがある、
 「それでは 日本時代の方が 良かったんではありませんか」
 本省人のAさん、目をつぶり、1・2・3・4・・・やがて、しぼりだすように、
 「なぐった人間には なぐられた者のいたみは わからないでしょう」

 よくぞ、答えてくれた、まだ、早稲田の学生で、世間や人生の深さ・複雑さ・恐ろしさが分かっていなかった、それを、一人前の大人として応対してくれたのだ、なにごとも単純ではない、言うに言われぬ思いがあるものだ、まだ、お元気だろうか。

 日本が撤退した後、大陸から蒋介石の軍隊が上陸、当初は。同胞が来てくれた・お兄さんたちが来てくれたと大歓迎、だが、彼らがやったことは、公共施設の接収と勝手な運用、兵士は平気でぬすみをはたらき、おんなをを襲う者が出る、そこで、台湾人は、
 「イヌは帰ったが ブタが来た」
 イヌは日本人で、ブタは大陸からの連中・・・

 ちょっとしたキッカケで、一斉蜂起、台湾人からすれば独立運動になるのかもしれないが、当時は、それだけの意識があったかどうか、蒋介石側からすると、反乱であり暴動、これが、1947年の2月28日の「2・28事件」、どれだけ殺されたかは不明、というのは、あの事件で死にました、すると、
 「おまえは 仲間だな」

 そこで、病気で亡くなりました、事故で死にました、今は旅行中です・・・これは、あの天安門事件と同じパターンであり、ロシア情報部の分析では、3000人ぐらい死んだのではないか、だが、天安門で死んだと言うと、
 「おまえも 一味なんだな」
 政権が引っくり返らなければ正確な人数は分からないだろう。

 ところで、台湾人の多くは、対岸の福建省からの移住者、彼らなら、漢民族の、こうした手口を知っていたはずだ、彼らのⅮNAに刻み込まれている、それが、どうしたことだろう。

 中国の4000年5000年の歴史とは、こうしたことの連続であり、数十数百の種族や民族が殲滅されてきたのだ、彼らには、それが当然であり、これっぽっちの罪の意識もない、
 「王化に 染らず」

 その現在進行形が、チベットにウィグル、正義と人道の国・アメリカは見て見ぬふり、「アメリカの正義は アメリカの利益になる正義」、10年毎の戦争で不景気を吹っ飛ばす、そろそろ始めるか、なんとも、やりきれない。

台湾・朝鮮・南洋諸島 中

2015-04-24 03:24:24 | 世界経済
       
 戦前の日本は、5つの統治領を持っていたが、その最大は朝鮮半島で、現在の韓国と北朝鮮が占有する地域、大戦後70年を経ても、次から次へとクレームが発生している、そんなにひどかったのか、人口問題ではどうだろう、1904年を100としてみると、                
     年    人口(万)  比率
  1753    730    102
  1850    750    105
  1885    897    126
  1891    788    110       

 そして、1904年当時は、710万人で、
  1904    710    100
  1907   1167    164
 日韓併合の1910・明治43年は、1313万人、
  1910   1313    184
  1920   1692    238
  1930   1964    277
  1940   2295    323
  1941   2391    336
  1942   2533    359   

 なんと人口は3.6倍になっている、いろいろあったが、これは、もっと評価されてもいいのではあるまいか。

 2チャンで、ニッポンの行ったインフラ事業を列挙してくれていた、タイヘンにありがたい、
 1、朝鮮の人々を飢餓と内乱から救った
 2、ロシアの侵略と民族浄化から救った
 3、1911年の「朝鮮教育令」で教育を実施し、就学率を61%にした
 4、耕地面積を約2倍にした
 5、鉄道を3827キロメートル敷設
 6、禿山に5億9千万本の植林
 7、一反当たり約88㎏の収穫量を約268㎏の3倍にする
 8、平均寿命を24歳から56歳にする
 9、ハングルを整備し普及する
 ⒑,1313万人から2553万人に増加させた

 すこしアレンジして記す、貴重な研究を紹介させてもらった、直接調べていないが、おそらく、この通りだと思う。

 ところで、この国は儒教の国だと言われているが、もうひとつの重要な要素があると思う、それは、道教それも最も過激で残忍な原始道教の国なのではあるまいか、あの漢の武帝は漢四郡を設置したが、中でも、楽浪郡は、紀元前108年から紀元313年まで、実に、400年以上の支配下にあった、この時、骨の髄まで漢民族の民族宗教・原始道教に影響されたのではあるまいか。

