日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

日本初!ミシュラン3つ星レストラン“Da Vittorio”エンリコ・チェレアExcutive Chef デモクッキングショーリポート(2017.11.22)@イタリア・サルーミ普及促進協会

2017年11月28日 | イタリア料理・イタリアン食材
≪日本初!≫ ミシュラン3つ星レストラン“Da Vittorio”エンリコ・チェレア(Enrico Cerea)Excutive Chef デモクッキングショーに参加してきました(2017.11.22)@イタリア・サルーミ普及促進協会  


今年(2017)3月に引き続き イタリア・サルーミ普及促進協会(IVSI-Istituto Valorizzazione Salumi Italiani)による ミシュラン3つ星レストラン“Da Vittorio”エンリコ・チェレア(Enrico Cerea)Excutive Chef デモクッキングショーが 代々木にある服部栄養専門学校にて開催されました:

第2回世界イタリア料理週間」の一環としてのこのクッキングショーの開催にあたり 2016-17年のプロモーション"サルーミ・アーモ!"についてご紹介いただきました 2000年に生ハムが輸入解禁されて以来 イタリアのサラミ製品の売り上げがここ半年で2割アップしたことが報告されました 

伝統とイノベーションが日伊の共通点であり 和食とのアビナメント(abbinamento)が期待されています また その価値と卓越さを伝え 生産者の誇りとイタリア料理の神髄を知ってほしい とのメッセージでした

「サルーミ大使」の盾を贈呈されたCerea氏

今回 協会から「サルーミ大使」として表彰されたExecutive Chefのエンリコ・チェレア(Enrico Cerea)氏は通称「キッコ」と呼ばれ 1966年に創業された ミラノの近くベルガモのブルサポルト(Brusaporto)の街にあるミシュラン3つ星レストラン(イタリアの9軒のうちのひとつで 9年連続3つ星!) “Da Vittorio”Vittorio Brunaご両親から受け継ぎました  会場にはレストランの紹介ビデオが流れました 

 ← “Da Vittorio”の紹介ビデオ

内陸のロンバルディア州では生魚(pesce crudo)はあまり食べなかった 父は魚をこの州にあるレストランで出した最初のシェフのうちのひとりだった ヴェネツィアに親戚がおり そこから獲れたての魚介を運んだ 最初はうまくゆかなかったが よい魚を仕入れることができて 昨年50周年を迎えた 

助手として来日した日本人の若者がまぶしかった! そして会場にはこのお店で働いていた数名の日本人の若者も来ていました! 通訳は昨年に引き続き池田匡克氏の シェフが話し終える前からどんどん通訳を始める流暢な通訳ぶりに感激しました 

   *       *       *

今日のレシピは 魚介とサルーミを合わせた3品です:

① マグロのカルパッチョ、パンチェッタのスプーマとコーヒーパウダー、ヘーゼルナッツ、ミソ(Carpaccio di tonno con spuma di pancetta e polvere al caffè, nocciole e miso)

まずパンチェッタ(pancetta)(豚ばら肉の塩漬け)とスペック(speck)(燻製がきいた特徴的なサラミ)を半々ずつに変更してスプーマを作りました 筒状のパンチェッタ(pancetta arrotollata)を使います スモーキーな感じを加えたくてミックスしました

スペックの燻製(affumicatura)は豚肉を保存食にしますが 最低5か月DOPの条件です 

パンチェッタはブラザート(brasato/牛煮込み料理)にもよく使いますが バターやオリーブオイルの代わりに調味料としても使います また 薄切りをよく温かいトーストパンに乗せて 脂肪が溶けるとよい香りがして いいおやつがわりでした 日本にもパンチェッタはここ数年多く輸入されています (EU以外ではイギリスの次)

 ← 左がスペック 右がパンチェッタ 

大切なのはレシピ(ricetta)もそうですが パッション(passione)と知性(intellligenza)です そして 「時間(il tempo)」が大切です 熟成も時間が作ります ジェラートも前の晩に作り一晩ねかせるとよい味が出るのです

パンチェッタ スペック にんにく 生クリームを極弱火(fuoco basso)で一時間加熱し パルミジャーノを加え15分加熱 30分火を消して味をなじませます シノワで越してエクサンターナを加えてエスプーマにうつして 60度の湯煎にかけます


次にヘーゼルナッツとコーヒーパウダー(polvere al caffè, nocciole)を作ります 有名なピエモンテ州のヘーゼルナッツを使いました

グラニュー糖をカラメリゼ(caramellare)してから ナッツとコーヒー バニラを加えます 
ミキサー(raffinatore)にかける時は細かくなりすぎないように! 

そしてミソ/miso(赤みそと白みそ)のクランブルを作ります ミソ モスコバードシュガー 小麦粉 バターを ペースト状になるまでインパスタトリーチェ(impastatrice/製菓製パン用ミキサー)にかけて 生地(impasto/frollo)を伸ばしてからオーブン(forno)で焼きます 

そして半解凍のマグロ(tonno)を薄くスライスして 円形に盛り付けてカルパッチョにします パンチェッタの脂肪があるので 今回は赤身(tonno magro)を使いました

 ← マグロ(tonno)の盛り付けは円形に

スプーマ マグロ(日本産) オリーブオイル  塩の順に丸皿に乗せ ヘーゼルナッツのパウダー ミソのクランブルをアクセントに添えます 
最前列の数名のゲストの皆様に 試食のお皿が配られ 質疑応答(専門的な内容)がありました

← カルパッチョ完成! ミソのクランブルがお皿のアクセント

     *       *       *

② バッカラのインサラータ、トリッパ、白いんげん豆、ジャガイモのスプーマ(Spuma di patate, insalatina di baccalà, le sue trippe e fagloli)

まずバッカラ(baccalà、塩漬けの干し鱈)についてのお話 ストッカフィッソ/Stoccafissoを今日は手配したが本来はバッカラを使うレシピとのこと 

ノルマン人が11-12世紀にイタリアに 保存食としてバッカラを持ち込んだ 保存のきく魚がそもそもこのふたつだった ベルガモ人はバッカラを「ベルタニ/Bertani(ベルタニン)」と呼ぶ 魚自体もこう呼ぶ これはインポーターのベルタニ氏の名前からこう呼ばれるようになったとのこと (ベルガモだけに残っている呼び方)
 

バッカラとストッカフィッソについて(よく混同される)は こちら

baccalà alla vicentinaのレシピをここで特別に教えていただきました
バッカラのムースは 北イタリアでは白ポレンタ(とうもろこしの粉)とよく合わせるとのこと

さて初めて見る方も多いかと思いますが バッカラのトリッパ(trippa/内臓)です これを黒い表皮を根気よく取り除いてから ダイス切りにします 

 ← バッカラのトリッパ

さて今日のレシピに戻ります バッカラをダイス切りにして 香味野菜と サラーメ・ミラノをブリュノワーズ(1-2mmのダイス切り)にします サラミの挽き方もミラノよりベルガモの方があらびき(macinata grossa)ですね 地方ごとに色々材料も違い無限大(infinità)です

トスタトゥーラ(tostatura)
は 直火で炒めることですが 食材の味を引き出す基本です 白ワインを加えてアルコール分をとばし ブーケガルニ 前夜に水でもどした2種類の白いんげん豆(fagioli)  裏ごしトマト等を入れて2時間 弱火で煮込みます 最後にハーブを加えて ライムを香りづけにすりおろします 

また 北はバターを使いますが 南ではオリーブオイルと 南北で違いますね 
イタリアは生物多様性(biodiversità)が世界一で 農産物加工(agroalimentari)の種類も一番多く 料理人にとってはアドバンテージなのです
バターも北イタリアなのでよく 最後の香りづけに使います トリッパは今回は魚なので 肉のように重くないですね

 ← いくつもの鍋が火にかけられています

次に 燻製ジャガイモのスプーマ(spuma di papate)を作ります ジャガイモを切って茹でて 生の葉玉ねぎ(cipolotto) 生クリーム(panna) オリーブオイルを加え クリーム状にしてから 燻製機(affumicatore)にかけて エスプーマに入れます 

見ていると燻製機から煙が上がってきました! そして盛り付けです バッカラを2センチに切り 青みに さやえんどう(taccole)とドジョウインゲンを盛りつけ 輪をかくようにジャガイモのスプーマを飾り アツアツのトリッパを添えます

バッカラのトリッパは ゼラチン質(gelatina)の溶ける感じがよいとのこと また牛乳でゆでるのは 色が黒くなるのを防ぎ 白くゆでる(schiarirsi)ためとのこと 
トリッパと ジャガイモまたは豆は とても相性がよいそうです

 ← バッカラのインサラータ完成!



