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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

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夏の定番メニュー

2008-07-30 11:10:04 | グルメ



新しい包丁3本手に入れた。
自分で買ったものではない。親戚からのプレゼントである。

 先日、夫が釣ってきた極小の鯛4匹を刺身(三枚おろしの1枚が一片)にしてM嬢にご馳走したら
「ちょっとぉ~、よく切れる包丁を買った方がいいわよ!」
とはっきり言われてしまいくさっていた。

 生前姑からも
「嫁子さん、切れない包丁を使っていますね?」
と言われたことがある。
姑は視力がほとんどなかったので、私のたてる包丁の音だけで判断したのだが
ご明察! ビックリした。

 私は道具の善し悪しにはあまりこだわらない。
いや、こだわりたくても生活事情がそれを許さない。
料理攻略のための最重要アイテムである包丁にしても安物の古物だし、その他台所には所狭しとダイソー・ブランドが雑然と積み上げられている。

 以前、三兄の家で台所仕事を手伝って驚いたことがある。
兄の家の台所グッズは、鍋・釜・包丁に始まってスプーンやフォークにいたるまで、燦然と輝く重厚な超高級品ばかり並んでいたのである。
使い勝手は申し分ないし、手入れもよく行き届いている。
それぞれのアイテムが、みんな主役のような誇らしげな顔をして出番を待ちながら台所の雰囲気にとけ込んでいた。....いいなあ....

 厳選されたお気に入りアイテムに囲まれて家事をすることに憧れながらも、いまだに我が家の台所は貧乏臭く、まともな包丁1本買うこともなぜかためらっていた私。
夫の大漁が続けば包丁を新しくしなければならないと思っていたところだったので、このタイムリーなプレゼントはありがたかった。

   


 
 さて写真は、新鮮な夏野菜(胡瓜、茄子、茗荷、青唐辛子など)を、みじん切りにして醤油(もしくはめんつゆ)をかけ回しただけの山形県の郷土料理『だし』である。
ご飯の上にかけたり、麺の薬味にして食べる。
以前山形出身のタレントさんがテレビの番組で紹介していたものなのだが、簡単かつ食欲をそそるので、我が家の夏の定番メニューとなっている。
見た目よりはずっと美味しいのでお試しあれ!

 包丁がすごくよく切れるのでドキドキしながら慎重に作った。

 
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無人販売店

2008-07-28 13:50:11 | Weblog
 全国的に35度とか37度とかの猛暑が続いているという。
 
 この炎天下.....混雑する電車で通勤されている方、休みなしの学究生活を過ごされている方、24時間介護に頑張っておられる方、家庭菜園の草取り、海岸での昆布拾い、ハウスクリーニング、バイクツーリングなどに余念がない方々......
お仲間がた、夏はまだまだ終わらない!
暑中お見舞い申し上げます!

             

 この時期、我が家の近辺には『野菜の無人販売店』がいくつかオープンする。
早朝もぎ取ったばかりのみずみずしい野菜が、ひと山50円から100円で売られている。
スイカや苺やメロンも並ぶし、山菜・手作りの漬け物・保存食などを販売するグルメな店もあるのでとても重宝している。

 自分で買い求めた分を計算して空き瓶や箱に代金を入れる。
誰も見ていないので料金を入れたかどうかは分からないし、代金を盗もうと思えば簡単に盗むことも出来そうだ。
これは、あくまでも売り手と買い手の信頼関係、人間の善意だけを前提にして成り立つ商売である。

 中国人留学生に『無人販売店』の話をしたら
「そんな商売は、中国では絶対に考えられません!」
とビックリしていたが、中国ばかりではなく世界中のどこを探しても、無人で商売が成立するなどという秩序が保たれている国はそうそうないに違いない。
 
