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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

白雪姫と赤頭巾ちゃん

2013-12-19 09:30:00 | 手仕事

            

       『白雪姫』                    『赤頭巾ちゃん』
 
 孫にも衣装第二弾! 寒さ本番を迎えポンチョを作りました。
ファーをつけたり裏地をつけたりと、私自身のスキル以上の仕事をしたので難儀しました。

 はじめに作った白い方はサイズミスをしました。
あんまり大きすぎて身動きできず、孫がポンチョの中で不安顔になったそうです。
ごめんなさいね、ともしびちゃん。急遽赤い布地で作り直しました。
ふたつ並べるととってもメルヘン。


                  ★     ★     ★



 某家のご子息の結婚披露宴にオットーの代理で出席したところ、隣の席に座っていたのはなんと雀友のK君でした。
このところ麻雀もとんとご無沙汰。久しぶりに会ったのであれやこれやと話が弾みました。

 幸せ絶頂顔の新郎新婦をチラチラ眺めながら美味しいお酒とお料理を戴いていると、K君ったら
オレは息子と同居しているから老後は安心だが、nihaoの所は先行き不安だな
などと、私が一番うんざりする軽はずみな一般論を言い出すではありませんか。

 最近同じようなことをK君以外の友人からも言われました。
子との同居によってあたかも老後の平和が約束されたかのような錯覚を抱いているみたいです。

 いったん親離れ・子離れを完了したのに、再度親子が同居するようになるのは人間だけの現象です。
独立した後に「暮らしがゆるくない、母さん、助けて!」と、途中で親のところに戻ってくる動物がいるでしょうか?
歳とって心配だから傍で支えて!」と、独り立ちした子どもを呼び戻す動物の親はいるでしょうか?
いつまでも親子で暮らすことが許される人間の世界は、野生動物の観点から見るとかなり特殊な世界であります。

 私の周りにも子どもと同居している友人、知人はたくさんいます。
でも話を聞くと皆、嫁や婿に不満だらけ。決して幸せそうではないのです。

 一例をあげると私の友人は毎日、二世帯分の掃除、炊事、洗濯をし、弁当を作り、孫の塾や習い事の送り迎えをし、おやつを用意し、宿題も見てあげて、風呂に入れて寝かせて・・・と、太る寝る暇もないくらい時間に追われています。
それなのに日曜日になると嫁や孫たちは、お婆ちゃんには声もかけず自分たちだけでどこかへ遊びに行ってしまうらしいのです。

 この歳になって、なぜそんなに報われない努力をしなければならないのでしょう。
家族といるのになぜこんなにも孤独と悲哀を味わわなければならないのでしょう。
このようなギブありテイクなしの一方的な同居の形は私には全く理解できません。
もちろん上手くいっている家族もあることでしょう。
でもそれは賢明で忍耐力のあるチームだけの成功例であって、通常は、どちらかの大きな犠牲と我慢の上に成り立っているのです。

 同居、別居にはメリットもあればデメリットもあります。
やむを得ない家庭の事情というのもあるでしょう。
それにしても「親と同居したい子」よりは「子と同居したい親」の方が圧倒的に多く、ひ弱な親が確実に増えています。

 「実は・・・嫁が全く家事や炊事を手伝わず、ひとことでも注意をすると何日もふてくされる。
女房は外で8時間働き、家でも休みなく働かされて、もう気の毒やら可哀想やら、体を壊すのではないかと気が気でならない。

K君もついに真実と本音を吐露しました。 

 な~んだ。先行き不安なのはむしろ我が家よりK君の家の方。
どだいそのような至らない嫁が、有事の際に期待通りの動きをする筈がないのです。

 「K君、目を覚ましなさい! 奥さんを守ってあげなさい! 先ずは愚痴を言う前にあなたが率先して家事を手伝えば、お嫁さんもそのうち気がつくのではないかしら
と気休めにもならないアドバイスをしておくにとどめました。










      


 

孫にも衣装

2013-11-01 11:00:00 | 手仕事
  孫にも衣装? いや『馬子にも衣装』であることは言わずもがなです。

 無形民族文化材の『チャグチャグ馬コ』の里に住んでいる私は、1年に一度は馬をひく馬子の姿を見かけるので馴染みがないわけではありません。
しかし時代からは、完全に馬子(馬をひいて人や荷物を運ぶことを職業としている人)という存在は忘れさられております。

