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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

モディリアーニかモジリアニか?

2008-10-07 13:40:06 | Weblog
 エコール・ド・パリを代表する画家、アメデオ・モディリアーニ
舌を噛みそうな名前だが、最近の私には少々馴染みとなっている画家だ。

 風の又三郎さんのブログ『モディリアーニ展へ』の記事を読んでしばらくして、同展が岩手県立美術館でも開催され、ミーハー美術鑑賞家nihaoは当然出かけた。
直前にグッドタイミングでNHKハイビジョン特集の『生きた、描いた、愛したーモディリアーニと恋人の物語』が放映されたので、それを見てしっかり事前研修もした。
そして先日、映画『モディリアーニ~真実の愛~』が放映され、期せずして事後研修の機会も得た。
一ヶ月の間に展覧会と2本の映画を見たら、モディリアーニがもう他人とは思えなくなる。
若き芸術家の孤独な魂を演じるアンディ・ガルシアにもしびれっぱなしだった。

 ......で長い前置きになってしまったが、今日は絵画や映画の話ではなくカタカナ表記に関して。

 私の記憶では『モディリアーニ』は、昔の美術書では『モジリアニ』と表記されていたと思う。
一体いつからモディリアーニになってしまったのだろう?
しかし今回テレビで発音をしっかり聞いていたら、なるほどフランス語ではモジリアニではなく確かにモディリアーニだった。

 大好きな『パバロッティのツーランドット』も『パヴァロッティのトゥーランドット』だと子どもから注意をされた。
はたして日本語にトゥとかディとかヴァの発音があるだろうか?
外来語を本来の発音に近い表記にしようという努力は理解できるが、そのような必要性って本当にあるの?
『Tシャツ』をテーシャツ、『CD』をシーデーと言って笑われる世代だがどこが悪い!
中国なんてカタカナがないから、外来語は全部漢字で表す。
自国の言語を破壊せずに無理を通すところは大変立派ではないか。

 と、このように常々カタカナ表記に関して疑問を持ち、また不明な点を抱えていたが、燃える闘魂さんから『誤字等の館』という興味深いサイトを紹介していただいた。
例えば巷間よく使用されているディスクトップやインストゥールという用語。
これらのスペルはdesktopでありinstallなのだから、本来の発音はデスクトップ、インストールが正解で、英語っぽくするためにわざわざ発音をねじ曲げるのは間違いであるとあった。
 
 なるほどね。
滅多に使わないPC用語なのでどこが問題点なのかも分からなかったが、英語にしてみるとよく分かる。
日本人の英語コンプレックスの正体を教えられた感じがした。 

 

もってのほかです!

2008-10-05 09:40:07 | グルメ
 さて今日は、菊の花を使ってフラワーアレンジメントの披露でも.....
と言うのは嘘!これは食用菊。


            
 
 
 菊の花を好む食文化は東北地方特有のものではないだろうか。
東北人は、日常の食材として野菜と同じような感覚で菊を消費する。

 私は、当地に暮らすまで菊を食べる習慣はなかった。
姑が台所で黄菊の花びらをむしり取っているのを初めて見たとき、一体何をしているのだろうと不思議に思ったが、それが酢の物となって登場したのには驚いた。
以来このほろ苦く風流な味と香りが、食卓に欠かせない一品となっている。
蕗のとうが北国の春を告げる味覚なら、菊は「行く秋」を惜しむ情緒溢れる季節の味覚である。

 紫色の菊の名前は『もってのほか
けしからぬほど旨いのでこの名前がついたらしい。
茹でておひたしや酢の物に調理するのが一般的だが、天ぷらや寿司の具材としても重宝する。


              

 
 大量の花びらをむしって入れたかき揚げは、さくさくとした食感の後に菊の香りがほのかに広がる。
上品な天然の色合いは大いに食欲をそそるし、レシピを考えるのも楽しい。

 菊の花は平安時代に中国から伝来した。
今ではもう廃れてしまったが、菊の花を愛で長寿を祝う『重陽の節句』は江戸時代まで盛んだった。
杯に菊の花びらを浮かべた菊酒を酌み交わしていたという。
なんとみやびな節句だろう。

 菊の香りと高貴な気品は、邪気を払い寿命を延ばすと考えられていた。
10月は旧暦の『重陽の節句』に当たる。
邪気だらけな上に短命の予感のnihaoは、たくさんの菊を食べなければならない。



蒸し野菜を召し上がれ

2008-10-02 09:45:10 | グルメ
 クールビズの季節が終わり、久々にYシャツ・ネクタイ姿で出勤していった夫。
朝夕めっきり涼しくなり花壇の植物も元気がない。
季節の移ろいの早いこと、後はもう加速度的にやって来る冬を待つばかりだ。
 
 以前婆婆の家を整理していた時に何気なく拾ってきたこれ↓


            
 
 小さくて形が可愛らしいので捨てるのは忍びなかった。
マイセンは惜しげもなく捨てるくせに『サッポロ・ウォカー』、ボロきれやボログッズにひたすら愛着を感じて止まない貧乏性の私。

 小龍包を蒸す時に使えそうだが滅多に出番などある筈はない。
すっかり忘れていたら......ワイドショーを見てひらめいた
最近都会のOLたちの間では蒸し野菜ランチが流行っているらしい。
蒸して食べるだけなので野菜本来の味が楽しめる。
とても簡単・ヘルシー・おしゃれな美容食だ。

 折しも北海道の友人からじゃが芋が届いた。
絶品の北海道産じゃが芋をシンプルに食べようと、婆婆の家から拾ってきた籠の中にあり合わせの野菜を並べ、蒸し器でじっくり30分蒸し上げた。


            

 キャベツ、玉葱、人参、ささぎ豆、じゃが芋しかなかったが、他にも大根・カボチャ・ブロッコリー・サツマイモ・茸類.......何でもOK。
蒸し籠がなければ、皿の上に巻スダレを敷いて応用できると思う。

 熱々のところをバター・マヨネーズ・塩胡椒入りオリーブオイルで食べたが、野菜ってこんなに美味しかっただろうか?
自然の甘みが際立っていていくらでも食べられる。
オリーブオイルが結構オススメ。粒マスタードもあるとよかったかな。

 野菜は蒸すことによって栄養分が閉じこめられる。
ゴマだれや味噌だれで食べるともっと低カロリーになる。
大変理に適った抗メタボ食だ。