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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

ランドリー

2009-05-29 11:30:00 | 中国語



 【Laundry
    窪塚洋介/小雪/森淳一監督

 
前回、巨大すいかに化けたガスタンクに関する記事を書いた。
確かガスタンクの映像が印象的な映画があったはず。
記憶の引き出しに横たわっていながら、どうしても思い出せない映画のタイトルがあったのだが........それがこれ『ランドリー』だったとやっと判明。
不気味に聳えるガスタンクの存在が、作中人物たちの心象風景に重なって効果を上げていた。
数年ぶりに見直してみたが、なかなか優れた小品だ。

 「婆さんが言っていた。あの女は女狐だ!」 
字幕が中国語になっているのは、上海に留学していたH嬢のご子息からのお土産だから。
日本語の台詞がそんなにややこしくないので、中国語字幕もいたってシンプル。
耳で日本語を聞きながら目で瞬時に中国語を読む。
初級者の語学練習には最適な方法で、何度も何度も繰り返して鑑賞していた時期があったのにすっかり忘れていた。

 ところで窪塚洋介クン、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得するなどして将来を期待された個性派の役者だったが、最近は露出度が極端に減っている。
やっぱり、あの.......謎の転落事故が原因なのだろうか?
奇行や数々の過激発言で注目を浴びていたが、この『ランドリー』という作品を見ると、難しい知的障害者の役を好演していて、いかに優れた役者であるかがよく分かる。

 最近はスポーツ選手にしても芸能人にしても、お行儀の良い若者ばかりが人気を博す。
大衆もまた、その手のそつのない好人物を要求するから、窪塚洋介クンのようにいかに才能ある役者が登場しても、彼が若さの特権である純粋さや危うさを正直に露呈することを許さない。
個性豊かな若者に、人品高潔であることやマナーの良さを押しつけても意味がない。
若さの真髄は危うさのなかにある。
お行儀の良いふりをする若者はちょっと信用できないと、いまだに行儀の悪いnihaoは思うのだが........。

 窪塚洋介クン、もう一度翼を羽ばたいてぜひ浮上して欲しい。





ガスタンク

2009-05-26 10:15:00 | Weblog
       


 近所の農道を散歩していたらビニールハウスをたくさん見かけた。
ハウスの中で順調に育っている苗は、夏になるとすいかになる。
この辺りはすいかの産地。
皮が厚いのが特徴だが甘くて美味しい。


            



 巨大すいかの正体はガスタンク

 住宅地の中にあるガスタンクの存在というのは、人々を恐怖と不安に陥れる。
ガスタンクって、見る度に少しずつ成長しているような気がする。
いつか.......
風船のように膨らんで、ある日いきなり弾けるのではないか?
留め具(?)が外れてコロコロと転がってくるのではないか?
不可抗力の災害が発生して爆発燃焼するのではないか?
人々の妄想の対象となるガスタンク。

 ある日、見慣れたガスタンクが巨大すいかに化けていた時は驚いた。 
企業は、住民の不安を緩和するためにこのような手を使ったか?
ともあれ不気味なガスタンクが愛敬たっぷりのすいかに化けてからは、私の妄想も影を潜めてしまったのでうまく騙されたことは確かだ。
いや、騙されてはいけないと知りつつも、今では大きな広告塔にしか見えないから不思議なものだ。

 全国には、その地方の特色を生かした変わりガスタンクがたくさんある。
気になるガスタンク
ガスタンク2001
ニコちゃんマークやサッカーボールに仕立てたガスタンクとか、ガスタンクをキャンバスに見立てて、パンダや花の絵を描いているのもある。
夕張メロンやりんご、トマト、苺、桃、渋いが玉葱などのガスタンクがあっても面白いのではないだろうか?
そのうち国中がガスタンク・アートでいっぱいになるかもしれない。

 そしていつか.......不安と恐怖を内在して不気味に輝く存在であることこそが、ガスタンク本来の姿であったことを忘れさせられてしまうのさ!




図書館に行こう!