 原始道教では、自分と自分の一族がイチバンで、世界は・宇宙は自分たちのために存在する、ニッポンは野蛮で未開の国であり、銀座でタンを吐き、大声で喚いても、これっぽっちの罪の意識を感じる必要がない、なにしろ
 「世界は自分のためにある」
 
 彼らは、あらゆる手段によって自分たちの目的を達成しようとするのだが、それは、道教の神々に対しても同じであり、最高神の天帝さえも、だまし脅迫するのだ、雨乞いの儀式では、道教の神を荒縄で縛り棒でたたく、それは、日本にも入っており、特に、花柳界と仏教界が顕著であろうか。   

 子供たちのテルテルボウズは、道教の下位の神で、
   てるてるぼーず てるぼうず
   あーした 天気にしておくれ
 天気にしてくれなければ、
   おまえの首を ちょんと切るぞ

 その400年間、原始道教は、古代朝鮮の神々を迫害した、そればかりか神々の殺戮、殺されてはたまらない、ちいさき神々は、続々と東海の島に避難する、東海の島とは、そうニッポン、この国では、どんな神であっても敬い慈しみ大切にする、雪が冷たかろうと傘をかぶせてやる、すると、お地蔵さんが貧しいお百姓さんに恩返しをする、これを知った外国の若者が明治神宮に来ていた、原宿の竹下通りでクレープを見つける、真剣な表情でクレープの種類を決める、そうして、おいしそうにハシからチビッと食べる、
 「ニッポンで ハラジュクで クレープをたべたんだよ」
 「・・・」
 「また ニッポンに 行きたいな」

 日に夜をついで、古代朝鮮の神々がやって来た、もちろん、多くの人々がついてきた、この国の野や山に、ちいさき神々のほほえみが広がる、こうして古代朝鮮の神のソフトウェアがインスツールされていった。

 この国の発展と繁栄の原因のひとつは、傘地蔵の恩返しのように、ちいさき神々の祝福があったのではなかろうか。

       

台湾・朝鮮・南洋諸島 上

2015-04-22 05:20:21 | 世界経済
         
 戦前の日本は、五つの統治領を持っていた、
  1、台湾   下関条約    1895 ②
  2、関東州  ポーツマス条約 1905 ⑤ ⑥
  3、南樺太  ポーツマス条約 1905 ③     
  4、朝鮮   日韓併合条約  1910 ④
  5、南洋諸島 国際連盟規約による委任統治 1919~1920以後 ⑦    

 4の日韓併合条約は明治43年・1910年で、数々の政策を実行し、その統治期間に3倍以上の人口に達したが、こういった点は、まったく評価されないようだ、ビクトリア女王時代のアフリカの暗黒史と比べてもらいたいものだ、どうだろう、やはり、これらの国とは関わらないのがイチバンかもしれない、福沢の「脱亜論」は、今でも新しい。

 さて、今回のパラオは5に入るが、パラオ共和国は大変に親日的で、元はスぺインが統治していたが、ドイツが450万ドルで購入、ドイツはインフラ事業をしなかった、第一次大戦後、日本の統治領となり、多くの日本人が移住したのだが、ヨコハマの下町のOさんは、父親の商売の都合で、子供時代をパラオで過ごした、
 「よかったですね 両陛下の訪問 ほっとしました」

 Oさんは、この下町には珍しく国際センスがある、前向きで明るい、これも海外で育ったせいかもしれない、
 「パラオは大変に親日的ですが インドネシアも親日で 日本に感謝する記念日があるんです」
 「あの国とは ちがうね」
 「だから 韓国と中国が異常なんですよ」
 「韓国 こまった国ですね サンケイの支局長のケース あれはひどかった」       

 「それに あの国は 天皇陛下を『日王』と言っている 見下したつもりなんでしょう 世界の外交常識を無視している」
 「日韓基本条約を締結する時 ああだこうだと無理難題を主張してくる この時 日本の役人と政治家は そんなに言うのなら 半島に投じたインフラ事業の費用を払ってほしい」
 「当時は まだ気骨のある日本の男がいたんだ」
 「学校・病院・鉄道・道路・港湾・通信施設 現地予算の なんと40%近くを現地のインフラ事業に投じているんです そのため 日本が統治している期間に人口が3倍になった」

 「李氏朝鮮の過酷な支配を知っているのか 人口の40%が いえ それ以上という研究もある 無為徒食の両班(やんばん・支配クラス)で 彼らは まったく仕事をせず タバコの火まで点けさせた」
 「働かない連中が 全人口の半数近くとは どんな社会でしょう 彼らは生殺与奪の大権をほしいままにしていた こんな国が 世界のどこにあるんだ」
 「だから その数百年間に 有為で善良な若者が根絶やしにされた わたしは そう思っているんですよ」

