日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリア文化セミナー「永遠の都 ローマ(Roma, la città eterna)」を受けてきました(2023.10.26)@吉祥寺LCIイタリアカルチャースタジオ

2023年10月29日 | イタリアの美術館・博物館

イタリア文化セミナー「永遠の都 ローマ(Roma, la città eterna)」を受けてきました(2023.10.26)@吉祥寺LCIイタリアカルチャースタジオ

 
毎回参加しているLCIの文化セミナー 今回は上野で開催中の「永遠の都ローマ展に役立つ内容です! 感想を書いた方に5枚のチケットが当たるそうです😊
 
第1部はローマ誕生の神話 第2部ではローマ王政~7人の王たち 第3部では カピトリーノ美術館の創立とその偉大なる作品群についてお話してくださいました
 
 
第1部:『ローマ誕生の神話』Le origini mitologiche di Roma

セミナーは ロムルスとレムスの神話(Il mito di romolo e Remo)から始まりました

ラツィオ(Lazio)は largo(広い)を意味するラテン語 "latus"から来ており 沼地の平野でした 

ローマの7つの丘のうち パラティーノの丘にローマは作られました

さてローマ神話の起源です  叙事詩『アエネイス(Eneide)』の作者ヴェルギリウス(Virgilio/70a.C.生まれ)は ダンテの神曲にも案内人として登場する詩人  です    彼は 未完の場合はすべて焼き捨てるように希望していましたが パトロンのアウグストゥス初代ローマ皇帝は 未完のままでの出版を命じました

 

伝説の起源(Le origini della leggenda) それはトロイア戦争(circa 1250a.C.)にさかのぼります   トロイアのパリス王子がスパルタ王メネラオスの妃ヘレネーを略奪したため起きた戦争で トロイアを助けるため ギリシャ神話の登場人物で ダルダニアの王子アエネアース(Enea)が登場しました 

ここでクイズ! アエネアースの母は女神で なんとアフロディーテ(Venere)でした😲 女神と人間の子ですね

トロイの木馬でギリシャ人が勝利し アエネアースは父アンキセス(Anchise)と息子アスカニオス(Ascanio)を連れてトロイアの街から逃げ 7年も旅をしてラツィオの海岸にたどり着き ラヴィニウム(Lavinium)の街を作りました 

この名前はアエネーアスが婚約者から奪って妻としたラティーノの王の娘ラヴィニア(Lavinia)にちなんでいます

アエネーアスの息子のアスカニオス(Ascanio)がアルバロンガ(Alba Longa)の街を作り(ローマの東南) 子孫のヌミトーレ王(re Numitore)が統治していました 

ヌミトーレの弟のアムーリウス(Amulio)は兄から王位を奪い ヌミトーレの娘 レア・シルヴィア(Rhea Silvia)巫女(ヴェスターレ/vestale)になるよう強制します 処女であることを求められますが 軍神マルスが彼女と交わり 双子のロムルス(Romolo)とレムス(Remo)が生まれます👶

アムリウスの家来は双子を殺すにしのびなく 双子の籠をテヴェレ川に流し 無花果(いちじく)の樹にかかり 雌オオカミ(la lupa)が乳をやり(allattare)育てたというのが ローマ建国神話ですね

ロムルスはパラティーノの丘に レムスはアヴェンティーノの丘に街を作ろうとして争い ロムルスはレムスを倒し 紀元前753年4月21日ローマが建国されました 

驚いたことに ロムルスの壁(il muro di Romolo)とロムルスの家(casa di Romolo)が考古学者によって発見されたのだそうです😲

     

   カピトリーノの雌狼/la lupa capitolina 

 

       *     *     *

第2部:『ローマ王政~7人の王たち』I primi Re di Roma

 

続いて 王政ローマの7人の王についてです:

                      ローマの7人の王/I 7 re di Roma

 

古代ローマは 王政ローマ(il periodo monarhico/753a.C.~509a.C.)  共和制ローマ(il periodo repubblicano/509a.C.~27a.C.)  帝政ローマ(il periodo imperiale/27a.C.~476d.C.)に分かれます

この王政ローマを7人の王が治めていました👑

1.  ロムルス/Romolo(753a.C.~713a.C.)  ラテン人

2. ヌマ・ポンピリオ/Numa Pompilio(713a.C.~670a.C.)  サビーニ人

3. トウッルス・ホスティリウス/ Tullo Ostilio (670a.C.~638a.C.) ラテン人

4.  アンクス・マルキウス/Anco Marzio (638a.C.~616a.C.) サビーニ人

 

