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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

冬のグルメ

2011-02-25 11:20:00 | グルメ
           

                  『毛ガニ』

 最近スーパーで三陸産の毛ガニを安く売っている。
地元の魚屋さんが
岩手の毛ガニは安いし味噌も一杯つまっているし美味しいよ!
と言っていたので買ってきた。
まだ生きているらしくパックの中でもぞもぞしている。

 この悪人顔、突如ドラクエシリーズの敵キャラ、軍隊ガニを思いだした。
冒険を開始した頃は、勇者ですら軍隊ガニの鉄壁の守りには手こずるのであった...
茹でる前に記念写真。ハイ、チ~ズ!


 2ハイで700円。北海道産毛ガニと比べたらお値段は五分の一以下か?
海水の濃度の塩水で10~12分ほど茹でるらしいが、熱湯で茹でる説と水から茹でる説の二つがある。
はたしてどちらが正しいのだろう?
いきなり熱湯では可哀想なので、水から入れて徐々に温度を上げ、カニたちが「いい湯だな♪」と極楽気分の頂点に達したところで、一気に地獄の釜の蓋を開けることにした。
灼熱地獄に驚いたカニは、一瞬だがぴくっと身体を痙攣させた。
私の心もちくっと痛んだ。
弱肉強食の自然界、カニが私の餌食となるのはやむを得ないことではあるが、これはちょっと残酷だったか。

 さて三陸産の毛ガニは、お値段も五分の一以下なら内容も味も五分の一以下。
でも痩せても枯れても毛ガニだから、北海道産の毛ガニの味を忘れて久しい私にとっては結構美味しく戴けた。
せっかくならもっとたくさん買ってきて、お腹いっぱいになるまで食べ散らかして、北海道産毛ガニでは絶対に出来ない『三陸産毛ガニ三昧』体験をすればよかったな。








                『鮭寿司』

 駅弁王者、富山県の郷土料理『鱒寿司』が大好き。
駅弁祭りなどで見かけたら必ず買う。
あまり好きなので自分でも作ることが出来ないだろうかとずっと考えていたら......

 昨年北海道に帰ったとき、当ブログの良きコメンテーター・士別さんが、お手製の『鮭寿司』をご馳走してくれた。
士別さんの『鮭寿司』は、酢でしめた塩鮭と一口大の酢飯を笹の葉でくるんだちまき風。
あっさりとした上品さが身上の手作りの味に感激!
なによりも私の帰省に合わせて用意してくれた心遣いに感謝!
士別さんは私の好物だと知らずに作った。この偶然にも感謝!

 私も士別さんのレシピを応用して、捨てないで取っておいた鱒寿司の容器を利用して鮭の押し寿司に挑戦。
笹の葉っぱは、ももちゃんとの散歩道に群生しているのを見つけていたので、雪が降る前に用意して冷凍庫に入れておいた。
鮭は北海道の兄が送ってきた紅鮭。

 道具や材料に不足はないので初めての割には上手くいった(?)が、実は鮭の切り方や酢飯の味付け具合がとても難しい。
ご飯と鮭だけで出来ているシンプルな料理なので、慣れと微妙な匙加減が重要になってくる。
今回はお手本の味のようにはいかなかったけれど、来年は、きっともっと上手になるに違いない。


 


パンダフル・ライフ

2011-02-22 10:20:00 | 手仕事
         



 仙女(シェンニュー)と比力(ビーリー)
中国四川省から2頭のジャイアント・パンダがやって来た。
稀に見る美形とみんなが言うので、どれも似たようなものではないかと思いながらも、やはりとても可愛く見える。
好物の竹を頬張る仙女がなんとも愛らしい。 ああ、パンダフル!!


 パンダ外交....中国政府は2頭を『友好の使者』と位置づけて、尖閣諸島周辺での漁船衝突事件で悪化した日本側の国民感情の改善に期待を寄せているらしい。
パンダを政治的に利用するのは許せないが、パンダに全然罪はない。
確かにこの愛らしい姿を一度でも目にしたら、誰もがいやなことを忘れ、パンダのようにでれ~っとたれ目になってしまいそうだ。

 パンダ借り受けの目的は繁殖の共同研究。
年間8千万円で10年間借りるそうだが、予想されるパンダ景気は200億円...さてはたして?
繁殖にはぜひとも成功して欲しいが2頭の所有権は中国側にある。
もし赤ちゃんが生まれても中国に返還しなければならないという。
別れを考えると今から辛い。


 「パンダを見たことがあるか?

