超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

(アニメ)最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。第12話(最終回)「さよなら日和ちゃん」 感想

2014-03-26 02:53:49 | アニメ














正直泣いてしまった。















終盤の展開観てたら普通に涙出て来た
なんというか・・・有り体な言い方をすれば単純に「悲しかった」ですね
日和がいなくなるのがね。本当は「寂しかった」んだろうなあ、なんて思いつつ
この物語の主人公は美月なんでその点だと上手い具合に乗せられた形になりましたね
ちなみに今期のアニメでは初めて泣きました でもちょっと温かい涙だった気はしました。
悲しいだけじゃなくて。

このアニメのメソッドの一つとして「きちんと段階を踏む」というのがあります
それは原作でもそうなんですけど、敢えて10話にあのエピソードを持って来たからこそ
今回私は泣けたんじゃないかなあ・・・って思うと
倉田さん良い仕事したなあと素直に思います
原作はパロディとか一切使わないのにパロ乱発してた7話を観た時は「ん?」って思いましたけど(笑
でもこうやって最終回を観終えてみると改めて倉田英之で良かったんじゃないか・・・とは個人的に思えました

「泣けたから良かった」という訳でもなく
最後の着地点が「お兄ちゃん」と初めて呼ぶ~というのも凄く良かったと思う
美月のツンツン具合は一貫して強調されてたし前振りもあったり、これは納得だなあと
そして美月が主人公なだけあって確かに彼女の成長物語として機能してたのも良かったと思います
最初はどうしようもないくらいに他者に対してバリアを張っていた彼女が
今や能動的に家族の為に尽くしたり心配したり、ちょっと優しくなったり・・・っていう
最後のオリジナル展開も相当締めには効いてたと思いますが、
兄妹ラブコメとして一応の「到達点」を見せて終われたのは個人的に大きかったと思う
変に尺を飛ばさず本質がエロだと勘違いせず、真っ当に原作に理解がある終わり方をしてくれた印象ですね
「原作が続いている」中では割と最良に近い終わり方だったかなあ、と個人的には感じました
それとさり気に雪那さんがちょっと報われてたのもポイント高いですね
根子の役割もさりげなく伝わったと思うし
(彼女の正体に関しては原作でも完全に明かされてないので先ばらしは不可能、日和の設定に関しても)
やるべきことは大方やり切った印象で特に不満もない最高の最終回だったと思います。


で、相変わらず夕哉の誠実さが良かったです(笑
本音引き出し術によって本音丸出し状態になったのは原作でもあるエピソードですけど
本音が出ても彼は彼なんですよね 思春期の男子らしい素直な反応もありつつ
でも心の奥底では色々と心配してたり、他人を思いやっていたり
シリアスに人の事を考えてくれてたりする
タガが外れた状態であってもそういう考えが前に出てくるのは誠実さの証明にもなり得てました
雪那さんに対する配慮だったり、何だかんだ言いつつ友人たちの存在を好いていたり
ラッキースケベの為~の暗示であったと同時に
彼の優しさの証明
そして美月のデレを引き出す為の装置にもなっていたトリプルミーニングな意図に拍手、ですね
特に美月にとっては「可愛い」って言われた事が相当嬉しかったんじゃないかなあ~って思います
だから後半の行為の数々にも違和感なく納得出来ますし
ラブコメとしてもニヤニヤ出来る、っていう
そういう展開の真っ当さが最終話も観ていて個人的に心地良かったです
普段は「家族」になろうとして自制心を効かせてたりそういう面でも彼の頑張りが浮き彫りになってました
原作だとその心境にも少しずつ変化も出てきているのでアニメで好きになったら原作も是非、ですね
アニメ版が好きなら順当にニヤニヤ出来ると思うので。

それにしても夕哉が暗示のせいで美月を襲うか!?っていうネタの後に
ああいうシリアスをやって、しかも泣いちゃったし感動出来たっていうのはちょっと凄いな、と
自分でも泣くとは思ってなかっただけに二重に驚きました
でもなんでしょうね、
言葉にせずともキャラの心情が伝わって来るというか
日和も美月も本当はお互いにお互いの存在が「支え」になってたのがありありと伝わって来て
変な話ちょっと奇妙な関係の「友情物語」だったんだなあ、と個人的に感じちゃいました
正直いち視聴者として「消えて欲しくない」と思っちゃったもんね
だからこそ最後のハッピーエンドも際立っていたんだと。
作ろうと思えば2期も出来る終わらせ方だけど、
これをある種の「結実」と捉えてここで完結だったとしても納得出来るようなエンディングだったのが見事ですね
要するに最終的に残ったのは「絆」だったという、そういうお話になってたのが素晴らしかったです。
まさか泣くとは思ってなかったけど、その分思い出に残る最終回になりました。
ありがとうございました。



















本日BD1巻発売・・・って事で昨日フラゲして感想書いたのでよろしければそっちも読んでやって下さい
最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。アニメ版 Blu-ray1巻 感想
全体的に中途半端さがなく、そして原作に対する理解度も中々に高いと感じられた
至高のアニメ化になったと個人的には感じています
今期一番面白く感じ、
そして感情移入して視聴させてもらいました。原作7巻に付いてくる新作アニメも楽しみにしています!!

今は取り敢えずBDを繰り返し観て多幸感に浸ろうと思います(笑
7話も全体的に観れば完全に無意味な話でもなかったし、本当に良いアニメ化だったわ。
なんかもう胸いっぱい。欲情と感動が心地良く同居出来てる唯一無二の傑作。