③ 栗のクレーマのリゾット、ロビオーラのスプーマ、紫芋のチップスとプロシュット (Risotto con crema di castagne, spuma di robiola, chips di patata viola e prosciutto)


ラストは栗のリゾットです プロシュット・クルード(prosciutto crudo/生ハム)は イタリアの6つのDOPのうちのひとつ サン・ダニエーレ産を使います 蹄(ひづめ)をつけたまま熟成させるとのことで 甘くてデリケートです この皮でブロードを作ります

リゾットの仕上げのマンテカトゥーラ(mantecaturaこねること)を後でお見せしましょう と始まりました♡
risotto mantecatoは とろみのあるリゾットで 北イタリアに多くその地方 家庭ごとに違いますね

プロシュット・クルードの皮を炒めて 米(この日はカルナローリ米)を炒めます 加熱してもアルデンテに仕上がるのですね 5-6人分がちょうど作りやすい分量です このtostaturaが 米が「泣くように」パチパチと音がする というステキな表現でした

お米のでんぷん質が逃げないように油でコーティングするのですね 人によって玉ねぎを入れる入れないがありますが ほんの少し入れます 白ワイン(アルコール分を飛ばさないと酸味が残る) ブロード そしてラストに香りづけにバターも加えます

米は 水で生まれ ワインで死ぬ(Riso nasce nell'acqua e muore nel vino」という言葉があるそうです 水田で育ち 最後はワインの中に沈むというわけ!

ここで スカラ座オープニングのケータリングで千人分のリゾットを作ったエピソードを披露してくださいました 3年連続で ミラノ以外の店では初めてだそうです 


まず 栗のクレーマ(crema di castagne)を作ります 切り込みを入れた栗 生クリーム(panna)他を煮て ミキサーにかけて(frullarsi) ペースト状にしたあとで 裏ごしして味付けをします 栗には生クリームがよく合います 

次に ロビオーラというウォッシュタイプのチーズのスプーマを作ります 3 latti つまり3種類のお乳を使います  山羊の香りのするチーズです 生クリームなど材料をすべてTermomixに入れてまぜて エスプーマに入れて冷やします 栗の甘さと対照的なチーズの酸味ですね

そして 紫芋のチップス(chips di patata viola)を作ります 薄切りにした紫芋をくたくたに茹でてからミキサーにかけて シルパットに伸ばしてから12時間 60度で乾燥させて水分を飛ばしたあとで 140度の油で揚げます この薄切りチップス(cialda)は ほんっとに薄くてパリッパリで透明感があり 艶(つや/lucida)があります!

 ← 紫芋のチップス 薄くてカリカリ!

さてリゾットができてきました 時々アルデンテかどうか確認します 「生」と「アルデンテ」の違いとは? 米を指でつぶして白い芯が残るのは 生(crudo)の証拠です 

火を止めて リゾットを波が立つような状態にするマンテカトゥーラを実演してくださいました 栗のクリームとパルミジャーノ(18か月熟成)とバターを入れて 火からおろしてこねます! 鉄の蓋で2分蒸らすところもあるそうです (日本のご飯を蒸らすのと似ていますね)

← マンテカトゥーラの実演


そして最後に 完成品として手を加える必要のないサン・ダニエーレ産のプロシュット・クルードの薄切り 紫芋のチップスをトッピングし ロビオーラのスプーマを飾り ローストした栗を飾り サーブします ずいぶん豪華な一皿でしたよ!!

 ← ロビオーラのスプーマを飾る

← 栗のクレーマのリゾット 完成(piatto pronto)!

イタリアには660種類のサルーミがありますが イタリア人でも全部知っているわけではないとのこと その他質問に答えたり 3品の料理を眺めたりする間 参加者全員に サルーミの試食とお土産が配られました!

← 3品 左から順に

 ← サルーミの試食

 ← いただいたサルーミのパンフレットに手提げ袋 

素晴らしいクッキングショーを開催してくださいました イタリア・サルーミ普及促進協会 関係者の皆様に心よりお礼申し上げます


Da Vittorio
は こちら ← イタリアにいらしたらぜひレストランにいらしてくださいとのこと♡


イタリア・サルーミ普及促進協会
は こちら

前回(2017年3月)の「世界のベストレストラン50第1位のオステリア・フランチェスカーナのマッシモ・ボットゥーラ氏によるサルーミ・クッキングショー」のリポートは こちら


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10年かかりましたがイタリア語スピーチコンテストに初めて出場します(2017年12月2日)@イタリア文化会館/日伊協会主催

2017年11月26日 | イタリア語検定・スピーチコンテスト
10年かかりましたがイタリア語スピーチコンテストに初めて出場します(2017年12月2日)@イタリア文化会館/日伊協会主催

イタリア語を学び始めて10年 ようやく初めてイタリア語スピーチコンテストの本選に出場することになりました

チャレンジ3度目の正直です 最初は初級レベルの頃にリサイクルがテーマ 次は語学留学の体験を綴った原稿はともに予選落ち... 今はわかります 当時の自分のレベルの低さが...

30代後半の頃にドイツ語スピーチコンテスト(日独協会主催)の本選に一度だけ出ました この時はチェルノブイリ救援活動の経験を綴ったため なんとか予選に通過したのだと思います 実体験を語るのは説得力がありますので

そして今回 2017年12月2日(土)の第27回イタリア語スピーチコンテストの本選では 今年から学び始めた世界遺産をテーマに原稿を仕上げました ← ぜんっぜんイタリアじゃないです(笑) 

「スピーチコンテストは 真摯な気持ちで取り組みなさい」と 昔習った先生に言われたことを今も忘れていません 新聞の投稿なども同様ですが どこの誰に聞かせても 恥ずかしくないものでなければならないと思っています 

ほとんど聞き取れなかった頃から まだ浜離宮朝日小ホールで開催されていた頃から もう10年近く 毎年イタリア語スピーチコンテストは聞きに行っていました 私にとってはパワースポットのような「ものすごい"気"を受けられる場所」なのですね
 
そしてようやく 今まで10年間にわたり 様々なイベントで100回以上はゆうに通いつめたイタリア文化会館アニェッリホールの その舞台に 初めて私は立ちます 

そこから見える風景は 今までとはきっと違ったものであるはずです...

2017年12月2日(土) 10年間続けたイタリア語の 大きな山を越える時が来ます

よろしければ ぜひ聞きにいらしてください 

第27回イタリア語スピーチコンテストは こちら



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ACCI Gusto2017でセミナー「新発見!ルネッサンス期のイタリアにソムリエがいた!」を聞いてきました(2017.11.15)@日本イタリア料理協会

2017年11月23日 | イタリア料理・イタリアン食材

ACCI Gusto2017でセミナー「新発見!ルネッサンス期のイタリアにソムリエがいた!」を聞いてきました(2017.11.15)@日本イタリア料理協会



ACCI Gusto2017
は 初日にざっとブースをまわってから サルデーニャ文化オペレーター・美術史研究家のMartino Cappai氏のセミナー新発見!ルネッサンス期のイタリアにソムリエがいた!」を聞いてきました:

ルネサンス期に最初のソムリエの役を担ったサンテ・ランチェーリオというローマ法王のbottigliere(飲み物係) 兼地理学者がいたという貴重なお話を イタリアから届いた 枢機卿への手紙をまとめた本とともに 当時の数々の絵画を示していただきながら詳しく解説していただきました 

通訳の長本和子氏も(Tharrosのサルデーニャのイベント以来です)大変すばらしく もっともっとお話を聞きたかったくらいです…♡


ルネサンス期の食卓は イタリアのみならずヨーロッパの食文化を形づくりました
 
まずは 後期中世からルネサンス期にかけては 多くの食卓を描いた絵が描かれました それらをひとつひとつ見ながら 食事をする人だけでなく 食卓のまわりで働く人たちもみてゆきました 

最後の晩餐』(1584, ボンボニオ・アマルテーオ) 後期中世の時代はフォークはまだなく(フォークはルネサンス時代に生まれた) ナイフやグラスはほんの少ししかなく 手で食べて 同じグラスで飲んでいたそうです
credenza(credenziere)」というのは 食器係 皿を用意する人のことです

カナでの婚礼』(1561,ティントレット) この絵から 座って食べる人たち(tavolata)と 働く人たちを分けてみてゆきました 音楽を奏でる人たち 皿を運ぶ人 カメリエーレ 給仕係(Valletto)たちなど...

