以下は3・11東日本大震災以降の5ヶ月間で発生した我が家の家具、電気製品等の故障ラッシュの現状です。
★止水栓の修理 ★システムバス・リモコンの買い換え
★ピアノの大修理 ★オットー部屋テレビの修理
★調理台セット(システムキッチンとは言い難く)の買い換え
★パソコン・モニターの買い換え ★シャワートイレの修理及びタンクの買い換え
どうしてこう何もかも意地悪く一気に故障しなければならないのでしょう?
震災との因果関係は全くないし、どこにも不平や愚痴をこぼすことはできず、ただじっと通帳残高の減少を見つめているだけです。
いまだ余震多し! 我が家の赤字はマグニチュード8!
あっ、そうだ! 肝心の大物を忘れていました。
★オランダ製ソファセット(またの名を伯爵)の張り替え
17・8年前のある日、我ら夫婦は10万円だけ握りしめ、居間用のソファを探し求めて盛岡中の家具店を駆け回っておりました。
色とかデザインとか材質とか、特にこだわっていた訳ではありません。
こだわっていたのは唯一値段だけ、高価なものを買える道理はないのです。
ところがある家具店で伯爵に出会い一目惚れしてしまいました。
「どっしりしてゆったりして、なんて素晴らしい座り心地!」
重厚な中に優しさと温かさが漂うのも伯爵の大きな魅力でした。
予算を大きく超えたけれど、思い切って月賦で買うことにしました。
家具屋さんが
「部屋に収まりますか? 全体とのバランスは大丈夫ですか?」
とかいらぬ心配をしていましたが、もう何を言われても聞く耳を持たない我らでした。
むしろあのケチなオットーの方が、私より購入に積極的だったのです。
貧乏な我らが、初めて自分たちに許した贅沢品でした。
伯爵が我が家の居間に収まると、子どもたちやお爺ちゃんやお婆ちゃんから
「凄~い!一体このソファいくらしたの?」
何度も執拗に聞かれましたが、私たちは絶対に本当の金額を言いませんでした。
いや、忍耐と我慢で結ばれている家族だからこそ、本当のことは言えませんでした。
何度も嘘をついているうちに、今ではいくら支払ったのか、あれっ?本当に忘れてしまった....
ほころびたりすり切れたり、さすがに伯爵も寄る年波には勝てません。
ネットでソファの張り替え屋さんを探し依頼することにしました。
普通のソファは背もたれと座面が分かれていますが、伯爵は一枚仕立てなので修理が大変難しいそうです。
「このタイプはやったことがないけれど、ぜひやらせてください。頑張ります!」
リフォーム屋さんもかなり興奮気味でした。
劣化している座面の部分だけを張り替えることにしたので費用も予算内で収まりました。
ソファを外すと、このような木製の枠が現れます。
この丁寧な手作り感にも惹かれています。
毎日ワックスをかけて磨き、伯爵が戻ってくるのを待っていました。
修理が終わりました。大急ぎでやってくれたので4日間で出来上がりました。
見違えるように美しく新しくなりました。
リフォーム用に選んだ皮との違和感も全くありません。
最近はお客さんがいらっしゃる度に、古ぼけた伯爵の存在が恥ずかしく、クッションでほころびなどを隠していたのですが、これでもう大丈夫!
私もまた今まで以上に寛いで、よき夢を見ることができそうです。
マダムのお昼寝のよき相棒...これぞソファの王道ですから。
★止水栓の修理 ★システムバス・リモコンの買い換え
★ピアノの大修理 ★オットー部屋テレビの修理
★調理台セット(システムキッチンとは言い難く)の買い換え
★パソコン・モニターの買い換え ★シャワートイレの修理及びタンクの買い換え
どうしてこう何もかも意地悪く一気に故障しなければならないのでしょう?
震災との因果関係は全くないし、どこにも不平や愚痴をこぼすことはできず、ただじっと通帳残高の減少を見つめているだけです。
いまだ余震多し! 我が家の赤字はマグニチュード8!
あっ、そうだ! 肝心の大物を忘れていました。
★オランダ製ソファセット(またの名を伯爵)の張り替え
17・8年前のある日、我ら夫婦は10万円だけ握りしめ、居間用のソファを探し求めて盛岡中の家具店を駆け回っておりました。
色とかデザインとか材質とか、特にこだわっていた訳ではありません。
こだわっていたのは唯一値段だけ、高価なものを買える道理はないのです。
ところがある家具店で伯爵に出会い一目惚れしてしまいました。
「どっしりしてゆったりして、なんて素晴らしい座り心地!」
重厚な中に優しさと温かさが漂うのも伯爵の大きな魅力でした。
予算を大きく超えたけれど、思い切って月賦で買うことにしました。
家具屋さんが
「部屋に収まりますか? 全体とのバランスは大丈夫ですか?」
とかいらぬ心配をしていましたが、もう何を言われても聞く耳を持たない我らでした。
むしろあのケチなオットーの方が、私より購入に積極的だったのです。
貧乏な我らが、初めて自分たちに許した贅沢品でした。
伯爵が我が家の居間に収まると、子どもたちやお爺ちゃんやお婆ちゃんから
「凄~い!一体このソファいくらしたの?」
何度も執拗に聞かれましたが、私たちは絶対に本当の金額を言いませんでした。
いや、忍耐と我慢で結ばれている家族だからこそ、本当のことは言えませんでした。
何度も嘘をついているうちに、今ではいくら支払ったのか、あれっ?本当に忘れてしまった....
ほころびたりすり切れたり、さすがに伯爵も寄る年波には勝てません。
ネットでソファの張り替え屋さんを探し依頼することにしました。
普通のソファは背もたれと座面が分かれていますが、伯爵は一枚仕立てなので修理が大変難しいそうです。
「このタイプはやったことがないけれど、ぜひやらせてください。頑張ります!」
リフォーム屋さんもかなり興奮気味でした。
劣化している座面の部分だけを張り替えることにしたので費用も予算内で収まりました。
ソファを外すと、このような木製の枠が現れます。
この丁寧な手作り感にも惹かれています。
毎日ワックスをかけて磨き、伯爵が戻ってくるのを待っていました。
修理が終わりました。大急ぎでやってくれたので4日間で出来上がりました。
見違えるように美しく新しくなりました。
リフォーム用に選んだ皮との違和感も全くありません。
最近はお客さんがいらっしゃる度に、古ぼけた伯爵の存在が恥ずかしく、クッションでほころびなどを隠していたのですが、これでもう大丈夫!
私もまた今まで以上に寛いで、よき夢を見ることができそうです。
マダムのお昼寝のよき相棒...これぞソファの王道ですから。