2009-05-23 01:00:00 | 読書
                    
    
 【彗星の住人】島田雅彦著 新潮社 00年11月発行

 
 ブックオフで購入したものの、いまだ手をつけていなかった一冊。
タイトル右に銘打った『純文学書き下ろし特別作品』に、とてつもなく難解なのではないだろうか、つまらないのではないだろうかと畏れをなしていた。
著者島田雅彦氏は、幾度も芥川賞候補となり落選しているものの、野間文芸賞、泉鏡花文学賞、伊藤整文学賞を受賞するなど、純然たる純文学界の旗手として注目されている作家だ。

 案に相違して難解でも退屈でもない。
祖父・父・息子の三代にわたる壮大なスケールの恋愛小説。
なにしろ三代の男たちの恋愛相手が.......蝶々夫人、原節子、雅子妃。
さすがに往年の名女優・原節子や雅子妃にいたっては、実名で登場する訳ではないが、その実像を彷彿とさせる表現なので、最初はスキャンダル小説かと思って読み耽った。
実は荒唐無稽なお伽噺。
作品よりも作者島田雅彦に限りなく興味を抱いた。
文壇の貴公子と呼ばれ、女性ファンが多いらしい。


 ところで先日思い切って本の整理をした私に触発され、夫までもが、一度も頁をめくることのなかった専門書等を手放したので、我が家の本棚はがら空きになった。
しばらくはこのスッキリ状態をキープしたい! でも本は読みたい!
ということで10年ぶりに図書館に足を運んだ。

 私は本当は図書館が大好きだ。しかし何故利用しなかったか?

 .......10年前散歩の途中で、ももちゃんのリードを図書館の外の柱に結びつけ、館内に入って図書の物色をしていた私。
その時開け放たれた窓から突然聞こえてきた、私を探し求めてやまぬ子犬とは思えないすさまじくもやかましい鳴き声!
静かな図書館の空気が凍りついた。
一向に鳴き止まず、恥ずかしさのあまり知らんぷりしていたがすぐばれた。
図書館に犬を連れてきてはいけません!
厳重注意を受けて以来、どうしても図書館に足が向かなくなった。
もう10年も経っているから誰も覚えてはいないだろう。
いや、私がどうしても忘れられなかったのだ。

 ああ、久しぶりの図書館!
さすがにブックオフよりいっぱい本がある!
ブックオフの書棚の前に立つと、そのあまりの品揃いの少なさに、本を選ぶと言うよりは本に選ばれている感じがした私だったが、こんなに大量の本の中から、はたして自分にふさわしい本を探すことができるのだろうか?

 ままよ!ア行作家から手当たり次第に攻めていくか!
しかし、こともあろうに老眼鏡を忘れてきてしまった。
後日あらためてくることにしよう.......




ペンキ塗りたて

2009-05-20 10:40:00 | Weblog




 これは、姑の車椅子用に作ってもらった木製のスロープ。
在宅で介護をしようと決めたとき、このテラス部分のリフォームに一番頭を悩ませた。
私の考えが大工さんになかなか伝わらず、玄関前の狭い敷地にスロープを作るのは絶対に無理だと言われた。
大工さんは、スロープをまっすぐにすることしか念頭になかったようだ。
そこで私が図にして説明してやっと納得してもらったのだが......上り下りには不便だが、方向転換するための踊り場を設けることによって傾斜と敷地面積の問題を解決.......私の方がリフォームの匠だと密かに自負したものだ。

 見た目よりは傾斜が急なので、このスロープを使うときはいつも緊張を強いられたが、姑の部屋から簡単に出入りできるのでとても便利だった。
活動的な姑が、ひとりで滑り台代わりにして遊ぶことがないように、いつも目を光らせていなければならなかったが。
もう姑もいなくなったので片付けてもよいのだが、私や夫がいつまた必要となるかわからない。
ペンキが剥げて色褪せてきたので、晴天を利用して塗装した。




 盛夏によく映える濃いグリーンに変化したところで.......
このスロープの全面を花壇に見立て、カラフルな向日葵やパンジーなどの花々を描いたらどんなに愉快だろうと考えた。
そういえば、モダンアート的な独特な色づかいと作風のスプレーアートというのもあったな。
もし私がそのような技術を習得したら......家中が大変なことになる。
だから想像するだけで諦めた。

 昔から、塗装屋さんとか左官屋さんの職人さんの、一分のすきも狂いもない手際よい仕事ぶりを見るのが大好きだった。
熟練の職人さんたちの丁寧で確かな手作業は、あっという間に古い家屋に見違えるような魔法をかけてくれる。
見ていると自分でもやりたくなってうずうずしてくる。
きっと私の前世は塗装屋さんだったと思う。




  (ほら、立派な腕前でしょ?)

 建具店に嫁いだ幼馴染みの友人がいて、彼女が会う度に
「nihaoちゃんの家に遊びに行ったら、家中の襖や障子を全部張り替えてあげるからね!」
と嬉しいことを言ってくれるのだが、まだ実現していないのが残念だ。


 


谷間のすずらん?

