ソチ五輪も佳境に入りました。
そこで冬期オリンピックを記念して、温かいロシアのスープ、ボルシチを作りました。
たっぷり二日間は間に合うだけの量を作り、炊事を怠けて男子フィギュア(話題としてはちょっと古い?)の応援観戦をしました。
この真っ赤なスープの色は、赤ワインとトマトジュースとビーツ(赤かぶ)の色素によって染め上げられています。
日本ではフレッシュ・ビーツはなかなか手に入らないので、輸入缶詰を使います。
赤いけれど辛くはなく、ビート(甜菜)なのでほんのりとした甘味があります。
ボルシチは世界三大スープ(フカヒレスープ、トムヤムクン、ボルシチ)と言われています。
これには諸説異論もありそうですが、nihao家の三大スープ(芋の子汁、三平汁、ボルシチ)であることに間違いはありません。
特に寒い冬にはこの赤いスープが元気の素となります。
ビーツの缶詰さえ手に入ればカレーと同じように簡単な料理です。
フランスパンを浸して食べるととても美味ですよ。
ところで羽生結弦君って名前も姿もうっとりするほど美しく、いつまで眺めていても飽きないです。
「何もできないって感じていたが、金メダリストになれたからこそ、ここからがスタートだと思う」
という彼の言葉は被災地復興への道のりに希望の灯りを照らしてくれました。
古里の再生に貢献したいと願いながら、異国で厳しい練習を重ねていた19歳の胸中を推し量ると心が打たれます。
これは金メダリストにしか言えない決意のこもった言葉だと思いました。
さて私は、雪の鎌倉・・・いやかまくらに行って遊んできました。
もちろんお隣の秋田県横手市のかまくらです。
古い歴史と文化のたたずまいを残す落ち着いた町並みながらも、温泉はたくさんあるし、B級グルメ(横手やきそば)でグランプリを獲得するなどという活気溢れる横手市。
『山と川のある町』など、石坂洋次郎の多くの作品の舞台となった町でも知られていて、私の憧憬度No.1の地方小都市なのですが・・・
自宅から2時間ぐらいなので夏にはしょっちゅうお邪魔していますが、日本有数の豪雪地帯なのでさすがに冬期は行きづらい。
折しも全国的に記録的な大雪の被害が発生していたので「いざ、かまくら!」とかなり緊張気味の出陣でした。
途中で孤立しても困らないように、車には当然のことながらスコップや毛布や飲み物や食料品を用意しましたが、結局は全く必要なかったのです。
横手城とかまくら かまくらの中
かまくらは水神様を祀る小正月行事です。
市内にはあちこちに3mもある雪洞が百基以上作られていて、中には神棚と七輪が置かれています。
夜になるとゆらゆらと灯がともり、綿入れ半纏を着た地元の子どもたちが
「入ってたんせ」「拝んでたんせ」
などと言いながら、焼き餅や甘酒で道行く人々をもてなしてくれる幻想的な伝統行事です。
夕闇の中に浮かぶ白いかまくらの姿は大変美しくおとぎ話の世界に引き込まれたような感じがします。
私も子どもたちに「入ってたんせ」と誘われたのですが、あいにくこの日はすごく厚着して着膨れしていて・・・
機敏に座ったり立ったりできなかったらどうしよう?
足がしびれて狭いかまくらのなかで転んで七輪を蹴飛ばしてしまったらどうしよう?
などと、いろいろつまらないことで悩んでしまって遠慮してしまいました(たぶん正解)
お賽銭は、神様のためではなくスポーツ少年団などの振興のために使われると聞いていたので気持ちよくお供えさせていただきました。