← 明るい色が 食卓で働く人たちを目立たせたものです (『カナでの婚礼』)

ルネッサンス期には 食卓はさらに複雑になってゆきます バンケットは 富を表すように豪華な広間で行われました (フィレンツェのヴェッキオ宮殿など) また ピッティ宮では 海戦などのスペクタクルを見ながら食べたとのこと オペラ等はバンケットとともに発展したのですね 

ヴェネツィア貴族の使ったグラス コンキリエ(貝)の形の脚つきグラス(coppa)にスプーン ここでカラヴァッジョの「バッカス」の絵が登場 貴族のために作られた盃があります
また複雑な形の複数のグラスや(どうやって使ったのか?) くじゃくの形に折られた美しいナプキン(tovagliolo)なども紹介されました

 ← くじゃくの形のナプキン

次に 『カナでの婚礼』(1563,パオロ・ヴェロネーゼ/ルーブル美術館)という12メートルもある絵を見てゆきました

彼は大変豊かだったヴェネツィアの画家で「食卓の画家」とも呼ばれていますが この絵の中心に描かれたキリストの上に 肉切り役の 「トリンチェンテ(trinciente)」が配置されているのですね これはキリストの未来を暗示しており 劇場のような表現とのこと 

またテーブルの下には犬がおり(食卓の絵には必ず犬がいる) 残り物を犬にあげるのですね 一皿ずつ取り分けるその量も 重要な人が量が多いのだそうです 
 
scalco」という役が バンケットプロデューサーのようなもので メニューを決めどこで何を買うか 宴会の進行もすべて司ったそうです

bottigliere」は飲み物係 ワイン貯蔵室(cantina)からワインを出して運び 容器に移しかえ テーブルに運びました

また 「coppiere」は酒つぎ係 つまりカップ(coppa)を扱うソムリエの役で 1400年代末に消えてしまい bottigliereが両方の役割を担うことになりました  

また当時は小人たち(i nani)が道化師(buffoni)を演じたのですね


scalco (宴会プロデューサー) trinciante(肉を刻む人) coppiere (酒つぎ役)
3役が「口局(Uffici di bocca)」とされていました 

    *       *       *


マルティーノ・ダ・コモ(Martino da Como)は 後期中世からルネサンス期の橋渡しをした給仕係(scalco) 

バルトロメオ・スカッピ(Bartolomeo Scappi/1500-1577)は イタリア料理の最初のマニュアルの本「Opera」を作り イタリアの厨房の道具もすべて表しました 


そしていよいよ初のソムリエ(sommelier)とされる サンテ・ランチェーリオ(Sante Lancerio)(1500-1565)に入ります 

 ← サンテ・ランチェーリオ

ルネサンスの晩餐会には もはやソムリエがおり そのトップはサンテ・ランチェーリオというローマ法王のbottigliere 兼 地理学者で 法王のワイン蔵を管理していました

 ← 講師から直接見せていただいた 彼がグイド・アスカーニオ・スフォルツァ枢機卿(cardinale)に宛てて書いた書簡集「I vini d'Italia」 

彼はまたローマ法王に フランスやスペインやギリシャ等から贈られたワインの毒見役でもあったそうです 法王の旅行にもついてゆき 土地のぶどう畑やワインについて記録してゆきました
イタリアや地中海地方のブドウ品種の説明から 53もの郷土ワインの説明をして 白 赤 デザートワインの流れを初めて作ったのだそうです なので世界最初のソムリエと言ってよいでしょう

今のソムリエが使うのと同じ表現でワインを表現したとのことで 初めてアビナメント(abbinamento/ワインと料理を合わせる)をしたのですね


また 「ソムリエ(Sommelier)」という言葉の語源となるラテン語sagmaも紹介していただきました それがフランスに伝わったとのこと
1290年に初めてイタリアでソムリエという言葉が登場したそうです

cantiniere(ワイン貯蔵庫の管理係) の役も兼ねていたのだろうとのこと 1500年代のヴェネツィア(当時の世界で一番豊かな町)の方言でもsomoglierという言葉がありました キプロスから来たワインがヴェネツィアまで来てヨーロッパ(ボルドーやイギリス)にも広まったというお話もありました

 ← ソムリエの語源について

ワインの起源の古代ギリシャ ワインはどろどろで(denso) 味もあまりおいしくなく 水と割って はちみつを加えたりしながら飲んでいました テラコッタに入れてコルクで蓋をして布で縛っていたとのこと
ワインの調合管理者はギリシャ語でSymposiarcaと言いました

そして古代ローマでは 宗教行事と結びつき 聖なるワイン Merumという 水なしで飲むどろどろのワインがあり バッカスにささげたそうです アウストーレスというソムリエのような役があったそうです

そして 大カトー(Catone)  ストラボン コルメラ 大プリニウス(Plinio Vecchio)等が ワインを扱う様々な本を書いたとのこと   


長本氏によると 古代ローマには マヨネーズもプリンも生ハムも焼き菓子もあったのですって!! でも古代ローマ帝国の崩壊とともに イタリアから一度ワイン文化は消えたのだそうです... のちに修道院で受け継がれましたが 一度は消えたのだそうですね... 

ワインの仕事をされている方はぜひ この500年前の初のソムリエ サンテ・ランチェリオに近づいてください とのことです 

大変貴重な興味深いお話を聞けて 私も大満足です(*^-^*)

 ← ACCI Gusto会場

 ← ヨロ研(さいたまヨーロッパ野菜研究会)のブース

ACCI Gustoは こちら


   *       *       *

昨年(2016)のACCIGUSTOのリポート「第6回イタリア料理専門展ACCI Gusto2016に行ってきました!今年のトピックはサルデーニャの旅!!(2016.11.17)@日本イタリア料理協会」は こちら

* この中で「Calle Crabittu」という 子ヤギが母ヤギの乳を飲んだすぐあとの胃をチーズにしたものについて触れられていますが 折しも今開催中の「世界イタリア料理週間」(2017.11.17~26)のチーズのセミナーでチーズの歴史を およびシンポジウム「食の伝統と革新、持続可能性、および栄養 ユネスコ無形文化遺産としての地中海式食事法と和食」(11/22)で 麹菌や発酵食品の研究について聞いてきましたので 世界イタリア料理週間の真っ最中でもあることですし 掲載させていただきました♪

私は明日(11/24)にも 「イタリア料理のアイデンティティ」の本の紹介セミナーに行ってきます 


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「食の未来づくりフェスタ」に行ってきました(2017.10.14)@東都生協

2017年11月22日 | 東都生協関連・海外の生協
「食の未来づくりフェスタ」に行ってきました(2017.10.14)@東都生協


東都生協の「食の未来づくりフェスタ」に今年も行ってきました!!

100を超える産地・メーカーが集合し 五反田TOCビルの会場はぎっしり!! いつも注文しているものも格安でびっくり! カートで来るツワモノもいらっしゃいましたが 私は手提げ袋も忘れてしまい( ;∀;) 

それでも 山形の庄内農業高校の高校生たちが作ったお米 登録百年トマトの生産地の埼玉産直センター ここはトマトの収穫体験にも行きましたが それ以外にもとにかく 歩けば知り合いに出くわし出くわし(笑) いや~大変でした(*^-^*)

農業高校生の作ったお米を毎回買っています♪


子ども向けには「おはしの達人」や 「野菜でぴったり!350gゲーム」や 牛乳パックの工作コーナー...そして景品のあたる大抽選会やビンゴゲームにステージ 農業高校のおばこ踊り等もあったそうです なまはげ👹怖かった~  

 ← なまはげ 子どもに人気!?

私はどんどん見ていき 座ることが全くありませんでしたが...係の方はお疲れさまでした!!

何年か前は講演会メインで 私もよく聞きに行きましたが 今はこういった産直イベントで大盛り上がり!! でも生産者の講演会もあったようです 次回は大きな袋を忘れないようにしようっと... ← じつは宅配コーナーもあります(笑)

 ← 組合員活動の展示コーナー

とにかく 生産者の方たちと直接触れ合えて じかに産直の品物が手に取って買える貴重なチャンスです!! 五反田の駅からのシャトルバスは 行きも帰りも満員でした 皆さん買い物袋を手に...!!

また今年は 「種子法廃止 タネがあぶない!」 のコーナーがありました 多国籍企業によって種子が独占される未来はすぐそこに...  

スローフード運動の島村奈津氏も「スローフードの真ん中に、種を守る運動を」とのメッセージをくださっています 遺伝子組み換え企業からタネを買わないと農業ができなくなる未来を選ぶのか それとも...

詳しくは 「こちら
 
こういったアクチュアルな情報もゲットできる場であり まったりと楽しめる場であり お買い物ができる場であり 親子で楽しめる場であり...

 ← いつもおなじみの生協の農産物がたっくさん!

東都生協「食の未来づくりフェスタ」は こちら

← たくさん買いました! 班の方にもおすそわけ♪



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イタリア留学フェア2017に行き 留学セミナーをたくさん聞いてきました(2017.11.10,11)@イタリア文化会館

2017年11月20日 | イタリア留学
イタリア留学フェア2017に行き 留学セミナーをたくさん聞いてきました(2017.11.10,11)@イタリア文化会館



今年のイタリア留学フェアは ブースを担当する友人たちとおしゃべりしたり 知り合いにばったり遭遇したりしながら(笑) 午後2時~6時まではずっと地下2階で留学セミナーを聞いてきました こちらが今年はメイン♪
 
ブースを6つまわって押していただいたスタンプで 抽選に応募したら Study in Italyの冊子その他をゲットできてラッキー♪ ← アリタリアのチケットが当たらなくとも私は十分満足♡

階段では写真展「Intervallo-イタリアの旅」の展示を見ながら階段を降りてゆくと セミナー会場Aに着きます

会場Aではイタリア留学セミナー 地下1階図書室では模試が 地下2階アニェッリホールやホワイエでは若者向けの交流会が そして2階図書室では留学体験談コーナーが と あちこちで人が集まり...

 ← セミナー会場A


1階エントランスの書籍コーナーで気になったのは 「現場からの調理イタリア語」(イタリアの厨房で働く人向けの実践書) 「イタリアの歴史と文化」(藤内哲也 (編集)ミネルヴァ書房) 「イタリアの最も美しい村全踏破の旅」(写真集/吉村 和敏 (著)講談社) あとはおいてありませんでしたが「教養のイタリア近現代史」(土肥秀行(編) 山手昌樹 (編)ミネルヴァ書房)が気になります...どれもぶ厚い本ばかり(''◇'')ゞ

    *      *     * 


では4つのイタリア留学セミナーリポートです:

今年は11月17日(金)~26日(日)まで 「世界イタリア料理週間」がイタリア文化会館で開催されるとあって イタリア政府観光局のセミナーは 今年はその前哨イベントとして「イタリア20州食の旅」!! (この時ハプニングが...)

