日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

第28回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表(2022.2.25)@いたばしボローニャ絵本館

2022年02月26日 | イタリア語検定・スピーチコンテスト

第28回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表(2022.2.25)@いたばしボローニャ絵本館

 

いよいよ 第28回いたばし国際絵本翻訳大賞結果発表となりました:

英語部門790件、イタリア語部門239件の中から審査の結果  入賞者が発表されました おめでとうございます:

  最優秀翻訳大賞 1名   (イタリア語部門はグループ応募)

  優秀賞 1名 

  特別賞 英語部門 3名  イタリア語部門 2名

 

課題絵本

英語部門

書名:「HOME IN THE WOODS

作・絵:Eliza Wheeler

英語部門の講評は こちら 

基本的なことに加え 文法を中心に間違えやすいところなど 90 近くのチェックポイントを作り 評価して 応募の 790 作品中 30 作品が最終選考に進みました

最終的な決め手となったのは 語り手が 6 歳のマーヴェルであるこ
とを意識した訳になっているかどうか とのことでした

 

イタリア語部門

書名:「IL GIARDINIERE DEI SOGNI

作:Claudio Gobbetti
絵:Diyana Nikolova

本の誕生と図書館をめぐる ファンタジーたっぷりの物語

とはいえ細部までしっかり理解しようと思うと 哲学的なところや抽象的
なところ 曖昧なところがあって とても難しかったと思います

いくつもの段階を経て 日本語としてのリズムや流れを確認し 仕上げに この本を読み聞かせたいなと思う年齢のお子さん等に聞いてもらうこと等...

何段階もの推敲&ブラッシュアップを経ること そして遠回りのようですが 推敲を重ねることで 自分の書く日本語に対する批判眼も養われ 迷ったときには図書館へ行き いろいろな絵本と出会ってください とのこと!!

そう 図書館が舞台の絵本なのですね💖

おじいさんがタイプライターで何かを書いた紙を土に埋めると やがて草が生えて大きな木になり 紙の花が満開となって おじいさんはその紙を使って...  そしてとうとう図書館で男の子と出会うのですよね 夢のあるファンタジックなストーリーです 

  *  *  *

結果発表のニュースを知り もう用事もそこそこに近所の絵本館にすっとんで行き じっくり読ませていただきました 

ドームのような絵本館の椅子に座って ガラス越しに平和公園で遊びまわる子どもたちを見ながら (今日は土曜日でパパと来ている子も多いな~)  

いつか読み聞かせをする日を夢見て ぽかぽかとあたたかな日差しを浴びながら 生まれたばかりの翻訳大賞作品にどっぷり浸かった至福のひとときでした💖

それにしてもイタリア語部門の大賞受賞者はまたまたグループ応募の方で 研鑽のあとがしのばれます 

本当にこなれた訳文で どれだけ推敲を重ねて何度も何度も文を練り上げたのだろうかと... 日本語としての完成度の高さにほれぼれ致しました 

またあの伝説の(?)「水おとこのいるところ」に匹敵する程の難解な文章に 今年は(も?)難しかった...と感じました

英語部門も パパのいない家族が様々な工夫をしながらけなげに暮らす大家族の暮らしぶりを 実に生き生きと表現してあり 圧巻でした!

イタリア語部門の講評は こちら

結果発表は こちら 

 

また いたばし国際絵本翻訳大賞 中学生部門入賞作品が いたばし子ども絵本展で展示されます

いたばし子ども絵本展(2022.3.2~3.13)は こちら

昨年の 第27回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表のリポートは こちら

 


イタリア語ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イタリア映画「はじまりの街」(La vita possibile)を見ました@アマゾンプライム

2022年02月23日 | イタリア映画・映画

イタリア映画「はじまりの街」(La vita possibile)を見ました@アマゾンプライム

 

アンナは夫と別れ 13歳の息子ヴァレリオと ローマからトリノへ向かう
親友カルラを頼って 心機一転やり直すつもりだ
新しい街 新しい生活
だが再スタートの基盤を築くのは そう簡単なことではない
 
ヴァレリオの為に必死に働くアンナと 母を思って気丈に振る舞うヴァレリオの気持ちは すれ違っていくばかり
陽気なカルラは そんな二人をさりげなく見守り ようやく親子に
小さな奇跡が訪れる──。
 
先が見えなくても ほんの少しの勇気と愛する心があれば 人生は変わっていく
ラストに見える ささやかだけれど確かな一歩が シャーリー・バッシーが歌うの名曲「This is My Life」とともに心に刻まれる...
監督イヴァーノ・デ・マッテオ

 

マルゲリータ・ブイが演じる母親アンナ 母は強し 

きつい仕事で一人息子との生活を支える気丈な彼女のもとに 

逃げてきた夫からの復縁を願う手紙が... 

息子に隠していたその手紙を ある日ふと読んでしまった息子は 

ショックで姿を消し...