 中国人留学生に尋ねたことがあるが、ほとんどの学生は見たことがないと答えていた。
珍獣だから見たことがなくて当たり前だと思うのだが、なぜか本家本元より日本人の方が見ている人が多いのが不思議な現象だ。
日本人のパンダ好きは世界でも類を見ないそうだ。
私は1973年頃、上野動物園で長い人波の流れに押されながら見た。
おにぎりみたいな形態で、獣としての現実味がとても薄かった。

 それにしても上野界隈は歓迎ムードで賑わっていることだろう。
お土産用の新たなパンダグッズもたくさん生まれているらしい。



              



 おや、これは?
たれパンダという癒し系のキャラクター・グッズが人気を博していた頃、娘に頼まれてバッグを作ってあげた。
パンダの手作りグッズを作るのは、白地と黒地の2種類だけ。デザインもシンプルだから簡単で、誰が作っても上手に可愛らしく出来る。
テレビのパンダ狂想曲を眺めて思い出し、探してみたら捨てないでしまってあった。


              



 ももちゃんのパンダフル・ライフ用の枕に作りかえてみた。
でも....特に喜んでいる風でもなかったわ。








医療現場のGTコンビ

2011-02-17 13:50:00 | Weblog
 昨年7月【ドクターG】という記事を書いた。
私は現在でもドクターGが
「飲み忘れてもよいから飲み続けるように」
と訳の分からないことを言いながら処方してくれる胃薬を毎日律儀に飲み続けている。

 ドクターGのお抱えの薬局からは[3錠×1日2回×2ヶ月分=360錠]の薬を戴いている。

 で......これらの3種類の全部の薬が、最後の60日目に過不足なく揃って零になると
「ああ、今月も間違わずに正しく服用することが出来た」
とすごく嬉しい。しばし満ち足りた感慨にふける。

 この感じ...理解してもらえるだろうか?
毎日普通に飲んでいれば間違える筈などないのだが、今飲んだことすら「あらっ?どうだったかしら?」と思い出せない年齢になっているので、私にとって最後に数字がしっかり合うことは密かな快感につながるのである。
大げさなと言われるかもしれないが、これはホント。じわ~っと嬉しくなる。

 だからといって最後に少々の狂いが出ても全然気にならない。
だってそんなこと、いちいち気にしていたら治る病気も治らなくなるさ!

 姑の介護をしていた時、膨大な量と種類の薬を仕分けするのも仕事のひとつだった。
最初はすごく面倒でイヤだったのだが、日が経てば確実に減少する薬の山を見ていると、大過なく介護の日めくりカレンダーが剥がれていくような安堵感に似たものを感じていた。
姑は常時15・6種類の薬を服用していた。
時間によって薬の種類や飲み方も違う。ミスは許されない。
私はそれらを毎食分ごとに仕分けしながら、数や内容の確認をするようにしていた。
膨大な量だったが、当然とは言え姑の薬剤師さんたちは数や種類を間違えたことは一度もなかった。

 ところがである!
現在の我が家の薬剤師さん、結構ミスが目立つのである。
オットーもすべての薬をここから調剤してもらっているが、今までに数や内容が違っていて慌てさせられたことが何度かある。
わざわざ我が家に謝罪に来たこともあるほどだ。

 私の場合は数を間違えられたことが2回ある。
つい先日のこと、薬が1種類2週間分足りなかった。
最初から何か違和感があったのだが、数えてみたらやはり違っていた。

 人間のやることだから間違いがあっても仕方がないとは思うのだが、薬剤師さんたちはどうやって薬の管理をしているのだろう?
私は薬が足りないと言う自分の一方的な言葉の根拠を、どのように証明すべきかすごく悩んだ。
しかし薬剤師は私の申請を全然疑うことなく、すぐに足りない分の薬を出してくれた。
そのことに私は疑問を抱かざるを得なかった。

 在庫の数の確認とかしなくてもよいものなのだろうか?
はたして在庫の数は確認出来るようになっているのだろうか?
そもそも私の言葉を信用してもよいと思っているのだろうか?
命に関わる薬だってあるのに、どのような状況で誰が間違ったか、真実を明らかにする必要はないのだろうか?
それとも胃薬程度なら深刻な問題にはならないのだろうか?

 いずれにしても我らが薬剤師はT(適当)である。
ドクターG(傲慢)と薬剤師T(適当)
彼らを医療現場のGTコンビと名付けることにしよう。
そして薬の管理は薬剤師だけに任せるのではなく、自分でも常に注意を払うことにしていかなければならないと肝に銘ずることにしよう。





冬を楽しむ

2011-02-13 11:20:00 | Weblog
 

      賢治の紙芝居ステージ                 滑り台


 今年もボランティア通訳で小岩井農場の雪祭りに参加した。
この日のために密かに毎日練習を重ねていたnihao。
台湾からの団体が二組入場したので
「これは大変!ついに私の出番がやってきたワ!」
大挙して押し寄せてきたらどうしよう。
ドキドキしながら待っていたが誰もやってこなかった。 ホッ ガックリ。

 今年は去年に比べたら雪が多かったので雪像作りには困らなかったらしい。
雪像は全部で16基。かまくら食堂は66基。
小岩井の山野を愛して止まなかった宮沢賢治の作品をテーマにした雪像が多い。
札幌の雪祭りと比べたら規模は小さいが、期間中は約30万人の人手で賑わう。
特徴は農場内の自然観察や工場見学が出来ることと食事と買い物。

 ボランティアたちは、社員食堂でお昼をご馳走になる。
我が人生、社員食堂の経験が全くなかったのでワクワクだ。
よほど嬉しかったのか、去年のメニューもしっかり記憶にある...とんかつ定食だった。
かまくら食堂から漂うジンギスカンの匂いを嗅ぎながらお腹を空かせて食堂に行ったら、こちらのメニューもジンギスカン定食だった。
北海道のジンギスカンしかジンギスカンとして認めてこなかった私だが、あれっ?小岩井のも結構いける!