 現代であるなら『孫にも衣装』であるのが必然的文化(このパロディはおよよさんのパクリです)
孫と言っても孫正義ソフトバンク社長のことではありませんよ。
・・・どんな孫でもきれいに着飾れば可愛く見える・・・
だから私は、我が孫・男前の女の子ともしびちゃんが可愛く見える衣装作りに余念がありません。

 最近ともしびちゃんのお母さんが言うことには、nihaoの作った子供服が、ママ友たちの間で絶賛を博しているらしいのです。

 「まぁ、可愛いお洋服。どちらのブランド?

  「あ、あっ、い、いいえ、ただの婆ちゃん作です。」

 「まぁ、なんてセンスのよい婆ちゃ…いえ、お母様なんでしょ!

 と言ったような会話が何度かあったらしく、それを聞いたnihaoは嬉しくてますますやる気満々です。

   
           


 最近のお気に入りは、和風古典柄で作るワンピース↓です。


           


 レトロな布が面白い雰囲気を出すのではと実験的に作ってみておずおずと差し出したら、意外にもともしびちゃんのお母さんが
ゴスロリみたい! 超かっこいい!
と大喜びしたのです。
ゴスロリって・・・得体のしれない不安感を抱かせる言葉です。それは一体何なのでしょう?


                 


 ともしびちゃんが着るとこんな感じ↑になります。
童女のあどけなさと無垢な感じがよく表現されたお洋服だと思うのですが、ああ、もしかしたらそれがゴスロリということなのでしょうか???


 ミシンを踏んでいる時、私はいつも思います。
19の春深く考えずに文学の勉強なんぞ選択し、結局何にも身につかず、あの時もしデザインや洋裁の道に行っていたら・・・今頃毎日楽しい上に、お金になる仕事にありついていたんじゃないかなぁ・・・などと長い来し方を振り返ってはため息ついたりしています。

 でもまぁ「お婆ちゃんの作る洋服は嫌い!」と言われる日まで、ともしびちゃんの専属デザイナー兼お針子であることを喜びとして生きていくことにいたします。










スーとビリー

2011-10-17 12:16:00 | 手仕事
 ここ数年この季節になると、5人の兄弟が北海道に集まり『兄弟会』を開催し、互いの無事を確認しあっていたのですが、今年は中止となりました。
中止の理由は特に見当たらず、強いて言えば...みんなまだ元気すぎて毎年集まる必要はないと考えたのかもしれません。

 さて、長兄は幾つになったのだろう?
70代の後半ではないかと思うのですが、最近英語の脳トレを始めたそうです。
そこでCDから流れてきた例文がこれ↓


 Meet our French bulldog, Momo. 
 (うちのフレンチブルドッグのモモよ)
 Momo isn't a beautiful. I admit.
 (モモは美しい犬じゃないわ、それは認める)
 But she’s such a sweetheart.
 (でも、とってもよい子なのよ)


 「この例文に接し、貴家のモモを思い出し、例文通りと懐かしくなりました。
モモは息災でいるのでしょうか?」
と珍しく長兄からメールが届きました。

 心配して思い出してくれるのはすごく嬉しいけれど、フレンチブルドッグって......
お兄さん、ももちゃんはシーズーです!



            

      『フレンチブルドッグ』        『ももちゃん』

 両者にはこれくらいの違いがあるんです!!


 さらに問題なのが「例文通り」という箇所で、ここはかなりへこみました。 
おそらく「Momo isn't a beautiful.」の文を意識しての発言でしょう。
長兄の記憶の中のモモは、そんなに醜かったのかと愕然としました。
そう言えば巷ではよく「シーズーは可愛くない」と言う声を聞きます。
私は、ペットショップで一番愛らしさが目立つ犬を買い求めてきたのですが...
私の認識に誤りがあったのでしょうか?

 
 
 さてnihaoの脳トレ中国語の方だって、兄に負けるわけにはいきません。
講師が卒業して帰国したので、久々の男性講師を迎えての再スタートとなりました。
華流イケメンと接することが出来るというだけで、なんとも現金なおばさんマダムたち。
会に澱んでいたマンネリズムが、あっという間にどこかへ去っていきました。
nihaoもミステリーを読むのはちょっとお休みにして、中国語テキストを手元に置くようになりました。
もちろん寝る前読書も中国語テキストです。
この新鮮な感覚と学習意欲が出来るだけ長く続きますように......


