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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

同情するならミルクくれ/中年(ポプリクラブ2011年 8月号感想)

2011-07-03 07:48:23 | 漫画(成年雑誌)





個人的に大好きな作家の一人である中年が正式に復帰しました。その感想でも。

の、前に久々にポプリの感想も書きます。成年誌なので注意。それでは以下。





●おとなりさんと(前編)/しーざー

随分と中学生男子チックな妄想をするお姉さんですね。
独特の用語感はまさに女性作家ならでは。
ただ個人的にはオンリーワンとか言われても・・の部分に一番共感したり。
「社会に出たら働き蟻の一匹である事を認識せざるを得ない」・・・ねぇ?


●漏れ妹!/綾乃れな

いや、以前からオマージュ的な要素のある作家さんだったけど
ここまで露骨になってるとは?
どうみてもきり・・・これ以上は言うまい。
性格が全然違うのが救いではあるか。何気に可愛いけど(笑)。


●お姉様と!/茶否

こういうのは分かっていても、ダメだと分かってても好きだな(笑)。
前から思ってたけどこの方の絵柄は非記号的で良いですね。
素朴だけど、過激さも忘れずに、的な。


●ペナルティ/みやもとゆう

風呂場で指を咥える男の表情がいやにセクシーだった。





さて、ここからが本題の中年です。
復帰作と銘打っては居ますが
リハビリ的には別名義でここ数ヶ月やってたと思うんですけど。
でもそれってぶっちゃけイマイチだったというか
グッと来るものがなかった。
中年特有のカタルシスは正直なかったですね。

だからこそ、この作品は本当に良かったですね。
プチ感動もしたし
凄く中年らしくもあるし
絵柄的にも、休止前の2作品に比べると大分勘が戻ってきてる様にも感じます。
だから個人的には言う事なし・・・と言いたいんですが
まだ安定するまでは様子見って感じもあるかな。
それにしても復帰はやっぱり目出度いし、嬉しいです。
また来年は2年ぶりの新刊とか是非是非出してもらえると嬉しいですね。
その間にまた再び過去作の感想も今の自分で書いてみよう。


今回の話で何がいいか、って
まずは中年独特のハッとするような表情の復活、ってのが一つ
もう一つは世間的に見捨てられた同士の愛、っていうか
その辺の哀愁が結構に胸に来たというか。
やはりこの方は私が敬愛する田中ユタカの(個人的な)後継者になってくれそうな予感がします。
やっぱ成年漫画は暗さを入れる事でいい具合の深みが出ますね。
表情が良いと記述しましたが
ラストの花子の表情は文句なく素晴らしかったです。
かつての「スズメの覚悟」のスズメくらい。
それを見れただけでも、ある程度は満足。




これからどのくらいの頻度で載るかは未知数ですが、個人的にずっと推してる作家なので
これからもずっと追いかけさせて下さい、って感じですね。
次の本が出るのを待ってますから。



ポプリクラブ 2010年12月号+2011年1月号 感想

2010-12-12 13:53:23 | 漫画(成年雑誌)




ポプリクラブの感想。もう1年ぶりです・・・。掲載陣もそこそこ変わってますね。
尚、成年誌なので注意。
先月号から。



◆OSHIOKI Tied up!/鈴井ナルミ

すっかり人気作家になった感じが。
実際キャラも話も面白いし可愛いので納得ですね。
それでいて表情も魅力的。
夏コミで薄い本も買わせていただきました・・・。

最後のやりとりがまた微笑ましい(笑)。


◆ビートエムオーション/しんしん

オチが最高に読めすぎる(笑)。でも、この単純さもまた持ち味なのか。


◆黒服と夜の蝶/Louis&Visee

なんつーか、ドラマ向けっていうか、こういうのってポプリらしくなくて新鮮ですねぇ。
いかにも女性趣味の話って感じで。
普通に良い話なのも○。


◆お姉ちゃんの本心は・・・/江戸川ガバル

デフォルメされたキャラの表情がいちいち面白い(笑)。
にしてもいいように使われてるなあ。
2つの意味で。



で、今月号。


◆キャロル-Saint Bell-/よこやまなおき

この人の漫画っていつもシチュに対するこだわりが凄い。
周りと被らないようにしている感じがあるというか。
今回のは都合がいいってだけじゃなく、ちゃんと主人公が夢を叶えていた、ってのが良いですね。


◆Sweet Morning/DATE

初登場らしい。
初登場という割には絵も話もこなれていて良かった。
最後はラブラブ、かと思いきや鉄球を落としていくのがまた良いですね(笑)。貫いてて。


◆こんなカノジョじゃダメですか?/ことぶきまいむ

ダメですか、っていうか
ことぶきまいむがいつの間にかポプリに載ってる事に驚きっていうか。
しかも次に掲載されてるのが赤井丸乃進って。
雑誌間違えたわ・・・と思うかといえば、実際そうでもなかった。違和感あんまないよね。


◆それいけ!!ココロ保健室2/しんしん

あれ?オチがない・・・。のも、また新鮮、なのかな?


