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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

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アルルカン洋菓子店

2009-08-31 11:00:00 | Weblog
 目が覚めたら日本列島に激震が走り、大きな地殻変動が起きていた。
浮かれている場合ではない。
選挙前の甘い公約だったと失望させることなく、民意を反映した速やかな改革を期待したい。

             ※
             ※
             ※

 先週、渋谷にあるライブハウス青い部屋に出かけた。
『青い部屋』のオーナーは、作家でシャンソン歌手であり昭和の女傑としても有名な戸川昌子さん。
その『青い部屋』で、娘が2年ぶりにライブをすることになった。
前回のライブに関する記事はここ→【青い部屋にて

 我が家は、老犬ももちゃんを置いて夫婦揃って遠出することは出来ない。
半月前に夫が上京したので今回は私に順番が巡ってきた。
息子とその友人2名、英国留学を間近に控えた姪っ子、私の高校時代の友人にも声をかけ総勢6名で『青い部屋』に繰り出した。

 娘の演奏も大いに楽しみではあったのだが、実は今回の目的は、叫ぶ詩人の会の→【ドリアン助川こと明川 哲也】のアルルカン洋菓子店の演奏。
娘には申し訳ないがアルルカン洋菓子店の出演がなかったら、わざわざ渋谷まで出向くことはなかったと思う(ゴメン、ゴメン!)
母としては、娘がドリアンさんと同じステージで演奏したことの方が驚きであり喜びだったのだ。

 私の記憶では「叫ぶ」という実験的な表現形態で詩の朗読を試みたのは、ドリアン助川さんが初めてのアーティストだったと思う。
その後、自作詩を独自のパフォーマンスで朗読する『詩のボクシング』の全国大会が生まれ現在に至っているのだが、この現象は、ドリアンさんの「叫ぶ詩人の会」の影響と功績が大きかったのではないかと考える。

 さて、そのアルルカン洋菓子店.......
平明かつ心に染みいる詩の朗読を取り入れながらの演奏で
お菓子作りの勉強中というドリアンさん手作りのクッキー(メッセージ入り)のプレゼントがあったり
お得意の人生相談コーナーがあったり
急逝されたファンの方への自作の鎮魂歌を演奏されたりと.......
実に多様なパフォーマンスで楽しませてくれた。


            


 9月には東北お寺巡りコンサートが開催される。 
観客を笑わせ泣かせ癒してくれるアルルカン(道化師)
現代の吟遊詩人に再会する機会が、思いがけずこんなにも早く訪れるとはなんと幸運なことだろう。




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海だべがど.........

2009-08-27 09:00:00 | Weblog
 30日の投票日が勤務日となった夫。
ひとりで家にいるとつい億劫になって選挙権を行使しないことにもなりかねないので、夫につき合い、私もついでに期日前投票を済ませてきた。

 投票所で懐かしい友人の姿を見かけ、しばし立ち話。
同い年の友人だが、痩せて白髪が増えてめっきり老け込んでいた。
「ねえ、私と彼女とどっちの方が若く見える?」
と夫に訊ねたら.......
「馬鹿たれ!どっちもどっちだ。二人とも婆サンだ!」
と言われ、はたと目が覚めた。
オバサンと婆サン......第三者から見たら歴然としているこの違いも、本人が冷静に見極め納得することは難しい。
夫は正直者だ。よくぞ言ってくれた。ありがとう、バカ 

              ※
              ※
              ※

 例年この時期になると、葡萄の発送依頼のために大迫町の産直に出かけるのだが、お天気がよかったので種山高原の方に足を伸ばしてみた。
種山高原は奥州市・住田町・遠野市などにまたがる北上山地にある。
宮沢賢治がこよなく愛した地で、この地のイメージから『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』などの傑作が生まれた。
以前風の又三郎さんのブログで、種山高原にある風の又三郎像の写真を見て以来(あら、ややこしい?)、ぜひ一度この目で確かめてみたいと思っていた。


             


                  