 声を落として、
 「よかったですね 両陛下の一礼 ジャングルのあちらこちらで 英霊たちのすすり泣く声がする ナミダをぬぐっていたことでしょう」

 ヨコハマの男は、
 「これで やっと ジョーブツ(成仏)が できます」
 

見えてきたアジアインフラ投資銀行の正体 下

2015-04-19 08:47:43 | 世界経済
             
 日毎に、存在感を増している中国政府の№2の李克強、なかなかの経済通のようだ、彼の時代が來るのか、それにしてもあの国はどうなっているんだろう、なぜニッポンの新聞は無関心なんだろうね。

 あるいは、2015年は共産党解体の真っ最中だった、そんなコメントが発表される日が來るのかもしれない、これだけネットが発達し、気軽に海外に行ける時代、彼らの意識が向上していないはずがない。

              
 今回のケースに、一刀両断のコメントが出た、
 「アジア開発銀行が 返済能力を精査して融資しなかった案件にも 簡単な審査で融資してやるという機関が AIIBです」
 だから、
 「街の消費者金融と同じです」

 「消費者金融と同じ」だって、なんと、まあー、思い切った発言、こまっちゃうね。.

 言ってくれる、当たっているんじゃあないかな、
 「当然ながら 返済が焦げついたら それを負うのは 出資国だ」

 その出資国のひとつが韓国、ニッポンを出し抜いたと上機嫌らしい、手放しの大喜び、「今から入るといっても 入れてやらないもんね」、だれが入るって言った、その韓国に待っているものは、
 「アジア枠・75%の中で 中国に次いでGDPの大きい国だから 出資金は結構な金額になる」
 さらに、
 「うまく 回るといいね」
 これは、皮肉、その結果は目に見えている。

 1、韓国は日米から 孤立の道を選びましたとさ
 2、韓国は サラ金のカードを いっぱい持っています
   
 だから、
 3、ウリナラは 偉大な創立加盟国ニダ!
   では まず ウリに資金を融資するニダ!
   中国 「融資枠は 中国企業が最優先アル それより さっさと出資金を出すアル
       日本が参加しないから お前には その分 出してもらうアル 」
   韓国 「その分も含めて 貸して欲しいニダ!」

 なかなかの寸劇だ、
 4、シナ  「お手!」
   チョン 「ワン!」
     
 きついねえー、
 5、新しいATMニカ!
 6、それでは皆さん 格付けが低く 金利が高いバスが発車しますー 
 7、アジア・インチキ・イッパイ銀行

 極めつけは、
 AIIBが、
 「すいませんADB(アジア開発銀行)さん お金を貸してくらさーい」
  

見えてきたアジアインフラ投資銀行の正体 中

2015-04-17 05:37:03 | 世界経済
            
 国会議員の秘書をしていた時、隣りの部屋の代議士がやって来て「電話を貸してくれ」、仁王立ちの立ち話し、こみいった内容だ、後で、先輩の秘書が、
 「自分のところの秘書に 聞かれたくないんだ」

 この先生は、早稲田を出て、新聞社に入社、そして、地元から出馬、実家は地方の名士、よくあるケースだ、彼らは、中央と地方の関係と利権構造のベテランなのだ、それは、もう体質であり、空港の建設になると、土地の買収、どこのゼネコンを推薦、いや、ごり押し、その見返りのひとつが、彼の県の都市と羽田間の、10年間の無料フライト・パス、その時の社長は引退していたので、中間管理職は事情を知らず、イヤな顔をする。     

 だから、政治家が介入するとややこしくなる、今回の地方選の前半は民主党の大敗、次の参院選では壊滅的な敗北になる可能性が大きい、これがいいかと言うと、そうでもなく、自民党のセンセーが動き始めている、自民党の利権政治は、戦後日本の経済成長のヤミの部分で、
 1、日本とフィリピン
 2、日本と韓国
 3、日本と中国     

 色白のイケメンの総理大臣には中国人の愛人がいて、その間にできた子供がニューヨークで20歳になった、そんなスレがネットを駆けめぐったことがある、ホントーだったのか、ともあれ、1・2・3の交渉のプロセスで、どのくらいのキック・バックがあったのか、商社の切れ者なら知っているだろう、3年ほど前、ヨコハマでアフリカ開発会議が開かれたが、桜木町の駅を下りると、広場に10数名のアフリカの若者たち、
 「ニッポンは エンジョしないでください」

 どうしたのか、
 「○○は ヒトゴロシでーす」
 血を吐くような叫び、○○は大統領の名前、日本が援助すると、その資金で武器を買い、対立する部族の虐殺を再開するというのだ。