2009-05-17 09:00:00 | おすすめ記事
         



 花壇に咲いているすずらんをコーヒーカップに入れて食卓に置く。
可憐なベルの形の純白の小花から仄かな芳香が漂ってくる。

 五月に咲くのでメイフラワーとかメイブロッサムとも呼ばれている。
花が階段状に並んでついているので『天国への階段』とも呼ばれている。
フランスでは5月1日にはすずらんを贈る風習があるという。
愛らしさとは裏腹に毒性が強く、すずらんを活けた水を飲んだだけで死亡した例があると言うから要注意。
牧草地の牛馬たちも決して食べないという。
そうか.....『すずらん殺人』『すずらん心中』もあり得るのか
すずらんが凶器となるミステリーがあってもいいのに......

 すずらんの英名は『lily of the valley』で谷間の百合のことだが、ではフランスの文豪バルザックの名作『谷間の百合』は、百合ではなくすずらんのことを指しているのだろうか?
疑問に思って調べてみたが、諸説あってよく判らなかった。
原作も読んでいないし......。

 当ブログにおいてバルザックの名前など出現することは二度とないと思うから、この機会を利用して私の大好きなフランス映画【小さな中国のお針子】を紹介。

 中国の田舎に住む文盲の少女が、文革の最中に再教育のため山奥にやってきた二人の青年によって、禁断の海外小説を読み聞かせてもらううちに文字を覚え知識を身につけ、やがてひとりの女性として自立していくというストーリー。
この映画の中で重要なキーワードとなるのがバルザック。
ブックオフのCMではないが、やっぱり「人には本がいる!」
人は物語の中から夢や望みをはてなく汲み出し、生きる力を得てゆくものだ。
なんとも優れた映画.....何度見ても私はシビれる。

 ところで我が家のすずらんが咲く頃には、北海道からアスパラガスが届く。すずらんもアスパラガスもユリ科に属する植物だ。
ひと束5・6本しか入っていない高級野菜だから、普段はお財布の中味と相談しなければ買えない。


  
 

 毎日毎日嬉しいアスパラ料理。
ふんだんにあるのでレシピを考えるだけでも楽しい。
でも急いで食べきってしまわなければ........。
ポタージュスープ、アスパラと鶏肉のグラタン、春巻きなどを作ってみた。
春巻きは、茹でたアスパラとベーコンとスライスチーズを並べて巻いて、多目の油で揚げ焼きし、塩を振って食べる。
ビールに最高!




人には本がいる

2009-05-14 09:50:00 | 読書
 最近度々耳にするCM

人には本がいる
あなたの本  
捨てる前に  
会いに来てください    (捨てない人のブックオフ)

 今朝のニュースで、大手出版社がブックオフの株を大量取得したと報じていた。
ブックオフの人気に脅威を感じて共存しようとしているのか、はたまた牽制しようとしているのか?
どのような意図があるのかは不明だが........ブックオフよ、頑張ってくれ!

 我が家もブックオフで買った本が書棚に入りきらなくなってきたので、CMに触発され、出張買い取りを依頼した。




 105円で買った本がずらりと並んだ。
タイトルを確認しながら整理していたら、ほとんどの本の内容が記憶に残っていない。
これほど思い出せないのなら何も売ることはない!
もう一度読み直した方がよほど家計のためになるのでは.......との考えが何度もよぎったが、目的は図書の整理だ。
一抹の淋しさは押し寄せてきたものの、お気に入りの本だけを別に取り分けて初志貫徹した。

 単行本・文庫本合わせて300冊以上あった。
単行本のほとんどはブックオフ調達で、105円の符丁もそのまま。
ブックオフのお兄ちゃんが、一時間近くかけて一冊一冊丁寧に査定していたが、結局買い取り可能な本は228冊だった。
カバーがなくなったり汚れている本はだめらしい。
でも買い取り不能の古書も無料で処分してくれるというから助かる。

 さてこれらの古書の買い取り価格、いくらだったと思う?
せいぜい2・3千円がいいところかなと予想していたが

 な、なんと 8410円!
 
 内訳を聞くと単行本は一冊40円くらいだというから、これは大変嬉しい。
傑作は、105円で買った本のうち5冊が150円に値上がりしていたこと。
これはうまくやれば、そこそこ儲かる内職になるかもしれない。
胡桃沢耕史とか江國香織の作品が値上がりしていた。
査定の基準は本の状態が第一だという話だが、それにしてもお兄ちゃんは本の値打ちなど全く分からないのだろうな。

 本棚はすっきりと整理され、予想外の大金を手にした私。
当然またブックオフで使わせてもらう。
自分で出した本をまた買ってくるような馬鹿な真似だけは避けよう!




