blog-cafe

マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

活字中毒

2008-10-31 11:00:02 | 読書
 一昨日ブックオフで仕入れてきた6冊。


           


 世界的名作かつ不滅のベストセラーでもある『存在の耐えられない軽さ』(ミラン・クンデラ) 『ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー)
どちらも映画は見たが原作はまだ読んでいない。
『ロング・グッドバイ』は村上春樹訳というのが嬉しい。

『九月が永遠に続けば』(沼田まほかる)は第五回ホラーサスペンス大賞受賞作。
『T・R・Y・』(井上尚登)は第19回横溝正史賞受賞作。
『夜のピクニック』(恩田陸)は、05年の本屋大賞受賞作。
『炎流れる彼方』は、船戸与一の冒険小説。

 ブックオフで売れ残っている本を買うのだから、ジャンルは問わず何でもOK。
書店で新刊書を買う時は話題の新作ミステリーしか選ばないから、ブックオフでの古本との出会いのみが、私の読書領域を広げてくれる。
おかげでSFもハードボイルドも好きになった。
海外の名作に出会うことも多い。
前回買った10冊のうち2冊は読後済みだった....という失敗も多い。

 既に『九月が永遠に続けば』と『夜のピクニック』の2冊を読み終え、3冊目の『T・R・Y・』に取りかかっている。
  なんと暇な主婦なんだ私は......。
  他にやることないのか私は......。
週末には舅と姑の法事を控えているのに、その準備も怠り読み耽る。

 『九月が永遠に続けば』の沼田まほかるさん、凄い!
とにかく文章が上手く心理描写も巧みで不気味だけれど美しい。
鳥肌が立つようなどろどろ錯綜した愛憎劇は、私の趣味にぴったり合致した。
1948年生まれの団塊世代。
主婦、僧侶、会社経営などを経て、2004年にホラーサスペンス大賞を受賞してデビューしたという不思議な経歴を持つ逸材だ。
デビューが遅いので『彼女がその名を知らない鳥たち』『猫鳴り』と作品もまだ少ないが、今後の活躍を注目していこう。



みんなのレシピ ~実践編~

2008-10-29 11:50:59 | グルメ
 毎日の献立に困ったときは【COOKPAD】。
40万以上のレシピから検索できるのも便利だが、プロの料理人の手によるレシピではないところが親近感が持てて魅力的だ。
夫が釣ってきた怪しげな小魚は、先ず魚類図鑑で名前を探しCOOKPADで検索する......目から鱗のレシピを知る。

 ブログ仲間の賢夫人たちによるレシピも大変参考になる。
みなさん、主婦の偏差値が非常に高い。
行動の人nihaoは、読んだら即実行する。私の偏差値も上昇気流!

   さあ、みんなで目指そう主婦の東大!


 【即席柴漬け】~umiさんの記事から~

             

 梅干しからあがった梅酢を利用して作る。
わざわざ京都に出向かなくても、またお取り寄せしなくても、家庭で簡単に京風の上品なお味の柴漬けが作れるのにはビックリ!
改良と研究を重ねたumiさんの自信作。
自家製梅干しに挑戦している方々必見のお役立ちレシピだ。


 【椎茸の甘辛煮】 ~百子さんの記事から~

             

 見た目では味の予想がつかないが、材料は椎茸だけという超簡単・極旨レシピ。
食卓で奪い合いになる人気レシピになることは確実だ。
マーケットではつい椎茸に目がいってしまい、私はこの一ヶ月で三度もリピートしてしまった。
百子さんのブログには、この他にもお洒落なレシピが満載だ。

 【ハリウッド・スブタ】 ~pancoさんの記事から~


         

 じゃが芋が入っているのでボリューム満点。
旦那にと言うよりは、子どもたちに食べさせてあげたい愛情料理。
ハリウッド・スブタの命名の理由は、pancoさんが、なりきりニコール・キッドマンだから。
虚像と実像の落差に大笑いのブログだが、この酢豚はみごとな実像!

 ところで、最近夫は
「あなご釣りに挑戦してみたい!」
と身の程知らずなことを言っている。
そんなぁ....あなごなんて、一体どのように調理したらいいの?

 いや、大丈夫!
はんなり主婦のチャレンジ・ブログを思い出した。
その時は、京こまめさんの【うなぎの蒲焼き】を参考にすればよい!