      第2のフェーズ/エトルリア人の王

5.  タルクィニウス・ブリスクス/Tarquinio Prisco (616a.C.~578a.C.)  エトルリア人

6.  セルウィウス・トゥッリウス/Servo Tullio (578a.C.~534a.C.)エトルリア人

7. ルキウス・タルクィニウス・スペルブス/Tarquinio il Superbo (534a.C.~509a.C.) エトルリア人

 

前半(1~4)は主にサビーニ人の王(re sabini) 後半(5~7)はエトルリア人の王(re etruschi)でした

建国後に女性が不足したこことから ロムルスがサビーニ人をゲームに誘い出し 女性を拉致するという「サビーニ人の略奪(il ratto delle Sabine)」が起きますが サビーニ人と和解してクイリナーレの丘に定住します 

エトルリア人の王の時代には ファッションも変化し 貴族の家も変化しました 

そして 第7代の王ルキウス・タルクィニウス・スペルブス(superboは傲慢という意味)の横暴な息子が タルキニウス・コッラティヌス将軍の妻ルクレツィアに乱暴し ルクレツィアは自害し 夫と友人ルキウス・ユニウス・ブルトゥスは王に復讐し王は亡命 こうして509年王政が終わり 共和制が始まりました 

このルクレツィアの肖像画は永遠の都ローマ展で見られます 

 

                         *     *     *

 

第3部:『カピトリーノ美術館と代表作品 』 I Musei Capitolini e le opere piu‘ importanti 

 

      カピトリーノ美術館/i musei capitolini

 

そしてカンピドーリオの丘(il Campidoglio)に カピトリーノ美術館が建てられることになりました

ここには紀元前345年 ユノ・モネタ(Iuno Moneta)の神殿が建ち のちに貨幣の鋳造が行われました(monetaは貨幣という意味)

ガリア人のローマ侵入を神殿で飼っていたガチョウ(oca)が告げたため 「忠告する」という名を付され カピトリーノ美術館にもガチョウを称えた部屋があります

そして ミケランジェロカンピドーリオ広場の再設計(1538)をしたことや 1471年12月15日に 教皇シクストゥス4世Papa Sisto Ⅳ(本名フランチェスコ・デッラ・ローヴェレ(Francesco della Rovere)が ローマ市民に古代彫刻6点*を寄贈したことをきっかけに  世界最古の市民のための美術館としてこのカピトリーノ美術館がクレメンス12世(Papa Clemente Ⅻ)によって1734年に一般公開されたことをお話いただきました

    *  カピトリーノの雌狼/La lupa capitolina,   カミルス/ Camillus, コンスタンティヌスの巨像/il colosso di Costantino(頭部、左手),    球体(世界)/il globo ,棘を抜く少年/Lo Spinario

 

またこの美術展でぜひ見ておきたい作品の数々をご紹介いただきました

皇帝の描き方に変化(古典的スタイルから現実的スタイルに)が見られたことや 古代ローマの女性の髪形の変遷(シンプルからカール髪のかつらに)等々...  とても盛り沢山のセミナーでした💕

                                 *     *     *

永遠の都ローマ展」の作品ビデオは こちら ← これによると 「カピトリーノのヴィーナス(La Venere Capitolina)」像イタリアを出ることはおそらくもうないだろうとのこと😲 

LCI文化セミナー「永遠の都 ローマ(Roma, la città eterna)」は こちら 

すばらしいセミナーを開催してくださいましたLCI様に 心よりお礼申し上げます   

また来年も楽しみにしております😊

 

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ドキュメンタリー映画『アルファベット・マンジャロッティ』上映会に行ってきました(2023.10.24)@イタリア文化会館

2023年10月25日 | イタリア映画・映画

ドキュメンタリー映画『アルファベット・マンジャロッティ』上映会に行ってきました(2023.10.24)@イタリア文化会館

 

キャンセル待ちでしたが 当日お昼過ぎに空きが出たとのメールをいただき すっとんで行ってまいりました~イタリア文化会館😊

アニェッリ・ホールは満席状態! 建築・デザイン・彫刻を手掛けたA.マンジャロッティの上映会には その専門の方々が多くいらしておりました

 

  イタリア文化会館入り口

 

紹介文より:

建築家 (Architetto)、デザイナー (Designer)、彫刻家 (Scultore)と、アルファベット順に並んだ3つの肩書きを持つひとりのデザイナー、アンジェロ・マンジャロッティ(1921-2012)。

確かにイタリアで最も多面的であり、ある意味「非対称的」な人物のひとりであったマンジャロッティは、分野を越える研究を推進し、戦後イタリアで主流となった学派の進化に対してほとんど「孤軍奮闘」したデザイナーでした。