友だちもできぬまま 息子ヴァレリオは 元セリエA選手だった

トラットリアの店主に助けてもらったり ふとしたことから

街の娼婦に近づいてしまい また母親は母親で... 

そんな親子のすれ違いが ある日とうとう爆発して... 

切なくなる映画でした だけどラストは気球に乗って 

一歩前に進む未来を感じさせるシーンと歌声で締めくくられて よかった💖

 

E anche Anna comprenderà che, forse, assieme all'amica Carla, così in una famiglia allargata, potrebbe essere la vita possibile per ricominciare. 

そしてアンナは たぶん 血のつながりのない家族の中で 友人のカルラとともに 人生はやり直すためにあるのではないかと 理解するのだろう(wikipediaより)

 

映画は こちら

サイト(2016年イタリア・フランス映画)は こちら 

 


映画(全般)ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2026年冬季五輪 イタリアのミラノ、コルティナで分散開催(2022.2.20)@イタリアのニュース

2022年02月21日 | イタリアのニュース

2026年冬季五輪 イタリアのミラノ、コルティナで分散開催(2022.2.20)@イタリアのニュース

 

次回2026年冬季五輪は イタリアのミラノ(Milano)・コルティナダンペッツォ( Cortina d'Ampezzo)で開催される

同国では1956年のコルティナダンペッツォ  2006年トリノ(Trino)に続き 20年ぶり3度目の冬季大会開催で 夏季も含めると4度目の五輪となる

最大の特徴は 既存の施設を有効活用することによる分散開催だ   

新設されるのはミラノのアイスホッケー会場のみで 9割以上を既存または仮設の施設でまかなう

「今あるものを大切にする」ことで 五輪の持続可能性を発信する狙いもある

五輪招致熱の冷え込みも指摘され 各会場群間のスムーズな輸送の確保は  大会成功の鍵を握る

 

イタリア国民の26年冬季五輪への関心は高く 開催支持率は8割を超えているという

記者会見した大会組織委員会のマラゴ会長は「人口や歴史が全然違う二つの開催都市が入っていることは非常にユニークなことだ    エリアが広がり チャンスもある 

この2都市が今までと全く違う形で大会を開催しようとしており これは新しい歴史の一ページを飾る」と強調した

開会式はサッカーのACミランとインテルの本拠地「ジュゼッペ・メアッツァ」、閉会式は世界遺産のヴェローナ(Verona)市街で行われる

会期は2026年2月6日~22日で予定されている

ニュースは こちら

 


イタリア語ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福井に初めて行き「名勝 養浩館庭園」や柴田神社に行ってきました(2019年1月末)&福井についてドイツ語で話す

2022年02月19日 | ドイツ語・独検

福井に初めて行き「名勝 養浩館庭園」や柴田神社に行ってきました(2019年1月末)&福井についてドイツ語で話す



欧日協会のGWセミナーの「ドイツ語で日本文化紹介」のレッスンで 1月に福井に行ってきたので イタリア語をドイツ語に直して発表しようと思いました  なのでここに記録します:

イタリア語の記事は こちら

1. 福井城址(die Burgruine Fukui)は こちら

 ← 福井城址の山里口御門の入口


Der Burg Fukui wurde im 1606 vom Clansherr der Präfektur Fukui(damals: Echizen) gebaut, wo die Clan Matsudaira gedeihet hat.

福井城は 福井藩主が慶長11年(1606)に築城し 越前 松平家の繁栄の舞台となった名城です

Der grandios Zentrale Schlossturm und der dreifache Wassergraben sind vom Großbrand verbrannt worden, jetzt bliebt nur ein Teil vom Wassergraben.

雄大な天守閣と 三重の堀は 大火で焼失し 今は石垣との一部だけが残されています

Die Spur vom Brunnen "Fuku-no-i" bleibt noch unter dem Grund vom Schloßturm. Der Name "Fukui" stammt aus diesem Brunnen "Fuku-no-i".

福井の名の起こりとなったという「福の井」と呼ばれる井戸跡が 天守台下にあります



2. 名勝 養浩館庭園(der Garten Yo-ko-kan, der ber mte Landschaft)は こちら 

 ← der Garten Yo-ko-kan, der Blick vom Garten 養浩館庭園 庭からの眺め


Der Garten Yo-ko-kan ist die zweite Villa der Familien Matsudaira, der Clansherr der Präfektur Fukui, und besetzt immer eine der Spitzenpositionen
an der Reihe der japanischen Gärten der amerikanischen Gartenzeitschrift.

養浩館庭園は 福井藩主 松平家の別邸で 米国の庭園専門誌の日本庭園ランキングでも 毎年上位をキープしています

Dieser Wassergarten wurde in der Edo-Zeit gebaut, der entlang den äußeren Wassergraben von Burg Fukui steht.

この水の庭園は 江戸時代に作られ、福井城の堀に沿って建っています

Der Wassergarten Yo-ko-kan ist sehr elegant und mystisch zauberhaft, die ganz reiche Wasserzuleitung möglichst viel benutzt.

