日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

インスティテュート・セルバンテス東京に初めて行ってきました(2023.3.17)@インスティテュート・セルバンテス東京

2023年03月30日 | スペイン語・西検

インスティテュート・セルバンテス東京に初めて行ってきました(2023年3月)@インスティテュート・セルバンテス東京

 

西検3級持ってるのにインスティテュート・セルバンテス東京に行ったことがないって...モグリだよね~(*_*)

というわけで初めて行ってきました セルバンテス東京😊

夜の「マヌエル・フランケロ 絵画から写真へ」のセミナーの前に ガルシア・ロルカ図書館に行ってみました📖

いつも行っているイタリア文化会館図書室とは違って 絵本や日本語の本がないのです 原書ばかり... 📖

 

実は いつも外国語絵本の読み聞かせボランティアをしている中で イタリア語の手遊び歌をひとつしか知らないため スペイン語の手遊び歌を教えていただけないかと思ったのです ここには「子どものための読み聞かせ」という子ども向けイベントがあるので もしかしたらと思って...

それを伺ったところ イタリア語交じりのスペイン語でどうにかやり取りして (あまり話せなかったけどちゃんと聞き取れた!) 最後に名刺をいただいたら な なんと図書館の館長さんでした😲 

 

夜のセミナーは「マヌエル・フランケロ 絵画から写真へ」というもので 日本人が登壇されました 長崎美術館はスペイン絵画を収集・展示しているのですね

また この時期スペイン大使館で マヌエル・フランケロの版画展が開催中とのこと 精密な絵画表現からデジタルカメラに切り替えたのは...そのあたりの話をじっくり伺えました

ラストの質疑応答で スペイン人の早口で難解な質問が聞き取れたのは イタリア語にそっくりなので嬉しかった😊 これでも毎日せっせとNHKスペイン語ニュース聞いているのですよ... しゃべれなくとも聞き取りはできます😊

 

今さらですが インスティテュート・セルバンテス東京 行けてよかった!! あちこち見学させていただきました~ 

今までイベントはすべてズームでしたが またイベントの時に行きたいと思います

 

 


語学ランキング

 

<a href="https://foreign.blogmura.com/ranking/in?p_cid=10455625" target="_blank"><img src="https://b.blogmura.com/foreign/88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 外国語ブログへ" /></a><br /><a href="https://foreign.blogmura.com/ranking/in?p_cid=10455625" target="_blank">にほんブログ村</a>

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『「幸せの列車」に乗せられた少年/原題 Il treno dei bambini(ヴィオラ・アルドーネ作 関口英子訳/河出書房新社)』を読みました

2023年03月25日 | イタリアの本・絵本・雑誌

『「幸せの列車」に乗せられた少年/原題 Il treno dei bambini(ヴィオラ・アルドーネ作 関口英子訳/河出書房新社)』を読みました

 

昨年12月の「世界の書棚から イタリア ブックトーク」でご紹介いただいた本を早速読みました📖 

イタリア文化会館の図書室に行き このブックトークの講師を務められた稲田様から直々にこの本をお借りしました💕 

これは 南部の子供たちが戦後 北部に養子に行った実話をもとに書かれた小説とのことで 今まで知りませんでした 

イタリアでもこの作者が 実際に子供の頃にその列車に乗ったナポリの老人から話を聞くまで 国内では知られていなかったとのこと... 

若い頃に私も チェルノブイリの子どもたちの保養里親運動にも関わってきましたが これは健康面の回復がメインの4週間くらいのもので 全く違いますね

    *      *      *

アメリーゴという ナポリの貧しい長屋(パッソ)に母親と住んでいた少年は いつも小さな合わない靴を履いていました 靴屋職人に見習いに行かされていましたが 父親もおらず 実に厳しい家庭環境でした 

そしてある日 北部のモデナの家に 他の子どもたちと一緒に 列車で連れてゆかれます 当時 南部のそうした子供たちを 共産党の力の強かったエミリア・ロマーニャ州などで半年か1年程引き取り ある者はそこにとどまり養子となり ある者はやがて故郷に帰るという "Treni della fellicità"という列車があったのです 

戦後の数年間 約7万人(ナポリだけで1万人)もの南部の子供たちを  北部に送り届けていたそうです そしてこの本に登場する人物にも その多くがモデルとなる実在の人物がいたとのこと 

