現在のアメリカ人の人口は3億630万人(2004)で、
ドイツ系アメリカ人 4280万人
アイルランド系 3052
イギリス系 2451
意外なことにイギリス系が一番ではなく、ドイツ系が圧倒しており、次いでアイルランド系になっている、あのアイルランドの移民たちは、新大陸で繁栄していることになるのかもしれない。
39年前の統計では、
イギリス系 15・3%
ドイツ系 12・7
アイルランド系 8・1
― Census of Population '70 ―
その象徴が、J・F・ケネデイ大統領であったことになる、あの当時の盛り上がりには大変なものがあった。
ところで、数百年におよぶイギリスの支配はアイルランド人への徹底的な弾圧であり、知的産業に従事すること、権力に参加すること、さまざまの技術を身につけることを許さなかった。
そのため、アメリカに移民しても単純な肉体労働しかできなかった、彼らの多くはニューヨーク港の荷物運搬の職につく、ところが、南北戦争が終わると仕事にあぶれた黒人たちが北上してくる、そこで「仕事」の取り合いとなり、あの血で血を洗う闘いが繰り返されることになる。
その後、アイルランドの移民たちは自分の子供に教育を施し、より上の職業に従事させているのだが、ニューヨークの警官や消防夫にはアイルランド系が多い。
だから、黒人のドロボーを追いかけるポリスはアイルランド系で、百数十年前の繰り返しということになる。