水の庭園である養浩館庭園は とても優美で幽玄で 豊富な上水を最大限に活用しています

Wandelgarten sogenannte "Kaiyu-shiki Rinsen Teien"* ist ein berühmte Gartenstil in der Edo-Zeit.

回遊式林泉庭園(かいゆうしきりんせんていえん)*と言われる庭園は 江戸時代の とても有名な庭園様式です

 * Der Japanische Wandelgarten (回遊式庭園, kaiyūshiki teien) ist ein japanischer Landschaftsgarten mit Gewässern zum Durchwandern und Rasten,
der ab 1600 aufkam.

日本の回遊式庭園は、1600年から起きた 歩きまわり休憩するための 水のある庭園です

Der Stil ist in der Muromachi-Zeit in den Zen-Tempeln, und in der Edo-Zeit von vielen Daimyo (Fürsten) viel gebaut worden.

回遊式庭園は 室町時代における禅宗寺院や 江戸時代においては 大名によって多く造営された形式です

z.B. "Saihō-ji", "Tenryū-ji", "die Burg Nijō","Shikina-en"(Okinawa), "Kinkaku-ji"und "Ginkaku-ji".

 西芳寺、天龍寺、二条城、識名園(沖縄)、金閣寺、銀閣寺など 

Der am representativster Stil ist "Cisen-kaiyu-Stil"
最も一般的な形式は池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)です

ドイツ語で日本文化紹介「日本庭園(japanischer Garten)」について書きました(2018.10.26)-① は   こちら 
    
及び ②は  こちら 

Die Villa ist eine ästhetische ansprechende reinjapanische Villa sogenannte "Sukiya-zukuri".

屋敷は 「数寄屋造り」の屋敷です

  ← so weit!! この広さ!!

Die Karpen schwimmen im Teich, und es gab auch das Badezimmer.

池には鯉が泳いでおり 御湯殿もありました 

← das Badezimmer

Die Vereinigung der Wassergarten und der Villa war wunderschön, mit dem Blick aus dem Zimmer mit dem Tatami!

水の庭園と 屋敷の見事な一体感がすばらしく 広い畳敷きの部屋から眺めました

  ← der Blick auf den Teich von der Villa 屋敷から見た池



Zum Mittagessen habe ich "Oroshi-Soba", Buchweizen mit geriebenen Rettich gegessen.

お昼は 「おろしそば」をいただきました 

Als Geschenk habe ich "Heshiko", die in Reiskleie einglegte Makrele, und Sake, den lokalen Reiswein,
und das "Habutae-mochi", die japanische Süßigkeiten, und auch Sesam-tofu vom Tempel Eihei-ji gekauft,
weil ich diesesmal leider nicht Tempel Eihei-ji besucht habe.

お土産は 「へしこ」(福井のスローフード/塩漬け、糠漬けのサバ) 地酒 「羽二重餅」 
そして永平寺に行かれなかったので かわりに永平寺のごま豆腐その他を買いました♡

Von Tokyo bin ich mit dem Superexpress Shinkan-sen in 2 Stunden gefahren, und am Bahnhof Yonehara bin ich im Express Shirasagi umgestiegen,
und nach einer Stunde bin ich am Bahnhof Fukui angekommen.

東京から 新幹線ひかり号に乗り約2時間 米原で特急しらさぎ号に乗り換えて福井駅まで約1時間でした 


        *      *      *


3. 柴田神社(der Shinto-schrein Shibata)は こちら

 ←  die Bronzestatuen von Katsuie, Ichi und 3 Töchter 勝家公 お市の方 三姉妹の銅像

Der Schinto-schrein Shibata ist dem Feldherr Katsuie Shibata von der Sengoku-Zeit, der Zeit der Wirren,
und seine Hauptfrau Ichi zusammen geweiht.

戦国時代の武将・柴田勝家公 および 正室のお市の方が 合祀されています

Im Schrein gibt es auch ein Schinto-schrein der 3 Töchter von Ichi, und nicht nur die Gläubige, sondern auch
die Fans von Fürst Katsuie und Ichi aus ganzen Japan besuchen diesen Shinto-schrein.
 
境内には 市の三人の娘を祀る三姉妹神社があり 氏子のみならず 全国の勝家・お市の方ファンがこの神社をお詣りに訪れる

Ichi, die kleine Schwester vom Fürst Nobunaga Oda, war zweite Ehefrau von Nagamasa Azai, der Fürst der Präfektur Omi (jetzt Shiga),
dennoch ihr Bruder Nobunaga Oda hat ihren Ehemann Nagamasa getötet.

お市の方は織田信長の妹で 初めは近江(今の滋賀県)の大名 浅井長政の継室となりますが 長政は織田信長に討たれます

Ichi ist später die Hauptfrau von Katsuie Shibata, ein hoher Diener unter dem Fürst Nobunaga Oda, aber
ihr Ehemann Katsuie wurde vom Fürst Hideyoshi Toyotomi getötet.