 ← イタリア20州食の旅 おいしそうな写真たくさん♡

旅して味わうイタリア20州の名物料理や 各地の食のイベントを駆け足で一気に紹介していただき さらにボローニャにこの11月15日に誕生する食のテーマパーク『FICO Eataly World』情報もいち早く届けてくださいました!

イタリア観光セミナー『イタリア20州食の旅 Viaggio Enogastronomico in Italia』は こちら
 
  *      *     * 

そして次はマルケ州の紹介 まだあまり知られていない分 ツーリズムに侵されないままその美しさが保たれており ジャコモ・レオパルディ(Giacomo Leopardi, Conte di San Leopardo)が イタリアでは学校で必ず教わる程有名な詩人とのこと 

イタリア中部、アドリア海に面したマルケ州 その豊かな自然や歴史 文化 芸術 また地域の産業や特産品などを たっぷりとご紹介いただきました

 ← マルケ州の写真

マルケ州は こちら

マルケ州のセミナーは こちら


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次は 「留学後キャリアセミナー 食科学」です 留学後をどうするかが課題でもあり 若い方たちが(高校生まで)聞きに来ていました (若いってあっというまですよね...しみじみ)

イタリア食科学大学(Università degli Studi di Scienze Gastronomiche
) は 世界でも有数のガストロノミーを学べる教育機関です サヴォイア家のお城に建てられました

 ← 食科学大学の写真


ガストロノミーをイタリアで学ぶことの意義 大学院留学体験談 帰国後の食文化教育事業 ベンチャー企業での留学経験を活かした仕事内容などについて語ってくださいました

会社員の経験を経た後 一念発起されて 一年くらいの準備期間を経て スローフードの町ブラにある「イタリア食科学大学」の大学院で学ばれ 卒業後は ワイナリーでのインターンシップをしたこともあり 日本でワインのお仕事をされ 今はイタリア留学で得た人脈を生かして この時にあったイタリアのベンチャー支援策(通常外国人がイタリアで働くのは労働ビザのハードルがとても高い)を受けて ここの卒業生の方たちと食文化紹介のベンチャー企業を立ち上げた という卒業生の方の貴重な体験談に (私も他の場所でたぶんお会いしたことのあると思う)スピーカーの方は ここ食科学大学を目指す方たちからの熱い視線と質問を受けていらっしゃいました 

日本の食糧輸出は5千億 それに対してイタリアは3兆円と6倍ですが それは高品質の食材を中小企業が支えていること また 家族経営 多様性 コミュニティ 職人へのリスペクトがなされており 人間的で質の高い暮らしが営まれているからこそです...

英語とイタリア語を学んでから行ったこと 試験について(日本人はまだまだ少なくだいたいが入っているらしい)  院ではスタディトリップ(研修旅行)がたいへん多く インターンシップもあること 卒業生の進路は主に食のマーケティング 広報業務 また起業される方も多いとのこと この留学期間で得た人脈とネットワークが今後に生かされたそうです 

また イタリアに一年住んでタフになり 異分野で働くタフさが身についたとのこと 今はマスターコースに進む方も増えているそうです 
 
食科学大学
は こちら

留学後キャリアセミナー 食科学」は こちら


この方の留学体験記が 留学フェアで配布された「イタリア留学ガイド2016-2017」に掲載されています (イタリア文化会館のHPからダウンロードできます)

 *      *     * 

そしてさらに 「トビタテ!留学JAPAN」の制度を利用して アグリツーリズモ(農村観光)を学ぶためにトスカーナ州に留学された方の留学体験談を聞きました
トビタテ生として留学する魅力 イタリア語と専門を生かした就職や今後の展望などについて語ってくださいました

フィレンツェに7か月間インターンシップで滞在され 語学学校に通いながら 現地のホテルやアグリツーリズムでのインターンシップを通じて得た経験が その後の就職活動に生きただけでなく 地元の活性化にそれを生かすべく精力的に報告会を開かれたそうです

← フィレンツェのインターンシップ先

飛びこむ力がついたし また反対する親を説得するために イタリア語弁論大会に出て賞を取り その後は親も応援してくれたとのお話に 親の世代として自分も色々と考えさせられました 

またホテルのインターンシップでは 日本人観光客に大変感謝されたことが励みとなったとのこと 語学学校ではタンデム制度を利用して友人を増やしていったそうです 

さらにインターンシップだけでなく お客様目線で見るために宿泊体験もされたとのこと また「トビタテ」は大使館の派遣制度なので インタビュー先から信頼してもらえたそうです 

日本では出発前にイタリア語を大学の他に個人レッスンでしっかり学ばれ 現地では通訳ボランティアもされたとのこと ステイ先などは留学ビザ申請のため日本で決めておき インターンシップを重視した語学学校を選んだそうです 

イタリア語スピーチコンテストでも毎年 様々な奨学金や学生の交換留学プログラムでもってイタリアに留学・インターンシップをされた方がステージに立たれており 今はいろいろな留学支援策があるのだなぁ~と思っていたので 若い方はどんどん利用しましょう!!

トビタテ!留学JAPAN
は こちら
  
(文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」は、日本の若者の海外留学への気運を醸成する官民協働の留学促進キャンペーン 企業からの寄附により年間約1500名の高校生と大学生に返済不要の留学奨学金を給付する「日本代表プログラム」等があります)

留学後キャリアセミナー 「トビタテ!留学JAPAN」は こちら


この方の留学体験記が 留学フェアで配布された「イタリア留学ガイド2017-2018」に掲載されます (イタリア文化会館のHPからダウンロードできます) ← 今は2016-2017が載っています

毎年グレードアップしてゆく留学セミナーの体験談に大きな刺激を受けつつ ここでしか会えない友人・知人たちと語らい 6時間もイタリア文化会館にいて 館内をぐるぐる回りました 若者向けの交流会と 検定試験の模試会場だけは入りませんでしたが...

立ち去るのが惜しいくらい 2年前のサルデーニャ校のブース担当(1生一度の貴重な体験!)の時に知人も増えて さらに愛着の湧くイタリア留学フェア 年々充実してきており なんと今年はアリタリアの航空券が2枚も!! スゴイですね~ 1日1枚当たるなんて( `ー´)ノ 

イタリア留学フェア2017
は こちら


* 素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます


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ダビンチ幻の「救世主(Salvator mundi)」508億円 史上最高額で落札(2017.11.16)

2017年11月18日 | イタリアのニュース
ダビンチ幻の「救世主(Salvator mundi)」508億円 史上最高額で落札(2017.11.16)



レオナルド・ダビンチがキリストを描いた油絵が 2017年11月15日(水)午後 ニューヨークで競売にかけられ 手数料と合わせ約4億5千万ドル(約508億円)で落札されたとのこと 美術品としては史上最高の落札額です

20枚もない現存するダビンチの絵画のうち唯一の個人所有で 長年行方不明になっていたため 「幻の作品」として注目を集めていました 落札者は明らかにされていません

油絵「サルバトール・ムンディ(Salvator mundi)」(「救世主」)は1500年頃に制作された 青い服をまとって右手を軽く上げ 左手に水晶玉を持ったキリストの上半身が描かれている絵です

17世紀に英国王チャールズ一世が所有し その後所在が分からくなり 2005年に再び存在が確認され ダビンチの作品と鑑定され 2011年にロンドンのナショナルギャラリーで展示され 大きな話題となった作品です

この作品を除くダビンチの絵画は いずれも各地の美術館に所蔵されています


絵画「Salvator mundi」については こちら


ニュースは こちら


   *     *     *


イタリアのニュースは こちら 


Il «Salvator Mundi» di Leonardo da Vinci è stato venduto all’asta per 450 milioni: è l’opera più cara della storia

レオナルド・ダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ」が4億5千万(ドル)でもって競売で売られた: 歴史上もっとも高額な絵画 


ついでにドイツ語ニュースも拾ってみました:

Leonardo da Vincis "Salvator Mundi" erzielt Rekordpreis

Der "Salvator Mundi" von Leonardo da Vinci wurde für die Rekordsumme von 450 Millionen Dollar versteigert. 1958 wechselte er für 60 Dollar den Besitzer, jetzt ist er das teuerste Gemälde der Welt.

