盛岡駅から市内中心部に行くためには必ず通らなければならない『開運橋』
この橋は別名「二度泣き橋」とも呼ばれている。
首都圏からの転勤族が、初めて盛岡へ訪れ開運橋を渡る際「遠く離れた所まで来てしまった」と泣き、転勤期間を終えて盛岡を去る時再びこの橋の上で、離れるのが辛くて泣くという。
今日は泣いている人は一人もいない。 みんなにこにこ笑顔、笑顔。
5月26・27日、盛岡市中央通りにおいて【東北六魂祭(とうほくろっこんさい)】が開催された。
東北六魂祭は、東北6県の各県庁所在地の代表的な6つの夏祭りを一同に集めた祭りで、2011年3月11日に発生した東日本大震災の鎮魂と復興を願って、昨年宮城県仙台市で初開催された。
第二回の盛岡開催は、好天に恵まれ約24万人の人手で賑わった。
『青森ねぶた祭り』 『福島わらじ祭り
』
『秋田竿灯祭り』 『盛岡さんさ踊り』
東北の六大祭りとは『青森ねぶた祭り』『秋田竿灯(かんとう)祭り』『山形花笠祭り』『仙台七夕祭り』『福島わらじ祭り』『盛岡さんさ踊り』
昨年の仙台開催は、収容力を遙かに超える見物人が押し寄せ大変な騒ぎになり警備の不備が露呈した。
安全を考慮して一部イベントが中止になったりしたので、今回の盛岡開催の成功が『東北六魂祭』継続の鍵となる筈だ。
それにしても六県を代表する祭りが一堂に会するとは、なんともゴージャスなイベントではないか!
いくら近隣の地域に住んでいても、これら全部の祭りを見に行くのはなかなか難しい。
物見高いウチのオットーは「これを見逃す手はない!」と、一ヶ月も前からそわそわしていた。
しかしオットーが熱くなるとなぜか冷え始めるnihao。
私は混雑している場所が大の苦手なので、今回は留守番をしていると言ったのだが、オットーは全然聞き入れてくれない。
数日前から「行く!」「行かない!」で険悪な雰囲気になっていた。
オットーは夫唱婦随を当然のことと捉えているが、私にだって譲ることの出来ない夫唱不随(夫が唱えても随わない)の信念がある。
「あのね、トルストイの『戦争と平和』をダイジェスト版で読んで、登場人物の名前や歴史や内容を覚えても、ダイジェスト版はダイジェスト版でしかないのよ!
たとえ何度読んだって本物を読んだことにはならないし、絶対に自慢はできないでしょ?
東北六魂祭も、いわば東北の祭りのダイジェスト版みたいなもの。
ねぶたの山車をひとつだけ見たからと言って、本物の『ねぶた祭り』を見たことになる?ならないでしょ?!
私は行かない。ダイジェストではなく、いつか本当のお祭りの方に連れて行って!!」
考え抜いた屁理屈を並べて居残りを主張したが
「おまえ、何言ってるの? 馬ッ鹿じゃないの?」
即座に否定され無視された。
おそらく私の反論はレベルが高すぎて(?)理解されなかった。
行きたくなかった訳ではない。すごく面倒だっただけなのだが...
今回も賢い妻の方が身を引いた。私はいつも負けている。
お祭は、仙台での反省をふまえ、過去最大規模の警戒態勢の中で開催されたので大きなトラブルはなかった。
各県の出演者たちに寄せる沿道の観客たちの応援や声援の温かさが感動的だった。
まだ私は『福島わらじ祭り』と『山形花笠祭り』を見たことがない。
ダイジェスト版ではなく本編の方をぜひ見に行こうと思った。