 
 
         

           一関市大東町大原水かけ祭り


 岩手の有名なお祭で、まだ見たことがなかったのがこの『水かけ祭り
寒かったけれど思い切って県南まで足を運んだ。
このお祭は、明暦3年の大火が起きた日を厄日と定め、火防祈願と火防宣伝を兼ねて始まったものと伝えられているが、現在では厄落としや安全祈願が主流になっている。

 大原の通りには所狭しと水槽と手桶が用意されて並んでいる。
県内外から参加した裸男たち(今年は247名)は、沿道から全身に「清め水」を浴びせられながら通りを一気に駆け抜けていく。
外気温は氷点下すれすれ。
冷気と参加者の熱気が混然となった迫力ある祭りで、すでに350年以上続いている奇祭だという。

 私も走ってくる男たちにたっぷりと水をかけてあげようと考えていた。
しかし神事であるからか......
女性の方は絶対に水をかけてはいけません!
という放送が何度も入り、その度にちょっとムッとくる。
本来は女人禁制のお祭だったらしい。

 裸男たちが駆け抜けていく時は、もの凄い量の水が勢いよく撒かれる。
沿道の観客たちにも容赦なく水が飛んできて、私まで水浸しになってしまった。
冷たいけれど、でもこの水に何かのご利益があるかもしれないと思うとちょっとありがたい気持ちになる単純な私。

 裸男たちは皮膚を桃色に染め全身から湯気を立ちのぼらせて駆け抜けて行く。
興奮する男たちの姿に興奮するnihaoの手元はぶれまくりで、写真は何十枚も撮ったけれど、辛うじてこの一枚しか使えるのがなかった。





情け無用のトリマー

2011-02-07 12:40:00 | ももちゃん




 さて我が家のプリンセス、お手入れ不足で小間使いのように汚れてしまった。
12月初めから一度も美容院に行っていない。
ストーブの前に陣取ると、熱風とともに仄かな生ゴミのような匂いが漂ってくる。

「そろそろももちゃんのシャンプー、カットいかがですか?」
と毎月必ず電話をくれるトリミング・サロンが、このところ全然電話をくれなくなったのだ。
どうして電話をくれないのだろう?
ももちゃんのこと、もう死んだと思っているのだろうか?

 こちらから連絡すればよいだけのことなのだが、私としても電話をはばかる事情がない訳ではない。
16歳にもなる老犬のトリミングなど、どこのサロンだって大迷惑な話なのだ。
年を取るにつれだんだん温和しくなるのならよいけれど...
鳴いたり吠えたり噛みついたりの阿鼻叫喚で、ももちゃんが大勢のスタッフさんの手を煩わしていることは確実だ。
古くからのつき合いだから無理してやってくれていたのかもしれないが、それにしてもここにきて知らんぷりされるのは大変辛い。

 そう言えば近所にトリミング・サロンがオープンしたのを思い出した。
もしかしたらやってもらえるかもしれないと淡い期待を抱いて訪ねてみたが
「ウチは10才以上はお断りしています。」
いともたやすく拒否された。

 老犬は美しくなってはいけないのか? 清潔に暮らしてはいけないのか?
そのあまりにも傲慢な態度に私は我慢が出来なくなって
「では10才以上の犬はどうしたらよいのですか?」
としつこく食い下がったが軽く無視された。
愛玩犬としての犬の寿命は10才までですよと言われたも同然の失敬な態度だ。
自分の技術が未熟なのを犬の年のせいになどしてほしくはない。

 全国のトリマーに告ぐ! 「もっと技能を高めよ!
 

 帰り道、私は悔しくて悔しくて涙を抑えることが出来なかった。
たぶんこれが、私がももちゃんのために流した初めての涙...
考えてみたらこの16年間、ももちゃんは我ら家族に[穏やかな笑い]だけを提供してくれていた存在だったのだ。

 オットーと相談して、もうこれからはトリミング・サロンを当てにせず自分たちでやることにした。
ももちゃんが頑張って長生きしているのだもの、我らも頑張って応えていこう!
シャンプーはオットー担当、カット&ドライは私の担当。
全力で抵抗して大騒ぎするももちゃんに、情け無用のトリマー我ら。
浴室はまさに地獄絵図だ。



            



 どこも変化していないように見えるかもしれないが、顔に少しだけ鋏を入れた。
鋏を使うのは想像以上の難しさだ。
いつもならサロンから戻ってくると若返って可愛くなるももちゃんだが、なんだかしょぼくれた年寄り顔になってしまって哀れな感じ。
プロの仕上がりとの違いを実感するが致し方ないか....