このドキュメンタリー映画は、アンジェロ・マンジャロッティの人物像を、20世紀イタリアデザイン文化を背景に、素材や材料に対する彼の姿勢や感性に焦点を当てながら探求することを目的としています。

マンジャロッティがデザインした建築の映像や、協力者・クライアント・友人たちへのインタビューを通じて、彼が手掛けた様々な分野の接点を探り、彼の思考の深さや革新への傾倒、そして、作品に内在する詩情の再構築を試みるものです。

なお、上映前にダヴィデ・マッフェイ監督によるイントロダクションを予定しています(日伊逐次通訳付)。

 

   アニェッリ・ホールのホワイエの写真

 

アルファロメオのデザインも手がけたマンジャロッティのドキュメンタリー映画上映の前に マッフェイ監督のインタビューがありました 

この作品を作ったきっかけや 思いもよらぬ氏の広い世界を 2012年に氏が亡くなられたあとで再構築するために 氏のゆかりの人々にインタビューをし続け 石の採掘現場等も訪れたこと等を語ってくださいました 司会は マンジャロッティの最後の弟子の一人でもあるコーディネーターの女性でした 

     *    *    *

 

映画はまず 班石を切り出す採掘場から始まります 

素材を知ることの大切さを知る氏は 押し出し成型の先駆者でもあり 職人を大切にし 描く前に素材に触ってみたいと言われたそうです また デザインを仕上げて終わりではなく 職人と語り合い相互に影響し合いました 

アラバスター職人のインタビューでは 加工せずにアラバスターの素材そのものを使おうとした氏に大変驚いたとのこと 1983年にヴォルテッラのアラバスター組合が危機に陥った時に氏が助けてくれたことを話してくださいました 

また 美は機能であるという言葉通り グラスは氷が口に入らないようにくぼみが作られ フルーツの入れ物は取りやすいようにこちらに傾いてあり 使いやすさを考えて作られています とてもシンプルなので驚きました!

氏のデザインした邸宅を偶然買ったオーナーは 普通の家ではないと思いつつ 買ったあとで氏の作品だと雑誌で知って驚いたとのこと

カッラーラの大理石採掘現場にて ファシズムの象徴でもある大理石を氏は使い また 切り出した石をはめ込むだけのテーブル エチェントリコを創りました 

1つのブロックから11ものパーツを切り出す三次元の方法 これにより 11個のブロックを用意せずにすむようになったとのこと 

すべては完成形で デザインする前に氏には完成形が見えていたそうです

生活に役立つものを創り 匿名性の高いものを流行にかかわらず生み出す氏の父はパン職人だったとのこと Giogaliという照明のオーナメントは ガラスだからこそ成立したといいます

美よりも利便性をというのは人間工学に基づくものであり 名の知れた建築家の作品ではなく 名もない所でよい仕事をすることをモットーに 生活に役立つ利便性を大切にしてきました 妥協や無駄を許さず 気難しくもありまた広い心も持っていました

ガラスの花瓶の不思議な形 単一ガラスで作られたシャンデリア 日本で出た初めての氏の作品集 兆番から作るなんて初めてだと驚いた日本人建築家 

そして多くの日本人が氏の元で学び 氏の亡くなられたあとでも日本で集い団体を作ったそうです... 

 

アンジェロ・マンジャロッティ財団は こちら 

(抜粋)  

アンジェロ・マンジャロッティは、イタリアの第一世代を象徴する他の人たちと一線を画している。彼の特異性は、使われる素材、ムラノガラス、大理石、ブロンゾ、セラミック、クリスタルガラス等が要求する特質や制約に応じてデザインを適応させることができる能力にある。

彼は、素材がもつ固有の特性を活かして人工物をつくりあげる術を心得ている。

     *      *      *

満席のアニェッリ・ホールを出た一階の出口では 懇親会が始まっていました🍷

 

   1階出口で行われた懇親会

 

マンジャロッティのもとでは多くの日本人も学び この日満席となったアニェッリ・ホールには おそらく氏のもとで学ばれてきたであろう多くの日本人が集い 旧交を温めておりました😊

 

ドキュメンタリー映画『アルファベット・マンジャロッティ』上映会は こちら

映画の紹介は こちら

マンジャロッティの作品は こちら 

素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます

 

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Giovanni Piliarvu 写真展『Echi -エキ- 島の響き』に行ってきました(2023.10.18~10.26)@東銀座のCO-CO PHOTO SALON

2023年10月22日 | イタリアの美術館・博物館

Giovanni Piliarvu 写真展『Echi -エキ- 島の響き』に行ってきました(2023.10.18~10.26)@東銀座のCO-CO PHOTO SALON

 