お市の方は 後に織田家重臣の 柴田勝家の正室となりますが 勝家は秀吉に滅ぼされます 

Ichi hatte 3 Töchter von Nagamasa, ihrem ersten Ehemann, Chacha (die Mätresse von Hideyoshi), Hatsu (Hauptfrau von Takatsugu Kyogoku)
und Koh (zweite Ehefrau von Hidetada Tokugawa).

長政との子に茶々(豊臣秀吉側室) 初(京極高次正室) 江(徳川秀忠継室)がいます

In der Nähe vom Schrein gibt es ein Garten Shibata, und ist die Bronzestatuen von Fürst Katsuie, Ichi und 3 Töchter errichtet.

近くには 北ノ庄城址柴田公園(giardino Shibata)があり 勝家公 お市の方 三姉妹の銅像が建てられています

Und auch ein Monument, das von Ikuo Hirayama, Maler der japanischen Bilder und gedacht als Nachkommen von Fürst Katsuie,
geschrieben wurde.

そして 勝家公の子孫であるとされる日本画家 平山郁夫氏揮毫による記念碑もありました

 
観光案内(Reiseführer)は こちら

Foto: die lebensgröße und bewegende Modelle der "Fukuisaurs" vor dem Bahnhof Fukui, "Fukui, das Königreich der Dinosauruier"!

写真: 福井駅前にある「恐竜王国 福井」の 「フクイザウルス」等の恐竜の実物大の動く模型!!


ドイツ語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ ドイツ語へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パゾリーニ生誕100年「テオレマ 4Kスキャン版」「王女メディア」のお知らせ(2022.3.4~)@ヒューマントラストシネマ有楽町他

2022年02月16日 | イタリア映画・映画

パゾリーニ生誕100年「テオレマ 4Kスキャン版」「王女メディア」のお知らせ(2022.3.4~)@ヒューマントラストシネマ有楽町他

 

メディア」 

エウリピデスのギリシャ悲劇を元に 神話世界を映像化

イオルコス国王の遺児イアソンは 父の王位を奪った叔父ペリアスに王位返還を求める

叔父から未開の国コルキスにある〈金の羊皮〉を手に入れることを条件に出され旅に出たイアソンは コルキス国王の娘メディアの心を射止めて〈金の羊皮〉の奪還に成功

しかし祖国に戻ったイアソンは王位返還の約束を反故にされ メディアと共に隣国コリントスへ

そこで国王に見込まれたイアソンは メディアを裏切って国王の娘と婚約してしまう

メディアは復讐を誓い...

※ピエル・パオロ・パゾリーニの生誕100年を記念した「パゾリーニ・フィルム・スペシャーレ1&2」として上映。

監督・脚本:ピエル・パオロ・パゾリーニ
出演:マリア・カラス、ジュゼッペ・ジェンティーレ、マッシモ・ジロッティ

1969年 イタリア・フランス・西ドイツ

    

   *    *    *

 

テオレマ」4Kスキャン版

北イタリアの大都市ミラノ郊外の大邸宅に暮らす裕福な一家の前に ある日突然見知らぬ美しい青年が現れる

父親のパオロは多くの労働者を抱える大工場の持ち主

その夫に寄りそう美しい妻ルチアと 無邪気な息子ピエトロ 娘オデッタ 女中のエミリア

何の前触れもなく同居を始めたその青年はそれぞれを魅了し関係を持つことで ブルジョワの穏やかな日々をかき乱していく

青年の性的魅力と神聖な不可解さに挑発され狂わされた家族たちは 青年が去ると同時に崩壊の道を辿っていく…

 

音楽:  エンニオ・モリコーネ

 

1968年 イタリア

 

映画は こちら

* パゾリーニといえば 日伊協会で押場先生の 「生誕100年、パゾリーニとその映画たち」のオンラインセミナー(2/18)がありますね!

 

* 情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます

 


映画(全般)ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いたばしボローニャ絵本館で3か国語の絵本の読み聞かせをしました(2022.2.6)@いたばしボローニャ絵本館

2022年02月11日 | イタリアの本・絵本・雑誌

いたばしボローニャ絵本館で3か国語の絵本の読み聞かせをしました(2022.2.6)@いたばしボローニャ絵本館

 

リニューアルなったいたばしボローニャ絵本館で   外国語絵本のおはなし会に初デビュー!!

古い絵本館の時にもドイツ語絵本を何回か読みましたが 新しい絵本館の「おはなしの部屋」のドームは  声がよく響いて聞きやすいですね!

まず最初に"testa spalla gamba pie"(頭 肩 足 つま先)というイタリア語の手遊びをやりました 

手遊びはあまり知らないので  せっかくならイタリア語でと思い ネットで探して覚えました!

