雨の中行ってきました「歩みゆくミラノ(Milano che cammina)」
作・出演はミラノ出身の女優で作家、演出家のパトリツィア・ザッパ・ムラス(Patrizia Zappa Mulas)
この語りと映像「歩みゆくミラノ」は、今年のミラノ国際博覧会開催を機に、イタリア文化会館がパトリツィア・ザッパ・ムラスに委嘱した、ミラノを題材とするモノローグです
ミラノ生まれのザッパ・ムラスが、大聖堂、スフォルツェスコ城、ガッレリアなど象徴的な場所を辿り、ミケランジェロの遺作「ロンダニーニのピエタ」やレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」といった芸術作品を取り上げながら、映像と音楽をまじえ、ミラノの町とそこに生きてきた自身の想いを語ります
ザッパ・ムラス個人の思い出が町の記憶と重なり、過去が現在、未来と交錯し、時を超越しています
洗練された文化を育んできたミラノ
この町がもつ豊かさと奥深さを伝えるザッパ・ムラスの語りの魔術...
* * *
イタリア語のムラスの感情豊かな語りと 関口英子先生のテキスト翻訳による字幕が 頭の中でちゃんとひとつに結びついて 気持ち良かった...
特にミケランジェロ作の「ロンダニーニのピエタ」がミラノにやってきたエピソードは驚きですが それすらも驚きと感じさせないほどの 流れるような朗読はさらに続きます
ミラノのドゥオモ そしてダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の制作当時のエピソード ミラノの通りの名前を「街を読む」感覚で辿り 他のローマやフィレンツェ ヴェネツィアとは違って街の美しさを外から眺めるのではなく 小さな通りの中に隠れている美を探し当てる街 それがミラノ...
またミラノに流れる4つの川と運河について語り ミラノは隠れた「水の都」と表し ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」が依頼主の希望とはかなり違った出来であったことなど... それらを感情豊かに朗読し またスクリーンにはミラノの街のノスタルジー溢れる映像が流れ 暗いステージに浮かび上がるムラスの静かに流れる朗読 私は特に 聖母マリアがかぶるというブルーの布を被って朗読したシーンに惹かれました
暑い夏がようやく過ぎて 次々とイベントが盛りだくさんのイタリア文化会館 せっせと足を運んでいます
開催のお知らせは こちら
素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館に感謝申し上げます
* ミラノ万博 2015年10月31日(土)に無事終了しましたね~ 皆様本当にお疲れ様でした!!
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