大学祭を楽しむ方法

2008-10-27 11:40:06 | Weblog
 朝から冷たい雨が降る日曜日、岩手大学・不来方(こずかた)祭に出かけてきた。
お目当ては各国留学生たちの模擬店と、音楽科学生たちによるミニ・コンサート『カフェ・カンタービレ

 自分が学生の頃や子どもたちが学生だった頃は、全然興味が湧かなかった大学祭だが、この歳になってちょっとはまっている。
アカデミズムからは遠くかけ離れている昨今の大学祭だが、いろいろ回ってみればなかなか面白い発表に出会うこともある。
なかでも『カフェ・カンタービレ』はお気に入りのひとつ。
本格的な演奏を聴かせてくれる学生が必ずいるので楽しみだ。

 中国語仲間のK嬢と12時に待ち合わせ、昼食の調達のため模擬店へ。
模擬店の収益は、留学生たちの大切な活動費用になる。
タンドリーチキンやフォーなどの珍しい料理も並んでいた。
留学生に優しい語学系おばさんの私たちは、出来れば全部買ってあげたいところだが、結局韓国のチヂミ、ベトナムのおやつ、インドネシアのコーヒーだけ買った。
インドネシアの屋台村では、以前本場ジャワカレーを教わったAさんと再会した。

 『カフェ・カンタービレ』は、音楽科の一・二年生が中心のコンサート。
学生たちはもとより、一般市民にも隠れたファンが少なからずいる。
以前は授業で教わっているクラシック演奏の発表が多かったが、最近はジャズやポップスの演奏が多く、皆、なかなかのエンターテイナーぶりを発揮してくれる。


         


 今年は、ディズニーやウエストサイド物語などの映画音楽が多かった。
歌唱は少なかったが、器楽演奏はピアノ、ヴァイオリン、アルトサックス、トロンボーン、マリンバと多彩な魅力を提供してくれた。
韓流ドラマのテーマ曲三連発もあって、イ・ビョンホンやヨン様の姿が鮮やかに瞼に浮かび幸せ気分になった。
才能を感じさせる学生もいれば発展途上の学生もたくさんいるが.....
でもこの肩の凝らないコンサートが素敵!

 帰途、中国人留学生の屋台村で水餃子を買って夕飯の調達をした。

 今まさに大学祭の季節!
お近くの大学をちょっと探索してみてはいかがだろう。



紅葉狩りと秘湯探訪

2008-10-24 12:20:01 | Weblog
 爽やかな秋晴れが続いているが、なぜか夫の休日に限って小雨模様。
海釣りは無理なので紅葉狩りと日帰り秘湯探索に......。

 今年の紅葉はぱっとしない。
特に赤色紅葉の状態が悪い。
豪華絢爛な錦絵風の景色はあまり期待できないが、秋田県仙北市にある『抱き返り渓谷』に行ってみた。




 『抱き返り渓谷』という名の由来は
※その昔この渓谷を渡ろうとした母親が、あまりの険しさに子を抱いて戻った
※渓谷の道の狭さに、抱き合うようにしてすれ違わなければならなかった
などの節があるようだ。
東北の耶馬渓と称され、両岸の原生林と岸壁にかかる滝や瑠璃色の渓流がとても美しい。
駐車場から『回顧(みかえり)の滝』までの遊歩道が約2㎞、運動不足の私たちにはちょうどよい距離だ。

 中国人観光客がたくさん来ていた。
特に中国語が飛び交わなくても、日本の同世代のおばさんたちと比べれば一目瞭然、中国のおばさんたちは化粧をしないのですぐ判る。
日本の若い女性は世界でもトップクラスのお洒落センスがあるという定評だが、日本のおばさんたちだってなかなか捨てたものではない。

 「こんな日本の田舎にわざわざ観光に来なくても、中国の方がいっぱい素晴らしい場所があるだろうになあ.......ぶつぶつ.....」
とは夫の独り言。

 帰路秋田と岩手の県境にある名湯『国見温泉』へ


 

 八幡平国立公園内に位置し、駒ヶ岳への登山基地としても、また療養・保養のための湯治宿としても人気がある。
まるでバスクリンを入れたかのような(入れていません!)きれいなエメラルドグリーンのお湯。
源泉は無色透明なのだが、成分中の藻が光合成により変化するそうだ。
荒れた私の肌が、ピリピリと刺激を感じるほど濃いお湯だ。

 ペット用のお風呂もあるので、次はももちゃんを連れてこよう。




関係者以外立ち入り禁止

2008-10-22 10:00:06 | おすすめ記事
 ↑くどいようだが『関係者以外立ち入り禁止』の話です。

 先月、我が家と我が家の隣にあるマーケットの間に家が建ち、近道がなくなり買い物が大変不便になったという記事を書いた。 『隣の隣のマーケット
しかし新住民宅のエクステリア工事が終了し、再度我が家に光明が見いだされた。
一カ所だけ、やっと人一人通れるだけの空間をみつけたのだ。


           

 我が家の外壁と新住民宅の境にある側溝に沿って忍者のように蟹歩きで数歩歩き、小さな土手をどっこいしょと登り、いまだ売り出し中の分譲地を横切れば.....もう目の前はマーケット。
これで隣家の敷地に入り込むことなく近道が確保されたが、これとて次の新住民が来るまでの一時的な手段でしかないことは承知している。

 しかし人間というものは、かくも近道に固執するものだろうか?
公認の近道がなくなって以来、我が家の並びの二軒のお宅が、自宅の後の塀をわざわざ取り外し、マーケットへの直線買い物マイ・ロードを作り出したのだ。
なるほど、日照権やプライバシー権があるのなら近道権があっても然るべきだ。
 
 『先住民の 先住民による 先住民のための....近道闘争
                        (by nihao)

 ところがある日突然、我が家の近道の入り口に


            
 
 「なに、これ!

 某国大使館や防衛庁や皇居に侵入しようとしている訳でもないのに、このご大層な看板はなにっ?
この道は私と野良猫しか通らないのだから、私個人を標的とした禁止事項であることは間違いない。
これは新住民の意思なのか?土地関連会社の陰謀なのか?
喜びも束の間、またもや近道を失った哀れな私。

 以上が『関係者以外立ち入り禁止』のどうでもよい話の全貌だ。
関係者以外でここまで踏み込まれてこられた方々へ
 ※なんの咎めもありません。
 ※話の内容に失望されても、当方は一切責任を負いません。

 そもそも「関係者」という言葉は不明瞭極まりない。
「立ち入り禁止」の脅し文句すら、人間の良識を前提としてもどれだけ効力があるのか疑問が残る。

 で厚顔無恥にして勇猛果敢なnihaoは、びびり夫の制止を振り切り
   今日もひたすら我が道を行く!



未来への手紙

2008-10-20 10:00:05 | 家族・友人
 NHK『みんなのうた』で流れていた、アンジェラ・アキさんの『手紙 ~拝啓十五の君へ~』が最近ちょっと気になっている。
日本郵政グループも目をつけたらしくCM に使っている。
今年度のNHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲だというから、今年はきっとあちこちの中学校の音楽室から、この曲を合唱する生徒たちの声が聞こえていたことだろう。

 この歌は十五歳の私が未来の私に宛てて書く手紙。
  ♪ひとつしかないこの胸が何度もばらばらに割れて
      苦しい中で今を生きている♪ 
と十五の私が思春期の悩み多き状況を綴れば
  ♪大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけれど
      苦くて甘い今を生きている
未来の私は、人生の全てに意味があるから懸命に生きよとエールを送る。
みずみずしい感性、前向きなメッセージが胸を打つ。

 アンジェラ・アキさんは、思春期の苦悩は、時の流れの中で自力解決していく強さが必要なのだと言っているのだろう。
おそらくどんな親や教師のよりも説得力のある言葉だと思う。

 ところで『手紙 ~拝啓十五の君へ~』をYou Tubeで聴いてみた。
最近のYou Tubeの画像や音質はかなり良くなっていて、これではあえてCDを買い求めなくてもいいかなと思ってしまう。

 アーティストの端くれを自認する娘からは、常々、著作権法に違反しているのだからYou Tubeで音楽を聴いてはいけない、音楽はCDを買って聴くようにと厳しく言われている。
これだけ流出していたら取り締まる方も無理な話だと思うし、倫理観の欠如している私は、いくら娘の説明を聞いてもなぜいけないのかが理解出来ない。

 ......すると息子が大変わかりやすく説明してくれた。

 「お母さん、もし僕が泥棒をして手に入れた金を、これ盗んできた金だけれどあげるよと言ったら、それでもお母さんは平気で貰おうとする?」

 親の金なら平気でむしり取る息子の説明にしてはよく出来ている。
この具体的な説明で、私のもやもやがやっとスッキリした。

 それにしても息子よ!
盗んだ金はいらないが、一生懸命働いて得たあんたの金が欲しい。
少しこちらにも回してくれないだろうか?