イタリア語のてあそびは こちら

 

さて 読んだ絵本は以下の通り:

さいしょはドイツ語の おはなしです

すなばであそぶアントンと おじょうさんたちのおはなしです

 1.Anton und die Mädchen / アントンと おじょうさんたち」 Ole Kӧnnecke作 Hanser出版社    

アニメは こちら

 

つぎは ペンギンの おこりんぼママの おはなしです… おこりんぼママが あんまり どなったので…

2.  「おこりんぼママ/Schreimutter ドイツ語

  Jutta Bauer作 小森香折訳  小学館  Bertz&Gelberg

* 絵本に出てきた「ごめんね」はドイツ語で「Entschuldigung」「ありがとう/Danke」「こんにちは/Guten Tag! Hallo!」  「バイバイ/Auf Wiedersehen! Tschüß!」等...

 

つぎはスペイン語の絵本です 

3.Marillina y sus pollitos  ¡Buenos dias!  Los hábitos de cada mañana

マリリーナとひよこたち ¡おはよう! まいあさの しゅうかん         

Anna M. Vidal/M. Ăngels Comella   アンナ・ビダル 作 アンヘルス・コメッラ 絵 

赤ちゃん絵本コーナーにあるひよこたちのシリーズで 1冊ずつ読みます

 

さいごは イタリア語の 絵本です…     

 

  1. Un colore tutto mio”(じぶんだけの いろ いろいろさがした カメレオンの はなし)

レオ・レオニ/Leo Lionni 作 谷川(たにかわ)俊太郎 訳 Babalibri  好学社

 

アニメは こちら 

「スイミー」で有名な 板橋区立美術館でも展覧会が行われた レオ・リオ―ニの絵本です 

最後の絵本は ゆっくりと感情を込めて読みました 

子どもたちが寄ってきて じっくりと絵本を見つめていました

 

絵本は 大きい絵本はよく見えるのですが 小さい絵本は子供たちが近づかないと見えないし 私も眼鏡が曇ってしまい小さい字が読めなくて(笑) 

腹式呼吸や腹筋 喉を開く運動等を続けて また絵本は原語のみなので日本語はすべて覚えて できるだけ毎日練習してました!! 

ではまた次回! 

2022年3月26日は 板橋区立中央図書館・ボローニャ絵本館の1周年記念です💖 オープニングの時がなつかしや...

 


語学ランキング

にほんブログ村 外国語ブログへ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ポンペイ展」に行く前に ポンペイのセミナーに参加しました(2022.1.26)@ LCIイタリアカルチャースタジオ

2022年02月07日 | イタリア旅行・世界遺産

「ポンペイ展」に行く前に ポンペイのセミナーに参加しました(2022.1.26)@ LCIイタリアカルチャースタジオ

 

ポンペイ展」に行く日も近づいてきたこの日に  zoomで参加しましたLCIの「ポンペイ」のセミナー!!

セミナーはクイズ形式で進められ 噴火の年や日にち(新しい発見により8月ではなく噴火10月説が浮上しています!)   ヴェスヴィオ山の噴火前の形を当てたりしました

秋の木の実が発見されたり 火鉢(braciere)やマントも見つかったことと 

工事現場での日付の落書きなどが発見されたことによります

 詳しくは こちら

 

   ↑

フレスコ画 バッカスとヴェスヴィオ(Bacco e il Vesuvio)

 

この絵のように噴火前はひとつの山頂でした 右はバッカス 下の蛇は 家の守り神 肥沃(fertilità)の神ですね

また79年噴火(eruzione del 79 d.C.)の煙は松の木の形をしていて 小プリニウスの手紙によると 13時に噴火(esplosione)とガスの噴出 すぐに軽石(pomici)火山灰(cenere)が降り注ぎ 翌朝7時には火砕流(flusso piroclastico)が発生したとあります 2回めの火砕流でポンペイの町は埋没したのですね 

   *  *  * 

ポンペイの発見について

最初は 1748年に ブルボン家に仕えていたRoque Joaquin de Alcubierreというスペインの考古学者が スタビアと思っていたのが石碑にポンペイ市民と刻まれていたことで ポンペイを初めて発見しました

次に  Giuseppe Fiorelliが 石膏の鋳型技術(tecnica dei calchi)を考えて 今私たちが見ているような犠牲者の型が残されました (私がポンペイで見た時は観光客が多すぎてほとんど見られなかった...)

そして Vittorio Spinazzolaという考古学者がさらに 道路や建物の2階部分も発掘し(scabi)  1997年に世界遺産となり 最近の2019年の新発見をもたらす発掘へとつながってゆくのですね 最近の発掘ニュースは私もチェックしています😊

    *  *  * 

さて ポンペイの人々の生活はどんなだったでしょうか

解放奴隷(liverti)が農業や商業に携わり ワインビジネスで富豪になったヴェッティ(Vettii)の家や ステファニの布作業所(Fullonica Stephani)も紹介していただきましたが さてここで有名な「お金は臭わない(Pecunia non olet!)」と言って尿(urina)に税金をかけてランドリーに尿を使ったヴェスパシアーノ帝も登場しました!