 ビジネスの世界・政治の世界。きれいごとではない、今回のアジフラも、そのひとつなんだろう。


 

 

見えてきたアジアインフラ投資銀行の正体 上

2015-04-15 10:38:51 | 世界経済
        
 アジアインフラ投資銀行は、参加国が資金を供出するのだが、中国が50%を出資するとしたら、その運用の主導権は中国になる、すると、この銀行は、徹頭徹尾、中国の中国による中国のための銀行になる。

 北京を訪れた親中派の自民党議員に李克強は、にこにこ笑いながら、
 「まだ 間にあいますよ」

 「詐欺師は笑いながらやって来る」、ビンボーな国が参加しても役には立たない、GDPの大きな国が参加してくれれば、その分担金も増える、つまりAIIBの狙いは日本の資金だったのかもしれない、すると、今回の参加国の中で、アジアでイチバンの韓国はどうなるか、いい思いをしようと思ったが身包み剥がされてしまうのか、この銀行で、
  1、決定するのは中国
  2、運用するのは中国
  3、受注するのは中国の企業

 ところで、李克強は日本留学組のひとりで、なんとあの小沢一郎の家に下宿している、小沢さんが元気なら、イチマイ噛んだか、政治の世界は、外から見ていても分からないことが多い、李が、
 「実は 中国の経済事情はタイヘンなんです」
 「・・・」
 「手を貸してくれませんか 見返りは約束します」

 だが、こういったことは、金融の法則で処理したほうがいい、政治がからむとややこしいことになる。
 

アジ・フラ投資銀行とアジア開発銀行 下

2015-04-12 09:33:39 | 世界経済
               
 パラオ共和国を訪れた両陛下は、ペリリュー島で戦没者の慰霊碑に「白菊を献花」、生き残った老人は、
 「これで 一万人の兵士が・一万人の日本の若者が よろこんでいると思います」
 さらに、アメリカの戦死者にも頭(こうべ)をたれる。

 世界中が見ていた、
 「ニッポンは ちがう」
 「日本は ケチばかりつけ ウソばかりついている国とは 格がちがう」
 さらに、
 「ニッポンには 文明の本質が備わっている」
 
 韓国と中国はチンモクか、ローマ法王は、どのように思ったことだろう。

           
 さて、ドル・ユーロ・円さらに人民元が、複雑にからみあう世界の金融体制の中で、ニッポンの首相の能力と行動力は、どの程度の地位か、
 「中間管理職くらいだね」

 どういうことだろう、それは、政治と経済の関係で、政治は経済の下にいるべきという世界観であり、政治が経済に先行するとひどい目にあう、政治の独走は国際経済の制裁を受ける、それが、去年のプーチンで、ルーブルの価値は半減し、ロシア経済は青息吐息だ。

 さて、数百の企業にカネを貸しているのはニッポンの銀行だが、直近、アメリカのメガバンクが進出しており、コントロールとまではいかないまでも、さまざまの圧力で影響下に置こうとしているようだ、さらに、決定的なのが、アメリカの金利政策、巨大な資金の流れを左右する、今回のアジフラ、彼らは予想していたのか。

 ところで、共産中国の急速な発展には、どんなプロセスがあったのか、もちろん、西側諸国の技術供与と資本投下が大きかったのだが、とりわけ、シンガポール・ニッポン・アメリカが決定的な役割を果たしたのではあるまいか、そして、そんな彼らを後押ししたもの、それは、マーケットが拡大すれば、自然に利権が増大する国際的商業資本家や金融資本家だったのではあるまいか。


 そろそろ、このテーマをしめくくらなければならない、世銀やアジア開発銀行は、いままで何をしてきたんだろう、アジ・フラ銀行への50カ国にも及ぶ参加は、彼らの不満の意思表示かもしれない、それに、アメリカに対する反発、特に、イギリスの裏切りが大きい、かといって、中国がいいかというとそうも言えない、辛辣で直截な意見が飛び交う、
 1、中国のバブル崩壊のための金集めだからな
   日米が参加しなければ その金は集まらない
 2、デフレの国は 参加したくてしかたない

 こんな意見、
 3、世界規模の詐欺
   詐欺師は笑いながら やって來る

 すごいね、「詐欺師は笑いながらやって来る」、これだから、ネットはやめられない、今年イチバンの収穫かな、
 4、シャドーバンキングのときの
   補填(ほてん)に使われそうだな

 さらに、
 「20年までに 8兆ドルの資金需要 そんなに供給しても工事が追いつかないし 返済できないに決まっている」
 つまり、
 「こうして巨大な需要を煽(あお)るのは まさにバブルの手口だ」

