![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/70/e2f49327cfdd79630f6092b9a6463fee.jpg)
夫のお供で、秋田マリーナに出かけました。
広々と整備されていて、あちらこちらにたくさんの釣り場があります。
もう4・5回は来ているお気に入りの釣り場ですが、戦果は極小カレイを2匹釣り上げただけです。
こんな波止場で釣れる訳がないだろう.....と、ハナから諦めきって釣り糸を垂れているニヒル(無知と訳す)な釣り人の私たち。
しかし同じ岸壁に並ぶその他の釣り人たちは、皆大変景気よく大きな魚を釣り上げているから不思議です。
秋田港に釣りに来始めてから、秋田県人の並外れた人の良さには驚くばかりです。
私たちが初心者であることを見破ると、みなとても気さくに声をかけてくれ、役立つ情報を教えてくれます。
昨日も親切な『岸壁の男たち』との出会いがありました。
海面ではお調子者の大きなボラが、ぴょんぴょんと跳ねながら釣り人たちを挑発していました。
男A 「あんたたちね、ここで釣りをするのにはスタイルが違うのよ!
道具何持ってるの?あら~っ?こんな立派な道具持っているのになんで使わないの?でも足りないものがあるからプレゼントするわ!」
男B 「あんた、糸投げるの超下手ね!よし、オレが教えてやる!」
男AとBのおかげで、ほどなく夫はスズキの幼魚セイゴを釣り上げることが出来ました。すると......少し離れた場所にいた男が慌てて駆け寄ってきて、頼みもしないのにメゴチバサミで魚の頭を器用に掴み血抜きまでしてくれました(それぐらいオレにも出来るのに...と言いたげな夫の顔)。
男A・B・C「いやあ、たいしたもんだ。凄い!凄い!これは滅多に釣れない高級魚だ!よかった、よかった!」
お世辞であることは見え見えです。なぜここまで引き立ててくれる?
その後奮闘したものの戦果はなく帰り支度を始めたら、一番遠くにいた釣り人が両手に大きな魚を抱えてやってきて.....
男D 「これ、持ってけ。オレは食わんから!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/e3/5fed17165d5d73d0acc3635e359aa916.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/3b/b1cb37469d601bceb7daa8cc604b0320.jpg)
写真は男Dさんから戴いたボラ2匹(大きい方は50㎝)、一番下は夫が釣ったセイゴです。
ボラは、寒ぼらや卵巣の『からすみ』は珍重されていますが、河口で釣れるものはあまり人気はないようです。
でもこんな大きい魚は見たことがなかったので喜んで戴きました。
からし酢味噌で食べると美味しいと言われお刺身にしましたが、どうしてどうしてなかなか美味でした。
セイゴはムニエルにして食べました。
鰡(ボラ)はねて 海のさびしさ まぎらわす (林蓬生)
海釣りの魅力が少し分かり始めてきました。
気の良い岸壁の男たちとボラとの再会が楽しみです。