食材については ポンペイからローマ帝国に輸出されていたのはワインとガルム(garum/魚醤)ですね 発見されたアンフォラ(anfora)からは なんと当時のワインの香りがほのかにするのだそうです🍷

   *  *  * 

テルメを愛するポンペイの人々

温泉(terme)にはそれぞれ Apodyteruim(脱衣所)  Frigidarium(水風呂)  Tepidarium(ぬるま湯の風呂)  Caldarium(熱湯の浴槽)  があります 

Strigilisは肌かき器ですが 金属製でこんな鋭いもので垢すりしていたのですね~ 痛そう!

   *  *  * 

ポンペイの女性たち

  ↑

 Saffo

サッフォー(Saffo)のフレスコ画は チラシにも使われており 私も大好きなのですが 当時の女性は読み書きもできて財産も持てて 買い物や宴会や観劇にも行かれました 

化粧もしていましたが それが鉛白(biacca)を白粉に 頬紅や口紅は赤鉄(ematite)の粉を使い アイラインはローストした蟻の粉を使ったという...  

また エウマキア(Eumachia)は解放奴隷の娘であり 裕福な実業家の妻で染色工場(fullones/tintori)のオーナー ユリア・フェリクス(Iulia Felix)は解放奴隷の娘で 広い農園を所有し 貸しアパートに建て替えたのですが その古代初の不動産広告もポンペイ展で見られます 

アセリーナ(Asellina)という解放奴隷もテルモポリオを所有しており 女性実業家たち(donne imprenditrici)の姿や残したものも見られるのも楽しみですね💖

 

   *  *  * 

ポンペイの住居について

ドムス(domus pompeiana)はパトリキ(貴族/patrizi)が住み インスラ(insulae)は平民(plebei)が住んでいました 

ちなみに 平民は台所がないインスラに住み外食していましたが リッチな貴族が住むドムスにはたいてい台所がありました 一方トイレは公衆トイレが主だったそうで 交流の場でもありました

ドムスの床のモザイクも 色々見せていただきました 

ポンペイ・レッド(rosso pompeiano)のフレスコ画の赤は 酸化鉄(ossido di ferro)から作られています 

玄関に「cave canem(猛犬注意!)」とある悲劇詩人の家のモザイク (チラシにあります) また玄関(Vestibulum)には魔除けの絵があり 平屋で(インスラは2~3階建て)  アトリウム(Atrium)には ラレース(Lari)という家の守り神の祭壇があります

寝室(Cubiculum)には窓がなく 応接間(Tablinium)や 宴会場(Oecus)もあり広いですね そして宴会は 寝そべって食事をするというトリクリニウム(Triclinium)があり 午後3時から富裕層は夕食を始めるそうです 

八つ切りのパン(Panis quadratus)が炭化したのも発見されていますね 切りやすい溝がついています

なんとポンペイの食事を再現しているRistorante Presidentも紹介してくださいました💖

小庭(Hortus)  柱のあるポーチ(Peristilium)  光や雨水を取り込むCompluvium  その雨水をためるImpluviumも紹介していただきました 

当時はひと家族に必ず1人は奴隷がいました フォークはなくスプーンを使っていて アンフォラ(anfora)はワイン以外にも様々なものを保管していました

Graffioneという熊手のようなものは お肉を調理するのに使われていたそうです 初めて見ました!

当時は 教養のある人だけがラテン語を使っていたそうです

 

 *  *  * 

最近の発掘による新発見

そして 2019年以降の発掘による新発見のビデオを見せていただきました このあと ご紹介くださった字幕なしの2時間もあるRai2のビデオを家でしっかり見ました!! 映像があるのでわかりやすかったです 

手つかずのテルモポリオ(thermopolium)も発見されましたが 80軒もあったそうです

パトリキと奴隷奴隷の部屋男性の遺骨祝賀用大型四輪馬車も最近発見され ドキドキですね💖 これらの記事は皆フォローしてきたので随分助かりました!

こうして ポンペイ展に行ってきました!! 

リポート『「ポンペイ」展に行ってからジェラート・マンマミーアに立ち寄りました(2022.1.29)@東京国立博物館 平成館』は こちら

「ポンペイ」のセミナー(LCI)は こちら

 

* 写真は 2015年に訪れたポンペイ 1時間しかいられず残念...