 帰国した前任講師は半年後に結婚を控えています。
そこでささやかなお祝いとして新生活グッズをプレゼントしました。



   


          (スーとビリーの鍋つかみ)

 若い友人や知人が結婚するときには、鍋つかみを作って新生活の応援をします。
このパターンで、今までたくさん作りました。
スーとビリーのようにいつまでも仲良く、そして料理の腕を上げこの鍋つかみが必需品となりますように...。
最初は若い妻に頑張って欲しいという願いを込めてプレゼントしていたのですが、最近は男性の方が料理を作るケースが多いらしいので、サイズを若干大きくしています。

 





パンダフル・ライフ

2011-02-22 10:20:00 | 手仕事
         



 仙女(シェンニュー)と比力(ビーリー)
中国四川省から2頭のジャイアント・パンダがやって来た。
稀に見る美形とみんなが言うので、どれも似たようなものではないかと思いながらも、やはりとても可愛く見える。
好物の竹を頬張る仙女がなんとも愛らしい。 ああ、パンダフル!!


 パンダ外交....中国政府は2頭を『友好の使者』と位置づけて、尖閣諸島周辺での漁船衝突事件で悪化した日本側の国民感情の改善に期待を寄せているらしい。
パンダを政治的に利用するのは許せないが、パンダに全然罪はない。
確かにこの愛らしい姿を一度でも目にしたら、誰もがいやなことを忘れ、パンダのようにでれ~っとたれ目になってしまいそうだ。

 パンダ借り受けの目的は繁殖の共同研究。
年間8千万円で10年間借りるそうだが、予想されるパンダ景気は200億円...さてはたして?
繁殖にはぜひとも成功して欲しいが2頭の所有権は中国側にある。
もし赤ちゃんが生まれても中国に返還しなければならないという。
別れを考えると今から辛い。


 「パンダを見たことがあるか?

 中国人留学生に尋ねたことがあるが、ほとんどの学生は見たことがないと答えていた。
珍獣だから見たことがなくて当たり前だと思うのだが、なぜか本家本元より日本人の方が見ている人が多いのが不思議な現象だ。
日本人のパンダ好きは世界でも類を見ないそうだ。
私は1973年頃、上野動物園で長い人波の流れに押されながら見た。
おにぎりみたいな形態で、獣としての現実味がとても薄かった。

 それにしても上野界隈は歓迎ムードで賑わっていることだろう。
お土産用の新たなパンダグッズもたくさん生まれているらしい。



              



 おや、これは?
たれパンダという癒し系のキャラクター・グッズが人気を博していた頃、娘に頼まれてバッグを作ってあげた。
パンダの手作りグッズを作るのは、白地と黒地の2種類だけ。デザインもシンプルだから簡単で、誰が作っても上手に可愛らしく出来る。
テレビのパンダ狂想曲を眺めて思い出し、探してみたら捨てないでしまってあった。


              



 ももちゃんのパンダフル・ライフ用の枕に作りかえてみた。
でも....特に喜んでいる風でもなかったわ。








新作(?)のクッション

2011-01-22 11:55:00 | 手仕事
 外気は震え上がるほど冷たいのに、室内はリビングの奥深くまで日差しが入るぽかぽか陽気。
たっぷりとゴージャスな冬の光を浴びたリビングに目を凝らすと、ふだんは見て見ぬふりをしている部屋や家具の汚れがとても気になる。
さてたまには気合いを入れて掃除でもしようか!


 いや、それにしてもホントに...
どうして世界はこんなにも美しい光に満ち溢れ眩しいのだろうか???
部屋の中ばかりではなくテレビやパソコンの画面も眩しいし、老眼鏡を通した物語の中の活字さえも眩しい。
世界中の光が私の一身に集まったかのようなこの神々しい感じ...一体どうした?
(もしかしたら白内障が進行しているのかもしれないな)


 室内をきれいに掃除したら、ソファの上のクッションがすっかり古びているのに気がついた。
そこで思い切って古いのは捨て新しいのを作ることにした。

 クッションは、部屋のインテリアとしてはかなり重要な働きをするものだ。

 どんなに贅を凝らした家具で飾られた室内でも、くたびれたクッション(&スリッパ)が並んでいるだけで部屋の価値は半減し、住む人の品格とセンスが疑われる。
逆にどんなに質素なインテリアでも、室内がよく整理整頓されていて、クッション(または座布団)とスリッパが美しく清潔であれば、住む人の意識の高さが窺われる。
前者と後者、ご招待されて居心地がよくなるのは絶対に後者であろう。
私も、クッションとスリッパには厳重な心配りをしなければならないと常に考えている。
...考えてはいるが実行している訳ではない。
さて、あなたのお宅はどうなっている?
 