 これは種山高原のリゾート施設『星座の森』の中にある。
なんとも清々しいブロンズ像で、又三郎少年の美しい姿はまるで童話の世界から抜け出してきたかのよう。いつまで眺めていても飽きない。
少年の視線は花巻の方角を向いている。
このままの姿で永遠に時を刻むはずの立像なのに、一瞬の儚さを感じさせるのはなぜだろう?
強風に乗ってマントが大きく翻り、今にも飛んでいなくなってしまいそうだ。

   海だべがど、おら、おもたれば
   やっぱり光る山だたぢゃい
   ホウ 髪毛(かみけ)風吹けば
   鹿(しし)踊りだぢゃい      
  
 山々が海のように見えたという賢治の詩『高原』を思い出した。
これは岩手に居住した当初真っ先に覚えた詩だが、方言の調子が面白くてイメージが全然湧いてこないままいつも口ずさんでいた。
眼下に広大な蒼い山並みを見下ろす種山高原......海だべがと思ったら山だべさ!
30年来の謎がやっと解けた。


             
                  ※今夜婆サンは渋谷に出没



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ふたつの甲子園決戦

2009-08-24 10:30:00 | Weblog
 昨日は二つの異なる甲子園決戦の観戦をした。
ひとつはもちろん「花巻東×中京大中京」の夏の甲子園準決勝戦。
もうひとつは盛岡劇場で開催された「第四回全国高校生短歌甲子園」だ。


          


 春の選抜で準優勝し、今大会最注目投手の菊池雄星君を有する花巻東。
雄星君の不調を全員で支え総力をあげて闘ってきたが準決勝で力尽きた。
彼らの笑顔は飛び切り素敵だったが、止まらない涙もまた美しかった。

 花巻東の選手たちが、勝ち上がってインタビューを受ける度に
「岩手県のために頑張りました!」
「県民の皆様の応援に応えるために頑張りました!」
と揃って口にしていたのは、全員岩手県児のチームで、岩手の野球のイメージを変えようと一丸となって戦ってきたからこその郷土愛溢れる思いの発露で嬉しい。
花巻東は岩手県民に勇気と感動と誇りを与えてくれた最強のチームだった。

 総選挙はそっちのけでテレビにかじりついていた甲子園。
菊池雄星党首(じゃなかった投手)に私の清き1票を捧げよう。


                    


 さてこちらは全国の文化系高校生たちが一堂に会した『短歌甲子園』
詳細に関しては去年の記事で→短歌甲子園

 去年は物珍しさも手伝って二日間会場に通い詰めたが、今年は団体戦の決勝戦を午前中だけ見学した。
珍しく夫も「オレも行ってみようかな」とついてきた。
一般の見学客が極端に少なかった(10人くらい)
まだまだこの大会へのPRが不足していると思う。

 昨年の一番遠い地域の参加校は愛媛県だったが、今年は福岡県から2校の参加があった。
南の地域からの参加者たちは、盛岡の涼しさに驚き創作に集中できて大活躍。
優勝は福井県・武生高、準優勝は静岡県・加藤学園暁秀高だった。

 印象的な歌をいくつか掲載してみよう。

「サイダーさん 暑いのかしら?汗かいて 私よりずっと冷たいくせに」(宮城第一)
「白鳥が 飛び立つようにバー越えて 重力に逆らう君の汗」(下館第一)
「啄木も立って息せし 渋民よ あなたの眼鏡に我はかなうか」(武生)
 
 生徒たちには、もう少し短歌の表現形式を勉強して参加してほしいと不満を感じる点がないわけではないが、高校生らしい瑞々しい感性の歌が、次々と即興で詠まれるところはとにかく面白い。
ぜひこちらの方への応援もお願いしたいものだ。



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工事現場のチューリップ

2009-08-22 10:10:00 | Weblog

           



 盛夏が過ぎ勢いがなくなってきた花壇だが、コリウスだけはどんどん大きく美しく葉を広げながら成長している。
コリウスは葉色や模様がカラフルなシソ科の観葉植物。
庭の一隅にまとめて植えておくと、華やかでポップな雰囲気になる。
花がら摘みなどの面倒な作業をする必要が全くないし、観賞時季が春から晩秋までと長期間にわたるところが気に入っている。


          


