個人的に大好きな作家の一人である中年が正式に復帰しました。その感想でも。
の、前に久々にポプリの感想も書きます。成年誌なので注意。それでは以下。
●おとなりさんと(前編)/しーざー
随分と中学生男子チックな妄想をするお姉さんですね。
独特の用語感はまさに女性作家ならでは。
ただ個人的にはオンリーワンとか言われても・・の部分に一番共感したり。
「社会に出たら働き蟻の一匹である事を認識せざるを得ない」・・・ねぇ?
●漏れ妹!/綾乃れな
いや、以前からオマージュ的な要素のある作家さんだったけど
ここまで露骨になってるとは?
どうみてもきり・・・これ以上は言うまい。
性格が全然違うのが救いではあるか。何気に可愛いけど(笑)。
●お姉様と!/茶否
こういうのは分かっていても、ダメだと分かってても好きだな(笑)。
前から思ってたけどこの方の絵柄は非記号的で良いですね。
素朴だけど、過激さも忘れずに、的な。
●ペナルティ/みやもとゆう
風呂場で指を咥える男の表情がいやにセクシーだった。
さて、ここからが本題の中年です。
復帰作と銘打っては居ますが
リハビリ的には別名義でここ数ヶ月やってたと思うんですけど。
でもそれってぶっちゃけイマイチだったというか
グッと来るものがなかった。
中年特有のカタルシスは正直なかったですね。
だからこそ、この作品は本当に良かったですね。
プチ感動もしたし
凄く中年らしくもあるし
絵柄的にも、休止前の2作品に比べると大分勘が戻ってきてる様にも感じます。
だから個人的には言う事なし・・・と言いたいんですが
まだ安定するまでは様子見って感じもあるかな。
それにしても復帰はやっぱり目出度いし、嬉しいです。
また来年は2年ぶりの新刊とか是非是非出してもらえると嬉しいですね。
その間にまた再び過去作の感想も今の自分で書いてみよう。
今回の話で何がいいか、って
まずは中年独特のハッとするような表情の復活、ってのが一つ
もう一つは世間的に見捨てられた同士の愛、っていうか
その辺の哀愁が結構に胸に来たというか。
やはりこの方は私が敬愛する田中ユタカの(個人的な)後継者になってくれそうな予感がします。
やっぱ成年漫画は暗さを入れる事でいい具合の深みが出ますね。
表情が良いと記述しましたが
ラストの花子の表情は文句なく素晴らしかったです。
かつての「スズメの覚悟」のスズメくらい。
それを見れただけでも、ある程度は満足。
これからどのくらいの頻度で載るかは未知数ですが、個人的にずっと推してる作家なので
これからもずっと追いかけさせて下さい、って感じですね。
次の本が出るのを待ってますから。