特に 「真っ二つに引き裂かれた」(生まれた実家と 引き取ってくれた家との間で)という言葉そのものである彼らの子供時代を経て 数十年も遠ざかっていた 違う人生を歩んできた彼らが その生まれ故郷を再び訪れる最後のシーンは まるで「ニュー・シネマ・パラダイス」の 有名になったトトが生まれ故郷を再び訪ねるあのシーンを思い起こさせてくれます

そして このようなことが戦後あったことは 初めて知ることができました 

そして 前半と後半で文体が変わるのです 後半はモノローグとなっていて 大人になってからのアメリゴが 故郷の人々と様々な形で再会します ほんとに映画を観ているようで 一気に読んでしまいました

『「幸せの列車」に乗せられた少年/原題 Il treno dei bambini』の本は こちら

 


イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「うそつき王国とジェルソミーノ(Gelsomino nel paese dei bugiardi)」(ジャンニ・ロダーリ作/山田香苗訳 講談社文庫)と原書を読みました 

2023年03月21日 | イタリア関連の出版物

「うそつき王国とジェルソミーノ(Gelsomino nel paese dei bugiardi)」(ジャンニ・ロダーリ作/山田香苗訳 講談社文庫)と原書を読みました

 

2022年12月23日の「イタリアの児童書ブックトーク」で ジャンニ・ロダーリの「うそつき王国とジェルソミーノ」のことを知り 読んでみました📖 

ジャンニ・ロダーリは 「キーウの月」に続いてこの「うそつき王国とジェルソミーノ」を楽しく一気に読みました 

うそつき王国にまぎれこんだ大声の主人公ジェルソミ―ノ(ジャスミンの花という意味)と 3本足の猫のゾッピーノ(zoppo=片足の不自由な) その他の登場人物の冒険譚にハラハラドキドキしつつ なんでもさかさまに言わなければ罰せられるという うそつき王国のできた訳とその結末に 思わずアイロニーを感じるとともに ラストは痛快でした 

最初はさかさまの意味を考え理解するのに戸惑いましたが(笑) 勇気ある人々のおかげでとうとう... 


また 荒井良二さんの可愛いイラスト 訳者の山田香苗先生のあとがきとトリビアは大変参考になりました ゾッピーノの名前の由来や 「手がムズムズする」という言いまわしの由来など... イタリア語でも読んでみたいと思いました📖 (イタリア文化会館の図書室にありますが 貸出できません 今度読みに行こうっと♪)

そして一気に読んだあとで イタリア語のブックトレーラーを探して聞いてみました 筋が追えました😊

登場人物の顔ってこんなだったんだ~ 字幕は何語かわからないけど(笑)

イタリア語のブックトレーラー:  Booktrailer Gelsomino nel paese dei bugiardi di Gianni Rodari (音が出ます)

「うそつき王国とジェルソミーノ」は こちら

そしてさらに イタリア文化会館の図書室で原書を借りてきて 対訳でじっくり読みました📖 時々辞書ひきながら... やはり頭に残りますね2回読むと 訳し方もとても参考になりました😊

"Gelsomino nel paese dei bugiardi"(原書)は こちら 

ストーリーは こちら

こちらはイラストが違うのですね イタリアらしい絵で気に入りました! 挿絵がたくさんあると理解を助けてくれます💕

 

今 あちこちの語学学校のレッスンで使われる本や映画は いちおうざっとチェックして 予告編を見たり 本のあらすじを検索して読んだりしています なかなかすべてのレッスンを追うのは難しいですが 今流行っているものの流れが掴めてとても有意義です😊

 


イタリア語ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年第55回実用イタリア語検定1級作文練習: 危機にある動物たちへの気持ち

2023年03月18日 | イタリア語作文・二次対策

2022年第55回実用イタリア語検定1級作文練習: 危機にある動物たちへの気持ち

 

初めて受けた伊検1級作文は 20点満点中なんと10点でした...  

自分の気持ちを書けというのに 一般的なことを書いてしまいました...

なのであとからもう一度書き直してみました 太字は訂正していただいた箇所です:

 

Mammiferi, uccelli, rettili, pesci, insetti, piante, fiori…  Milioni di specie dalle forme e dai colori più svariati, molte delle quali oggi in grave pericolo.  Qual è il suo sentimento di fronte alla natura e agli esseri viventi?