 昨年はロシアのクリミア編入、今年はアジ・フラ投資銀行の異常な人気、大戦後の政治・経済システムがほころびかけており、一体、どうなるのか、だから、日本とアメリカのタッグは、より強力になるのかもしれない。

   

アジ・フラ投資銀行とアジア開発銀行 中

2015-04-10 04:40:51 | 世界経済
           
 アジア開発銀行があるのに、なぜ、アジアインフラ投資銀行に50カ国が参加したのか、やはり、それなりの事情があるんだろう。

 つまり、アジア諸国の期待に応えていないということ、アジア開発銀行はÅsia Development Bankで日本とアメリカが15・65%を出資、その目的は「資金の貸し付け」、1年の融資額は60億ドル・技術支援が18億ドル、参加国は48、その標語は ”Fighting poverty in Asia and Pacific" 「アジア太平洋地域の貧困と戦う」。

 さて、途上国のインフラ建設は20年までに8兆ドルの資金需要が見こまれるという、ホントウだろうか、8兆ドルとは960兆円、とてつもない数字だ、これを一気に取りこもうというのか、そんなことができるのか、ともあれ、世銀やアジ銀では資金不足、さらに、このふたつはハードルが高く、
 1、環境を審査
 2、融資の判断

 アジア・アフリカの貧しい国々では、
 「世銀の厳格な基準に途上国の不満が大きい」
 分かる分かる、納得がいく、そこを中国が突いたのだ、わんさかわんさか集まってしまった。

 だから、アジ・フラの基準が甘くなれば、
 「採算性の低いインフラにも 初めに『融資ありき』の融資が恣意的に行われる・・・」
 中国には、もうひとつの目的があり、
 「中国軍の利用を視野に 軍事転用が可能な建設に 融資が行われる可能性がある」

 ところで、アジ・フラの初代総裁には、アジ開銀の副総裁を経験した金立群が有力、こちらの手の内を知りつくしている、中国にも、それなりの人材が育っているようだ、毛沢東時代とは、違っている。

 あそこでは、数千億円の予算に2千数百名がぶら下がっていた、だから、もっと効率的にビジネスをやりたい、それが念願だったのではあるまいか、こちらは50%の出資、じゃぶじゃぶとお金を貸し、どんどんと道路を建設しようか、中央アジアの草原に21世紀のシルク・ロード高速道路、可能性が広がってきた。

アジ・フラ投資銀行とアジア開発銀行 上

2015-04-08 04:56:47 | 世界経済
             
 アフリカでの、中国の道路工事は、中国から労働者を連れてきての突貫工事、あれよあれよという間に作ってしまう、だが、あの調子だから、たちまち、道路がうねり陥没ができる、ニッポンの常識では考えられないことだ、だが、どうして受注できるのか、それは、やはり、価格だろう。

 貧しい国にとって、多少、欠陥があっても安いにこしたことはない、西側の二分の一、それ以下か、アジ・フラでは、どうなるか。

            
 中国のぶち上げたアジ・フラ投資銀行が、ついに、
 「50カ国・地域が参加表明」 - 時事通信 4・1 ー
    
 ノルウェー・アイスランドと台湾が駆けこんだ、創設メンバーに加われば、それなりの特権があるのかもしれない、常識的には、出資比率に応じて、インフラ工事の受注のチャンスが大きくなる、ただし、中国が50%だから、そのおこぼれなんだが。

 アジ・フラの勢いがすごいのだが、世銀やアジア開発銀行は、これまで何をやってきたんだろう、これだけ人気があるということは、この二つに対する不満が鬱積していたのかもしれない、アジア開発銀行の代々の総裁は日本人で、年間の予算は、60億ドル・7200億円、だが、ちょっと気になるのはスタッフが、2833名 -2010末 - 、これ、多すぎはしないか。     

 アメリカの投資会社のファンドマネージャーは、一人で数千億円、トップになれば数兆円をあつかう、年に十数パーセントの利益をあげるという、だから、彼らは数十億・数百億の報酬を得ることができる。

 アジア開発銀行、7000億円で2千数百名、まさか、中央官庁の天下りの受け皿なんかではないと思うが。

 各国の出資比率 %        
   15,65     日本
   15,65     アメリカ
    6,06     中国
    6,35     インド   
    5,8      オーストラリア
    5,25     カナダ
    5,17     インドネシア
    5,05     韓国
    4,34     ドイツ

 だから、日本のアジア開発銀行、それに対して中国のアジアインフラ投資銀行、いまのところは、むこうの方が人気があるのかもしれない。