◆かまってカノジョ/中山みゆき

何というか、すっごく現代的な話だなあ(笑)。
だって実際にいそうだもん。
お互い様だった、ってオチもますます今時の若者っぽさを煽ってますね。
にしても男キャラが本当女性が描いた男キャラって感じでそういう意味でもポプリらしい作家さんですね。


◆フリルをあしらって/チドリヌ

「お兄に借りたCD ちょうよかったよ~」、ってけいおんのCDじゃねえか!
本人のサイトで担当に少女漫画っぽいと言われた~とありましたが
割といつもそうだと思う。
この方も結構定着しましたね。合うと思うし。


◆メイド和あの子/水歌

どんどん絵が上手くなっていきますね。
結局ヒロインの方がより変人だと思うんだけど(笑)。




ちょっと前まで入れ替えが激しいというか
微妙に方向性が分からなかった感がありつつ、だったんですけど
ここ最近は残る人は残るし、そうじゃないひとはそうじゃないし、ってのがハッキリ出ていて
かつ新人は新人でちょくちょく入って来るしで
そこそこいい状態なのでは、と思います。今はフラートって受け皿もありますもんね。

中年も中年っぽいのも全然載らなくなったのは寂しいですが
まあ、そこら辺はこれからに期待、って事で。
先月の「黒服と夜の蝶」は意欲作だったと思う。ああいう変化球もあると嬉しいですね。

って事で1年ぶりの感想終わり。
すっかり不定期になってしまいました。




中年「8月15日」(ポプリクラブ4月号感想)

2010-03-28 14:54:13 | 漫画(成年雑誌)


私の大好きな漫画家、中年がこの度奇跡の復活を遂げた。
って書くと非常に大げさだが、
実際巻末コメントを読むと病気治してたしてたそうな。冗談かもしれんけど、一応。
「年刊中年チャンプ」が出た直後に休載状態に入っていたので、1年半振りくらいの復帰なのか。
これは個人的に嬉しすぎる。
期待している才能なので。


が、中年の復帰号が出たのって今月の始めな訳で、このタイミングで書くには今更といえば今更なのだが
じゃあどうしてここまで書かなかったかというと
あまりに久々の執筆、病み上がり、そしてデジタル化の影響でもしかして以前とは変わってしまっているのでは、
とか、全くピンと来ないものになってしまっているのでは・・・等の不安のが実は喜びよりも大きくて
正直読むのが怖くもあったというか。で、ずっと放置。
してたのを昨日読んだのである。
だからこそ、こうして記述しようと思って。
その感想は、というと。


えーと、ある意味そのまんまですね(笑)。
まだデジタル化に慣れてないのか、処理、というか作画は全体的に更に雑になってるし
そもそもデジタル化の影響の所為で以前のようなぬくもりが直に伝わってくるような臨場感はあまりない。
個人的に別に原稿に関してはデジタル化にする必要なかったのでは・・・とかちょっと思ったり。
ま、でもこの辺は慣れ次第でどうとにでもなるかな。

でも、一番変わって欲しくない、所謂「中年らしさ」という部分に関しては、驚くほどそのまんまでした。
というか、更に強まってるくらい。中年臭が。
復帰作ということでオタクものという割と受け易いテーマで描いて来たな、って感じですけど
中年ならではの着眼点やシチュエーションの描き方、そして感情表現の妙は健在も健在。
モノローグの使い方に関しては、進化しているようにも思えます。
小ネタやギャグも相変わらず面白い。
って事で長らく待たされた後の復活の一作としては、割と水準以上なものに仕上がっていると、
そう言っても大丈夫なものになっていると個人的には感じました。
読み終えた後、なんだかんだいって嬉しさも往々にしてあったんだなあと。
やや中年補正は入ってるかもしれませんが(笑)。
 それを抜きにしても、どう考えたってこの作品は中年にしか描けません。
そういうもんを再び読めただけでも嬉しかったし、ここからの復調も期待したいところ。
もっともっと愛情に溢れた、そういう作品を描ける人のはずだから。
この作品も十分面白かったけどね!