長いお付き合いの サルデーニャ出身のカメラマン Giovanni Piliarvu氏の写真展に友人と行ってきました😊 

Giovanni Piliarvu 写真展『Echi -エキ- 島の響き』

会  期 2023.10.18[水]-26[木]
     OPEN 11:00-18:30
     ※10.22[日] 定休日 / 最終日は17時まで
会  場 CO-CO PHOTO SALON
     東京都中央区銀座3-11-14 ルート銀座ビル 4F
     Phone / 03-3542-7110
協  賛 マルマン株式会社 Canson Infinity
主  催 Island Gallery

 

大陸のような島々がある。日本やイギリスのような。
そして、世界隅々にある島々。辺境で、孤立し、どこかで忘れ去られている。 人里離れているからこそ、発見する喜びがある。
グローバル化した世界とは異なる感触を持つ場所へと、窓を開いてくれる。 この展示会では、2 つの島々を選んだ。サルデーニャとアイルランド。
一見、正反対の場所に思えるが、真実は違う。 辺境の状況、孤独な形態、そして先祖の力の強い存在を共有している。 遠い昔の文明と自然の組み合わせ。                      (Giovanni Piliarvu)

       *    *    *

パンデミック前に語学学校で開催されたサルデーニャのセミナーに出て以来 Giovanni先生とお会いするのも久しぶりです 先生は時折NHKラジオイタリア語講座にも出演されています 

最初 行く前は "Echi"って何だろう?と思っていたのです 

Echi?  駅?  ← まっさかねぇ~(笑)

それが会場を訪れてみて氷塊しました!

Eco (響き、エコー)の複数形が Echi なのですね!

サルデーニャとアイルランド この2つの島が互いに響き合って織りなす

エコーと言うことなのですね😊

 

一緒に行った友人が 「Veglia al Crepuscolo」(日の出前)という作品を購入し 一緒に写真を写しました📸   

色々迷ったけど 夜明け前の輝きが美しく 部屋に飾っても落ち着けるということで😊 

また 先生からは加工前のオリジナルの映像や写真まで見せていただき眼福~💕

私はといえば もう何回も写真展を観に行っていますが 2017年の写真展で 世界遺産でもあるシチリアのシクリ(Sicuri)の写真を初めて買いました📸

そのあと Libisco銀座店でピスタチオとパンプキンのジェラートを食べておしゃべりしてから 銀座をぶらぶら歩き 鳩居堂で寅年のお年玉のポチ袋を買って帰りました~ ← 来年から孫にお年玉やらないと~😲

 

  ピスタチオとパンプキンのジェラート

歩行者天国の銀座も久々に楽しんできました😊

  銀座のシンボル時計塔が期間限定でミッキーマウスに模様替え!

 

Giovanni Piliarvu 写真展『Echi -エキ- 島の響き』の写真展は こちら (2023.10.26まで)

作品は こちら 

 

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世界の書棚から第17回「チェコの絵本 昔と今」に行ってきました(2023.8.5)@いたばしボローニャ絵本館 

2023年10月18日 | イタリアの本・絵本・雑誌

世界の書棚から第17回「チェコの絵本 昔と今」に行ってきました(2023.8.5)@いたばしボローニャ絵本館 

 

アメリカ」に引き続き 第17回「世界の書棚から」は チェコでした:

 

チェコの絵本や児童書について 歴史の流れとともに丁寧にご説明いただきました

またそれに先立つ チェコの絵本のおはなし会では 作曲家スメタナがモルダウのインスピレーションを得たというチェコの童謡を歌っていただき またミューシャ展(2017年新国立美術館)で国外初の展示となった ミューシャの「スラブ叙事詩」の作品のことにも触れてくださり 私も当時観に行きましたのでその感動がよみがえりました💕 

 

 チェコの絵本の数々

 

チェコの挿絵入り子どもの本の物語 1900-2000年』(2010年) をもとに 時代ごとのチェコの絵本の変遷をご紹介いただきました: 

 

1. 歴史への一瞥 19世紀以前の子供向けの本

1620年 白山の戦い

世界初の絵本といわれる 1658年ニュルンベルクで出版された コメニウス(ヤン・アモス・コメンスキー)の『世界図絵』 

チェコでは1744年に普通教育が始まったそうです

民族のおとぎ話や 昔話の収集 『チェコの伝説と歴史』等があります 

19世紀に学校は国の管理下に置かれていました 

 

2.  チェコの近代絵本の始まり 第一次世界大戦までの子どもの本

アールヌーボーが入ります

ヴォイチェフ・プライスィックおうちがいっけんあったとさ』等 ようやくカラー印刷が始まります

 

3.  二つの大戦間のチェコの子どもの本 

1918年 第一次世界大戦が終結し チェコスロヴァキア共和国(1918~1992)が成立します

ヨゼフ・ラダ ヨゼフ・チャペック オンドジェイ・セコラ等の3人の作家が新聞社で連載していたものが 絵本になります

ズデ二ェック・ブリアンは子ども時代に古生物を描くように勧められて恐竜等を描くようになり 先般開催されていた上野の「恐竜博2023」でも その作品が展示されていたそうです

日本でも有名なカレル・チャペックの『ダーシェンカ』(犬の意味) 等

 

このあとファシズムが台頭してゆきます...