 私の記憶では、この商売は25年くらい前のバブルの頃から流行し始めた。
市場に出せない規格外の野菜などを、安い価格で近隣の人々に提供したのが始まりだった。
最初は出荷出来ない野菜の処理が目的だったが、消費生活の意向とも合致して評判が高まった。
自分の敷地内であれば、このような小商いをしても問題はないらしく、農家のお年寄りたちのちょっとした小遣い銭稼ぎにもなるので、農家はこぞって『無人販売店』の実施を試みた。
内容もどんどん充実してきた。

 しかし人の善意ほど危ういものはない。
料金を払わないで持ち去るものがいるのはもちろんのこと、車で来てすべての野菜をかっさらっていく不心得者も登場する。
農家側の盗難対策も無防備ではあるが、このようなことが毎日続くと農家の怒りと絶望の度合いは深まる。
当然ながら『無人販売店』は最近減少傾向にあり、残念な思いをしているのは私だけではないはずだ。

 果たして入金率がどの程度か、機会があれば農家の人に聞いてみたい。
入金率の割合が、日本人の善意の度合いを測る尺度になるかもしれない。
性善説・性悪説の実証にも最適の命題となるのではないだろうか?


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必要は発明の母

2008-07-23 09:10:02 | 手仕事

 ワタシ......凄くいいモノ作ったよ!
必要は発明の母、これはまさしく『ヘンシ~ン!』以来の久々のヒットである。

 自分のひらめきの良さには惚れ惚れする。
今まで馬鹿なふりをしていただけなのが証明されたのは間違いない。
いや、誰も考えつかなかったことの方が不思議。
さっそく【とうきょうとっきょきょきゃきょく】に申請しよう。

 夫の趣味(釣り・競馬)の採算性ばかり疑問を突きつけて悪かった。
ワタシの趣味(手作りの乱作・ミステリーの乱読)も、家計をおびやかすこと甚だしかった。 ....ゴメン....
でももう誰からも文句は言わせない!
もしかしたら平成の大発明??? 大ヒットしたらどうしよう!
さて前置きが長すぎたか? 発表!


           

 ただの巾着袋だろうって?
違う!これは眼鏡ケースである。
眼鏡クロス(眼鏡拭き布)で作った特製眼鏡ケースである。
巷に眼鏡ケースは数々あるが、眼鏡クロスで作った眼鏡ケースを見たことがあるか?
灯台下暗しとはこのことで、眼鏡業界にとっては、遠近両用眼鏡以来の画期的な大発明となるはずである。

 私は老眼鏡がなければ暮らせない。しかし老眼鏡はいつも汚れている。
水洗いがよいとは聞いているが、これから本を読もうとかパソコンを使おうという時に、台所まで行って手を濡らすのは絶対いやだ。
手近のティッシュや、自分の着ているTシャツで拭くのは論外である。
欲しい時に手元にないのがお金と眼鏡クロスであるという事実は、快適な暮らしの敵である。

 説明するまでもないがこの眼鏡ケースの利点は......
★眼鏡とクロスが常にセットになっている。
★眼鏡が入っている状態で、袋の外側から眼鏡を拭くことも出来る。
★携帯中の摩擦による『オート・クリーン効果』がある。
★従来の眼鏡ケースの中にもすっぽり収まる。

 画期的なアイディアの割には製作時間は1個5分。
カラフルな眼鏡クロスは100円ショップで調達できる。
試しに7個作ってみたので欲しい人にはお分けしてもよい。
年金被災者nihaoへの義捐金付き特別価格、1個5000円でどうだろう?