レオナルド・ダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ」が記録的価格をつける

レオナルド・ダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ」は 4億5千万ドルの記録的金額で競売にかけられた
1958年に60ドルでその所有者を替え、今は世界最高額の絵となった

ニュースは こちら


* スフマート手法のダビンチの最後に見つかったこの作品が 個人所有とは少々残念... 見に行かれないのですもんね($・・)/~~~

追記 落札者はサウジ皇太子 アブダビのルーブルに展示されるとのニュースは こちら (2017.12.8)


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島村奈津講演会「イタリアの地域食材と 知られざる絶景と町おこし」リポート(2016.11.21)@イタリア文化会館

2017年11月16日 | スローフード・食育
島村奈津講演会「イタリアの地域食材と 知られざる絶景と町おこし」リポート(2016.11.21)@イタリア文化会館



2017年11月17日(金)~26日(日)にイタリア文化会館で開催される「世界イタリア料理週間」の前哨戦として 昨年の島村奈津氏のスローフードの講演会のリポートをアップさせていただきます

ちなみに記事のラストに出てくるマルケ州のアルベルゴ・ディフーゾについては まさに2017年11月15日(水) 同じここイタリア文化会館にて このアルベルゴ・ディフーゾ協会会長による「イタリアの小さな村における空き家の再生について」という基調講演があり 私も聞きに行ってきました 日本にはまだないものです(リポートは後日):
 
       *        *       *

立て続けの2016年11月の怒涛のイベント週間もこれで最後?! イタリア留学フェアに留学セミナー ローマの美食にAcci Gusto 検定も含めて大変な数週間でしたが この日は「ローマの美食散歩」に続いて行ってきました スローフードの講演会!!

壇上に立つ島村奈津氏の言葉の重みと思いの深さは 忘れることはできません...  長い年月をかけて写された写真の数々を見ながら 一人ひとりの生産者を 大切な友人としてきた彼女の イタリアの地域食材のたくさんのお話を聞きました...

 


aglio di Vessalico リグーリアの山間地のにんにく ヨーロッパの生物多様性の半分はなんと イタリアにあるのだという FAOの専門家の言葉...だからイタリアってすごい!!種取りまでの食材は今はレアで 生産者も7人くらいに減ってしまいました

日本とイタリアは縦長の島で 気候もよく似ています 

トスカーナの街チェルタルド赤玉ねぎ これも生産者は9人くらい 中国の野菜に押されてしまっています  「ダンテの神曲」にも出てきた玉ねぎなのだそうです!!

シモーネのお米
 オーガニック米がここ5年ばかりで売れ始めたそうです

ロンバルディア州の最北端で作られる ピッツォッケリ(pizzoccheri)は そば粉のきしめんと チーズを合わせたような料理 
地粉マークをつけたお店を増やすプロジェクト 段々畑が復活してきたというお話
 
そばがき つまり黒いポレンタ(そば粉grano sarazenoで作ったポレンタ)は チーズとバター入り!!


遺伝子組み換えとうもろこしが9割を占める米国 日本でも増えている 
ピエモンテで消えゆく ottofileというトウモロコシの粉で作るポレンタ 
このottofileという品種を 「倍払うから作り続けてくれ!」と言って作ったとうもろこしが今やプレミアに! そのとうもろこしが 2000年に偶然日本でも発見されたそうです 

在来トマト シチリアのパッキーノというブランドが有名 皮は厚く糖度が高い(実に10%!!)

ピエンノロ(ヴェスビオ山のふもと)の乾いた土地で育てており 手摘みでの収穫 手間は3倍 年を越すまで畑で干すと糖度が上がる 上品な酸味...

まるで葡萄の房のようになっているこのピエンノロ・トマト(Pomodorino del Piennolo del Vesuvio)は チラシにもその写真が使われました

レモンは アマルフィのレモン(il Limone Costa d'Amalfi)は 年間10ヶ月収穫できるという 酸味は少なく上品 段々畑で育て 担い手がいなくなっている
そこで六次化してリモンチェッロ等の加工まで担うようにし 価格の価値をわかってもらうようにした 古代ローマにもレモンがあった 1,5メートルの幅の山の中腹にある段々畑...

アマルフィ海岸のリアスの景色は有名ですね ぜひこの山の上に泊まって 山ガイドと歩いてみてくださいとのこと 獣害が今問題です

カッラーラ大理石の石切り場 その大理石で作られた器に 豚の脂を仕込んで寝かして作られた 
ラルド・デ・コロンナータ
(Lardo di Colonnata)は 背脂の生ハムとも言われIGPにも認定されている
昔 cucina povera(貧しい料理)という 石切り場の人たちが捨てていたものを使っていた料理が 80年代半ばから価値が上がっていった



ピエモンテ牛(Razza bovina piemontese) また キアーナ牛(トスカーナやウンブリア)は ブランド化された 

「ファーストフーディレーションに世界は潰される」と言ったイタリア人の獣医師が La grandaという 無添加の餌を使ったトレーサビリティのシステムを作った話

今は牛の妊娠も人が抱えたり人工的に行う中 ここでは自然に行われるという

カチョカバーロを木桶で作る
なんて今はもうない!! しかも乳は手絞り!! 農家民宿がまだ残っている その貴重な写真...

角の長いマレンマーノの牛(Maremmana/razza bovina) 昔は大理石を運んだ手段だったという 国立公園保護区に放牧されており 宿泊もできるとのこと


船の上のマグロの写真 これはサルデーニャ マグロ漁で有名なサンピエトロ島(isola San Pietro)の町・カルロフォルテ(Carloforte)の5月末~6月初旬のマグロ祭り Girotonno
ここで行われるマッタンツァ(mattanza)は マグロを網で囲って徐々に狭い空間に追い込むという フェニキア人が伝えた中世の漁法 

サルデーニャのからすみ(bottarga)は地域おこしのトップ! 漁師がからすみ料理のレストランを運営しているという

アマルフィの南は治安もよく コラトゥーラ(colatura di alici)という魚醤(しょっつる←国により名称等も様々)も作られている 

バルサミコ酢は 80年代からだんだんと認められ輸出が増えている

エトナ山は 若い人々が戻ってきたのはワインやオリーブオイル生産が盛んなため 葡萄は2千年来の作り方とのこと 
「多様性」在来種が残り プリニウスが書いたという絞り機がまだ残っている なんと 白と赤が同じ葡萄棚に混在しているという
畑の土壌は 場所によりまったく違うことがあるのも エトナ山ならでは 


マルケ州の村では albergo difusoという 空き家対策から始まった宿泊システムがある 村を維持するためにこのまま残したいということで 煤(すす)の残ったままの 中世のような畜舎に農家の歴史をそのまま残した施設とのこと
若者たちが移住しており 地元の素材と 中世のレシピで作った料理を出す店などもある

畝(うね)ごとに作物の違う畑
は この講演会のチラシに使われた写真にもある

マルケ州には 農家民宿などもある 様々な生産者たちが紹介された

イタリアのものづくりの人がヒントをくれたと言う: 「環境問題は 本当においしいものが食べられなくなるってことだ」


2016年にシチリアの若者達が 鹿児島と同じように オーガニック農園を始めた 生産はトップだが地元消費はワースト1 それを地元で店を出して売っていった

その他 多くの貴重なお話を伺った... ランペドゥーサに上がった移民たちの働く畑 



そして 質疑応答では 日本ではまだまだ農業への補助金が少ないこと イタリアでは非耕作地があれば そこに牧草を植えて 牛の飼料を国産でまかなうようにしていること (日本では国産飼料が高く輸入に頼っている現状)

牛肉は東欧などからも入っているが イタリア産はおいしいから皆が選ぶ!!

遺伝子組み換え食品等 食の安全の教育を含めた「食育」は 日本ではまだまだ 種がどう育ち 収穫されてゆくかを知っている人は少ない 次の世代をどう育ててゆくか 遺伝子組み換えの種とセット販売の農薬で自殺したインドの生産者たちのこと... この話を始めたら止まらなくなるという講演者の思い しかと受け止めてきました

開催のお知らせは こちら

素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます



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ドイツ映画「はじめてのおもてなし(Willkommen bei den Hartmanns)」(2018年1月~)&スイス映画「まともな男」(2017.11.18~)公開のお知らせ 

2017年11月14日 | イタリア映画・映画
ドイツ映画「はじめてのおもてなし(Willkommen bei den Hartmanns)」(2018年1月~)@シネスイッチ銀座&スイス映画「まともな男(Nichts passiert)」公開のお知らせ(2017.11.18~)@新宿K's cinema 


難民映画祭2017で公開された作品がいよいよ2018年1月にロードショー開始!
 
この時のタイトルは 「ウェルカム トゥ ジャーマニー」でしたが ロードショーにあたっての邦題が コメディーとはいえちょっと...(「はじめてのおつかい」を思い出してしまいまして)

ミュンヘンに住むハルトマン一家が ナイジェリアからの難民申請中の青年を受け入れて... "おもてなし"するはずが 反対デモやテロ疑惑で大騒動! というストーリー

「善き人のためのソナタ」のプロデューサーが贈る 心温まる物語です

映画は こちら


  *     *     *

こちらは スイス映画「まともな男(Nichts passiert)」(2017.11.18~)@新宿K's cinema

まとまらない家族 孤立してゆく父親
積み重なった小さな嘘は やがて狂気へ変わっていく...

預かった上司の娘の身にふりかかった災厄を 小さな嘘で隠そうとした男はやがて...

原題は 「Nichts passiert(何も起こらなかった)」(ことにする?) に対して 邦題は「まともな男」 つまり起きてしまったあとにどう対処するのか? まともな男はどうすべきか?を問いかけているかのような邦題ですね...