アントニーン・ストゥルナデルの『チェコの古代年代記』(1940)そして アニメ好きだった私も大変懐かしさを覚える人形アニメ監督・絵本作家の イジー・トルンカの『チェコの昔話』 等...

 

4. 戦後の新しい道の模索 

1945年の第二次世界大戦終結から 1950年代の子どもの本

1948年チェコスロヴァキアが 社会主義体制に入ります 

民間の出版社は閉鎖され 国に管理された出版社が生き残ります 

また のちにアルバトロスとなる国立図書出版局(SNDK)が設立されます 

トルンカ画『アンデルセン童話』は アンデルセン協会から20世紀前半の最も美しい絵本に採用されます

1953年にチェコ作家協会の指導のもとで 「子どもの本の友だちの輪」「青年のための本の友好協会」が設立され 1957年に雑誌『金色の五月』を発刊します

 

5. 60年代の黄金期 ー 新しい波 

1958年 ブリュッセル博が開催されます 

1968年にプラハの春が起こり 検閲が廃止されます これは同時に質の低下をももたらしました 

中国絵画を学んだ作家 ミルコ・ハナークも現れました 

2023年2月に亡くなったクヴィエタ・パツォフスカーは 日本でも有名でした

風刺画の得意なヴラジミール・フカは ユーモラスな絵の先駆者でもありました

 

6. チェコのグロテスカ/コメディー 

1968年8月のチェコ事件(プラハの春)をはさみ、1989年までの子どもの本 

グロテスカとは 奇怪な 滑稽な おどけたという意味で 1968年の軍事侵攻で社会主義となり 「正常化」とされる動きが始まり それが1970年から厳しくなり 子どもの本の方が危険は少ないとされ 民話や伝説等の出版に流れてゆきました 

1965年に 夕方の子ども番組「ヴェチェルニーチェク」が放送開始されます (私は旧東ドイツの同様の子ども向け夕方アニメSandmänchenがあったのを覚えています)

1957年にテレビ放映が開始され 「クルテク」というもぐらくんシリーズも人気となり チェコのドラえもんと言われているそうです

 

  チェコの絵本の数々

 

7. 1989年以降に失ったもの、得たもの、そして展望 (1989年~2005年までの本)

1989年11月に起きたビロード革命 これは社会主義の終焉でもありました

出版社はつぶれてゆき アルバトロスは民営化され 外国の本が増えてゆきます やがてテレビゲームが流行し 本の出版は減ってゆきます 

1993年にチェコとスロヴァキアに分離します 2004年にチェコはEUに加盟します

33才で米国に移住したピーター・シスをはじめ 国外で活躍する作家も増えてゆきました

講師の先生おすすめのペトル・ニクルは遊び心豊かで 音楽家・役者でもあり 日本にも来たことがあるそうです

 

8. 近年の作品

パヴェル・チェフ エヴァ・ヴォルフォヴァー その他 チェコ在住等の日本人作家等が紹介されました

 

絵本の未来を決めるのは 主に読者です」との講師の先生の言葉が 

心に残りました...

 

世界の書棚から」は こちら 

次回はいよいよ ドイツです

 

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第14回イタリア留学フェアが4年ぶりに開催されます(2023.11.11,12)@イタリア文化会館 

2023年10月14日 | イタリア留学

第14回イタリア留学フェアが4年ぶりに開催されます(2023.11.11,12)@イタリア文化会館 

 

4年ぶりのイタリア留学フェアが開催されます!!

ブース一覧を見ていたら 2019年のイタリア留学フェアで初めてブースに登場した チェファルーの「Solemar Academy」校を見つけて とても懐かしくなりました(#^^#)

僕たちは小さな学校だから (コロナで)大変なんだ... との校長先生の言葉が心に残っていて なんとか無事にブースを出せてよかったと 再会を心待ちにしています 

ここにたどりつくまでの4年間のいろんなことが思い出されます...