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夏の甲子園地区予選

2008-07-21 11:35:10 | Weblog




 立錐の余地もない野球場。
伝統の巨人・阪神戦......ではない。
2008年夏の甲子園出場をかけた高校野球地区予選準決勝の会場となった県民球場の様子である。

 本戦よりも地区予選の方が好きで、ご贔屓チームが勝ち残っていれば時々観戦を楽しむことにしている。
しかしこんなに混雑している野球場は初めての経験だ。
駐車場はどこも満杯だったので車は2㎞先のデパートに置き、炎天下30分も歩き続ける羽目になった。
 
 それもその筈、今年の準決勝4校には、珍しく盛岡勢3校が残った。
在校生、卒業生、父兄などの関係者の数だけでも相当なものだが、根っからの高校野球ファンもたくさんいる。
野球場は、夏休み前の三連休の中日、究極の安・近・短の家族レクの会場と化したごとくの賑わいだった。

 家でのテレビ観戦にしようかどうかと迷った挙げ句、バッチリと紫外線対策までして出かけてきたのには訳があり、14年ぶりに爺爺、夫、娘の母校が勝ち残っていたのである。

 14年前は、ちょうど娘が在学中だった。
修学旅行もなしで勉強している学校なので、修学旅行代わりにぜひ
「甲子園に行かせたい!」
という親たちの悲願空しく決勝戦で負けた。
そして今年は........
強豪の私立高校との対戦だったが、1回表の攻撃で先制点を取り「もしや?」の期待を抱かせたのも束の間、7回コールドゲームで負けてしまった。

 でもみんな、妙にさっぱりした感じ。仕方ないさ。
残念というよりも「よくやった!」の声援が飛び交う。
この高校、旧制中学の頃には当然ながら敵なしのチームだった。
最近では30年前に甲子園に出場している。
だいたい14・5年に一度くらいの割合で奇跡の力を発揮するので、次の機会を楽しみに待つことにしよう。
生きていればの話だが....。

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大漁節

2008-07-19 08:30:01 | グルメ
 原油価格高騰のあおりを食って採算のとれない漁師たちが、窮状を訴えるために一斉休漁した。
漁に出れば出るほど赤字になるなんて、これでは漁師さんたちもやっていられない。気持ちはホントによくわかる。

 消費者に高い魚を売りつけることになるか、政府の援助を待つかしか救済の手だてはないのだろうか?
燃料高騰の影響を受けているのは漁師たちばかりではない。
農業も、商業も、運送業も.....すべてが未曾有の厳しい状況。
どこだって誰だって政府の援助が欲しい筈だ。
一体どうなっていくのだろう?
足下からじわじわと締め付けられるようなこの不安感、いつか解放される日がくるのだろうか?

 「心配するな!魚は俺がなんとかするから!」
と威勢がいいのは我が家の釣り名人だけだ。
休日になると2時間もかけて秋田港詣でを繰り返しているが、この男だけは採算割れの現実に気がついていない。

 しかし....夫になにごとか変化が起きている。
三日続けてまさかの大漁!


 


 岸壁の男たちからのプレゼントではない。
予想外のお土産に唖然として言葉を失っていたら
「早く、写真!写真!おまえのブログに載せてくれ!」
とは、先の『ヒラメかカレイか?』で笑いものになったのが相当応えていたらしい。

 それにしてもこのめざましい上達は.......そういえば先月、山形県の港町を通過した時海神様を祀っていたお寺(人面魚で有名になった善宝寺)があって、夫は長いこと我が身の漁業繁栄を祈っていた........
もしかしたら海神様の御利益かもしれない。



 
二人でとても食べきれる量ではない。
M嬢を誘い、急遽『真夏の夜の唐揚げパーティ』と相成った。
「じゃじゃじゃっ!!釣りすぎも困りもんだなあ。」
とは、いかにも得意気な夫の大漁節である。



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魔法の家

2008-07-17 10:15:47 | Weblog
 一週間前に亡き姑宅の荷物の整理に出かけた。『ご近所の底力

 特に急いでやらなければならないことでもないので、のんびり整理すればいいと考えていた私たちだったが、思いがけずにご近所の方々の協力を得、舅・姑の愛用品や生活用品などの数多くを処分することが出来た。
しかし家の中にはまだまだモノが溢れている。
ここから先は私の仕事。
資源となるモノは福祉施設に寄付し、後は廃品回収業者に依頼しようと算段しながら姑宅に出向いた。
すると.......