 


イタリア語ランキング

 


美術館・ギャラリーランキング

 

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ
にほんブログ村

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

華麗なるグッチ一族崩壊の闇に包まれた<真実>を描くラグジュアリー・サスペンス『ハウス・オブ・グッチ』が全国公開中です(2022.1.14)

2022年02月06日 | イタリア映画・映画

華麗なるグッチ一族崩壊の闇に包まれた<真実>を描くラグジュアリー・サスペンス『ハウス・オブ・グッチ』が全国公開中です(2022.1.14)

 

ブランドの元祖と呼ばれる 世界屈指のファッション・ハイブランド“GUCCI

華麗なるグッチ一族崩壊の闇に包まれた<真実>を描くラグジュアリー・サスペンス『ハウス・オブ・グッチ』が 2022年1月14日(金)から全国公開中です

 

1995年3月27日  ミラノで実際に起きた“GUCCI”創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオ・グッチ暗殺事件の 衝撃の真実を描く『ハウス・オブ・グッチ』

グッチ家崩壊を招くパトリツィア・レッジャーニレディー・ガガが扮します

本作ではパトリツィアとマウリツィオとの結婚  グッチ家に嫁ぎ1970年代から愛  裏切り  退廃   復讐  そしてマウリツィオ暗殺計画に至るまでの 約30年にわたるグッチ一族の崩壊と闇に包まれた真実が明かされます

 

レディー・ガガは「(本作の役作りのため)イタリア語なまりの英語を半年もの間訓練し、ジャーナリストのごとくパトリツィアの人生を掘り下げた」というほど 熱意を込めた演技を披露

豪華オスカー俳優らとの競演にますます期待が高まる映像となっています 

 

映画は こちら

公式サイトは こちら 

 

レディ・ガガに惹きつけられました💖 グッチ一族にこんなエピソードがあったのですね...

 


映画(全般)ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログへ
にほんブログ村

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「古代ギリシャ・ローマの料理とレシピ(The Classical Cookbook by A. Dalby and S. Grainger)」を読んでみました@丸善出版

2022年02月04日 | イタリア料理・イタリアン食材

「古代ギリシャ・ローマの料理とレシピ(The Classical Cookbook by A. Dalby and S. Grainger)」を読んでみました@丸善出版
   


「ローマ歴史セミナー」で先生が「古代ローマの宴会では使い捨ての豪華な服を来て 手づかみで食べた手の汚れを その服でナプキンがわりに拭いて 宴会が終わったら捨てていました」つまりそれも富の象徴...というお話を聞いていたので うちにあったこの「古代ギリシャ・ローマの料理とレシピ」を読んでみました!


本の紹介:


ホメロスの『オデュッセイア』、プリニウスの『博物誌』、カトーの『農業論』からアピキウスの料理書まで、古典文学にあらわれるさまざまな料理を史実にもとづいて再現。
ローマ帝国の発展、アレクサンダー大王など、有名な古代歴史を「食べ物」の視点で見ると、おもしろく人間味豊かな歴史の裏話とともに、西洋料理の原点が立ち現れてくる。
古代のワインやチーズの情報も豊富に掲載。メインディッシュからデザートまで49品のレシピつき。

レシピの一例:(子羊のロースト/ゴマとハチミツ入りパンケーキ/粥/エビのハチミツソース和え/マグロのステーキ/大麦のロールパン/ガーリック・チーズ/スパイス入りワイン/魚の香草焼き/ひょうたんの詰め物/マッシュルームのハチミツ煮/魚介類の団子、クミンソース煮/チーズケーキ/塩漬け肉のシチューなど) ; 古代ギリシアやローマでは、どんな料理が食べられていたのでしょうか。
饗宴から庶民の毎日の食事まで、古代の人々の暮らしを彩った味を再現。

   *      *     *

貧しい人々の主食はパン(pane) ローマでは無料で配給され パンを焼けない人たちは小麦や大麦で粥(pappa)を作りました しかしながら金持ちの宴会でも まずはパンが出されました 

ギリシャではワインは水で薄められました お客がすぐに酔わないための主人の義務でした!

古代食の再現は2500年も前の料理を再現するもので 分量の指示もなくわかりにくい文章です 

腕の良い料理人(奴隷たち)は本能的に料理を作り ローマ最大の料理書「アピシウスの料理書」には 分量は示されていなかったそうです

古代ギリシャ・ローマ料理の味付けは はちみつ ビネガー 魚醤(ガルム) さまざまなハーブ・スパイス類(富を見せつけるため使い過ぎの傾向あり)で ギリシア人程ではないが甘いソースを好みました ワインとはちみつを混ぜた食前酒 mulsum(ムルスム)など...