クッションを新しくしたらリビングがパッと明るくなった。
二点も縫い上げるのにはかなりの時間がかかったのではと思われるだろうが...
なんのなんの! nihaoが魔法をかけると数十分で完成する。


 実はこれらは、20年以上も前に作ったレッスンバッグ(右は娘用、左は私用 
)だ。
この当時は1週間に1個バッグが出来上がるほどパッチワークに入れあげていた。
この二点、デザイン・色柄ともあまり気に入られることがなかったらしく
長い間使用されずに箪笥の肥やしとなっていた。

 今になって手にとってみればレトロな雰囲気がよい味を出している。
バッグの持ち手を取り外し詰め物をして開口部を閉じつけたら、あっという間にクッションに早変わりした。
いろいろな変形クッションが作られている昨今だから、バック型のクッションがあっても全然不思議ではないだろう。

 このアイディア、久しぶりの大ヒット!
なんでもっと早く気がつかなかったかなぁ?






うかれ電飾ハウス

2010-12-22 12:05:00 | 手仕事



 
 クリスマスの飾り付けをした。
別にクリスマスを楽しみにしている訳でもなんでもなく、年の瀬の雰囲気を出し脳細胞を刺激しなければ、ぼんやりした日常から目覚めることがなかなか出来ないから。
これでやっと私も「もう少し寝たらお正月!」という気分になる。
ああっ! まだ年賀状も大掃除も何にもやっていない!!

 クリスマスグッズを飾ったら「うかれ電飾ハウス」の見学に行きたくなった。
「うかれ電飾ハウス」って、クリスマス用のイルミネーションをど派手に飾り付けたおウチのことらしい。
景気の底冷えが骨身に染みる昨今、電飾ハウスの住人は、身銭を切って大勢の人々を楽しませてくれているというのに、これはまたなんて失礼千万なネーミングであることか。
電気代だけでも10万円を超すらしい。
冷えた夜空に電飾の花々を咲かせ、希望の灯火を点すイルミネーターたち。
趣味とは言え立派なボランティア行為ではないだろうか?
我が身をひとつも痛めずして押し寄せるミーハーこそ「うかれポンチ」だ。

 この時期になると人々の口の端から「あそこのお宅が凄いわよ!」などの耳よりの情報が入ってくる。
テレビで話題になることもある。
しかしお金のかかる趣味のせいか、年々イルミネーターの数は減っている
今回、10年以上前から有名なT邸に出かけてみたが、残念ながら真っ暗だった。
その他数カ所廻ってみたが、どこも信号よりはちょっとマシといった程度。
うかれているお宅など一軒もないような印象を受けた。厳しい世相だ。

 

         

                (nihaoハウスの電飾)

 おやこれは↑、仏壇のろうそくよりはちょっとマシかなといった電飾群。
忘れているのか計算ずくなのか?
隔日点灯もさることながら、電気代を気にしてか点ってもすぐ消える。
清く貧しく正しい住人の暮らしぶりがよく表れている。
エス様は、このような慎ましやかな祈りにこそ確かに答えてくださるのだと思う。
ラーメン...じゃなかったアーメン。



  

  (before)                  (after)
 
 さて気を取り直して...

 12年前に作ったウサギの縫いぐるみ。
埃をかぶり、ドレスもリボンも劣化してみすぼらしくなっていたので、衣装を新調してあげることに。
新年の準備着々と......






頭の中の万華鏡

2010-11-01 17:30:00 | 手仕事
      





 完成目前にして放置していたフリースのリフォームマットを、やっと全部繋ぎ終えた。
→【ユニデコ
廃棄寸前のフリースでも、このように楽しく華やかなエコ手芸が出来る。
木綿のプリント柄がにぎやかなので...
作品のタイトルを『ワタシの頭の中の万華鏡』とでもしよう。
普段はソファの背当てにしているが、本当は私の昼寝用のマットだ。

 それにしても2・3年前なら何でもすぐに仕上がったのに、最近はかどらないのはなぜだろう?(歳のせいだ!)
集中力が続かないせいか、すぐ途中で飽きてしまう。
以前なら完成時のイメージを思い描くことが楽しくて製作を急いでいたものだが、この頃はそんな意欲もない。
このマットも押し入れの中で未完成のまま五ヶ月間眠っていた。
その他にも、ほどかれた大量のネクタイが新巻鮭のごとくぶら下がっていたりする。

 手仕事だけではなく、生活全般おしなべて動きが鈍くなっている。
炊事・洗濯・掃除など、慣れていることですら億劫で億劫でたまらない。
ミステリー小説を読むのもだんだん飽きてきたし、ブログもなにやら......
すべてが思うようにいかないし、やる気が出ない。
ここに来て急ぐ理由とかやり遂げる理由とかを見失ってしまった感じだ。
こんなことでいいのかな?

 生前、実母も姑もあまりぼんやりしているので
「もっとてきぱきと動いて家事をしたら?」と意見したことがあったが
「あなたももう少ししたらこの境地が分かるわよ!」
と二人とも平然としていた。
急がず慌てずのんびりと、忘れていることすら忘れている暮らしを心地よいものと感じているような口ぶりだった。

 私ももはや彼女たちの年齢に近づいた?
いや、いくら何でも早すぎる!
熟成した老いの暮らしもなかなか魅力的ではあるが...
あと少しだけ頑張れる力を残しておいて自由に引き出せるようにしておかないと。


              


 ちなみにフリースマットの裏側はこんな感じ。
3枚のフリースを使用。サイズは120㌢×80㌢。
この作品は自由にピースを増やして大きくすることができる。




  お知らせ

てがみシアター  ~手紙の朗読を聴くvol,2~

 一通一通の手紙が織り成すストーリー。てがみ館の小さな空間のなか、朗読を通して伝わる人間の心の機微にふれてみませんか・・・


日時 2010年11月3日(水・祝) 14:00~15:00
会場 盛岡てがみ館 展示室(プラザおでって6階)
講師 Maju
参加料 無料 ※入館料のみ




ユニデコ

2010-05-18 11:00:00 | 手仕事
  フリースでヘキサゴン......と言っても何を意味するか分からない方が多いと思うが、ヘキサゴンは六角形のこと。
ちなみにペンタゴンは五角形。
古くなったフリースの上着を六角形の型紙を使って、暮らしに役立つなにかに変身させようと考えた。

 フリースは安くて軽くて暖かく、寒冷地で暮らす者にとっては必要不可欠なアイテムだ。
古くなると毛羽立ちが落ちて、動物園の象さんの荒れた乾燥肌のようにひび割れてくるので、そうなるともう捨てるしかないのだが......
長年お世話になったフリースを有効利用する方法を思いついた。



                                 



 大と小の2種類のヘキサゴンの型紙を作る。
小学校の算数で教わったことを思い出し、コンパスを使って正確な図形を作る。
大の方のフリース地で、キルト芯を貼った木綿地を包みしつけ糸で荒く縫いつけておく。
フリース地はほつれてこないので切りっぱなし。
ぐるりとミシンステッチをかけて終了。
これをたくさん作ってつなげると↓こうなる。


         



 見ているだけでクラクラと目まいがしてきた。
作品のテーマは「エコの追求」、タイトルを『私の頭の中の万華鏡』と名付ける。
たとえ趣味でも余興でも自分なりのテーマを設定することはとても重要なことだ。
テーマがないと何をやろうとしているのかすぐ忘れてしまう......のは私だけかな?

 フリース、キルト綿、木綿地の三層になっていて、厚手だが軽くてしっかりしている。
玄関マットなどの敷物に適しているが、私はこれをお昼寝用の上掛けにしようと思う。
にぎやかな夢が見られそうだ。
実は、ただ並べただけでまだ完成していない。
あと一歩いうところでへたばってやる気がなくなってしまった。


 ユニクロの商品をラインストーンなどでデコレーションして、オリジナリティあるおしゃれ着を作る『ユニデコ』という現象が若者の間で密かなブームとなっているらしい。
若い人たちが手仕事に興味を持つのは大歓迎だが、ユニデコなら早くから始めていた私の方が先輩だろう。→【世界でひとつだけのフリース
先日ユニデコした上着を着て手芸店に行ったら
あ~っ、そういうのもありなんですね!かわいいっ♪
と背中から声がかかった。


     



 失敗作だと気が引けていた上着だったので冷や汗をかいたが、どうやらユニデコブームは本当にあるらしい。
こちらのテーマは「妖しい香り」、タイトルは『田舎のマダム・バタフライ』
これ、ホントに垢抜けしていない。



 

リフォームは楽し!

2010-03-31 11:30:00 | 手仕事
       
        



 Gジャンからバッグを作った残りの後ろ身頃と後ろ衿。【Gジャンのリフォーム
これらの余り布を何かに利用できないだろうかと考えた。
頭に載せてみたらすっぽりと収まった。ならば帽子にしてみよう。



      


 
 自由な発想が身上のリフォーム、あえて型紙は作らない(いや、作れない)
駄目で元々、失敗したら捨ててしまえばよいだけの話だ。
布を折りたたんで襞をとってみたら立体的になった。
余った布地は後ろでゴムを通し、無理矢理頭の形に辻褄を合わせることにする。
平面の布があっという間に帽子の形になった。

 後ろ衿を利用して襞を隠してみたらどうだろう?
この衿、実は全く使えないと思っていた。
ビーズはついているし形も面白いのでなんとかならないかと頭をひねったら
ぼろ隠し&飾り布として有効利用するアイディアが浮かんだ。

 帽子につばをつけようとしたが布地が足りない。
息子の部屋にあった古いジーンズを無断拝借、この部分だけは別布となった。


       



 2時間で完成。
似合うか似合わないか、好きか嫌いか、着用するかしないかは別問題として
与えられた条件を無駄なく生かしクリアした。
一着のGジャンの袖からバッグ、前身頃からポーチ、後ろ身頃から帽子と、捨てるところはほとんどなかった。
う~ん、なかなか奥が深い世界だ。

 ジグソーパズルの最後のピースをパチッとはめ込んだ時のような満足感と達成感。
リフォームは楽しい!





Gジャンのリフォーム

2010-03-06 11:35:00 | 手仕事
 北国の3月は嫌い! 景色が汚い!

 雪解け後の道ばたには、ゴミや缶や犬の糞が散乱しているし
雪の下で越年した草たちは、青菜のおひたしのように濡れそぼり横たわっている。
おそらく一年で一番美しくない季節が3月。
芽吹きを直前にした植物たちが、熱い息を潜めいっせいに再生の時を狙っている強力なエネルギーも、じわじわと私を脅かす。
私はいつも3月になると、なぜか不安で元気がなくなる。


                ☆


 三月鬱の解消のために手仕事に集中することにした。
6年前にリサイクルショップで買ったビーズがいっぱい散らばっているGジャン。
お洒落とは言い難い地味派手な代物だ。
ビーズを扱ったことがないので、このようなビーズ刺繍の作品を見ると思わず手に取ってしまう。
ビーズの部分を生かしてバッグでも作ろうと考えていたが、ようやく実行の運びとなった。

 

 


 鋏を入れる前によく考えることが鉄則だが、考えすぎると製作意欲がそがれてしまう。
思い切って平面にしてからイメージを喚起することにした。
中国語教材を入れるレッスンバッグが欲しいのだが......
不自由な条件の解決策をあれこれ模索することは楽しい。
ああ、気分はリフォームの匠




 

   「何ということでしょう!

 センスが悪く利用価値のなかったGジャンが生まれ変わった。
40㎝×40㎝のオリジナル大型ショルダーバッグが完成。
ビーズ刺繍が全体の約半分を覆っているが、綿製品なのでカジュアルな感じだ。
バッグの上部に衿を貼り付けたのが工夫点。
衿を飾りに利用したことでデザインに流れが生まれた(とは自己満足)

 以前は何でも思い切りよく捨てることができたが、最近はなかなか捨てられない。
溜め込んだ衣類の整理を兼ねて、少しリフォームに精を出してみようか。
三月鬱の解消になるし頭の体操にもなるかもしれない。