自宅固定電話に設定していた非通知拒否機能が何かの拍子に外れてしまったらしく、最近ひんぱんに非通知電話がかかってくる。
かなりしつこい。
高齢者夫婦宅と知った上でかけてくる架空請求詐欺とか還付金詐欺の電話ではないだろうか?
それとも「母さん、助けて詐欺」か?
0120 で始まる番号のセールス電話も非常に多い。
私は慎重な性格だから(?)騙されることはないが、うまい話にすぐ乗るオットーが電話を受けたら大変なことになる。
電話機の説明書を引っ張りだし、非通知拒否設定をし直し、あらたに0120番号の拒否設定も行った。
すると何と言うことだろう! どこからも電話がかかってこなくなった。
高齢者宅の固定電話はかくも狙われているということだ。
昨日午前10時頃かかってきた電話は、見知らぬ番号の携帯電話からだった。
「もしもし、オットーさんのお宅ですか?」感じのよい若者の声。「そうです」
「実は僕、財布を落として困っていたところ、オットーさんが拾ってくれたんですよ」
「いつのことですか?」「たった今です」 「あらっ、どこで?」 「中尊寺です」
いかにも怪しい。
だいたいオットーは今、自分の部屋でテレビを見ているはず・・・あっ、そう言えばさっき
「ちょっと出かけてくる」と言って慌てて車を出す音がした。
だけど100キロも離れている中尊寺にいるって? 私を差し置いてひとりで世界遺産巡りする?
(もしこれがホントのことならば私は別の件を心配しなければならないであろう)
どうやら我が家にも話題の詐欺軍団がやってきたらしい。
「僕の落とした財布をお宅のご主人が拾って届けてくれました。ありがとうございます。」から始まって
最後は「何言ってやがる!」と脅されて大金をむしり取られるという新手の『ふざけんなよ奥さん!詐欺』(注1)が。
この会話、録音して警察に提出しなければならないと思ったが、はて、録音の仕方が分らない。
「オットーさんが届けてくれた財布、実は万札が2枚抜き取られていたんですよ、奥さん。」
「何を仰るのですか!ウチのオットーは、そんなこそ泥のような真似は絶対にいたしません!」
「おや、あんな旦那のこと信じているの、奥さん?」
「しょ・・・証拠が何にもないじゃないですか!」
「あはっ、こっそり隠し撮りしたビデオがあるんですよ、奥さん。なんならこのビデオ、R大学の教授会にばらまいてもいいんですよ。」
なんと詐欺軍団はオットーのことを徹底的にリサーチしている模様だ。
確かに今春からオットーはR大学教授に任命された(注2)ばかり。教授会や学生たちに迷惑はかけられない。
それにしても親切が仇になって返るとは実に理不尽極まりない話ではないか。
「奥さん、3千万で手を打ちませんか?明日頂戴しにあがります。」
「そ、そんな大金、ウチにはありません!」
「ふざけんなよ奥さん!一体いくらなら払えるって言うんだよ!」
「さ、さ、三万円くらいなら」
ってな妄想が一瞬のうちに駆け巡ったのだけれど・・・
幸いなことに電話をかけてきた青年は感謝の言葉を繰り返すのみで詐欺グループの一味ではなかったのでほっと胸を撫で下ろした。
しかしお金を拾った場合、拾った人が5~20%貰える法律があるのだが、「いいから、いいから」と自分の名前や電話番号もなかなか言いたがらなかったというオットー。
何でそんなに善い人ぶるのか?
それとも、ああ、何か他の理由があるのだろうか???
(注1)「ふざけんなよ奥さん!詐欺」
nihaoの造語。そのような詐欺はありませんが、今後出現するかもしれないのでご注意ください。
(注2)「R大学教授会」
オットーの造語。R大学は老人大学のこと。教授会とはお世話係によるイベントなどの打ち合わせ会議のことです。
かなりしつこい。
高齢者夫婦宅と知った上でかけてくる架空請求詐欺とか還付金詐欺の電話ではないだろうか?
それとも「母さん、助けて詐欺」か?
0120 で始まる番号のセールス電話も非常に多い。
私は慎重な性格だから(?)騙されることはないが、うまい話にすぐ乗るオットーが電話を受けたら大変なことになる。
電話機の説明書を引っ張りだし、非通知拒否設定をし直し、あらたに0120番号の拒否設定も行った。
すると何と言うことだろう! どこからも電話がかかってこなくなった。
高齢者宅の固定電話はかくも狙われているということだ。
昨日午前10時頃かかってきた電話は、見知らぬ番号の携帯電話からだった。
「もしもし、オットーさんのお宅ですか?」感じのよい若者の声。「そうです」
「実は僕、財布を落として困っていたところ、オットーさんが拾ってくれたんですよ」
「いつのことですか?」「たった今です」 「あらっ、どこで?」 「中尊寺です」
いかにも怪しい。
だいたいオットーは今、自分の部屋でテレビを見ているはず・・・あっ、そう言えばさっき
「ちょっと出かけてくる」と言って慌てて車を出す音がした。
だけど100キロも離れている中尊寺にいるって? 私を差し置いてひとりで世界遺産巡りする?
(もしこれがホントのことならば私は別の件を心配しなければならないであろう)
どうやら我が家にも話題の詐欺軍団がやってきたらしい。
「僕の落とした財布をお宅のご主人が拾って届けてくれました。ありがとうございます。」から始まって
最後は「何言ってやがる!」と脅されて大金をむしり取られるという新手の『ふざけんなよ奥さん!詐欺』(注1)が。
この会話、録音して警察に提出しなければならないと思ったが、はて、録音の仕方が分らない。
「オットーさんが届けてくれた財布、実は万札が2枚抜き取られていたんですよ、奥さん。」
「何を仰るのですか!ウチのオットーは、そんなこそ泥のような真似は絶対にいたしません!」
「おや、あんな旦那のこと信じているの、奥さん?」
「しょ・・・証拠が何にもないじゃないですか!」
「あはっ、こっそり隠し撮りしたビデオがあるんですよ、奥さん。なんならこのビデオ、R大学の教授会にばらまいてもいいんですよ。」
なんと詐欺軍団はオットーのことを徹底的にリサーチしている模様だ。
確かに今春からオットーはR大学教授に任命された(注2)ばかり。教授会や学生たちに迷惑はかけられない。
それにしても親切が仇になって返るとは実に理不尽極まりない話ではないか。
「奥さん、3千万で手を打ちませんか?明日頂戴しにあがります。」
「そ、そんな大金、ウチにはありません!」
「ふざけんなよ奥さん!一体いくらなら払えるって言うんだよ!」
「さ、さ、三万円くらいなら」
ってな妄想が一瞬のうちに駆け巡ったのだけれど・・・
幸いなことに電話をかけてきた青年は感謝の言葉を繰り返すのみで詐欺グループの一味ではなかったのでほっと胸を撫で下ろした。
しかしお金を拾った場合、拾った人が5~20%貰える法律があるのだが、「いいから、いいから」と自分の名前や電話番号もなかなか言いたがらなかったというオットー。
何でそんなに善い人ぶるのか?
それとも、ああ、何か他の理由があるのだろうか???
(注1)「ふざけんなよ奥さん!詐欺」
nihaoの造語。そのような詐欺はありませんが、今後出現するかもしれないのでご注意ください。
(注2)「R大学教授会」
オットーの造語。R大学は老人大学のこと。教授会とはお世話係によるイベントなどの打ち合わせ会議のことです。