哺乳類、鳥類、爬虫類、植物、花...  より変化に富んだ形や色をした多くの種が現在 深刻な危機にあります。 自然や生物を前にしてあなたの気持ちはどのようなものですか?       (180 ~200 parole)

 

Guardando le notizie in tv, in cui gli animali delle foreste, come i koala, i canguri, gli uccelli, ecc, stanno fuggendo per non essere bruciati negli incendi dei boschi, mi sento non solo molto triste e angosciata, ma anche colpevole.

コアラやカンガルーや小鳥などの森の動物たちが 森林火災で焼けないように逃げるニュースをテレビで見ながら、悲しくて苦しいだけでなく、自分たちが悪いと感じている。

 

Penso che siamo stati noi esseri umani la causa dei cambiamenti climatici che a loro volta hanno causato così diverse calamità. 

私たち人類が このような様々な災害を引き起こした気候変動の原因であると考えている。

 

Se si continuasse così, in futuro probabilmente, i nostri discendenti non potranno più vedere dal vero le diverse specie di animali come li vediamo oggi, ma solo “virtualmente”.  

もしこのまま続けば、おそらく将来、私たちの子孫は今我々が見ているような 様々な種の動物たちを 本物ではもう観られなくなるだろう、「バーチャルで」のみとなるだろう。


Noi uomini abbiamo provato a proteggere la natura e le diverse specie di esseri viventi molto rari e importanti, p.es. inserendoli nella lista dei Patrimoni dell’Umanità dell’ UNESCO, tuttavia, negli ultimi anni i numerosi siti diventano “Patrimoni in pericolo” a causa delle guerre, dei conflitti o dei cambiamenti climatici.  

我々は自然やさまざまな貴重で重要な生物の種を守ろうと試みてきた、たとえばユネスコの世界遺産のリストに登録するなどして、しかしながらここ数年では多くの遺産が「危機遺産」となっているのだ、戦争や紛争や気候変動によって。


Senza pace non si può proteggere la natura e gli esseri viventi sulla terra.

平和なくして 地球上の自然や生物を守ることはできない。

 

Sul pianeta non vivono solo gli esseri umani, ma anche altre specie di esseri viventi. Spero che non sia ancora troppo tardi per cambiare il futuro, in cui immagino potremmo sopravvivere tutti insieme, almeno spero…  

惑星にはただ人類が住んでいるだけではない、他の種の生物もまた生きているのだ。未来を変えるのにまだ遅すぎることはないことを望む、みんなが一緒に生き延びることのできると思うような...少なくともそれを望む...

 

Cosa vedranno i nostri discendenti nello zoo? Gli animali veri o quelli virtuali?  Direi che nel caso si verificasse la loro estinzione sarebbe colpa nostra… 

私たちの子孫たちは動物園で何を見るのだろうか?  生きた動物たちか ヴァーチャルの動物たちか? 彼らの絶滅は我々の責任であると確証される場合もあると言えるのではないか。

(214 parole)

 

      *     *     *

 

模範解答は 日常的な思い(母親になって初めて動物のことに興味が持てて...等)が書かれたものでした 私の作文は辞書なしで書くには難しすぎますね( ;∀;)

日常的なことを書くのであっても 文の構成をしっかり押さえて書くのなら大丈夫とのこと つまりイントロ 意見・主張の表明 反対の場合(もし~でなければ、~になってしまうだろう等) 結論 という構成ですね 

また boscoではなくforesta  p.es.は口語調なのでcome dolorosaは主語は人ではないのでangosciata 

a loro volta(da parte loro彼らとしては)のところは 人間が引き起こしたのは災害ではなく気候変動なので  文の構成に注意する (最初は「人間が災害を引き起こした」と書いてしまった)   

ただのanimaliではなく specie di animali  と「種」を入れる   

動物たちは「どこに(sul pianeta)」いるか sopravvivereはvが2つ 

speroが2回続くのはよくない  estinzioneという単語は重要等々... 