  なんにもない!

  


 家の中は、きれいさっぱりがらんどうだった。
本棚も食器棚も物置も、箪笥や引き出しや押し入れの中も、そこにモノが存在していたという気配すらなく、私はクラクラと卒倒しそうになった。

 確かにSさん(ご近所の70代後半のおじちゃん)に家の鍵を預けた。
「後はよろしくお願いします。」
とも......言った。
しかしそれは、一週間前に出た大量のゴミをゴミの日に出してもらうことだった。
ここまでやってくれとお願いした訳ではない。
それに、家に持ち帰りたかった遺品もまだ幾つかあったのだから......。

 Sさんが得意満面な顔でやってきた。
「食器は何カ所かに分けてゴミに出した。本は全部廃品回収に出して自治会の資金にさせてもらった。感謝状とか賞状とか写真や手紙類は燃やした。
古い家具などは壊して薪にした。どうしても処分できないモノは庭にまとめてある。業者に電話してあるけれど、これでいいか?
それからここを借りたいと言っている人がいるけれど、畳と襖だけでも取り替えたらどうだろう?」

 再度卒倒しそうになったが、こらえて丁寧にお礼を述べた。
もし「余計なお世話だ」なんて言ったらトラブルになることは目に見えているし、二度とこの近辺に足を踏み入れることは出来なくなる。
何よりも、Sさんは善意でやってくれたことだし、Sさんの性格を把握していなかった私たちにも責任がある。

 仕事帰りに立ち寄った夫も目を白黒させていたが、自分たちがやるべきことをSさんがみんなやってくれたのだから、ありがたく感謝しようということになった。

 何もしなかったのに、目の前からすべてのモノがきれいに消えた。
魔法にかかったようだった。

 
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小説の賞味期限

2008-07-15 12:15:13 | 読書
  


 これらは、今月初めにブックオフで買い求めた古本10冊。
ほとんどが海外ミステリーで、1冊105円、しめて1050円也。
話題沸騰だった『ダ・ヴィンチ・コード』も100円になるまで長いこと待ち、今回やっと手に入れた。
その他の作品もみな4年~10年以上前の出版物であるが、もしこれら全部を定価で買ったら16700円かかる。

 新聞紙上の書店別ベストセラー調査も目を通すし、NHK・BS2の週間ブックレビューも必ずチェックする。  
しかしどうせ一度しか目を通さないし、読んでも片っ端から忘れていくので、どんなに話題のベストセラーでも、ブックオフの100円コーナーに並ぶまで我慢して買い控えている。
その結果、時の話題作に出会うまで運がよくても4年はかかる。
古本が大好きな訳ではない!ただの貧乏というだけの話である。

 小説に賞味期限はあるだろうか?
ないような気もするしあるような気もする。

 例えば、二葉亭四迷の『浮雲』や田山花袋の『布団』などを今頃読んでも、誰からも「遅れてる~!」とは言われないだろう。
しかし『海辺のカフカ』や『ダ・ヴィンチ・コード』などを、最近買って読んだとはちょっと照れくさくて言えないし、本好きの風上にも置けないと思われたらどうしようと心配になる。

 時流に乗った話題作であればあるほど最新のファッションのようにもてはやされ、そしてあっという間に忘れ去られる。
いつまでも力を失わない作品が賞味期限のない小説で、ブックオフの100円コーナーは、私にとっては期待に溢れる出会いの場だ。
もちろん期待外れの場でもあるが......。

 夫から5000円の図書カードを貰った。
久しぶりに新刊書が買える!嬉しくて嬉しくてすぐ書店に走った。
あら~っ?ブックオフで買い慣れている私としては、新刊書のあまりの高騰にたまげてしまった。
もしブックオフで図書カードが使えるのなら、確実に50冊は買えるのに....。

  