 育ちすぎたインパチェンスを切り戻したら2週間で再生した。
さし芽にしておいた茎も簡単に根付いて発育中。
日陰用のガーディニングの花としても重宝するし、愛らしい花なのに雑草のように強い増殖力を持っている。
植物の力は驚異的だ。



           



 近所の道路拡張工事現場でちょっと面白い花を発見。

 工事現場でよく見られるこの機材はカラーコーンとか三角コーンと言うもので、危険防止のためのサインの役目をする道具だ。
で......そのカラーコーンの上部に、さりげなくアレンジしてあるチューリップの造花に注目していただきたい。
この工事現場で使用している全カラーコーンにチューリップが飾ってあって、その数、最初は5・60個はあっただろう。

 「あった」と過去形なのは、誰かが悪戯して持ち去ってしまうせいか、日に日に数が減ってきているから。
2・3週間前に見たときは、道路の両脇のカラーコーンにずらっとチューリップが咲き誇って並んでいたのだが.......
正直言ってさほど美しくも可愛らしくもなく、特に目を奪われるほどのこともなく、このチューリップの存在価値をどこに見いだしたらよいのか悩んだ私。
はたして誰がどのような目的で、この光景を演出したのだろう?

お盆だから?
ここで事故で亡くなった人がいて、その人への供花のためか?
歩行者やドライバーを和ませるためのサービスか?
工事が予定通り進まないのでお詫びの気持ちか?
殺伐とした現場で稼ぐ労働者たちの癒しのためか?
いや、ただ単に「ナニコレ珍百景」狙いかもしれないが.....

 ある日突然手品のように花が咲いた工事現場。
おそらく工事関係者の会心のアイディアだとは思うのだが、あまり目立たないし、埃をかぶってだんだん薄汚くなってきたし.......
残念ながら人々の噂にもなっていない。

                (注)花泥棒は止めましょう

 

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HACHI 約束の犬

2009-08-19 09:00:00 | 家族・友人
 盆中はとりたてて何事もなく過ぎた。

 墓参りに行き、親戚が訪ねてきたり訪ねたり
久しぶりに晴天が続いたので、せっせと梅漬けの梅を干したり
帰省した子どものために張りきって食事を作ったりと......

 珍しいことは何もなかったが
夫と私と娘の3人で映画『HACHI 約束の犬』を見に行った。
揃って映画に出かけたのは『ドラえもん』以来だねと私が言ったら
『シンドラーのリスト』以来だよと訂正されたが、それは全く記憶にない。
おそらくこの先揃って映画に出かける機会などないだろうから、HACHIのような作品は、犬好き家族で見る最後の映画としてはふさわしい......かも。
秋田犬って、飼い主になんて忠実で可愛い犬なんだ!
この映画、全ての愛犬家にというよりも全ての犬に見てもらいたい。
秋田県大館市には『秋田犬会館』(ハチ公クラブ)という記念館があるというから、今度ぜひ見学してこよう。




 
 リサーチを充分したはずだったが、間違えて日本語吹き替え版の方に入ってしまってがっくり。
しかし吹き替え役者の面々もなかなか個性的なキャストではあった。
大学教授パーカー役に北大路欣也、その妻役に真矢ミキ、娘役はフジテレビ高島彩アナ、その他柴田理恵も出演。
主なキャストに職業声優を使っていないのが特色だ。

 吹き替え版の映画を見る時、声優独特の大袈裟な節回しが気になっている私は、この映画に関しては、俳優たちの渋く抑えた演技がかなり成功していると思ったのだが......
ぼそぼそしていて元気がなくて最悪の吹き替えよ!
と、娘とは見解が全く異なった点が面白い。
登場人物は少なく、風景や場面はほぼ三カ所(駅と自宅と大学)
リチャード・ギアの出演料を除けば、かなりのローコストムービーではなかろうか?