字数は添削後に規定より増えてしまいました~ ラストはとても難しくなってしまいました

得意なはずの環境問題のテーマでもこれだけミスが... トホホです(*ノωノ)

スペイン語が混ざることが 実はまだ時々あるのです...( ;∀;) 

 

  実用イタリア語検定 作文問題例は こちら

 


イタリア語ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手持ちの独検1級過去問7冊をすべてやりました 過去問断捨離中~

2023年03月16日 | ドイツ語・独検

手持ちの独検1級過去問7冊をすべてやりました 過去問断捨離中~

 

過去問を集めては何度もやってきたこの私が 過去問を少しずつ手放す日が来るなんて...😲 

今 長年集めてきた語学検定の過去問を少しずつ手放しています... 

伊検は1998年から最近のまで(笑) 20冊近くあったのです😲
でも昨年 伊検1級を受けるにあたり すべて2周して燃え尽きました...60点でした

なので今年で最後にしようと 少しずつイタリア語仲間に差し上げてます📖
すごい書き込みや点数も書き込んである 血と汗の結晶?!

いつも皆さんにご利益ありそう~等と言われています(笑)


そして今回 独検1級過去問を知人に譲るため 7冊すべて
通してやってみました ←期限付きだとやるのよね!

準1級に2015年に合格して以来 1級には全く手をつけていなかったのですが 

もう受けることもないと思って... 家でやってみたけどものすごい点とってます(笑) ドイツ語は まるでパズルのように見えます...


1,2回 並べ替えや正誤問題が満点だった以外は 5割も取れません
ましてや 和文独訳はとても歯が立ちません 
ただ さび付いていたドイツ語が少し蘇りました


30代の頃はかなり喋れて ドイツ人と平気で色々おしゃべりしたり案内したり 

翻訳もしていたけど さすがに60代に入ると 簡単なモノを読んだり聞くのがやっとで もう話すチャンスがほぼゼロ...(*_*)

欧日協会応用会話のレッスンを受けたのも 2015年前後 

独検準1級合格・ドイツ語作文コンテスト連続優勝も そのあたり...


時はとめておけないものですね...

    *      *     *

過去問のテーマをメモしておきます 縮小されていて字が小さくて目がチカチカします👀

ちなみに独検1級のレベルは高く合格ライン6割前後 対して伊検1級は少し難易度は下がりますが(翻訳ではなく作文) 合格ラインは8割弱です: 

 

2004年:   旅行の傾向 水資源の将来の危機  カール大帝のワイン純度法 リニアモーターカー 和文独訳は忠犬ハチ公 リスニングは 小児科病院の諸問題 高齢者介護の裁判のニュース

二次口述試験のテーマは 原子力 フィットネスセンターと健康 学校の時間の増減 メール から1つを選択

2009年:   バイオ燃料 子どもの食育 30才以上限定のパーティー ウィーンの博物館の展覧会カタログ文 和文独訳は 「肩がこる」の日独の違い リスニングは 都市の鳩の問題 美術館の長い夜

二次口述試験のテーマは 持続可能な社会 トップスポーツ 帰化テスト 貧富の格差 から1つを選択

2010年:   種について 大都市のインフラ オッシーとヴェッシー 飛行機の航行と迷信 和文独訳は新聞掲載コラム リスニングは 脅威への反応 男女のボタンのかけ方

二次口述試験のテーマは 世界遺産と経済発展 人口減少 政治の倦怠ムード  労働の変化 から1つを選択

2011年:   タイタニック号とルシタニア号 蟻の生態  シラーの墓 ペットボトルの水 和文独訳は 翻訳と通訳 リスニングは メッセンジャーの仕事 食品と健康

二次口述試験のテーマは 留学の減少 漁業資源の減少 臓器移植 ポップカルチャー から1つを選択

2012年:   新薬開発 ストレスが迷信を信じる傾向を高めるか アフリカの仮面 ウィキペディアを支える者 和文独訳は 寺田寅彦随筆集より リスニングは散歩の効用と体内時計 ドイツの若者たち

二次口述試験のテーマは 公の場での感情表現  エネルギー政策転換 女性の様々な場面での比率 消費と経済 から1つを選択

2013年:    歴史博物館の建設 学校の制服の是非 仕事の休憩の取り方 和文独訳は 教養とは何か リスニングは 音楽家のインタビュー 狼の生息数

二次口述試験のテーマは 外国人 自転車 社会保障 インターネット から1つを選択

2014年:   かかりつけ医の不足 友人と長寿 ドイツ語の外来語 老人ホームと保育園 和文独訳はドイツ語話者の特徴 リスニングは 光害 左利き

二次口述試験のテーマは SNS  小学校での英語教育 シェアリング 都会か田舎かから1つを選択 

 

