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大きな富良野産メロンが.....ひとつ、ふたつ、みっつ.....全部でいつつ!
えっ!もっとあるんじゃないかって?
あはっ、半分は虚像。鏡による見せかけだ。
メロンは食べ頃が難しい。指をくわえて眺めている時間の方が長い。
たったひとりの昼下がり、メロンに向かって声をかける。
「もういいか~い?」 「まぁだだよ~!」
☆
ところで、地デジの完全実施までついに後一年を切った。
我が家は早々と準備をしていたから安心していたが......
先日テレビのクイズ番組を見ていたら
「貸家の地デジ化は大家の義務である」
と、なんともお節介な法律家が言っていた。
地デジ化に関しては、ガスや電気や水道のライフラインと同様に解釈すべきなのだそうである。
あらまぁ、言われてみれば当然のような気もするが、店子嬢のテレビを見る権利についてなど考えてもいなかった。
デジサポに相談すれば50%の補助が出るそうだから、早めに電話した方がよいだろうか?
あのアナログの古民家には、デジタルテレビは似合わないのに......
それでなくても今年は、店子嬢から乞われて水道管の取り替え工事をしたし、税金も年額で納め、火災保険料も払い込み、この上地デジの工事までしなければならないとなると、圧倒的に支出の方が多く、なにも無理して大家になる必要はなかったと嘆きたくもなる。
しかも配管工事をやってくれた水道屋さんがこっそり教えてくれたのだが.....
「奥さん、あれはひどい!家の中しっちゃかめっちゃかになっていたよ!!」
なにやら元気のよい中型犬を玄関で飼っているらしいのだが、その犬が暴れて壁を破壊して大きな穴が開いていると言う。
ドアの下の部分も破れて無惨な姿と化しているらしい。
舅・姑が丹精こめて手入れしていた庭も荒れ放題。
育ち盛りの二人の腕白坊主がいることは承知していたし、家族(愛犬も含め)みんなで伸び伸びと暮らして欲しいと願ってはいたが、どうやらこちらの想像以上のことが発生しているようだ。
夫が心配して確かめに出かけたが、店子嬢はドアの前で両手を開いて通せんぼ。
中に入れてもらえず、すごすごと引き返してきた。
さて、そろそろ私の出番だろうか?
私はまだ店子嬢とは一度も対面したことがない。
地デジ工事の相談も兼ねて、鏡の中の虚像のメロンを一個お土産に携えて訪ねてみよう。
「空き家は放置すれば廃屋になり、他人に貸せばボロ屋になる。(by nihao)」