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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

マダム・デ・トマト

2013-07-25 21:00:00 | グルメ
  トマトに恋する夏到来!
トマトはビタミンAやCが豊富なうえに生活習慣病を予防するリコピンという成分が含まれています。
その上コラーゲンを作ったり血管を丈夫にしたり、ダイエット効果、がん予防効果もあるそうですが・・・
スーパーや産直で新鮮なトマトを目にする度につい買い求めてしまうので、我が家の冷蔵庫の中はトマトだらけ。
最近の私のお気に入りのトマト料理を二点ご紹介します。



               

             【トマト肉じゃが】←レシピにリンク

 肉じゃがのイタリア版という発想にちょっと抵抗がありましたが、トマトの酸味がしみ込んだジャガイモは元気の出る爽やかな夏の味です。
トマトはグルタミン酸濃度が高いからどんな料理に入れても美味しいです。

  

      

          【トマト餃子】←レシピにリンク

 餃子は大量の野菜をみじん切りにしなければならないので作るのが面倒ですが、これは材料がひき肉とトマトと長ネギだけなので簡単に作れます。
餃子の皮にミンチと赤いルビーの粒のようなトマトを優しく包んで水餃子にして戴きます。
あっさりとして喉ごしのよい新食感で、いくつでも食べられます。焼き餃子にしても美味しさは変わりません。
去年の夏に覚えた料理なのですが、私のメニューのなかではリピート率No.1の夏の餃子チャンピオンです。



                ※            ※            ※            



 オットーの完全退職からすでに三ヶ月が経ちました。
オットーの持てる技術がまだ必要とされているのか、時々出稼ぎの声がかかるのでお小遣いの方は潤沢のようです。

 さて老後の生活設計の一環として、先ず私は、家庭人となるオットーの自立のために心を鬼にして(???)ふたつの家事の分担の主張と、ひとつのサービス停止に関する要求をいたしました。
長年社会のために働いてきたオットーですが、これからは家庭のことに関心を持ち自分のことは自分でやってもらわなければなりません。 そこで・・・

  ★ 自分の部屋は自分で掃除すること
  ★ 昼食は自分で調達して(または作って)食べること

 以上の順守と、さらに結婚以来今まで、要求されればいつでもどんな時でも「はい、はい」と逆らうことなく例のサービスを提供してきましたが、それを一切拒否することを宣言いたしました。

 えっ? 例のサービスって何って? お茶やコーヒーのことですよ。
飲みたい時は自分で用意して飲めばよいのです。
夫の退職とともに私も家事からちょっとだけ退陣です。
私だっていつまでこの体力が保つか自信はありませんもの。


 家事など一度もしたことのない男です。
慎ましく従順だった妻(???)の突然の反乱に驚いたオットーは、ショックと怒りのあまり暫く口をきいてくれませんでした。

 今まで何もやらせて来なかった私にも責任の一端はありますが、しかし私の要求していることはたったこれだけなのですから、それほど大変なことでも理不尽なことでもありません。
何も出来ないのは仕方ないとして、何もしようとしないことを免除する訳にはもういきません。
昼食の自前は確かにちょっと厳しいかもしれませんが、慣れればきっと私のため自分のためになります。

 最初は反抗的な態度のオットーでしたが、最近では進んで台所に立って
今日は野菜たっぷりラーメンじゃ」などと言いながら楽しそうに作っています。
まだ不器用で段取りが悪く時間もかかるけれど、大きな変化・進歩が見えます。

 昼食からの解放は私にとっても大きなメリットで、お友達とのランチを気兼ねなく楽しむ時間が取り戻せました。
あら、そういえばこのような↓哀愁ただよう川柳がありました。男なら皆泣けますね。

        昼食は 妻がセレブで 俺セルフ(byサラリーマン川柳)










奇跡の一本松

2013-07-19 08:40:00 | Weblog
      
              


 かの有名な、大震災の大津波にも負けず耐え残った岩手県陸前高田市の『奇跡の一本松』です。 
推定樹齢270年、樹高28メートル、幹の太さは90センチです。

 震災前、ここ高田松原は約七万本もの松が植えられていた景勝地でしたが、この1本を除いた全部が倒伏の憂き目にあいました。
この生き残ったど根性松は、被災地の人々に希望を与え震災復興のための象徴的存在となりました。
何を語らずともその姿は、逆境や苦難の中にある人々の大きな心の支えになったことでありましょう。

 しかし一本松は海水をかぶったため根が腐り立ち枯れて死んでしまいました。
奇跡の一本松は、厳密に言えば奇跡の存在ではなくなってしまいましたが、市は募金活動をしてお金を集め、防腐処理などを行い震災のモニュメントとして永久に保存することになりました。

 復元に関しては地域復興の方が大事ではないかという批判もあったようです。
30世帯分の仮設住宅になる寄付金が集まったようですが、一本松は震災伝説としての重要な役割を担うので、地域復興を引き合いにするのは次元の異なる話ではないかと思います。
もし『奇跡の一本松』というネーミングは嘘だと言う批判があるのなら『レジェンド・オブ・一本松』にしたらいかがでしょうか?
とにもかくにも復元処理が終了し一般公開が始まりました。
夏休みの観光客の増加を見越して期間限定で臨時の『奇跡の一本松駅』の設置も決まりました。