               ※
               ※
               ※

 子どもの頃の記憶にある初めて家族と一緒に見た映画は、冬山登攀滑落事故の背景をミステリー仕立てにした井上靖原作の【氷壁】(増村保造監督、菅原謙二、山本富士子)
子どもが見るような映画ではないが、家で留守番をさせる訳にもいかず「温和しくしているのよ!」と言い含めて私を連れて行ってくれたらしい。
しかしなぜか私はこの作品に夢中になり、自分なりの推理を築き名探偵ぶりを発揮してしまった。

お父ちゃん、あの男が絶対に犯人だよ!犯人だ!犯人だ!
興奮して大騒ぎしたというから、ミステリー好きは筋金入りなのだ。



 
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向日葵

2009-08-11 09:30:00 | Weblog
 夏本番はいつ来るのか?
今年、東北地方は梅雨明けの発表はしないと言うが、暑くなることを期待してエアコンのクリーニングを依頼した。
10年間一度も掃除したことがない代物だ。


             




 エアコンの吸い込みグリルやエアフィルターは取り外して洗浄。
本体の周囲をビニールシートで覆い、むき出しになった内部を高温高圧のスチームで洗浄・除菌する。
最後は抗菌コートで仕上げて終了。
所要時間は約一時間半、費用は1万2千円也。
省エネや衛生管理のためにも、2年に1度は掃除をするのが理想的だとたしなめられたが.......

「真っ黒い水がたくさん出てきますよ!」
と脅かされドキドキして見ていたが、それほどでもなかった。
やはり2年前「洗濯槽は汚れている!」と脅かされ、洗濯機のクリーニングを頼んだことがあった。
毎日使うものだから相当酷い状態になっているだろうと思ったが、この時も案外汚れてはいなかった。
見えない部分がきれいになるのは気持ちよいことだが、必要以上に不安感を感じることはないと思う。

 しかし今、一番気になっているのは食洗機!
説明書には掃除不要と書いてあるが、これは大いに疑問を持たざるを得ない。
構造や特徴から考えてもカビや雑菌が繁殖しても不思議はない。
直接食生活にかかわるものなのでもっと神経質になってもよいと思う。
食洗機のクリーニングはまだ聞いたことがない。
自分でやるしかないだろうな。

                 ※

                 ※

                 ※

 矢巾町の2ヘクタールの畑に6万本のヒマワリが咲き誇った。


         

 
 この6万本のヒマワリたち........さすがに向日葵と言う名にふさわしく全部一斉に南の方角を向いている。
自然界の摂理とはいえ、北や西を向いて抵抗している花は一本たりともない。
みな風に吹かれて揃って頭を左右に振っている。
畑には壇が組まれていて、一段と高いところから全てを見渡すことが出来るようになっていて圧巻の風景だ。

 壇上に立つと、6万本のヒマワリを制圧したファシストになったような奇妙な感覚になった。
もし人間の性質がこのヒマワリのようになったら.......終戦記念日を前にして一瞬複雑な気持ちに陥ってしまったが、もちろんヒマワリには何の責任もない。

 


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ねぶたの里へ

2009-08-06 11:15:00 | マダムH
 東北地方は夏祭り本番。

 H嬢がやってきて
たちねぶたが凄いらしいわよ!
と気になるひとことを残して帰って行った。
彼女のオススメ情報に外れはない。
さっそくネットで調べて青森・五所川原に『立佞武多(たちねぶた)』見学へ。

 まだ明るいうちに着いたので、先ずは岩木山麓の嶽(だけ)高原のトウモロコシ売り場へ直行した。
お盆過ぎ頃から沿道にずらっと並ぶ嶽キミ売りのテントは、岩木山の夏の風物詩だが、昨日店開きしていたのは数軒だけだった。

               



 トウモロコシは、1本ずつラップにくるんで電子レンジでチンするのが、甘みや旨味を逃さずに一番美味しく食べる方法。
嶽のトウモロコシは大変美味だ。

 五所川原に行く前に、弘前市の郷土文学館に立ち寄った。
弘前は、太宰治、石坂洋次郎をはじめとして、葛西善蔵、高木彬光、佐藤紅緑(佐藤ハチローの父)など、多くの文人を輩出している町だ。
ここで夫が、なんと、なんと!
近代くずし字解読の成果を発揮して、太宰が友人に宛てて書いた手紙の現代語訳のミスを発見。参照→【近代くずし字への誘い
さりげなく学芸員嬢の側に行って注意していたが、はたしてどのように思われただろうか?
指摘されてみれば私でも判るミス。
太宰生誕百年記念に味噌がつくので、これは早く直した方がよいと思う。