イタドリを召し上がれ!

2009-05-12 09:45:00 | グルメ
 百子さんのブログの記事にイタドリの食べ方が紹介されていた。
参考→【イタドリ(虎杖)
イタドリなら......まるで植物界の王者のような勢力で、日本中のどこにでも繁茂している。
子どもの頃、北海道では『すかんぽ』と呼んでいた。
私が持つイタドリのイメージは、北海道の開拓時代だ。
明治維新後、新天地を求めて北海道に入植した没落士族たち。
大自然の猛威と闘いながら未墾地の開拓にあたった時、大地に根強く蔓延しているイタドリにきっと苦労しただろうな.......

 最強にして不滅の雑草としての認識しかなかったが、百子さんは、イタドリを山菜と書いていたので驚いた。
食べられない訳ではないということは以前から聞いていた。
高知県民が特に愛好するらしく、みんなが競って採るのでなくなってしまい、他県まで出張して採取する......という話だ。
もしイタドリを美味しく戴くことが可能なら、サバイバル食材としてこんなに安直に手に入る植物はない。さっそく挑戦だ!





 ちょっと車を走らせると、いくらでも道ばたに群生している。
しかし県道沿いのイタドリは埃や泥をかぶって食用にする気にならない。
潰れたドライブインの敷地に、若くて太った手頃なイタドリがたくさんあったので手当たり次第に採ってきた。

 あくと酸味が強いので下処理に手間がかかるが、未知との出会いにワクワクしながら、百子さんの記事を参考にして丁寧に行った。
夫は、茎の中のイタドリ虫を餌に渓流釣りをした経験があるので
「おい、虫がいるかもしれないぞ!腹こわしたらどうする?」
と心配顔。
「だいじょうぶ!それは晩秋のイタドリの話よ!」

 

 
 
 翌朝、一晩水に晒したイタドリで『油炒め』と『キムチマヨネーズ和え』の二品を拵えた。
イタドリはクセがなくあっさりした山菜だ。
どちらも大変美味しく、これは世紀の大発見!
こんなに有名かつ普及率の高い山菜は他に類を見ない。
しかし夫はイタドリ虫の妄想から逃れることが出来ず、最後まで試食を拒否した。

 さてサバイバル食材に関しては、私以上に燃える友人H嬢とM嬢。
この情報を彼女たちに伝えないと我らの友情に翳りが生じる。
さっそく下処理したイタドリを携えてお宅訪問。
するとお返しに、H嬢からはタラの芽、M嬢からはワラビと蕗を戴いた。
「おい!鉛が金に化けてよかったな!」
とは夫の喜びの弁だが........

イタドリをあざ笑う者は、いつかイタドリに泣く (by nihao)




一面の菜の花

2009-05-10 10:40:00 | Weblog






 風景    山村暮鳥

 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ いちめんのなのはな
 
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな ひばりのおしゃべり いちめんのなのはな
 
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな やめるはひるのつき いちめんのなのはな
 
 
 ひらがなの並び方が何と美しい詩だろう!
菜の花畑を前にすると、この詩が自然と思い出される。
『やめるはひるのつき』と表現する詩人の孤高の魂に打たれる。
山村暮鳥の前衛的・実験的な作風は世間の悪評を浴びたが、萩原朔太郎や室生犀星らに大きな影響を与えたという。
この作品は音声表現に適していて、小学生が学習発表会で群読をしているのを聞いたことがある。
視覚・聴覚に訴えるリズム感と存在感、新鮮な感動が今でも忘れられない。

 目の前に広がる菜の花畑に迷路のような小道がつけられていたので、分け入って踏み込んでみた。
頭上高くから聞こえる鳥の声、柔らかい春の光と風が心地よく、菜の花畑と一体化したような幻想的な気分になった。

 .....いちめんのなのはな だれもいなくなった.....  (by nihao)

小道を抜けると黒のジーンズが真っ黄色になってしまった。あらまあ!

 
 この菜の花畑の反対側には.......



 男たちが三々五々集まって釣り糸を垂れている光景が目に入る。
菜の花を背にして埠頭釣りが出来るとは、なんてお洒落な秋田港だ。
大物を期待するのはまだ少し時期が早いようで、どなたの魚籠も空っぽだったが、小学生の女の子が突然大きな鰺を釣り上げて、周囲からどよめきの声があがった。
市場で売られているような大きな鰺だ!
私も走り寄って、少女に惜しみなく称賛の言葉をかけた。
 
 今回は釣りの下見のために秋田に出かけた。
山々は新緑が美しく、柔らかい新芽の色相が目に優しい最高の景観。
本格的埠頭釣りシーズン到来まであと僅かか?