映画は こちら


イタリア映画にも 妻についた小さな嘘がきっかけで...というストーリーがありますね 

* 情報をいただきました欧日協会ドイツ語ゼミナール様に 心よりお礼申し上げます



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コスタンティーノ・ドラッツィオ講演会「カラヴァッジョの秘密(Caravaggio Segreto)」に行ってきました(2017.10.30)@イタリア文化会館

2017年11月12日 | イタリアの美術館・博物館
コスタンティーノ・ドラッツィオ講演会「カラヴァッジョの秘密(Caravaggio Segreto)」に行ってきました(2017.10.30)@イタリア文化会館


昨年3月に「カラヴァッジョ展」を見に行ってからひさびさのカラヴァッジョの講演会ですが この日は 新しく発見された資料を踏まえて最新にアップデートされてこの 月に出版された本「カラヴァッジョの秘密(Caravaggio Segreto)」の著者自らの講演会で 通訳はこの本を翻訳された方とあって 丁寧に補足して説明してくださり さらには内容も新説の発表とあって 聴いていて身体がふわっと宙に浮いてしまいそうな興奮!! この本もサイン入りでたくさんの方が買い求めていました!!

   *     *     *

昨年邦訳が出版された『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き』(2016, 河出書房新社)と同じ<秘密>シリーズ第一作で、イタリアでベストセラーとなった『カラヴァッジョの秘密
17世紀以降の西洋絵画に絶大な影響を与えたカラヴァッジョ その常軌を逸した人格と 成功への執着が生み出した彼の傑作は 今なお永遠に生きる
―カラヴァッジョの革新的な光と闇の手法と 理想化することなく聖と俗を見つめた視点は バロックという新時代の美術を開花させる原動力となった
波乱に満ちた短い生涯を生き生きと物語った最新・最良の決定版! 本書は“秘密シリーズ”の第一弾で、イタリアで大きな成功を収めた(本の紹介より)

本書邦訳の出版を機に来日する著者ドラッツィオが 謎多き天才画家カラヴァッジョの魅力の秘密について熱く語ってくださいました

講演者は原稿も持たず スクリーンの絵をひとつひとつ とても迫力のある聞きやすいイタリア語で説明してくださり とてもよくわかりました♡ 

1571年に彼がミラノで洗礼(battesimo)を受けた書類も この本には収録されています そのため 近郊のカラヴァッジョ村出身ではなくミラノ出身とのこと 

1600年は カラヴァッジョ(1571-1610年)が 生まれ故郷のミラノからローマ にやってきて4年めでした これは知られているようにミラノに来たのは1592年ではなく 2013年以降に 1596年だと判明したそうです (詳しくは著書を) そのため1592-95年は「空白の4年間」として 書類なども残されておらず謎が残るとのこと 

この1600年大聖年(Giubileo)であり ファルネーゼ家はカラヴァッジョに 2人の画家がなしえなかったサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会コンタレッリ礼拝堂の室内装飾を依頼した これはおそらく彼のパトロン デル・モンテ枢機卿の力添えによるもの
このときに描かれたのが『聖マタイの殉教 (Martyrdom of Saint Matthew)』と『聖マタイの召命』で たちまちのうちに大評判となりました 

しかしカラヴァッジョの絵は ジョルジョーネやティツィアーノ(ヴェネツィア派)の真似だと後に揶揄されたエピソードを 二つの絵を対比した上で語ってくださいました 

トカゲに噛まれた少年」(1593-4) これは 注文主もないままに自主的に描いた一作 画家としての道をつくるため(per farsi strada) パンテオンの周囲で開催される新人画家たちの展示会で披露したそうで 実は 感情表現の練習のために ザリガニに噛まれて泣く子どもの絵の模写が当時は広く行われており カラヴァッジョはそれを一歩進めて 「たった今トカゲに噛まれたばかりの」少年(実はモデルはミンニーティ)の 様々な感情の絡まった表情を まるで写真のように瞬間を切り取った「即時性」を際立たせて描いたのです

次は「トランプ詐欺師」(1598年頃)  3人を描いた絵で右端の男は詐欺師で ベルトの背中側にはさまった偽カードを出そうとしている臨場感が描かれています これはカラヴァッジョの転機となる作品であり 庶民の日常生活を描いている風俗画のひとつ 

しかし彼は絵画よりも 刀剣不法所持等の乱行の数々でローマにおいて有名であり 難しい人物とされていたのです

そんな彼に 初めての公共の場での絵画の仕事が来ます それは前述の1600年 サン・ルイジ・ディ・フランチェージ教会コンタレッリ礼拝堂の室内装飾であり ここで「聖マタイの殉教」「聖マタイの召命」「聖マタイと天使」のマタイ三部作が フレスコ画ではなくカンバス画で描かれました フレスコ画はやり直しがきかないためだとのこと

ここで初めて彼は 注文主に合わせて 報酬のために明るい光を(ローマ風)描かずに 本来の影(scuro)を描く これがキアロスクーロよりもに強い明暗法 テネブリズムです

また1951年の調査により この「聖マタイの殉教」の絵の下には すでに完成された他の絵があったことがわかりました これは このフランチェージ教会は一般人は入れず 右の壁に描かれた「聖マタイの殉教」を見ることになると気付いたためとのこと 

そしていよいよ「聖マタイの召命」 これは右端のキリストがマタイを示して呼ぶシーンですが 誰が聖マタイかは何十年もの論争がありました (イタリアでは真ん中の髭の男 ドイツでは左端の青年がマタイではないかとの論争がある) 著者はこう証明したのです: 右上から入る光に照らされた 左から三番目の(真ん中の)髭の男の「手の甲」は 光を受けずに暗い それは左端の若者ではなく 自分自身を指示しているのではないか? 若者を差しているのであれば光があたっているはずとのこと そういわれてみれば...
また ひげを蓄えていることが他の絵とも共通しており (文盲の市民のために分かりやすく描く必要があった) また帽子にコインがついているのは当時の徴税人の制服で...つまり 聖マタイはいったい誰なのか... これを聞いた時は私も椅子からふわりと身体が宙に浮くような高揚感を覚えました 過去に証明されたものが くつがえされた瞬間に居合わせたような...!!
彼はそしてこの仕事で得たお金でローマにアパートを借りることができ モデルを雇い キアロスクーロの技法で描いた ひとつの絵には そのアパートの灯り取りの小さな窓が描かれている 実際に彼は窓から差す光を描いたのだ


彼は見えるものを描いた いや 見えるものしか描かなかった そのためモデルを用いた 金のない時代は金を払わずにすむ友人等を あるいは娼婦を 時にはテヴェレ川に上がった水死体となった娼婦を 眠っている姿として「死んだあとも」描いたという...


1606年に彼は殺人事件を起こし ローマからナポリに逃げる そしてマルタ島へ マルタ騎士団を除名されて次はシチリアのシラクサ そして再びナポリへ さらには恩赦を求めてローマへと向かう途中に ポルト・エルコレで熱病で客死...39才の若さでした

この逃亡資金を得るために 大きな絵を急いで描く必要ができ バックを黒で下塗りして描いた 「節約技法(pittura risparmio)」が生み出されました 粗悪な材料のため損傷が激しいとのこと

最後の作品「聖ウルスラの殉教」(1610年6月) 亡くなる1か月前に描かれたという この絵の右上には自画像が描かれています 彼は自画像をその絵の中に描くことがありました 様々な意味を込めて...

こうして彼は その絵の技術を 人生のそれぞれの転換期において その人生と重ね合わせながら その都度改革してきたのです...  

彼の真筆とされるものは現在45点 またそうではないかと考えられる作品も同じくらいの数があるといいます しかし将来の研究により また新たな発見があるかもしれないと 残っている書類が少なく それだけに講演者自身も 空白の4年間を含めて 限られた中での作業だったとのこと 実際に 2013年以降に見つかった資料をもとに最新にアップデートされたカラヴァッジョの本なのですね 

著者自身は宗教画「ホロフェルネスの首を斬るユディト」(1598-99)が好きとのこと 大男を手にかける(斬首する)ユディトの意志と 寝ている間に首を斬られるホロフェルネスの驚きと苦しみの感情表現の比較が気に入っているそうです

最新の資料を元に書かれたこの「カラヴァッジョの秘密」を 皆さんサインをいただきながら手にしていかれました 

あなたは どのカラヴァッジョの絵がお好きですか?

本は こちら


開催のお知らせは こちら
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日本・デンマーク国交樹立150周年記念「デンマーク・デザイン」が開催されます(11.23~12.27)&世界遺産講座で聞いた北欧のお話あれこれ@クラブツーリズム

2017年11月09日 | 美術館・博物館
日本・デンマーク国交樹立150周年記念「デンマーク・デザイン」が開催されます(11.23~12.27)&世界遺産講座で聞いた北欧のお話あれこれ(2017.7.19)@クラブツーリズムの旅の文化カレッジ


日本・デンマーク国交樹立150周年記念 「デンマーク・デザイン」が開催されます
2017年11月23日(木・祝)~12月27日(水)
休館日 月曜日(ただし12月25日は開館)
於 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(西新宿)

快適でモダン。伝統と機能美。ヒュゲ(※)を愛する、暮らしのかたち
※デンマーク語で「温かな居心地のよい雰囲気」という意味の言葉

日本でもおなじみのアンデルセン童話やレゴなどを生んだ北欧の国デンマーク
九州ほどの小さな国土に約570万人が暮らし 世界で最も幸福な国として知られています

デンマークは、近年人気を集める北欧デザインの中でも、数々の巨匠を輩出し続けるデザイン大国でもあります
シンプルな美しさと機能性、技術力に支えられた高いクオリティは 現代までのデンマーク・デザインの大きな特徴をなしています
そこには、誰もが良質で快適な住まいを持つことを推奨してきた福祉国家としてのデンマークの姿勢がうかがえます

本展では デンマークのデザイン博物館の学術協力のもと 19世紀後半からミッド・センチュリーを経て現在に至る 家具 食器 照明器具 日用品等を一堂に展示し デンマーク・デザインの魅力に迫ります

展覧会は こちら


* 2017年11月25日(土)の「世界ふしぎ発見!」(TBS)では デンマークが取り上げられます ヒュッゲについて 税金は70%取られるが 様々な公共施策(教育、福祉その他)がすべて無料 それだけじゃない国民の「幸福度」が日本の比ではないとのこと...
 
このお話は実は 家族が通っていた大学の学園祭(11/5)で「世界ふしぎ発見!プロデューサーによる特別講演会」で 「世界ふしぎ発見!」の重延プロデューサーから直接会場で聞いたお話です ← 私はどこにでも顔出すんです(''◇'')ゞ

実は「ヒュッゲ」と聞いて 先日聞きに行った世界遺産講座の北欧のお話をパッと思い出しました 以下はそのレポートです:

  *      *     *


㈱クラブツーリズムテーマ旅行部顧問で 夕刊フジにも「世界遺産旅行講座」の連載をされている黒田講師による クラブツーリズムの旅の文化カレッジ「知れば旅が楽しくなる【世界遺産講座】」(水曜夜、毎月)に参加しています♪ 

観光情報以外にも 歴史とか世界遺産を深く掘り下げた講座で 「光っているところを観るだけでなく なぜ光っているかを考察し 気づきの喜びを知る旅」を提案するというコンセプトの講座で あらゆる方面の豊富な知識に毎回驚嘆しながらも 楽しく学んでいます ← 世界遺産検定も受けることだし...

世界中を添乗員として駆け巡り 国内外のあらゆるところをみてまわり それらを講座で披露してくださる 貴重ですね~ スーパーな方で驚きです!!
中でも第4回の北欧について かいつまんでご紹介しますと:

ノルウェー フィンランド スゥエーデンの基本情報の紹介 世界一幸せなデンマーク人とは? これは2016年国連の幸福度調査で北欧4カ国はすべてトップ10入りし 1位のデンマークでは「人生がつらい」と感じる人は1%というデータ!!

これは税金による富の再分配ができており福祉が充実し 経済的に平等と感じていることが大きく 必死で働く必要がない 大学も無償だとのこと

またデンマークには 「Hygge(ヒュッゲ)」という「居心地のいい時間や空間」という特有の概念があるとのこと たとえば暖炉の側でまったりと家族や友人が歓談したり交流したり 笑うというのも大切で 独りの人でも瞑想するのがよいそうです 歓談は認知症予防にもなりますね
それがデンマークでは何百年も継承されてきたのですね ← 実はここの話のところで 年に数回しか笑わないというこの私はガックリ(笑)...( ;∀;)

また 北欧の夏至祭があり 5月には花が乏しいので夏至の時期に一年で最大の祭りをやり たき火を飛び越えます

その他 フィンランドのスメオリンナ要塞(星形要塞) ← あらゆる方向に隙がないので多いらしい 2017年に決まったイタリアの世界遺産にも星形要塞がある!

スゥエーデンのローベン島にある ドロットニングホルム宮殿(王妃の小島) ノルウェーのフィヨルド(ガイランゲルフィヨルド ネーロイフィヨルド等)  ヴァイキングの真実の姿について (海賊として知られているが主に交易をしていた 略奪は最後の手段) ヴァイキングの船 ノルウェーのベルゲンのブリッゲン地区(ハンザ同盟の4大拠点のひとつで干しダラを輸出し ドイツから岩塩を輸入した) ノルウェーのウルネスの木造スターブ教会等(船をさかさまにした形)について ご紹介いただきました

ガイランゲルフィヨルドには「セブンシスターズ」の滝がありますが これは世界遺産クイズのテレビにも出てきたので あっわかった!!(笑) 

 ←フィヨルドの地図

講座は こちら 

   *     *       *

さて その後の話になりますが...
スゥエーデンには寝たきりがほとんどいない」という話を聞きました 公的介護が行き届いているからとのことです

 詳しくは こちら


「スウェーデンは寝たきりになる人がほとんどいない いたとしても終末期ケアが行われる数日から数週間の短期間だけ」 これはつまり無理な延命はしていない(昔はしていたが変わった)ということなのです 私も身近な問題なので考えさせられてしまいました...
日本でも2011年から胃ろうはぐっと減りましたね 

でも税金の再分配が公平だと信じているって 幸せなことですよね...日本はこうはいかないなぁ~  

* 写真は ノルウェーのフィヨルドの街 オーレスン (死ぬまで行きたい街ベスト10!)


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世界遺産検定3級を受けてきました(2017.9.10)@世界遺産アカデミー←4級と同じ98点ゲット!!

2017年11月05日 | 各国の世界遺産・せかけん

世界遺産検定3級を受けてきました(2017.9.10)@世界遺産アカデミー←4級と同じ98点ゲット!!


2017年3月に世界遺産検定4級に合格したあと(1つだけミスで98点) この9月10日世界遺産検定3級を受けてきました

自己採点で98点(ミスは1つ 行ったことのあるヨーロッパの建築物の建築様式でミスった) 2級を狙うには3級はこれくらいとれてないと...しかし満点いかず残念!!

検定準備について:

サークル主催で世界遺産入門講座を開いたことがきっかけで受け始めた世界遺産検定...

3級は忙しくなるのを見越して 早め早めに準備しておきました (4級はお正月から初めて3月に受験 テキストも薄くて楽でした~) まずテキストをひととおり読んでから過去問3冊をやり 8割台でした

その後 7/2の世界遺産入門講座開催で忙しくなり そこでいただいた2級テキストを読み終えて クラブツーリズムの世界遺産講座(月1回)や 旧東ドイツの世界遺産講座を受けたり ドイツ語やイタリア語で日本の世界遺産を発表したり めちゃくちゃ暗記発表に打ち込んで...

はたと気づくと8月末 もうすぐ受験票が送られてきてしまうではないですか!! ガーン( ゚Д゚)
世界遺産の勉強はしてたけど 自分の好きな国の世界遺産を 自分の好きな国の言葉でばっかし勉強してた(笑)

というわけで遅まきながら 9月1日にようやく試験対策再開として 過去問3冊とテキスト復習の第2周目に取りかかりました!! まずは私の最も弱い「日本の歴史」が 日本の世界遺産とからむところの復習から... 国名と遺産名をセットで覚えたり 関係する人名や山の名前も次第にセットで覚えて 最後は漏斗式でダメなところを徹底的につぶしてゆきました 
語学のカンを生かして 発音から国名をたどったりと...大助かり~(笑)

2周目は9割取れるようになってきて さらにはその世界遺産がどこにあるかを地図で確認したり 今年の世界遺産委員会の結果も出そうなので確認したり(かなりマイナーな質問でしたよ!) 検定ポスターの写真に使われる世界遺産は出るらしい? 果てはうちに届く「旅の友」を眺めて写真を確認したり...けっこうひとつひとつの構成遺産の写真が載っていました♪ 目で覚えるのっていいですよね
また 来年はどこが決まりそうか 世界遺産委員会の開催地等 直前に世界遺産アカデミーからのFacebookでのお知らせが出てきます♪

過去問がすべて終わったので 今度はネットで出題範囲の世界遺産を 国ごとに「旅行する気分で」読んでいきました!行ったことのある場所はよくわかりますね♪ 
伊検2級の時はぎりぎり合格で苦しかったのと 受かったあとで実力が伴わず看板倒れで苦労したので 「めざせ ゆうゆう合格!!」なのですが(笑) 語学検定と違って辞書ひかなくてよくて楽ですね~ ^^) _旦~~

登録基準をしっかり押さえるとよい(2級)」「世界遺産の基礎知識と日本の世界遺産はしっかりと押さえて、あとは自分の好きな国の世界遺産を中心に (とにかくたくさんあるから)覚えるとよい」「山の名前や人の名前まで...(太字以外からも出題されます)」等の貴重なアドバイスをいただき ありがとうございました! 