 さて暗くなり始めたので五所川原市の『たちねぶた』会場へ。
たちねぶたは、明治中期から大正初期にかけて行われていたものを、平成8年に1枚の写真を元に有志たちが「立佞武多プロジェクト」を立ち上げ、平成10年に市民の祭りとして復元させたという。
青森や弘前のねぶたとの違いは、その圧倒的な高さにある。
7階建てのビルに匹敵する高さ22メートル、総重量16トンのたちねぶたが大勢の若者たちに曳かれていく姿は勇壮で、近年多くの観光客を魅了している。
ヤッテマレ!ヤッテマレ!(やってしまえ!)」のかけ声を一緒になって唱えると、ストレスが発散されて元気いっぱいになってくる。
まさに天空に昇る火柱のごとき真夏の夜のファンタジー。


            

           



 ところで、ねぶたのシーズンの割には高速道路が空いているなあと不思議に思っていたら、その理由が今朝判明して地団駄踏んだ。
ETCの夏休み特別割引(千円)が本日から4日間にわたって開始されるという.......
しまった! これが本当の後の祭り!
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美味しいコーヒーのためのレシピ

2009-08-03 09:50:00 | 読書
           


 図書館から本を借りるようになって二ヶ月。
ブックオフで買い求めていた時とは比較にならないほど色々な種類の本が読めるようになった。
写真上段左はメキシコ、右はイタリアのベストセラー作品。
下段の2冊は日本のミステリー作品だ。『ノアの徴』は面白かった。
今のところア行作家から順番に読んでいるのだが、たくさんあるのでなかなかカ行に移れない。
ア行の棚にある筈の伊坂幸太郎さんの作品はお留守が多いが、新作『モダンタイムス』を見つけた時は幸運を喜んだものだ。
伊坂さんの文章って、ちょっと村上春樹に似ていると思う。
今日はこれらの4冊の中から、珍しいメキシコの大衆小説をご紹介しよう。

 『赤い薔薇ソースの伝説』 
ラウラ・エスキヴェル著 西村英一郎訳 世界文化社 1993年6月出版 

【料理が大好きな美しい娘ティタは、ペドロという青年と愛し合っていたが、末娘の彼女は、家訓によって結婚を許されない。
諦めきれないペドロは、ティタの姉と結婚してティタの家で同居する。
女性を終日台所仕事に追いやり、なおかつ因習に囚われていた時代。
しかしティタは、料理で自分を表現できる不思議な能力を持っていた。
ティタの作る料理は魔術的な力と艶めかしさでペドロを魅了する。
メキシコ革命下の背景の中で、ペドロへの愛と母親との葛藤という二つのテーマが交錯する.......】

 これは1月から12月までの各章が、メキシコの伝統的料理のレシピの紹介から始まる珍しい形の物語だ。
聞いたこともないワクワクするような料理のレシピが、ティタの愛の行方と物語の内容に面白い味付けをしている。
メキシコ版『風とともに去りぬ』と評判になり、同名タイトルで映画化もされている。

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 ところで今朝飲んだインスタントコーヒーは実に不思議な味わいだった。
ネスカフェの粉末にお湯を注いだだけなのに、いつもの味と全く違う。
まったりした深い味と香りが口中に広がり、例えて言えばなにか動物的な感じの濃厚な媚薬が混入したような(?)
一口目は確かに「美味しい!」と思わず叫んだ。
その後は、常とはあまりにも異なる味に不安になった。

 目を凝らしてカップをのぞくとコーヒーにたくさん油が浮いている。
コーヒーって、こんなに油っぽい飲料だったか?
慌てて台所に行って調べてみたら.......なんと!
朝食のウインナーソーセージをボイルしたお湯でコーヒーをいれていた。
不覚にも美味しいと思ったことが恥ずかしい。

 これが本当のウインナーコーヒーか???



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