超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ギルティクラウン 第15話「告白:sacrifice」 感想

2012-02-03 02:10:39 | アニメ





砕けて散った、想い。





今週ははっきり言って重すぎるな・・・(笑)。いやまあ面白かったんですけどね。
これ正直集に対する落ち度が全くないのが辛い。
八尋は八尋で頑なにランク制度を勧めてくるし、
颯太は颯太で一方的に疑ったり勝手に動いたり、
優柔不断以前にそんなもん決めれる訳ねーだろ、っていう。責任の押し付けが一番見ていて胃にくるぜ。
そんな板ばさみにされてる中で、唯一自分の側に寄り添ってくれていた祭の残酷な顛末。
あまりにも理不尽だし、
あまりにも滑稽だし
あまりにも腹立たしくて、やりきれない。
今までの集のダークサイド化っていうのは彼自身の落ち度もあっての事だったが
今回のは完全に他人のアホな行動によって割を食った形になった訳だ。
優しさは役立たず、信じれば裏切られる。そんな世界と人間に対しての怒りが爆発した。
これにより、本気でダークサイドに落ちた集、正にギルティな王様が誕生してしまったというオチ。
これはビビるし参るし悲しいし不安にもなるけど、展開としては全く持って問題なし。
元々集に持っていたイメージはダーティなものだったので
ここからが本領発揮と言えそうです。
でも、まだまだ物語の終わりまでには時間があるので、どこかで本当の自分を取り戻すエピも待ってます。


ただ、これ上手いなあと思うのは気持ちは分からなくもない所なんですよね。
生きる為に冷酷になるのも間違ってるとは言い切れないし、
最低ランクを付けられて焦る気持ちも分からなくはない。
結果的にそれが彼を追い詰めた訳だけど、
その心情自体は割と丁寧に描かれてると思うので、それもまた余計に辛いんだよな。
だからもう、やり場とかそんなスケールを飛び越えて大覚醒せざるを得ない、っていう。
優しい王様から、罪の王冠を被ることにはなってしまったけれど
集にとっても、彼らにとっても乗り越えるべき壁なのかもしれないですね。

それにしても祭ちゃん・・・好きだったのに辛いなあ。微妙に観ててキツかったッス。
でも、綾瀬やつぐみとの風呂場のシーンで後押しされて告白したのだけは良かったんじゃないかな。
だって言えないまま逝く方がよっぽど辛いと思うもの。
その点ではつぐみ達はグッジョブだったと言えるけど、一方でここまでで既に涯も亡くなってるわけで
それ考えると何気にキャラに対して容赦のないアニメですなあ。
今回なんて蘇る可能性すら残してないからね。
処置が若干重すぎだな・・・とは感じつつ、それでも望みだけは叶えられたのは幸せとも言えるのかな。
自分の命と心を使ってまで差し出した彼女の想い。
今はああなってしまうのも仕方ないけど、いつかまた優しい王様に戻れればいいですね。
取り敢えず来週以降は修羅場が続きそうではあるかな。

それと、ダリルが相変わらずのダリルで安心した。もう完全に仲間フラグ立ってる気がするんだけど(笑)。





2クールに入ってからグングン面白くなってて
twitter上の反応を眺めるのも楽しくなってきました(笑)。
BDも売れたようだし、このまま最後までこのクオリティで突っ切って欲しいものです。




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2 コメント

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祭、死す。 (オラクル)
2012-02-03 19:05:17
・過去に集が自暴自棄になっていた時、祭の存在が集を再起させた唯一の人物であり、これからの集にとってはいのりの次に心の支えとなっていた2人目のメインヒロインといったところか。今集は涯と同じ運命を辿ろうとしているようでちょっと怖いかも。
・集をチェスの駒でいうと“キング(王)”であれば、いのりが“クィーン(女王)”、祭は“ビショップ(僧侶)”、綾瀬が“ルーク(戦車)”といったところか。
・こういった展開は、ルルーシュがシャーリーを失う時、スザクがユーフェミアを失う時、キラがフレイを失う時、シンがステラを失う時、フリットがユリンを失う時と似すぎている。
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こんばんわ~ (西京BOY)
2012-02-04 23:01:53
お久しぶりです。


祭に対しては何度もよっかかっていたオアシス的な存在だけに、
代わりがいないだけに辛い所ではありますね。
ダークサイドに堕ちるのも止む無し、って印象です。
何とか自分を取り戻せればいいなと期待はしてますけどね。
その例えも的を得てると思いますよ。

何かに似てる、っていうのは一見マイナスに見えても逆に感情移入しやすい、
ベタだからこそ入りやすいっていう利点もありますからね。
その辺に関しては本当人によりけりでいいんじゃないかな、と。
この回は集の声にならない叫びが個人的には新鮮に感じられましたね。
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