んで、「年刊中年チャンプ」の続編にも大いに期待したところ。
「覚悟のスズメ」とか保存してあるけど単行本でも読みたい。加筆するだろうし。
何気にコアファンが多い作家だと思うので、待ってる人は結構いるはず。
今年中には是非!
といいつつ無理はしない程度の方向で、とも。


ついでに武梨えりとか木村太彦も復活すればいい。何が「ついで」かは分からないけど。




ポプリクラブ12月号感想

2009-11-02 21:00:52 | 漫画(成年雑誌)

久々にポプリクラブの感想です。成年漫画誌&ネタバレ注意。以下↓




2人に乾杯:七海静歌

タイトル適当だなー。内容に関係ない気が(笑)。
まーそれはそれとして、
主人公の女の子の慌てっぷりがとにかく可笑しかった。
抱き枕は流石にヤバイ。
逆に相手の男が余裕過ぎるのも差が激しくて面白い。

でもやっぱり、表情の描き方が独特でそれが一番印象に残った。
ドギマギ感の再現が凄い。
今月のベスト。



親愛の証は・・・!?:Lapis Lazuli

マキシマム ザ ホルモンのナヲが「おならをしても許してくれる度量がないとダメ」、
みたいなことを雑誌で言っていたのを思い出した。



おぼっちゃまと私:赤井丸乃進

みょうしに続いてこの人までポプリに!
段々ばんがいち色に染まってきたなあ。ばんがいちは編集が厳しいのかな。

内容は、清清しいまでの少女漫画ですな。
相手が王子様ってところがもうね。
移籍しても作風が変わってないのがよかたい。

後、この人のブログ読むとかなりの邦楽ロックジャンキーです。



こころみツインテ:水歌

絵が上手くなった?線が安定してるな。
内容もいつものフェチ系じゃなくてオーソドックスな学園もので新鮮。
この人は正真正銘生え抜きの作家さんなんで頑張って欲しい。
 しかし相手の男、土下座までするとは驚き。
てか、なぜわざわざレアなやつで仕掛ける?



ラブカロリー:忠之みょうし

なんかヒロインのキャラがめっちゃいいな!
主人公も純真な感じで中々好み。
いつも思うけどこの人の漫画は嫌味なキャラが出てこないので安心して読める。
コメントがいつも不安定だけど、個人的には書き続けて欲しいなー。

ただ、作風は若干ポプリに合わせて来た感じが。
でもこれは、これで。




と、こんなところで。次号ははづきが載るので楽しみ。




ポプリクラブ9月号感想

2009-08-05 20:14:14 | 漫画(成年雑誌)

今、帰宅した。


帰ろうとしたら自転車の空気抜けてるわ(やったの誰だよ・・・)、
いつのまにかウォークマンのケーブルが車輪に引っかかって引きちぎれるわで、
まあ後者に関しては自業自得だけど相当イライラしました。

こんな気分でポプリ感想。ちょこっとだけ。

ネタバレ注意では以下↓




ツン×ツン:はづき
良い漫画描くなあ。記号じゃなくて人間っぽい。雰囲気も。
ヒロインがツンデレかと思いきや
相手の男の方がその上を行くツンデレだという顛末に吹いた。
デレたの本当一瞬だなー。
表情も多彩で感情移入できる仕上がりに。

なんかこういうのいいな、って思える間違いなく今月のベスト。



しましまいすたー:itotin
目がチカチカする・・・。
ここまでやらなくても良いのでは。
それと相手の男の髪型は一体??
もう少しメリハリがあればいいと思った。



色違い:Lapis Lazuli
うわあテンション高すぎ!ギリギリついていけるかいけないかのレベル。
しかし個性的で面白い(笑)
お兄さんの表情が実に活き活きしてるなー。
「まだ俺のターンは終わってないぜ!」
「真帆×白スク=∞だぜ」
「快楽の海をな!」
以上のセリフで声に出して笑いそうになる。
最後のは上手いんだか上手くないんだがよく分からん。のがいい。
そして美男美女やねえ。



せぷLOVE:忠之みょうし
ばんがいちの中堅作家がなぜポプリに・・・?
しかも最後尾って。新人じゃないのに新人の扱い。
内容は中堅ならではの安定感。
ばんがいちの時もそうだけどこの人の作風はなんか安心する。
出来ればこれからも執筆は続けて欲しいところ。




フラートの詳細来ました。
私の希望通りに卒業組みから何人か引っ張ってきていて、
レギュラーからも何名か執筆する様子。
くまこうやpekoがいるのは良かった。
でも聞いた事ない作家もポツポツと。
新人育成にも使われそうですな。


で、中年は・・・?



しかしはづきの作品、驚くほど良かったな。
来月はみことあけみが掲載。楽しみ。