これ以降の過去問は持っていないのでわかりません 

2015年の独検準1級合格の記事は こちら

独検は こちら (問題形式は「サンプル問題」を参考に) 

 

 


ドイツ語ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ ドイツ語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「帰れない山(Le otto montagne)」ロードショーのお知らせ(2023.5.5~)@新宿ピカデリー他 

2023年03月14日 | イタリア映画・映画

映画「帰れない山(Le otto montagne)」ロードショーのお知らせ(2023.5.5~)@新宿ピカデリー他

 

【第 75 回カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞作 国際的ベストセラー小説「帰れない山」待望の映画化】

北イタリア モンテ・ローザ山麓を舞台に かけがえのない友情を育み 

やがて自分の人生と居場所を見つけてゆく 2人の青年の物語

 

もう二度と戻らない時間だと知りながら それでも人生はつづく
北イタリアの雄大なるモンテ・ローザ山麓を舞台に 青年ふたりの友情と
成熟を描く 美しくもほろ苦い“大人の青春映画”がやってきた
 
都会育ちの少年ピエトロは 両親と休暇を過ごした山麓の小さな村で
この村最後の子ども」と言われる牛飼いのブルーノに出会う
一見対照的なふたりはすぐに親友同士となったが やがて思春期のピエトロは
父親に反抗し 家族や山からも距離を置いてしまった
 
20 年後 ピエトロは父の訃報を受けて村に戻ってきた
結婚も就職もせず 未来の見えない日々を送るピエトロは 
山での生活を続けていたブルーノと再会する
 
そこでピエトロは ブルーノが本物の親子さながらに 父親との時間を
過ごしていたこと  この地に家を建ててほしいと頼まれていたことを知る
 
自分の知らない父の姿を聞かされたピエトロは  失われた時間を埋めるため
ブルーノとともに父の願いを叶えることを決意
 
そして  自らの人生にも真摯に向き合いはじめる......。
 

2022年製作/147分/イタリア・ベルギー・フランス合作
原題:Le otto montagne

映画は こちら 

 


イタリア語ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Il segreto(秘密)」(Nadia Terranova文・Mara Cerri絵/Mondadori)を原書で読みました

2023年03月11日 | イタリアの本・絵本・雑誌

「Il segreto」(Nadia Terranova文・Mara Cerri絵/Mondadori)を原書で読みました

 

イタリアの児童書ブックトークで紹介された本を 順番に読んでいます📚

ようやく日本語版の出ていない児童書を 原書で読んでみました😊

 

Il segreto」(Nadia Terranova文・Mara Cerri絵/Mondadori)という児童書です 

なんとか辞書ひきひき最後まで 2,3日で読み通すことができました😊

物語があまり複雑でなく 登場人物もわかりやすかったので助かりました

アデーレ(Adele)という少女は 両親を事故で亡くし 同じアデーレという名前のおばあちゃんと猫たちと一緒に 丘の上に住んでいます

学校では 花の名前の4人の少女たちと友達になりたくて家に呼ぶのですが なにせ田舎の家のこと 色々な生き物や猫等がいるので 少女たちから嫌われてしまうのですね... でも代わりにもっと気の合う友だちができたり それがきっかけで他のクラスメートたちとも仲良くなって...  

アデーレは自分の秘密を 空き瓶の中に話して庭に埋めてしまいなさいとおばあちゃんに言われて その通りにするのですね そのシーンが表紙のイラストです

このイラストにも惹かれました なんでもイラストに影響を受けてお話の方もだんだんと変わっていったということです それ程に素敵なイラストに惹かれて読んでみました💕

 

内容紹介:

Adele ha 11 anni, una nonna che adora e compagne di classe con nomi di fiori: Iris, Dalia, Rosa e Margherita. Adele ha anche un grande segreto che la fa soffrire. La nonna, allora, le suggerisce di andare in giardino, scavare una buca, confidarlo alla terra, e poi ricoprirla, così se ne libererà, come se piantasse un seme.