ガルムは強烈なにおいがしますが 酵素によるたんぱく質分解で作ります 古代料理にガルムは塩分として欠かせず 今も東南アジアではニョクマム(ベトナム) ナンプラー(タイ)として普及していますね 


ギリシャ料理を取り入れる前のローマ人は「粥を食べる未開人」と呼ばれていたそうです そこに東方の料理人たちがやってきて(a.C.200) 新しい調味料や東地中海のフレーバーが紹介されました 


この「アピキウスの料理書」には ヒバリの舌 不妊の雌ブタの子宮等の珍味も載っていたそうです 

古代の台所は ポンペイの遺跡にあるような 石造りの台にかまどがあるようなもので 煙のあまり出ない炭が使われたそうです 

青銅の壺が使われていたともあります テストゥム(testum)というオーブンも再現されていますね

そしてアンフォラ(壺) これでワインや魚醤を貯蔵していました  

シルフィム(ラーセルの根)という 珍しいリビアにだけ育つスパイスを 皇帝ネロに最後の1本を献上してしまい とうとう絶えてしまったという記述もありました 

栽培は難しく 今ではアサフェテイダという中央アジアの植物で代用できるそうです

その他 ラヴィッジ(セリ科の多年草) ヘンルーダ(料理用ハーブ) パッスム(レーズンワイン) デフルトゥム(濃縮ブドウ汁)等も紹介されています


そして古代のチーズについても 現代のどのチーズで代用できるか示されています

詰め物やソーセージには脳みそや内臓が使われたそうですが 今では狂牛病でダメですね~( ;∀;)

 

   *      *     *


さてギリシャの料理はいちおうすっ飛ばして(笑) 第6章「ローマ帝国の富」からローマの料理を拾ってみますね

ローマでは晩餐会に 自分の農場のものを直接出したそうで 古代アテネでは市場で値段を値切って買った品物を出したのとは全く違っていますね

ローマではギリシャ同様 特別の食堂トリクリニウムがありました 3台の寝椅子が中央のテーブルをU字型に囲んでいました 


ジュリアス・シーザーが大神官に選ばれた時には 16種類ものオードブルが出されたそうです ナイフはたまに使いましたが ほとんど手づかみで食べており ナプキンが置かれ 宴会後にお酒や食物や贈り物を包んで帰れるようになっていた とあります

 手を洗う水は運ばれていたのだそうです ← これが今のフィンガーボールにつながる


そして様々な古代食のレシピが紹介されています 古代ギリシャには宿屋はほとんどなく 一方 古代ローマでは 宿屋は生活の一部だったそうです

ジュリアス・シーザーはブリタニア(イギリス)を征服しようと試みますが失敗し 四代皇帝クラウディウスが征服しますが ここに駐屯したローマ兵たちがブリタニアに様々なぶどうやクルミの木 野菜やハーブを輸入し植えたため ブリタニアの食べ物や飲み物は大きく変わったのだそうです ローマ人の貴重な資料も発見されているそうです

   *      *     *


第8章 浴場での夕食

セネカの手紙によれば 古代ローマ帝国での人々の暮らしは 朝食(ientaculum)はスナックのようなもので 食べない人も多く 昼食(prandium)は食い意地の張った人はたっぷりと 労働者たちは居酒屋や屋台で簡単に済ませていました


金持ちや貴族の援助を受けていた多くの人々は 食事時にご相伴を期待して訪れていたそうです
盛大な夕食の前には浴場で数時間過ごすのが人気で 社交や商談の場でした 運動場で一汗かいてサウナ 温水 冷水風呂に順番に入ります

引用された本についてのところでは ローマ帝国の料理の集大成で唯一完全に残っているのが 前述の「アピキウスの料理書」ですが この本では古代ギリシャとローマの食べ物を より幅広い視野から見ることを試みています

最期に 食物史を研究されていた 今川香代子氏の「訳者あとがき」にも 「食べ物の歴史は人間の歴史と並行しており 人々の喜びや悲しみを背負っている」 とあり イギリスに行ったら 食文化の根本に古代ローマの姿が浮かび上がった とあります
  
古代ギリシャやローマの人々の食事を通して どんな暮らしをしてどんな文化があったのか ローマ歴史講座と合わせて 複合的に見ることができてよかったです 
これを今の食材で再現するのは色々と苦労がありそうですが...

本は こちら


「世界最古のワインはイタリア産? シチリアで紀元前4000年の痕跡発見」の記事は こちら


* 写真は2014年に訪れた ポンペイの遺跡の台所

 

グルメランキング

にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イタリア 現職大統領が続投へ 当面の政治混乱は回避(2022.1.30)

2022年02月01日 | イタリアのニュース

イタリア 現職大統領が続投へ 当面の政治混乱は回避(2022.1.30)

 

イタリアのマッタレッラ大統領が1月29日に再選され ドラギ首相は留任することになった

 

任期満了に伴う大統領選挙が上下両院の議員などの投票で行われたが 7回にわたる投票を経ても選出に至らず 退任の意向を示していた80歳のマッタレッラ大統領が続投することになった

ヨーロッパ中央銀行元総裁のドラギ首相が次期大統領の最有力候補と目され 本人も大統領転身に意欲を示していたが 後継の首相選びで政治が一気に不安定化しかねないとして 連立政権内で反対の声が広がっていた

マッタレッラ大統領の続投が決まり 当面の政治の混乱は回避された形とのこと

 

記事は こちら

ニュースは こちら

 


イタリア語ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする