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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

北京レポート・お食事篇

2013-10-28 11:40:00 | グルメ
 十和田湖の紅葉を見に行く途中に寄った青森りんごの産直に、2台の大型バスに乗った中国人ツアー客がやってきました。
大きな声でよく喋り、大いに試食し、たくさん買い物をしていく姿に圧倒されました。
賑やかに飛び交う中国語を聞いていたら、一瞬、私もまだ北京の喧噪の中に身を置いているような錯覚に陥りました。
 
 前回の私の記事を読んで【うららさん】から「行きたくない国と思っていた中国に対するイメージが変わりました」というコメントを戴きました。
それはまさしく私の意図していたところだったので大変嬉しいコメントでした。 
今回の旅行で、私は中国人から直接反日感情を示されるようなことはありませんでした。
むしろ日本人の方が中国人に嫌われているのではないかと意識して、反中感情をより大きく育てているような気がします。

 特に私が気になったのは、同行のオヤジたち男性陣の配慮に欠けた日本人的感覚です。
彼らは中国で、自分たちの理解を超える現象や事象に出会う度に、中国の歴史や文化や暮らしを鑑みず
やっぱ中国だよな」とか「日本ではありえない!」とか言って、驚きというよりはむしろ蔑みの言葉を用いて否定しようとします。
そのような権利がはたして日本人にあるのでしょうか?
反中、嫌中の感情は致し方ないし個人の自由であると思いますが、この時代この状況で民族の優越意識のようなものを持ち出すのは情けない話です。
オヤジたち男性陣の聡明とは思えない言葉を聞くと、日中関係の修復はまだまだ先のことのような気がしてきて残念です。


 さて前置き(?)が長くなりましたが、北京レポート最後のお食事篇です。

 昔マダムHと上海に行った時は、格安ツアーのしわ寄せが食事に現れたかのような不味さと量で、いつもひもじい思いをしていました。
しかも年上の女は我慢が美徳と遠慮しながら食べていましたから、嬉し悲しや1キロ痩せたほどです。
もしかしたら中国料理は世界で一番不味いのではないかと密かに思っていました。
マダムHのご子息が、屋台でザリガニなどの得体の知れない料理をたくさんご馳走してくれましたが、それが一番美味しい思いででした。
しかし今回の北京ツアーでは、中国料理への誤解は見事に払拭されました。

 北京料理四川料理麺料理鍋料理飲茶などメニューも大変豊富でしかもすべて食べ放題。
日本のホテルだと北京ダックは高級なので少ししか戴けませんが、今回はなくなったらすぐ補充されるので大感激。お腹いっぱい戴きました。
毎回の食事がとても楽しみだったせいか、浮かれて写真を撮るのをすっかり忘れてしまい、私は2枚だけ、オットーに至ってはゼロでした。


             


 これは↑そのたった2枚のうちの1枚の炸醤麺(ジャージャー麺)の写真です(よく分らないかも)
盛岡のジャージャー麺とはちょっと違います。
肉味噌と特製スープで戴く2種類のスタイルは味の変化を楽しめて、どちらも大変おいしかったです。
炸醤麺以外にも次から次とたくさんおかずが出て来るので迷ってしまいます。これは昼食です。


            


中国人に大人気の羊のしゃぶしゃぶ↑です。写真はちょっとWikipediaからお借りしてきました。
各種香辛料や調味料で味付けしたスープに具材やラム肉を投入して戴きます。
私の若い中国人の友人たちは「一番好きな中国料理は火鍋!」と皆口を揃えて言うのでとても楽しみにしていましたが期待通りでした。
最近は北海道でも羊のしゃぶしゃぶが流行っていて、私も弟からラム肉を送ってもらってしゃぶしゃぶにしたことがありますが、意外とあっさりしていてたくさん食べられるものです。


           
                  
            麻婆豆腐             油条
 

 四川料理はピリ辛で刺激的なお味でした。
みんな麻婆豆腐が大好きで何度もおかわりしていました。
私? 記念に食べてみようかと思ったのですが、やっぱりやめました。
ホテルの朝食はバイキングで、小麦粉文化を代表する点心が豊富に用意されていました。
油条の揚げたては最高です。もう一度食べたい・・・

 私の中国語講師が言うことには、北と南では食文化が大きく異なっていて、上海では薄味の上品で美味しいものを少しずつ戴き
北京はお腹いっぱいになるまでたくさん食べるのが食事の流儀らしいのです。
どうやら昔私が上海でひもじい思いをしたのは、ツアーのお値段の問題だけではなかったようです。

 私は断然北京派ですが、さて皆さんはどっち派ですか?













北京レポート・中国語篇

2013-10-21 11:55:00 | 中国語

              


 この出来損ないののり巻きのような写真はパンダです。パンダは全員お昼寝中でした。
愛らしく笹の葉っぱを食んだり、木の上で遊んでいる姿を想像してワクワクしていたのでがっかりです。
現地ガイドさんが言うことには、北京動物園に10回行ってもパンダにお目にかかれるのは1回あるかないかだそうです。
もちろん一日中動物園にいれば見ることは出来るでしょう。
その代わりと言っては何ですが・・・


              


 今話題のラバーダックを、頤和園(いわえん)の湖上で見つけました。
オランダ人のホフマンさんが制作した世界中を旅する巨大オブジェです。
このダック、中国お得意の偽物の、いわゆるラバーダックではなく北京ダックではないのかと疑う方もいらっしゃるかもしれませんが、正真正銘の本物です。
グローバルな人気者で、現在は大阪近辺に出没中らしいです。


 今回の旅行で、私が密かに計画していたことは・・・
恥ずかしがらず手当たり次第に、誰にでもどんどん中国語で話しかけて勝手に民間外交をしてくることでした。

 10年前マダムHと上海に行った時は、まだ中国語歴数ヶ月でした。
豫園(よえん)という庭園の中にあるスターバックスで、上海留学中のマダムHのご子息と待ち合わせていましたが、道に迷ってしまいました。

  「スターバックス、ザイ ナール?(スターバックスはどこにあるの?)」

 二人でバカの一つ覚えの中国語(スターバックスは英語だけれど)を連発しながら泣きそうな顔で豫園の中をさまよいました。
気がついたら私たちの後ろで「スターバックス、ザイ ナール?」と言いながらついてくる20人くらいの中国人の集団が出来あがっていたのです。
きっとみんな心配してくれていたのでしょう。
いえ、面白がってついてきたのかもしれませんが、私たちは恥ずかしいと思う余裕もありませんでした。
結局日本語の解るウナギ屋のご主人のおかげで無事ご子息との対面を果たすことができたのですが、帰国後私の中国語学習に拍車がかかったのは言うまでもありません。

 中国語は大変難しい言語です。
発音が最大の難関で「中国語 発音よければ半ばよし」ということわざがあるほどです。
そこで私は、発音とアクセントに特にこだわって練習してきました。
あれから10年・・・日本の心優しい中国人留学生たちには理解してもらえる私の中国語ですが、本当に北京で通用するのかどうか非常に不安でした。

 ホテルの朝食のテーブルで、ある中国人家族といっしょになりました。
4・5歳の可愛らしい女の子に話しかけたり、お母さんに朝食の点心では何がオススメなのかを訊ねてみたらよく通じました。
翌朝その家族のみなさんに、にっこり笑って「ニーハオ」と言われた時は嬉しかったです。

 その後はホテルの従業員などにも臆せず話しかけることが出来ました。
中国のホテルは問題点がいろいろあるから、きちんと要求しないと不便をかこつ事態になるのです。

 実は北京に行く1週間前に足を痛めるというアクシデントがありました。
天安門、紫禁城見物では長距離を歩くことになると言われ、遅れてみんなに迷惑をかける訳にはいかないので、ここでは思い切って中国観光地の車椅子ビジネスを利用してみました。
このビジネスは車椅子だけではなく介助者もセットになっています。
5千円は高いと思ったけれど背に腹はかえられません。
介助者の青年とは2時間以上二人きりだったので、たくさん話をしました。
私の中国語のレベルにあった返答や質問をしてくれるので、大変頭がよく心優しい青年だと思いました。
この青年は現在無職で、依頼がくれば車椅子ビジネスの手伝いをしているのだと言っていました。
この他にも華やかな世界遺産の各地で、北京市民とふれ合えばふれ合うほど、中国の格差社会の現実をかいま見ることとなりました。

 私の中国語はオットーも驚くほどの成果を上げました。
今回の旅で、難しいことは考える必要はない、発音さえ正しければ片言でも大丈夫なのだと自信を持ちました。
一番の大事件は、帰りの北京空港で同行の仲間にトラブルが発生した折、私の片言の中国語を耳にしていた飛行場の従業員さんが、私を名指しして手助けを求めてきたことです。
人様のお役にたったことはなかったので、これは大変嬉しく、中国語を勉強してきてよかったなと心から思った瞬間でした。  (続く)



 




 


北京レポート・北京晴れ

2013-10-16 22:25:00 | Weblog
 「世界遺産・北京五日間の旅」から無事戻って参りました。
北京は古さと新しさ、粋と無粋、豊かさと貧しさが渾然一体となっている賑やかな大都市でした。
どこまでも続く街路樹の柳の大木に悠久の時間を感じました。
柳絮(りゅうじょ)の季節にまた行ってみたいと思います。

 北京は世界遺産密集エリアです。
市内には6つの世界遺産[万里の長城・頤和園(いわえん)紫禁城・天壇公園(てんだんこうえん)明の十三稜・周口店]があり、それら全部をくまなく巡ってきました。
その他にも天安門広場・胡同(フートン)盧溝橋・北京動物園も回るという充実の五日間でした。
思ったほど疲れませんでしたが、早く記録しておかないと、何が何やらどこがどこやら、どんどん忘れてしまいそうです。

 格安ツアーだったせいか(?)、一日目は全日を移動に費やしました。
盛岡駅を出発したのが午前10時。仙台空港を午後3時に出て、上海を経由して北京に到着、市内のホテルに落ち着いたのが午後10時でした。
長い長い一日でした。

 北京空港で専用バスを待っていた時、うっすらと幻想的な白い霧に包まれましたが、それがかの有名な微小粒子状物質PM2・5であると認識した途端、みんな慌ててマスクをつけました。
明日からの四日間、この大気汚染物質との闘いになるのかと思うとうんざり。

 
           


 旅行中は五日間とも同じホテルだったので大変便利でした。
これは↑午前8時、ホテルの窓から見た風景です。
大きな太陽が昇っているのに曇り空という不思議な光景です。
明らかに異常な現象で人間が住む環境ではないと思うのですが、北京市民は誰もマスクなど着用しておらず健康への影響が懸念されます。
大気汚染は自然災害ではないので、人間の叡智を結集すれば解決の道は見いだせる筈です。
人々は先ず、ひと昔前の北京の青い空を思い出すことが大切ではないでしょうか。

 それにしても実に不思議なことが起こりました。

 同行のメンバーによほど心がけの正しい者がいたみたいで(もしかして私?)、昼頃から突然神風が吹き始め、あんなに厚く垂れ籠めていたPM2・5が一掃されたのです。
北京市民も久々の北京晴れが戻ってきたと喜んでいました。

          


 紫禁城↑(故宮博物館)を見学していた頃には、こんなに美しい青空となりました。
紫禁城は天安門広場と隣り合わせになっていて(知らなかった)、ここの見学では1万8千歩も歩くことになりました。
そして北京ブルーは旅行中ずっと続き


          


 4日目の万里の長城にも大変気持ちよく登ることができました。
なんと幸運な旅だったことでしょう。        (続く)






 

中国へ

2013-10-07 12:20:00 | Weblog
        
  
 紫波ふる里センターで毎年開催されている『かかし祭り
今年は『あまちゃん』関連のかかしが多かったが、政治風刺作品も傑作ぞろいだった。
作品に寄せるメッセージも面白い。

 「あがらねぇ、アベノミクス
 「国防軍と言い切る石破、おっかねぇ
 「麻生さん、庶民の食、食べに来て



           ★      ★      ★



 中国北京周辺の大気汚染が深刻だ。
視界不良のため高速道路が通行止めになったり、国際空港の発着便に欠航が出ている。
北京市内の大気汚染レベルは6段階で最悪の指数を記録していて、当局は住民に外出を控えるよう呼びかけているという。

 テニスの中国オープンで北京に滞在していたクルム伊達公子も、試合中に頭痛がして
この調子の悪さは空気が原因としか思えない
と切れて予選を途中棄権して帰国した。
テレビから流れる北京市内の映像では、高層ビルの上層部が白い煙に覆われていて全く見えない。


 ああ、北京のこの現状、どうしよう? どうにかならないか? なんとかしてよ!
ホント、他人事ではないnihao。
・・・だって私、明後日(9日)北京に行くんデス。
「PM2・5」の調査ではありません。観光旅行デス。

 春先からことあるごとに申し込んでいた中国ツアー。
しかし鳥インフルエンザや尖閣問題、大気汚染問題等に嫌気がさして全然人が集まらなく、なかなか実現しなかった。
今回ついに募集人員クリアしてやっと日の目をみたと思ったら最悪の大気汚染の真っただ中だなんて。
こんな調子では、楽しみにしていた輪タクに乗りながらの胡同巡りとか、可愛いパンダに会える北京動物園とか、一体どうなる?

 いや、誰が何と言ったって、私たちにとって北京は絶対に行かねばならない場所。
学生時代、毛沢東に心酔傾倒したML派という全共闘の闘士とそのシンパだった我ら夫婦。
阿呆な青春時代の落とし前をつけるためには、天安門広場の真ん中に立たなければならないと思っている。
上海では駄目、北京でなくてはならないのだ。
日中間の国民感情の悪化に関しては、私のような者が率先して回復に努めなければならないとも考えているし・・・(なんちゃって)

 どういうことになるのか予想がつかないが、行ってきます。
「PM2・5」報告をお楽しみに。