Adele segue il consiglio e, da quel giorno, nel giardino della nonna, nel punto in cui ha piantato il suo segreto, nasce un mondo sotterraneo: un ragazzo della sua età e strane creature prendono vita, a volte più reali, a volte fantasmatiche, pronte ad aiutare Adele nel suo viaggio nel mondo. Dagli 11 anni.

アデーレは11才、 おばあちゃんと お花の名前のクラスメートたちが大好き:  イリス、ダリア、ローザそしてマルゲリータ。

アデーレにはおそれている秘密がある。おばあちゃんはそして、庭に行って穴を掘り、地面に秘密を打ち明けて、そして再び土で覆うように言った、まるで種をまくように、そうして自由になるのよと。

アデーレはその勧めに従った、その日からおばあちゃんの庭には、秘密を植えたその場所に 地下の世界が生まれた:  同い年の少年と不思議な生き物が命を得て、時々はよりリアルに、時々は幽霊のように、世界への旅に出るアデーレを助けようとしてくれる。11才から。

 

Il segret」の本は こちら

 


イタリア語ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉城寺のイタリアン Primi Baciでお花見ランチの思い出@吉祥寺Primi Baci

2023年03月08日 | イタリアンレストラン

吉祥寺のイタリアン Primi Baciでお花見ランチの思い出@吉祥寺Primi Baci



お花見シーズン限定のSAKURAランチメニューを 吉祥寺のPrimi Baciでイタリア語仲間と楽しんだ思い出です🌸

今までのイタリアンとはやはり格が違います お皿ひとつひとつもきちんと温めてあり アミューズから始まって   盛りつけがまるで絵画のようで とてもオシャレですね
 
  
* 写真は今年のメニューではありません


アミューズは マスカルポーネのりんごソース 


 


アンティパストは 真鯛のカルパッチョ フルーツトマトのケッカソース  粒マスタードの粒も大きく味わいも深いですね




赤玉ねぎのフォカッチャに 焦がし小麦のチャバッタ オリーブオイルとバルサミコ酢でいただきます

竹炭のキタッラに 桜海老と菜の花のソース
を合えてあり 色合いが春っぽいです🌸



牛ほほ肉のマルサラ煮込みにトリュフの香り 下はポレンタ
が敷いてあります 


デザートの苺のババロアも 🌸のシーズンならではですね! そしてコーヒー




お店の中もとてもゴージャスで 景色もよくて 隣の席とも離れていて 

静かでゆっくりと話せます
 
大満足でした ^^) _旦~~


Primi Baciは こちら


吉祥寺公園通りには色々なイタリアンがひしめき合っていますが 

グレードの高いお店ですね♪



レストラン・飲食店ランキング

にほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イタリア文化セミナー「イタリアオペラと巨匠リッカルド・ムーティ、仮面舞踏会」に参加しました(2023.2.22)@吉祥寺LCI

2023年03月04日 | イタリアの歌・音楽

イタリア文化セミナー「イタリアオペラと巨匠リッカルド・ムーティ、仮面舞踏会」に参加しました(2023.2.22)@吉祥寺LCI

 

昨年はオンライン参加だったので 吉祥寺駅北口の新しいLCIを訪れるのは初めてでした😊 年に一度のイタリア文化セミナーは欠かさず参加しています

今年はイタリアオペラ リッカルド・ムーティ (Riccardo Muti 1941年ナポリ生まれ)の この3月の来日公演に照準を合わせてのテーマです! (昨年はポンペイ展に合わせてのテーマでした)

 

第1部:『イタリア・オペラの歴史』

オペラ(l'opera lirica)は メロドラマ(Melodramma)とも呼ばれました 

台本(il libretto)は台本作者(il librettista)によって書かれており 

'700年代はopera seria(上流社会)と  opera buffa(庶民の喜劇)に分かれておりました 

 

女性の声はソプラノ(soprano) メゾソプラノ(contralto o mezzosoprano) 

男性の声はテノール(tenore) バリトン(baritono) バス(basso)   それぞれの声は役によって分かれていました 

レチタティーヴォ(recitativi)は朗誦で 話すように歌います 

一方 アリア(arie)はとても難しいですが   最も重要なポイントです 

コンチェルタート(concertati) は幕の終わりの協奏曲ですね   

 

最初は宮廷(corti)で生まれ やがて劇場(teatro)で演じられました 

貴族の威信を高める目的で 発祥の地はフィレンツェ 

6~7世紀のCamerata de' Bardi というアーティストグループで  場所は

conte Giovanni Bardiの住んでいたpalazzo Bardi とのこと ガリレオの父も参加していたそうです

ルネッサンス時代には 多声音楽(musica polifonica)が主流で 複雑すぎるとのことから単声の曲(una voce sola)を好み ギリシャ悲劇(tragedia greca)の再興としてオペラが誕生したのですね 

1637年から商業的娯楽としてチケットを売るようになり 貴族から庶民にも広がりました

ヴェネツィアのサンカッシァーノ劇場(Teatro San Cassiano)が  最初の公共のオペラ劇場でした 

一番最初のオペラは 1598年の"Dafne"ですが 完全な楽曲は残っていないそうです

なので 1600年の"エウリディーチェ(Euridice)"が 現存する世界最古のオペラとのこと これは悲劇ですが Maria de' Mediciとフランス国王アンリ4世との結婚式で披露されたためハッピーエンドになっています 

初演はフィレンツェのピッティ宮殿(Palazzo Pitti)でした   台本にはメディチ家の紋章(stemma Casa dei Medii)があしらわれたそうです

クラウディオ・モンテヴェルディ(Claudio Monteverdi)が 「オルフェオ(Orfeo)」でオペラの新しいモデルを示しました 

 

700年代のオペラは 妙技のアリア(aria da "bravura")でそのテクニックが披露されました また シャーベットのアリア(aria di sorbetto)といって 端役が歌う間に観客たちがシャーベットを食べていたのだそうです😲 またホットチョコレート(cioccolata calda)も当時とても高価でした🍫

 

Eunuco は去勢(castrazione)された男子で 3オクターブ半もの音域を歌ったという「Farinelli」の映画もありましたね🎥 ←観たことあります😊 しかしその後禁止されました 

'800年代は 興行主(impresari)がオペラを開催し フランス語やドイツ語で書かれた楽譜も出版・販売されました

 

   *     *     *

 

第2部:『指揮者 Riccardo Muti』

マエストロは厳しい印象がありますが プーリア人の厳しさとともに ナポリ人のユーモアも持っています 

26才から81才の現在まで指揮をしていますが これは子供の頃はヴァイオリンとピアノを習っていたのを バーリ音楽院のニーノ・ロータ校長が満点で合格させてくれて 両親を説得してプーリアからバーリまで通ったそうです

そのうちに ナポリの音楽院の学長Jacopo Napoliが 指揮をしてみないか?と持ちかけたことがきっかけで生まれて初めて指揮に目覚め そして今の世界的に有名なマエストロ リッカルド・ムーティが誕生したのですね🌠

 ...このことを ラストに感想を聞かれた時に答えましたが "Se il direttore di そconservatorio non gli avesse consigliato a dirigere nell'orchestra, Riccardo non sarebbe diventato un dirigente molto famoso... と接続法を使って言えればもっとよかったかも(笑) 

 

そして さまざまなキャリアを経て ミラノ・スカラ座(la Scala)で指揮棒を振ります  音楽監督だったトスカニーニアンコール(il bis)を禁止し 電気も消して女性の帽子も禁止したそうですが 1986年12月7日ヴェルディのナブッコ(Nabucco di Verdi)でムーティがデビューした時は bisの声がリクエストの声が上がり迷った末 合唱団がOKしたので応じたとのエピソード...  他にも最後までカットしない 楽譜にない高音を入れない等 厳しい決まりがあったそうです

 

2004年に若者のためのルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団(Orchestra Giovanile Luigi Cherubini)を設立し 2015年イタリアオペラアカデミー(l'Italian Opera Academy)をラヴェンナに設立しました 2019年からは東京の春の音楽祭(Tokyo Spring Festival)で来日していますね

ヴェルディをほぼすべて演じることのできる唯一の指揮者として「ヴェルディの王(il re di Verdi)」(N.Y.Times)と称されました 

 

   *     *     *


第3部:『Verdiの作品:un Ballo in Maschera(仮面舞踏会) 』

これは ナポリのサンカルロ劇場の依頼で 実際に起きたスゥエーデンのグスタフ3世(Gustavo Ⅲ)の暗殺未遂事件を元に書かれたのですが フランスのブルボン王朝の支配から脱出して イタリア統一を支持していたヴェルディは公演禁止を言い渡されてしまい やむなくストーリーを変更し 主役をボストンのリッカルド伯爵に変えて 1859年にローマのアポロ劇場(teatro Apollo)で初演されました この劇場は今は泉と石碑のみが残っています 

