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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

秋の魔法

2012-10-30 10:25:00 | Weblog

 

              『葛根田渓谷  2012・10・26』


 今、山頂から里の隅々までも染め尽くそうとする勢いの紅葉がきれいです。
全山紅葉というよりは、すでに全県紅葉。
県全体の面積の70%が森林の岩手県は、日本一の紅葉の宝庫(?)ではないでしょうか。
しかも山々に抱かれているかのような地形なので、どこに行っても360度の大パノラマで、まばゆいばかりの錦絵の世界を楽しむことが出来ます。
岩手に住んで良かったと思えるひとときです。


 紅葉は散りゆく寸前の命の燃焼による美の饗宴です。
錦絵の扉を開け錦絵のカーテンをくぐり、錦絵のトンネルを抜けて車は走ります。
光に満ちあふれた光景もよし、冷たい雨に濡れた光景も美しい。
紅葉になぜか心惹かれる昨今、運転大好きのオットーのおかげで、今年はかってないほどの紅葉三昧をさせてもらいました。


 岩手県...八幡平はちまんたい、葛根田かっこんだ渓谷、安比高原 網張り温泉エリア
 秋田県...小安峡、三途渓谷、栗駒山、鹿角かづの街道
 青森県...奥入瀬おいらせ渓流、十和田湖、八甲田山



        

            『栗駒山  2012・10・19』
 
 もちろんどちらの山々、どちらの渓谷も甲乙つけがたい華やかな風景でしたが、特筆したいのは鹿角街道です。
特に紅葉の名所などにはなっていない田舎の道路ですが、岩手の八幡平市あたりから秋田の鹿角市までの数十キロという長い距離を、広大な全景で紅葉が追いかけてきたり迫ってきたりと、思う存分にドライブを楽しめます。
普段は遠い道のりも、秋の奏でる魔法のおかげで短く感じました。



        


             『十和田湖  2012・10・29』 

 そして来年も絶対に行きたいと思った紅葉スポットは十和田湖。
十和田湖を巡る山々の背景が、大変迫力があって見事でした。


 東北の紅葉は充分に楽しみました。
紅葉前線と共にnihaoも南下して次なる地へと移動...いや、ベビーが誕生するのでしばらく娘の住む横浜にでかけることになりました。
娘のパソコンから更新したいとは思っていますが、もしかしたらcafeは休業状態になるかもしれません。
その時はどうかお許しくださいませ。




 

図書館のはしご

2012-10-17 12:25:00 | 読書
 秘湯・名湯巡りに飽きがきた訳ではないが、最近の密かな楽しみは...
近隣市町村の図書館巡り!
地味な趣味だと笑われそうだが、実は図書館にはそれぞれの歴史や地域性や主張があってなかなか面白い。
逆に言えば、それら(歴史や地域性や主張)を含めて、独自の個性を訴えてこない図書館はつまらない。
秘湯巡りにはオットーという連れがいるが、図書館巡りは私だけの単独行動。
ひとりでのんびりとアフター図書館(産直とか食事とか温泉とか...)も楽しめる。

 さて現在まで、ミシュラン図書館調査員nihaoがお忍びで行ったところは
盛岡市立図書館、都南図書館、渋民図書館、紫波町立図書館、滝沢村湖山図書館、八幡平市立図書館、雫石町立図書館。


 私がいつも利用している盛岡市立図書館は蔵書数も多く、春は桜、冬は白鳥が飛来する美しい高松の池の傍らにひっそりと佇んでいる。
季節を感じながらの池の周囲の散策が、アフター図書館の醍醐味である。

 この図書館の最大の欠点は階段が多いのにエレベーターがないことだ。
駐車場から図書館カウンターまでの53段は、高齢者や身障者には利用しにくい。
以前どこかの見知らぬオヤジ男性が、階段を一気に駆け上がってきて息切れした模様。
そしてなぜか私の隣に来て、真っ赤な顔をして「ハッ、ハッ、ハッ!」と激しく呼吸を整えた。
私は痴漢に追い込まれたようなヘンな気分に陥って実に困ってしまった。
誰かが心臓発作で倒れる前にエレベーターを設置してほしいものだ。

 ちなみに我が家から二番目に近い距離にある岩手県立図書館は新しくて蔵書数も県内一だが、まだ一度も行ったことがない。
理由は簡単。だって駐車場が有料だもの。

 渋民図書館は石川啄木の出身地なので、啄木関連の図書が充実している。
雄大な岩手山を背にしたロケーションが絵はがきのように美しい。
こちらのアフター図書館は、向かいにあるイ-オンの中のレストランでのランチ。





 293カロリー(だったかな?)のダイエットランチが嬉しい。


 紫波町立図書館は8月末にオープンしたばかり。紫波中央駅前の複合施設オガールプラザの中にある。
施設の中にはアメリカ・シアトル生まれの本格的カフェや産直が入っていて、アフター図書館の環境も大満足。





 図書館はゆったりとした空間に洒落たインテリアや観葉植物などが配置され、とても気持ちがよい。
書籍も建物の中のどこもかしこも新しくぴかぴかだ。
キッズのコーナーも同じフロアにあって、親子連れで来ても親は安心して自分の本選びが出来る。
図書館にとって、大人と子どもの空間を区分しないことは画期的な試みだ。
子どもたちはむしろ、自然にマナーなどを会得していくのではないかと思う。

 二階の休憩所ではかすかな音量でBGMが流れ、本を読みながら飲食が出来る。
ここでは従来の図書館の常識が覆り、音楽と飲食が解禁されている。凄い!

 紫波町には今まで本格的な図書館がなかったという。
町民待望のこの図書館は、随所にいろいろなアイディアが盛り込まれ新しい図書館のあるべき理想の姿を模索している。
こんなに贅沢で居心地の良い思いをした図書館は初めてだ。


 ところがところが...手厳しいミシュラン図書館調査員のnihao、文芸書コーナーあ行作家の本棚で重大なミスを発見。
一瞬迷ったけれど教えてあげた方が親切なのだと思い、意を決して忠告した。

作家コーナーの作家さんの名前が間違っていますよ。『歌野晶子』さんではなく『歌野晶午』さんに直してください


歌野晶午さんは今をときめく人気作家。その上女性ではなく男性なのである。
これは致命的なミスで、ミステリーファンにとっては絶対に見過ごすことはできない。
図書館側にはおそらく感謝されたことと思うのだが...(?)