  震災後何度かこの辺りを通り『奇跡の一本松』を目にしていましたが、モニュメントとなった一本松を見るのは今回が初めてです。
陸前高田市は、震災の大津波によって市中心部の施設や市庁舎等すべて流失しました。
市街地は未だに荒涼たる風景が広がっていますが、その中でひときわすらりと背の高い一本松は大変目立つ存在です。

 この場所に立つと、青々と美しかった高田松原が目に浮かびます。
この足下に何があり何が起きたのか、失ったものは一体何だったのか・・・思いを巡らすだけで辛くなります。
あまりにも寂しすぎる風景なので、この一本松からは復興への希望とか生への強いエネルギーを感じることは出来ません。
私が感じたものは、この荒れ地の中でたったひとり、永遠に孤独の世界に閉じ込められてなお耐えていかなければならない一本松の諦念のようなものでした。
やりきれないけれど生きていくしかない」という逃げることの許されない生命の本質を、一本松は訴えているかのようでした。

一本松から受ける印象は人それぞれによって違うと思います。
人々の背負っている人生が投影されるのかもしれません。


 そして近くでこんなものを見つけました。


       


 これは未だに行き場のない松の墓場のようです。
写真では広さが分からないかもしれませんが、大量の松の木や根の残骸が放置(いや管理か?)されていました。
おそらく簡単に処理することは出来ないものなのだと思います。
これらを鬼籍の千本松とでも名付けましょう。

 伝説となるもの、折り重なって朽ちて行くもの、この対比を同じ場所で見せられるのはかなりショックです。
これはなんとかならないものでしょうか。














幻の伽羅蕗

2013-07-08 23:10:00 | Weblog
 前回、小泉光男岩手県議に関する記事を書きました。
私も病院で小泉氏と同じような思いを抱いた経験があったので、氏の極端な行動には眉をしかめましたが、言わんとしていることには共感を覚えた部分がありました。
むしろネットやマスコミの執拗な追求と攻撃、騒ぎ過ぎの現象を危惧していたら・・・突然小泉氏の謎の死のニュースが飛び込んできました。
自殺だったのか事故死だったのか、確かな死因の発表はありませんでした。
しかしどのような状況であろうとも、死の間際に小泉氏の脳裏を占めていたものは、容赦なく押し寄せる顔なき人々、名前なき人々の言葉による暴力への恐怖であったろうと思われます。

 私もこの事件をすぐ自分のブログに取り上げ話題にしたので、間接的に氏を追いつめた者の一人かもしれません。
そのように考えるととてもショックで、すぐには筆を執ることは出来ませんでした。
今回の参議院選挙からネットでの選挙運動が解禁となりました。
FacebookやTwitterなどでのやりとりも利用できるようになったという矢先に、このような事件が起きると暗澹たる思いにさせられます。
どうか混乱なきようにと願うばかりです。
私もネットを利用している末端の者のひとりとして、良識をもって十分に留意しなければならないと考えております。


 小泉県議ショックでブログの更新が出来なかった3週間の間、いくつかの出来事がありました。
いえ、どれもたいしたことではありませんが・・・

 私は先ず【kumasanのブログ】で、この齢にして恥ずかしくも、伽羅蕗(キャラブキ)が蕗の種類の名前ではなく料理名であることを知ることとなり、自分の無知に愕然といたしました。
今までずっと私は、蕗の佃煮を作るためには伽羅蕗という細めの蕗を用意しなければならないと思っていました。
そこで長年伽羅蕗を探し求めていたのですが、松茸のごとく貴重な蕗らしく、いくら山道を探しても伽羅蕗を見つけることができなかったのです。
ところが、な、なんと、普通の蕗を伽羅木のような色になるまで長時間煮詰めたものを伽羅蕗と言うんですって! ご存知でしたか?
ばっけ研究会】の仲間のM嬢にも大笑いされました。 じぇじぇじぇ、超恥ずかしい。


 それからオペラ『椿姫』とプラハ放送交響楽団のふたつのコンサートに行きました(ひとりで)
プラハ交響楽団の演奏曲は『モルダウ』『運命』『新世界』と耳慣れた好きな曲ばかり。オーケストラの迫力を堪能いたしました。
臨席のオヤジ男性が何度も「寝ちゃ駄目よ!」と奥様に注意されながら、最後まで上手に居眠りしていました。
私、出来ることならコンサートにはオットーを同伴したくはありません・・・


 以前、当blog-cafeの記事に登場した【不思議マダムX】が引っ越しをされました。
マダムは容態に変化が生じ、最近ではもうカフェ通いは出来なくなっていました。
その代わりに毎日のようにデイサービスの車両が迎えに来ていましたが、マダムはデイサービスに行くのも大好きで、早くから外に出て車がやって来るのを待っていました。
これからはお孫さんのお世話になるそうですが、もう二度とお会いすることはないでしょう。
ついに一度もお話しすることはありませんでした。
いつまでも遠くから見守っていたい女性でした。