 

第14回イタリア留学フェア2023は  こちら 

参加校のブース一覧は こちら

セミナープログラムは こちら

 

* 写真は 前回の2019年のイタリア留学フェア

 

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第19回イタリア語フリートークの集いではシチリアの世界遺産について話しました(2023.9.10)@サークル日伊文化交流会

2023年10月09日 | 活動の報告

第19回イタリア語フリートークの集いではシチリアの世界遺産について話しました(2023.9.10)@サークル日伊文化交流会

 

4月の第18回(ロボットについて)に引き続き 3名で 第19回イタリア語フリートークの集いを zoomを使ってオンラインで開催しました  

今回のメインテーマはシチリアの世界遺産についてです (写真: パレルモのパラティーナ礼拝堂のモザイク):

 

1. Parliamo italiano!  フリートーク

私は 8月末に 初孫のお宮参りとお食い初めをしたことを話しました

 

2.  シチリアの世界遺産「パレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群および 

チェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂Palermo arabo-normanna e le cattedrali di Cefalù e Monreale について話しました
 
イタリアには2023年7月現在 58の世界遺産がありトップです✨
 
(ちなみに2023年9月に開催される第45回世界遺産委員会ですが チヴィタ・ディ・バーニョレッジョ(Civita di Bagnoregio)は開催前に取り下げられました 残念...) 
 
シチリアには7つの世界遺産がありますが ロンバルディア州(9つ) トスカーナ州(8つ)に続いて  シチリア(7つ)は第3位とのこと
 
様々な民族 また 異なる宗教を持つ人々(ムスリム、ビザンツ人、ラテン人、ユダヤ人、ランゴバルド人、フランス人)に征服されたシチリアの歴史をざっとおさらいしてから 2015年に世界遺産に登録されたパレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂9つの建造物について話しました ← クイズがあるのでしっかり予習しておきました😊
 
キーワード/sincretismo culturale  文化の混合主義:  ムスリム、ビザンチン、ラテン等の異なる民族が共存する中で 新しい芸術・文化のシンボルが生まれると同時に 文化的紛争が起き オリジナルの伝統が失われたり 文化的貧困をもたらすというもの
 
 
フリードリヒⅡ世(Federico II di Svevia):   5か国語を話し 薬剤師の制度を創り カステル・デル・モンテを建て ナポリ大学を作り 後世のヨーロッパ文化と政治に多大なる影響を及ぼしました
 
アラブ・ノルマン形式(stile arabo-normano)には 3つの文化(ビザンチン、イスラム、ノルマン/izantina, islamica e normana)が普及しています
 
ムカルナス(muqarnas)の天井は 鍾乳石の洞窟(grotte stalattitiche)をイメージしており アラブノルマン建築の典型的な要素です
 
 
アラブノルマン形式は 6世紀のビザンチン(Bizantini) 9世紀のアラブ(Arabi) 12世紀のノルマン(Normanni) 3つの要素に基づいています
 
1. ビザンチンの要素(Elementi bizantini):   奥が金張りで(sfondo dorato)   遠近法がなく(mancanza di prospettiva)   詳細が豊かに描かれており(ricchezza di dettagli)  ギリシャ語で書かれています(iscrizioni in greco)  
副柱廊の柱頭(Capitello a pulvino) キリストのモザイク画が有名ですね
 
 
2. アラブの要素(Elementi arabi):   キューポラ(cupole) 小さな円柱(colonnine)   幾何学的・抽象的な素材の 入り組んだ装飾(decorazioni intricate di motivi geometrici e astratti)  ムカルナス(muqarnas) そして ミフラーブ/聖龕〈せいがん〉(mirhab/モスクの壁に設置された設備) 
組み合わせられたアーチ (Archi intrecciati)   錐アーチ(Archi a sesto acuto)  ニッチ内の柱(Colonnina nicchiate)    幾何学模様(Decori geometrici)等
 
  パラティーナ礼拝堂(Capella Paratina)のムカルナス(muqarnas)
 
 
3. ノルマンの要素(elementi normanni)
 
教会の中の設備(impianto inteno delle chiese) ノルマン文化の典型的なローマ彫刻(sculture romaniche tipiche della cultura normanna) 
2本の塔のファサード(Facciata a due torri)  ラテン十字形の設計図(Pianta a croce latina)  彫刻(Sculture)等...
 