誰も寝てはならぬ

2008-10-17 10:00:04 | Weblog
 ソフィア国立歌劇場『トゥーランドット』の余韻がいまだに消えない。
数少ないオペラ体験しかないが、今回が一番 ブラボー!
荒川静香、パヴァロッティですっかり有名になったアリア『誰も寝てはならぬ』を始めとして耳慣れた楽曲が多いし、ドラマの筋書きもめりはりがあって楽しめる。
オペラの醍醐味満載だった。


         


 『トゥーランドット』は古い中国の時代を想定した架空の物語。
氷のように冷たい美女トゥーランドット姫と結婚するためには、三つの謎を解かなければならないのだが、失敗すると首をはねられてしまう。
そこにダッタン国王と女奴隷リュー、王子カラフが現れる。
姫にひと目惚れした王子は謎解きに挑戦、みごと正解するのだが姫は結婚することをかたくなに拒む。
そこで王子は姫に
「明朝までに私の名を解けたなら私の首をはねてもよい。」
と逆提案する。

 「男の名が分かるまで誰も寝てはならぬ!」

姫から命じられた家臣たちは女奴隷を責め上げるが、王子を愛するリューは口を割らずに自害してしまう。
この場面のリューの抒情的なアリアは圧巻。
愛のための自己犠牲を目にした姫の氷の心がついに溶け始める。
彼の名がわかった! 彼の名は愛!
トゥーランドット姫が叫ぶラストの台詞は感動的だ。

 ところで......中国が舞台なのにトゥーランドットという名前は不自然だ。
私が漢字表記を考えてあげよう。
昨今のニュースを耳にすると、あれこれ迷うまでもない。
突然毒吐』 発音は(turan du tu)カタカナ表記だと(トゥーランドゥトゥ)
氷の女の名にもピッタリ?

 難解で敷居の高いものに思われがちなオペラだが、物語の内容も昼メロのようにたわいないし、決して高尚なものではない。
音楽・文学・演劇・美術等のすべての芸術を融合した最高の娯楽がオペラだ。
同時和訳もされるし、音楽の知識はまったく不要。
私のように音楽の心得のない者のほうが、むしろはまってしまうかも。

 この楽しみを知ってしまうと二度と抜け出せなくなってしまう。
 


愛に国境はない!

2008-10-14 11:30:12 | マダムH
 友人H嬢のご子息の結婚式・披露宴に招待され列席した。
ご子息君は高校卒業後中国・上海の大学に留学した。
在学中韓国人女性と親しくなり、卒業後はそれぞれの母国で職を得たが、遠距離恋愛を実らせてようやく結婚の運びとなった。

 お祝いに集まった人々の衣装が、チャイナドレスあり、チマチョゴリあり、アオザイや和服ありと、澄み切った青空の下、国際結婚らしい華やかさと美しさが溢れていた。

 韓国からもたくさんのご親戚の方々がいらしていた。
臆すことない国際人nihaoは、いっしょに写真を撮ってもらい知っている韓国語を使ってみる。
「アンニョンハセヨ!」「カムサハムニダ!」 これだけ....。
しかし花嫁とは中国語で話が出来る。
お祝いの言葉を述べたくて虎視眈々と機会を窺っていた。


            

 結婚式は古式ゆかしく神道で。
花嫁は、韓流ドラマの女優さんと見まごうばかりの美人さん。
ご子息君は鼻の下がのびっぱなしだった。

 ご子息君には、上海に旅行した時お世話になったことがある。
旅行社のツアーでは絶対行けない場所にも連れて行ってもらったし、とても珍しい料理を食べさせてくれる屋台経験もさせてもらった。
大学の構内や学生寮も案内してもらった。
私のシニア留学への強い憧れは、実はこの時芽生えた。

 
          

 ご子息君と花嫁の上海時代の友人たちが、全国各地からお祝いに駆けつけて披露宴を盛り上げていた。
なかには今年やっと卒業したという青年もいたが、みんな大変苦労して学生生活を過ごしてきた。
確か在学中に、中国全土に大規模な反日運動が勃発した。
身の危険を感じたこともあった筈だ。
言語や文化や政治の壁が立ちはだかる中で、力を合わせて助け合ってきた仲間たち。
彼らにとっても、二人の結婚は喜ばしいことに違いない。