主演のリッカルド(テノール)はホセ・カレラスやパヴァロッティが アメリア(ソプラノ)はマリア・カラスやガブリエレ・レヒナー等が演じており その素晴らしい歌声を聴かせていただきました💕

この「仮面舞踏会」のテーマは かなわぬ恋心 裏切り 嫉妬 許し 母性愛などですね 

仮面舞踏会(un ballo in maschera)」のあらすじは こちら

3人の先生方に貴重なお話をしていただき しばしオペラの余韻にひたったひとときでした💕 

セミナーは こちら

 

LCIの皆様 とても素晴らしいセミナーをありがとうございました!!

ちなみ"l'arte italiana dell'Opera lirica" イタリアオペラの歌唱の芸術は 

2023年のユネスコの無形文化遺産候補なのです 12月が楽しみですね💕

 


イタリア語ランキング

 

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第29回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表(2023.2.28)@いたばしボローニャ絵本館

2023年03月01日 | イタリア語検定・スピーチコンテスト

第29回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表(2023.2.28)@いたばしボローニャ絵本館

 

第28回に引き続き 第29回いたばし国際絵本翻訳大賞の結果発表です:

 

結果は こちら

 

英語部門776件、イタリア語部門266件(最多)の応募作品がありました

いずれも締め切り前にエントリー終了しました

受賞された皆様 おめでとうございます🌸

というわけで いたばしボローニャ絵本館に 早速入賞作品を読みに行ってきました📖

    *    *    *

 

イタリア語部門の講評は こちら

課題絵本 "Prima di dormire"は イタリアで人気のGiorgio Volpe

Paolo Proietti の名コンビによる 心がほっこりと温まる 

キツネとヤマネのお話でした

 

今までよりも文章量も少なく シンプルなイタリア語で そのためか

過去最多のエントリーがありました😊

ただその分 ひとつひとつのミスが大きく響きます 

 

最初 ヤマネが登場した時にはまだ ヤマネという言葉は使われていなくて

あとになって ヤマネ(ghiro)という単語が出てきます 

なので最初から親切に あるいは先走ってヤマネという言葉を使っては 

子どもたちの興味を削いでしまい ワクワク感がなくなってしまうのですね

 

絵本は 訳文も 基本的には原文とおなじスペースに納めなければならず 

付け足しすぎてはいけません 

 

キツネの名前 Rosso Bel Peloをどう訳すかも 工夫が必要ですね 

fare tanaは かくれんぼをする等ですが 詳しい説明はネット等で内容を

把握して 訳に生かすとよいとのこと

その他の成句をしっかり把握しながら 余白を大切にしながら 

絵本の世界観を表現することが求められているのですね

 

子供は気に入った絵本を 毎晩読んでもらい いつのまにか

丸暗記してしまうものです そんな姿を思い浮かべながら 

もう一度訳文を推敲してみてくださいとのことでした 

また 読んでみて こなれた訳にほれぼれしました 

もうすぐにでも読み聞かせできるような... 

あとは 子どもには難しい漢字は 使わない方がよいかもしれません

 

     *    *    *

 

英語部門の講評は こちら

英語部門は人数が多く 一次審査があり さまざまな点をチェックされ

28 作品最終選考に進みました

タイトルの「wish」の訳は 大賞の「ゆめわたげ」が秀逸ですね!

いかにイメージをふくらませてタイトルを日本語で生み出すか...

 

韻を踏んでいるところをどう訳すかも 悩ましいですね

原文のリズムのよさや 音読したときの楽しさを伝えることが大切とのこと

キャラクターの一人称を「ぼく」「おいら」「わたし」「オレ」と訳し分けて

それぞれのキャラクターがくっきりと“立って”いるのはさすがですね

 

対象年齢が意識されているか 原文にない勝手な補足がされていないか

といった 基本的なことのクリアも必要です 

 

 

第29回いたばし国際絵本翻訳大賞の募集のお知らせは こちら

いたばし国際絵本翻訳大賞は こちら

 


イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする