超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ばのてん!-SUMMER DAYS- 2巻/河添太一

2011-11-23 23:10:38 | 漫画(新作)






河添太一「ばのてん!-SUMMER DAYS-」2巻読了。




毎度御馴染みのグダグダゆるゆる青春コメディも通巻5巻目ですね。
外伝、といいつつ
やってる事は本遍と変わらないんですが(笑)。微妙にリンクしている部分も見受けられるので
その点じゃ比べて読むのも案外面白いかもです。
この漫画は
本当に無意味っていうか、別に感動もなければ、おおっ、って思うような展開もないんですけど
それが逆に割り切ってて良いんじゃないか、って思うんですよね。
要は
シリアス要素一切ないから、安心して気負いなく読む事が出来る、っていう。
その分淡白な感じも当然受けるんですが
それもまたこの漫画ならではのウリなんじゃないかな、って思います。取り合えず、桜場コハルの
あの方の漫画が好きならば、普通に面白く読めるんじゃないかな、と。
系統も似てる気がしますし、
唯一違うのは、サービス精神っていうか、時折妙にあざといカットが入る部分ですかね(笑)。
そっち方面に消極的な日常作品に於いて
この大胆さはちょっとした個性になってるんじゃないか、と。実際少し嬉しいですし(笑)。
差し込みの割合もこれまたよく考えてるなあ、って
実直に思うくらい良いバランスで、やり過ぎにならないくらいの適度さなのでそこまで鼻にも付かないかな、と。
それにしても眠花は毎巻毎巻ふっくらセクシーで素晴らしいですね!
モチーフは羊だったという事ですけど
本当に羊並みの気持ち良さがありそうです。その、色々と。ネ!(笑)。


今回は夏の真ん中って事で海とか、合宿とかが中心。
騙す為に合成写真だとか
たわいもないことに全力注いでますけど、そんな中で千夏が言った名言
「居たいヤツと一緒にいる。」ってセリフが、そんな日々もまた無駄じゃないんだなあ、って
事実を再確認させてくれるようで好きですね。
何をするか、ではなく
誰といるか。
それだけで、ある程度みんな幸せなんだなあ、って思うとそれだけでちょっと微笑ましくもありますね。
そんな千夏は、未だにダークサイドのキャラっていうか、正に無駄な美少女っぷりを発揮してますけど(笑)。
そうやって
必要以上に良い人、にしない所もまたこの作品の利点の一つ
クールな面白さに繋がっているんじゃないか、って個人的には思います。
たわいもない出来事の連続
だからこそ気軽に読みやすく、また読み手の負担にもならない、って事で
その特性は外伝のがより発揮されてる印象ですね。
本遍のが割としっかり作られている印象なので、ページ数的にも更に楽に読めるこっちもまた
私的には推したいタイトルの一つですね。来年の「ばのてん」シリーズも是非楽しみにしています。




最近の日常ものは変に感動を入れてる所為か、
純粋な日常ものではなくなってるよね、って気がしなくもないですが
その点、この作品は安易な感動に逃げてないので個人的な好感度は相応に高いですね。
これからも純正なダラダラ作品として展開していってもらえれば。期待。





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