これらを 写真を見ながら 3つのうちどの様式かをクイズで答えるのですが...難しかった~( ;∀;)
 
   *    *    *
 
次は 旧約聖書に出てくる様々なエピソード(episodio biblico)の絵を見ながら 他のメンバーがそれを描写するのを聞いて どのエピソードかを当てるというクイズです😲  なのでどんなエピソードがあるか 事前に調べておきました~📖
 
ノアとブドウの木の栽培 Noè (ノア) e la coltivazione della vite(ブドウの木) - Laurasia

アダムの創造(La creazione di Adamo): エデンの園に神が息をふきかけてアダムを創り その肋骨からイブ(Eva)を創った

        アダムの創造(モンレアーレ大聖堂のモザイク)

 

禁断の木の実 (Il frutto proibito): アダムとイブが 禁じられたにもかかわらず 知恵の樹(albero della conoscenza )から禁断の木の実を食べてしまい追放される(proscrizioni)

出エジプト (fuga in Egitto): キリストの父ヨセフと母マリアが 幼子キリストとともに ヘロデ王(Erode il Grande)の虐殺を逃れる

エルサレム入城の日(la Domenica delle Palme):  キリストが十字架にかかり亡くなって3日後に復活したとする 復活祭(Pasqua)に先立つ日曜日 キリストのエルサレム入りを シュロ(palma)の枝を持った民衆が祝う記念日

 

次に 先生が話す世界遺産の特徴をスケッチして どの世界遺産か当てるというクイズや シチリアのどの世界遺産を日本に持っていきたいか?を答えたり (私は フェデリコ二世の墓のあるパレルモ大聖堂(Palermo Cathedral)にしました)  ラストは  2008年に登録されたイタリアの無形文化遺産「シチリアの人形劇 (l'Opera dei Pupi Siciliani)をご紹介いただき(先生が実際に観て 人形遣い師manovratoriにお会いしたとのこと!) 終了となりました😊

   シチリアの人形劇のビデオは こちら ← 音が出ます

 

とてもボリュームのある内容で 時間オーバーとなりましたが 終了後に送られてきたファイルが100ぺージ以上あるのでまたまたびっくり😲 

皆様本当にお疲れ様でした💕 これで今年のフリートークの集いも終了となりました😊

 

次回 第20回は 2024年春頃の予定です
 

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「永遠の都ローマ展」見学会を開きました(2023.10.5)@東京都美術館

2023年10月06日 | 活動の報告

「永遠の都ローマ展」見学会を開きました(2023.10.5)@東京都美術館

 

ようやく涼しくなってきた10月5日(木)午後 サークルの古参会員4名で「永遠の都ローマ展」見学会を開催しました  平日午後で比較的すいていてゆっくり観られました😊

 

Ⅰ ローマ建国神話の創造

入ってすぐにある 有名な「カピトリーノの雌狼(複製)」のブロンズ像!

ローマ建国神話にまつわる ロムルスとレムスを雌狼が助けてお乳をあげて育て のちにロムルスがローマ建国の父となったという神話を表す像ですね

ドラクマ銀貨・デナリウス銀貨・アウレウス金貨・ヌンムス銅貨は 小さいながらも当時の貨幣流通の様子がわかります

 

Ⅱ 古代ローマ帝国の栄光

カエサルの肖像は 今まで見てきたカエサルのイメージとはちょっと違っていて偶像化を排したようで すぐそばにあったイケメンのアウグストゥスの肖像とは違っていましたが史実では...? 

アウグストゥスの妻リヴィアの肖像もありました ローマ歴史講座で習ったように 「祖国の母」ユリア・アウグスタの称号を持つリヴィア・ドルシラの像を見たのは初めてでした

五賢帝のひとりハドリアヌス帝の妻の母マティディアの大理石の肖像や カラカラ浴場を作ったカラカラ帝の大理石の肖像もありました 

 

そして いよいよこの展覧会のメイン彫像 「カピトリーノのヴィーナス」 2世紀に作られた大理石の彫像です 前から見ても後ろから見ても美しい~💕

また チラシに使われたメインの彫刻 「コンスタンティヌス帝の巨像の頭部(複製)」はさすがに迫力がありました😲 

また 「コンスタンティヌス帝の巨像の左手(複製)」も展示されており この左手の人差し指がルーブルで発見されたとありました 

同様に左足(複製)もあり 全身ではどれだけの大きさになるだろうかと思いました...

 

Ⅲ 美術館の誕生からミケランジェロによる広場構想

モザイク2点とも バックは金のテッセラによるモザイクですね

ミケランジェロの肖像もありました トスカーナの画家の描いた有名な肖像です 

ミケランジェロによってカンピドーリオ広場が設計され その模様についても詳しく描かれておりました 私もローマに行った時に行っておけばよかった...