終わる前からもう 2級の問題集や参考書も取り寄せてしまいました(笑) 3月(4級のころ)に本屋さんで2級の本を見た時は あまりの分厚さに「こりゃ無理だわ...」と2級はあきらめていたのですが... 今は「受けなきゃもったいないよね!! 」とばかりに前向きです せっかくいろんな世界遺産講座も受けてることだし 2級までは受けようかと思います 

参考にしたサイト「世界遺産オンラインガイド」は こちら ← 国ごとに読めるので 自分の受ける級の世界遺産だけをピックアップして読めます 写真も多くて美しいです (歴史や詳しいことはWikipediaで)

京都や奈良の寺院(位置や誰が作ったかまで) 熊野古道(山や寺院の名前)もチェックしました 世界地図も 位置関係を見ると話がつながってきてよいですね♪ テキストの赤字部分はすらすらと出てくるようにしましょう♪
 
さいごは前日に 問題集は完璧に仕上げたのでさっさとしまいこんで テキストの冒頭の世界地図をチェックして どの国にどんな世界遺産があるか位置関係も再確認し 弱いところを補強したんですが 前日にいきなりテレビで世界遺産(京都と高野山)を放映してくださり ちらちらとテレビ見ながら勉強してました(笑) ←もしかしてわざとぶつけたの?(笑)

当日の試験
について:

天気もまあまあ良く 初めて行く大学でしたので 「駅から1分」とあるのは信用せずに(笑) 行ってみると駅から5分かかりました!!  大学のHPに1分とあるのですが 入り口を間違えたらしい 他の人たちに続いて歩いて行ったのでみんなで間違えた(笑) ← 早めに行きましょう~♪

始まる前に外のベンチで皆さん静かにテキストを読んでいて 緑あふれるキャンパスの中で夏の終わりのセミの声をききながら最後のチェックにいそしんでいたら たくさん蚊にさされてしまい( ;∀;)... (誰が検定会場に虫刺されの薬まで持ってくることに前もって気づくか?)

緑あふれるキャンパスで静かに試験を待つ この雰囲気っていいよね~ と思わず 独検準1級二次試験の時を思い出してしまいましたが あの時は1月だったから蚊に刺されなかったョ(笑)

まっとにかく 間違えた問題は悔しさのあまり 一生忘れないことでしょう♪ 早速2級の問題集を取り寄せました!(^^)! 2級は分厚いテキストや問題集 参考書ずっしり...
来年3月に受ける予定です 年4回(3,7,9,12月)開催されてるので助かりますね!(^^)!

ためしに終了後に日をおかずに 2級以降の準備をせずに過去問をやってみました: 2級68点(認定点60点)で合格圏内!! 1級63/200点 (認定点137点)で最低レベル(笑) さてどうするか...

2017年10月18日(水) 無事3級合格の認定証が来ました(^O^)/ 

 ← 3級は98点で合格


世界遺産検定
は こちら


* というわけで今は2級準備に取り掛かっています♪ ビジュアルな小学生向けの世界遺産大図鑑と まるで辞書のようにぶあつい1級テキストを照らし合わせて読み進めています(^O^)/ ← 2級と1級を並行してやってます♪


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ドイツ・フェスティバル2017に行ってきました(2017.11.2~5)@都立青山公園

2017年11月03日 | ドイツ語・独検
ドイツ・フェスティバル2017に行ってきました(2017.11.2~5)@都立青山公園


行ってきました青山公園ドイツ・フェスティバル2017!!

11月3日
(金)夕方近くに到着して まずは日独協会のブースへと!! 早速ここでドイツの地図とドイツ語入りのクリアファイルを買って 知り合いの皆様とおしゃべり♪ 

ドイツ大使館のブースでは 「ドイツの実情」の小冊子が配布されており これは私はまだベルリンの壁があった頃に出版された古い版からずーっと持っているのですよね...

そして ベンツとフォルクスワーゲンが どーんと正面にある会場をぐるっと回りながらあれこれ見ました 

 ← Benz

 ← VW

アンペルマングッズ(
もう色々持ってるよ~♡)  クリスマス・グッズ シュトレン ライ麦パン 木彫りの人形(向こうでお土産に買った思い出が...)

← これは実際に使われたアンペルマンの信号とのこと!

ミニ・ブラシ類や化粧品 その他... すごかったのは今年初参加の 消防隊で実際に使った布でできたバッグや財布 世界にふたつとないもの とても頑丈です←さすがドイツ!!
もちろん「マルティン・ルター生誕500年」にちなんだ展示コーナーもありましたね!!
← ルター生誕500年の展示

あとは電動のこぎりで切った(彫った)木製の置物とか...

← 素晴らしい木彫りの像!!

それから屋台を見て回ったけどどこも混んでいて行列で 座る場所もだいぶ少なくて(昼間よりも夕方からが混むらしい) ここだけでしか飲めないビールとか ソーセージとか 屋台のブースはたくさんあったのですが 並ぶ時間がなくて そのまま帰りました 唯一行列がなかったのがノンアルコールビールのところですが...いやちょっと( ;∀;) 

 ← ドイツの国旗の帽子のお兄さんがビールの呼び込み♪
 
ステージでもちょうどヴァイオリン演奏が始まり 素晴らしい音色が夕闇にとけこんでいきました...


というわけで 連休は混むでしょうね~ 皆さんも もしいらしたら 日独協会のブースにも ぜひ立ち寄ってみてくださいね♪ シャボン玉やってます(^O^)

 ← ゴミの分別が6種類! さっすがドイツ♪

六本木ヒルズの「イタリア・アモーレミーオ」のビッグ・イベントの印象が強いせいか 公園をひとまわりぐるっとまわればおしまいの コンパクトなフェスティバルもまたよし...かも?

若い方や子連れの方が多く ドイツ人もけっこう来てました ← あまりときめかなくなっている私...年のせいなのか? あるいは もはや イタリアが好きになったせいなのか???

まだ11月5日(日)まで開催しています(^O^)/

ドイツ・フェスティバルは こちら





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「日本で最も美しい村 連合フォーラム2017」が開催されます(2017.11.15)@イタリア文化会館

2017年11月02日 | 日本文化紹介
「日本で最も美しい村 連合フォーラム2017」が開催されます(2017.11.15)@イタリア文化会館


サルデーニャのBosaが 2014年に”alle falde del Kilimangiaro(キリマンジャロのふもとで)”の「il borgo dei borghi(イタリアで一番美しい町・村)」コンテスト」で2位になったことがきっかけで Rai3のこの番組をYou Tubeでだいたい毎年見ています 番組リポートは こちら ← シチリアが優勝することが多いみたい♪

その過程において 「イタリアの最も美しい村(I borghi più belli d'Italia)」連合があることを そしてまた遅ればせながら「日本の美しい村」連合があることを知り またリストを見て 福島県飯舘村が この日本の美しい村のひとつであったことを知り大きな衝撃を受けました 本当にこのように美しい村だったのですね... 

そんな中 イタリア文化会館で基調講演「イタリアの小さな村における空き家の再生について」(アルベルゴ・ディフーゾ協会会長)やトーク・セッションなどを含めたシンポジウムが開催されることを知りました:

2017年11月15日(水)14:00〜18:00(受付13:00〜)参加者交流会18:30~20:00
於 イタリア文化会館地下2階アニェッリホール
定員 350名程度 申込不要・先着順 (※参加者交流会は申込必須)

【プログラム】
<第1部>
13:00~14:00 受 付
14:00~14:10 オープニング(ピアノ演奏)
14:10~14:30開会・浜田会長挨拶〜 来賓紹介
14:30~15:00 活動説明 「日本で最も美しい村」連合の設立〜現在

15:30~16:30 基調講演 「イタリアの小さな村における空き家の再生」について
アルベルゴ・ディフーゾ協会 会長 ジャンカルロ ダッラーラ氏
16:30~16:45 一部終了・休憩
<第2部>
16:45~18:00 トーク・セッション テーマ「小さな町だからこそ・・・・
18:00~ 閉会・松尾副会長挨拶
18:30~20:00 参加者交流会(5,000円 要申し込み)

  *       *       * 

最も美しい村運動」は 行き詰まりを見せた先進国の都市モデルの成長信仰から脱却した新しい社会運動として 1982年にフランスで起こりました
その後「最も美しい村運動」はベルギーのワロン州 カナダのケベック州 イタリアに広がり さらに2012年には これらの国と日本を加えた5ヶ国の協会で「世界で最も美しい村連合会 The most beautiful villages of the World 」が設立されました

フランスやイタリアの最も美しい村協会では 世界中の都市住民を美しい村に顧客として迎える 都市と調和した偏狭ではない地域主義が芽生えています

小さな村の物語 イタリア」(BS日テレ)の番組がお好きな方 イタリアの村 そして日本にもたくさんある小さな美しい村を再発見しに行ってみませんか?

ちなみに 日伊協会会報「CRONACA」でも 「イタリアの美しい村」の紹介記事が掲載されています No.155(2017年10月発行)は Castiglione del lago(ウンブリア州)です

「日本で最も美しい村 連合フォーラム2017」 詳しくは こちら

日本で最も美しい村 連合フォーラムについては こちら

世界の美しい村」は こちら ← フランス イタリア ベルギー カナダなど

日本の美しい村のリストは こちら
 
ちなみに チラシの写真は 伊根町(京都府)の 伊根の舟屋です 一瞬ヴェネツィアかと思いました... 直接海に面して立ち並び まるで海に浮かんでいるように見えるのですね

* 情報をいただきましたイタリア文化会館様 掲載をご許可いただきました日本で最も美しい村連合様に 心よりお礼申し上げます


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