 披露宴最後に、寡黙なご子息君が
愛に国境はありません!
万感の思いを込めて力強く言い切った。
そんなことを言うタイプの青年ではないのでみんな大笑いしてしまったが、ご子息君の成長と成功を祝福する温かさ溢れる笑いだった。

 H嬢は今頃、満たされた思いと一抹の淋しさを感じていることだろうが.....まだ全てが終わったわけではない。
来月は花嫁の母国韓国での結婚式も控えているという。
いやはや国際結婚は、親にとっても試練である。



北京ダック風春巻き

2008-10-12 10:00:32 | グルメ
 まず前回の記事を訂正しなければならない。
シェークスピアというカタカナ表記。
これはシェイクスピアが正しい.....というか最近の主流。 
スペルはShakespeareだから、英語にするとよく分かる。

 ああ、なんというお粗末なミスを!
長年耳で聞き慣れた言葉を書き言葉にするときも、ちょっとは疑ってかかるべきという見本である。
姪から
「おばさん、坪内逍遙の時代は全部シェークスピア表記でしたよ。」
と慰められたが......
あらっ? コメント氏・風の又三郎さんは、きちんとシェイクスピアと書いていらっしゃる!



             


 気を取り直して姪を連れて中華飯店へ.....ではない。我が家の食卓。
本場中国東北部の『春巻き』を作ってみた。
中国語講師からの直伝である。

 我が家のご馳走の概念は、お金をかけることではなく時間をかけること。
直径20㎝の薄皮を一枚一枚丁寧に作り焼きあげる作業は結構大変だ。
これは油で揚げる春巻きではない。
クレープ風、もしくはジャンボ北京ダック風とでも言ったらよいだろうか。

 
     


 皮の中央に好みの具を載せ巻いてかぶりつく。
欠かせないのが卵味噌(と言っても醤油味)で、この調味料の量で各自が味加減をする。

 具材を工夫することによって、節約料理にもなるしおもてなし料理にもなるので大変調法だ。

 中国語講師・陳さんは、日本に留学する時、60㎏の小麦粉といっしょに上陸したらしいが数ヶ月で全部消費したと言う。
食文化の違いは面白い。



華麗なるメトロポリタンオペラ

2008-10-09 10:20:02 | Weblog
 ブルガリアのソフィア国立歌劇場公演、プッチーニ作『トゥーランドット』のチケットをかなり迷ったあげくに買った。

 現金生活の時も苦しかったが、年金生活に入ってからはもっと厳しい。
オペラのチケットは高額だから迷うのは当然である。
それに.....今まで何度かオペラ公演を鑑賞したことがあるが、たいていは期待を大幅に裏切られている。
連日繰り返し流れるCMを見ていると、安いチケットから売れている模様だ。
結局売れ残っている一番高いチケットを手に入れた。

 当地のような地方の小都市では、クラシック音楽のチケットを捌くのはなかなか大変な現状である。
『トゥーランドット』の公演は10月15日だが、その前日のベルリン・フィルハーモニー弦楽五重奏団のチケット販売も難儀している様子で、夫の職場にまで関係者が営業に来ていたみたいだ。

 ところで現在NHKBSハイビジョンでは、五夜連続で『華麗なるメトロポリタンオペラ』を放映している。
第一夜『セビリアの理髪師』から始まって『ロミオとジュリエット』『マクベス』と続き、今夜は『ヘンゼルとグレーテル』 最終日は『連隊の娘』

 これはさすがに凄い!
作家、演出家、音楽家、役者たちの力が遺憾なく発揮された最高の舞台ばかりで、オペラという非日常の世界にどっぷりとはまり込んだ私は、連日連夜陶酔状態だ。
演目も、喜劇、恋愛劇、悲劇、メルヘンと変化に富んでいて飽きない。
夫を早々と居間から追い出し、テレビの音量を最大にして楽しんでいる。
ハイビジョンテレビにしてよかったとつくづく思う至福のひとときだ。

 今回の五本のメトロポリタンオペラの演目のうち、『ロミオとジュリエット』『マクベス』と、シェークスピアの原作が二本入っているのは何かの偶然だろうか。

 実は今週末から岩手県立大学で『シェークスピア学会』が開催される。
世の中にはこのような学会もあるのかと驚きだが、私の姪っ子がこの学会に参加するために明日から四日間我が家に逗留することになっている。
無知な伯母さんが、姪っ子に会う直前に二本もシェークスピア劇を堪能していたなんて、ちょっと自慢にはならないだろうか?