 

Ⅳ 絵画館コレクション

こちらも収集された絵画のコレクションです

ナイフを胸に当てた「ルクレツィア」(グイド・レーニ作)の絵は  ローマ王の息子セクトゥス・タルクィニウスによる陵辱を恥じて短剣で胸を突いて自殺したルクレツィアの肖像ですが  この事件は王政に対する反感を盛りあげてローマが共和制に移行するきっかけとなったのですね 

P.コルトーナの「教皇ウルバヌス8世の肖像」の レースのひだの細やかさやビロードの厚みに見惚れてしまいました💕 

D.ロレーティの「教皇ベネディクトゥス14世の肖像」もありましたが 彼は1734年にこの美術館を公開したクレメンス12世の次の教皇です ちなみにこのカピトリーノ美術館は 一般市民に公開された美術館としては世界最古の事例です

 

Ⅴ 芸術の都ローマへの憧れ ー 空想と現実のあわい

なんといっても ローマ帝国の領土を最大に広げたトラヤヌス帝記念柱を描いた数々の作品が見ごたえがありました ダキア戦争の勝利を描いた彫刻がらせん状に掘られているものです

ここで撮影OKの 唯一の2点のレリーフがありました

モエシアの艦隊」「デケバルスの自殺」です: 

  「モエシアの艦隊」

   「モエシアの艦隊」の細部 

 

続いて... 

  「デケバルスの自殺」

 

 

また レリーフ「バイエーケス人の踊り」(A.カノ―ヴァ)は実に優雅な踊りが描かれておりました 

ロムルスとレムスの発見」を描いたD.コルヴィの作品「女神ローマの座像」には 左右に川を表す像も描かれています

 

特集展示 カピトリーノ美術館と日本

これは 天正遣欧使節岩倉使節団がカピトリーノ美術館とフォロ・ロマーノを訪れたこと等を紹介するものです 

ディオニュソスの頭部」の大理石像は カピトリーノと日本とを結ぶ作品でもあり 多くの画学生がモデルとして使ってきました😊

また 1876年に 日本初の美術教育機関である工部美術学校が開かれた際に 3名のイタリア人が教師として招聘されたとありましたが うち1人ヴィンチェンツォ・ラグーサ (彫刻家)の妻は 夫とともにシチリアに渡った かのラグーサ玉ですね😊

 

見どころ(写真)は こちら

 

印象としては 絵画よりも彫刻の方が見ごたえがありました 

いくつかのセミナーを事前に聞いておいてよかったです 

 

 

セミナー「古代美術とローマ市民ーー教皇シクトゥス4世の寄贈からローマ首都宣言にいたるまでのカピトリーノ美術館」(イタリア文化会館)リポートは こちら

講演会「新古典主義時代のローマ」(イタリア文化会館)リポートは こちら

 

終了後 サークルの古参メンバーたちでひさびさにお茶したあと 上野公園150周年記念イベントの屋台をそぞろ歩いて家路につきました🏡

 

   上野公園150周年記念の屋台!

 

永遠の都ローマ展」は こちら (2023.9.16~12.10)

 

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「旅するローマ教皇(In vaggio)」ロードショー開始(2023.10.6~)@Bunkamuraル・シネマ他

2023年10月03日 | イタリア映画・映画

「旅するローマ教皇(In vaggio)」ロードショー開始(2023.10.6~)@Bunkamuraル・シネマ他

 

ヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカ、そして日本・・・。
2013年から9年間で37回、53か国をローマ教皇と共に旅をする。

ローマ教皇の旅 ― 2013年のイタリア、ランペドゥーサ島から始まり、2022年の新型コロナウイルスのパンデミック下のマルタの訪問までが本作で描かれる。

難民問題、紛争に苦しむ中東やアフリカ、アメリカでは平和について語り、世界で唯一の被爆国である日本では黙とうを捧げる。

森林火災、台風など自然災害を受けた土地を訪れ環境問題を語り、イスラム教や正教会の指導者と会見し融和を訴える。

カトリック教会で起きた性的虐待については謝罪する・・・。

 

旅とは知的で精神的な修行だ」と語る教皇は、世界各国へ足を運び、笑顔で手を振るだけでなく、市井の人々と触れ合い、握手をし、直接話を聞く。

そして、夢見ることの大切さを伝える。垣間見える明るく飾らない人間性。

様々な世界の問題に耳を傾け、言葉を投げかける教皇フランシスコ

本作を通して私たちは彼と共に旅をする。この教皇の旅は、現在の社会情勢を映し出し、私たちの心をゆさぶる。

「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」などのドキュメンタリー作品で 国際的に高く評価される名匠ジャンフランコ・ロージが、ローマ教皇フランシスコに迫ったドキュメンタリー。

映画は こちら

 

2019年のローマ教皇来日の時に 友人がパレードを観に行ったことを思い出します とても感動的だったとのこと(#^^#)

 

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