 

ももちゃんのお墓

2009-05-07 10:40:00 | ももちゃん
            



 我が家のゲートからエントランスまでのアプローチ(.....って書くと、おお!西洋の豪奢なお屋敷みたいだ!)に置いてある二体の石像(??)
ケロヨン大明神と忠犬ももちゃん。
ケロヨン大明神は、愛嬌のある表情が可愛くて、北海道の実家からはるばる運んできた。
カエルは、毎日家人が「無事帰る」のを見守ってくれる縁起物。

 最近のももちゃんは、不思議なことに元気いっぱいだ。
半年ほど前は、いつ死んでもおかしくないくらい痩せ細り精気がなかったのだが、このところ以前より寝ている時間が少なくなって活動的になってきた。
トイレの失敗もほとんどないし、食欲も旺盛だ。

 何事にも無関心・無気力だったのに、私が外出から戻ると、ゆっくりとした足取りで尻尾を振りながら玄関に迎えにきてくれる。
家族の帰宅を100年も待ちわびていたかのような、犬が見せる大仰な身振りは飼い主にとっても大きな喜びのひとつだ。
このしぐさがほぼ一年ぶりに戻ってきたのは涙がでるほど嬉しい。
人間も犬の半分ほどの愛情表現が出来たならどんなにいいだろう。
人が忘れていることを犬は教えてくれる。


           

             (どちらが本物?)
 
 散歩への興味も失っていたが、最近は、リードとビニール袋を見せると自主的に外に出ようとする。
道ばたで初蝶を見つけ追いかけようとしていたが、まだ好奇心が残っているのかと驚いた。
耳は聞こえていないようだが、目はまだ見えているんだな。
先月のカットが上手くいったせいか、心なし若返ったようにも見える。
私も犬の美容室でカットしてもらった方がいいだろうか?



               


 ↑ももちゃんのお墓の予定地。
家族の一員として迎えたということは、家族として送らなければならないということでもある。
「死んだら、骨をこの石の側に埋めてあげようね」
と夫と話し合っている。
蝶々がたくさんやってくるように、可愛い花をたくさん植えて.......




布遊び

2009-05-04 11:00:00 | 手仕事
 ゴールデンウイークは、今のところお天気に恵まれています。
私は家の内外に目を走らせ、草取りをしたり園芸をしたりお掃除をしたりと忙しい。

 夫は、BSデジタル放送のスターチャンネル無料放送に乗じて、自室に引きこもり二日間で8本の映画を見ていました。
C・イーストウッドの『ガントレット』とか、トム・クルーズの『ザ・ファーム法律事務所』とかです。
昼食と夕食も部屋に運ばせて..........なんと静かで穏やかで居心地のよい家庭内別居でしょう!
残りの三日間は勤務です(極楽、極楽!)


 1m200円の生地を4m買ってきて、キッチンのファブリックを変えてみました。
築30年の古い家だからこそ思い切って出来る生地遊びです。










 安い生地を探しては、季節ごとにまめに変えています。
生地のマジックでキッチンの雰囲気ががらっと変化して、気分もあらたに家事に勤しむことが出来ます。
一度使用した生地は二度と使いません。
エプロンやエコバッグ、パッチワークなどに再生します。
↓今までに使用した生地の一部ですが、落ち着くもの・落ち着かないもの、成功したもの・成功しなかったものと様々で、生地を選ぶのは面白いけれど難しい。
人気のあった生地は白地に緑の唐草模様でした。
私が好きだったのは黒字の大きな円模様です。




 ところで食器棚の中を隠してしまうと、その中は一体どれだけ雑然と散らかっているのだろうと疑念を抱かれることと思います。
隠してあるものは見たくなるのが人情です。





 案外スッキリしているでしょ?
見せたくない理由は高価な食器がひとつもないことですが、実はこだわりが一点だけあります。
それは......異種類の食器を絶対に重ねないことです。
そのため食器棚の容量は大幅に減少しますが、使い勝手は大変便利で、慌てて食器を破損することもなくなります。
普段使う食器の数はたかが知れているので、使用頻度の多いのだけ並べます。
溢れた食器は別の場所にしまって、時々交換するようにすればよいのです。

 食器を重ねると、下になった食器はだんだん出番が少なくなります。
機会均等、これが食器への思いやりであり、ひいては料理力の向上につながるのではないかと........あっ、ちょっと言ってみたかっただけ。