 悩み抜いて厳選した3冊。しめて5040円也。
★着物のリフォーム・ソーイングの本。
★松浦理英子『犬身』 松浦氏の前作は『親指Pの修業時代』
★梁石日『冬の陽炎』 人間の生を描ききった『血と骨』は圧巻だった。

 大好きな作家の新作を読む喜びは大きいが、5000円で3冊しか買えない悲しみもまた大きい。
 
 
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一枚の絵

2008-07-12 12:00:10 | Weblog
 前回、婆婆家の荷物の整理で思いがけず多くの方々のご協力を戴き、ご近所の底力を認識させられた記事を書いた。

 この日の婆婆家は無料のフリーマーケット会場と化し、まさに「持ってけ、ドロボー!」状態。
以前から座布団が欲しかったので早めに確保しておこうと思ったら
「あっ、それ!ワタシのものだから!」
どこかのおばちゃんに取り上げられ、すごすごと引き下がるしかなかった私。
なんかヘン!いつの間にか主客転倒している。
生活はシンプルにとモノを増やさない主義の私も戦闘心に火がついた。
 
 どさくさに紛れて
「あのう、どなたか....この家ごと買ってくださる方はいませんか?」
夫が何度も叫んでいたが誰も知らんぷりだった。

 私が確保したのは『オーブン機能つき電子レンジ』
これは、新婚以来30年以上も旧式の電子レンジを使用しているというH嬢へのプレゼントにしよう。
それからこれ!↓

               

 昔大ヒットした『金魚運動・揺れっこ』
婆婆がこのような健康器具を隠し持っていたとは知らなかった。
きっとテレビショッピングでこっそり買い求めたものだろう。
もしかしたら私の腰痛の原因、歪んだ背骨の矯正器具になるかもしれない。
さっそく今夜から試してみよう。
それからこれとこれ!↓

           

 着物には興味がないが、大正浪漫風の粋な感じの古い着物を発見した。
ほどいてシャツやスカートにリフォームしたら、おもしろい手仕事になるかもしれない。
婆婆の手作りの編みぐるみ人形も発見した。
あまりの愛らしさに、家に持ち帰って飾ることにした。
傑作はこれ!↓

               

 タイトル『母さん』と名付けられた夫の油絵。
小学校6年生の頃の作品らしいがなかなかよく描けている。
裁縫をしている母さんの真剣な顔。ほつれ髪がリアル。
カーテンやセーターや布地の模様などとても丁寧に描いているし、何よりも母さんへの情愛が感じられる。
冬の夜.....子どもたちに囲まれて夜なべ仕事をしている母さんの姿は、日本の家族の原風景だ。
傍らでお茶などを飲みながら見守っているであろう爺爺や義妹たちの息遣いまで感じられ、半世紀も経て出現した一枚の絵に引き込まれてしまった。

 それにしても夫にこんな絵心があるのなら......そうだ!
釣りの方は半分にしてもらって絵画教室に通うことを提案してみよう。
 

 
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ご近所の底力

2008-07-10 10:00:07 | Weblog
 夫の休日を利用して婆婆家の荷物の整理をすることにした。
早くやらなければと焦りながらつい先延ばししていた重要懸案事項である。

 婆婆の愛用品のいくつかは義妹や孫たちが既に持ち帰っている。
大型家電・家具は欲しいという人たちに差し上げたし、美術・歴史・文学全集等は然るべきところに寄贈した。
しかしまだまだ処理しきれないモノが溢れている。
何から手をつけたらよいか全くわからない。

 私たちの様子が気になるのか、ご近所のおばちゃんが覗きにきた。
夫が
「今から母の荷物を片付けるところです。がらくたばかりですがまだ使えるものもあります。もしよろしかったら何でも持っていって結構ですよ。」
と声をかけたところ.......
あっという間に7・8人のご近所の方々が集まった。
そしてその後、信じられない光景が繰り広げられた。

 食器や布団や座布団、爺爺の描いた水彩画、二人の写真、こけしや三春駒のような民芸品、流行遅れの靴・草履・バッグ、使い残しの洗剤類、古着や使い古しのシーツやタオル類、下着が入ったままの衣装ケースにいたるまであっという間になくなった。
あっ!嘘?そんなモノまで?

 おばちゃんたちは...私が嫁に来たときから既におばちゃんだった。
皆もう相当な年齢で、今から荷物を増やすよりは減らす生活を心がけるべきではないかと思ったが、群集心理というのは、ゴミの山も宝の山に錯覚させるだけの力があるから恐ろしい。
後で我に返って返品に来ても絶対に受けつけないからね!!

 それにしてもおばちゃんたちのパワーは凄い。
呆然と立ちつくす私たちを尻目に、すべての棚という棚から荷物を引っ張り出し、箱という箱をひっくり返し、価値のあるものとないものを瞬時に分別する。
そして最後は猛然と、自治会の廃品回収に出す袋とゴミの日に出す袋の山を築いていった。
おばちゃんたちはゴミの鑑定と整理と掃除を同時進行で成し遂げてくれたのである。

 おじちゃんが(いつの間にかおじちゃんも二人いた)
「家の鍵、オレさ預けてけたら全部処分してけっから。」
と言ってくれたので喜んで預けることにした。
「神棚も神社で納めてきてけるし、庭木のこともしんぺぇすんな!」
感謝感激で言葉も出ない。
 
 私たち夫婦は何もしなかった。
ただご近所の底力に圧倒されていただけである。


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セルフレジ体験

2008-07-08 10:30:08 | Weblog
 早朝、24時間営業のマックスバリューに立ち寄ったところ、レジ付近で今まで見たことのない不思議なマシーンを発見!


           


 セルフレジである。
レジ係の手を通さずに買い物をする無人精算機らしい。
田舎者の私にとっては初めて目にした機械だが、都会では普及しているのだろうか?
通常なら遠慮して避けて通るところ。でも幸い店内も空いていたのでこの新しいシステムにトライしてみることにした。

 左の台に買い物カゴを置く。レジ袋は右に用意されている。
中央のタッチパネルのスタート部分を押すと作動開始。
商品のバーコードを読み取り部分に当てると画面に商品名と金額が出る。
読み取った商品をレジ袋にいれる。
買い物の合計金額が表示されるので入金する。
お釣りとレシートが出てきて終了。

 とは言うもののふだんはバーコードの位置など意識したことがないし、老眼も災いしてすごく手間取ってしまった。
落ち着きのない私の行動が奇態に映ったらしく、背後にスーッとガードマン風の男性が寄ってきてますます緊張した。
「すみませ~ん、初めてでよく分からないんです。」
と笑ってごまかしたら
「いえいえ、初めてにしてはとてもお上手ですよ、お客様!」
取ってつけたかのようなお世辞に.......店舗側はこの新型マシーンの普及・宣伝に躍起になっているとみた。

 それにしても何でもかんでもセルフ化している昨今。
電車のチケットも銀行での振り込みも、窓口でお願いするのは憚れる。
ガソリンのような危険物ですら自分で給油しなければならない時代だ。
スーパーよ、おまえもか!
毎日の食料品も、レジ係のお姉さんの声を聞かず顔も見ずに買わなければならない味気ない時代がやってきたのか?
日本の消費者サービスは地に堕ちた。
あの美徳はいったいどこに消えてしまったのだろう?

 この機械は、レジの混雑の緩和や人件費削減には大いに功を奏するだろう。
現在、設置店舗においては30%強の利用率程度らしいが、数年後には各店舗に導入されてフル稼働することは間違いない。
急速に進化するライフスタイル。
慣れてしまえば便利であることは確かなのだが、文明の利器は常に対立と矛盾をはらんでいる。
大勢の人が働く場を失い、メカに弱い高齢者(私)たちは混乱するだけだ。

 
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