日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「未来派の身体感覚と舞踊 -前衛芸術運動のイタリア的身体観-」に参加しました(2017.11.18)@星美学園短期大学公開講座

2018年09月08日 | イタリア関連の催し
「未来派の身体感覚と舞踊 -前衛芸術運動のイタリア的身体観-」に参加しました(2017.11.18)@星美学園短期大学公開講座



未来派は 今まで絵画くらいしか知りませんでしたが 初めて未来派の舞踏の講座に参加してきました イタリア文化会館のエントランスにある赤い2つのオブジェ(写真)が 
もしかしたらこのU. Boccioniの「踊る身体」のオブジェではないか?との話になりました 

    *      *      *  

ルネサンス期の宮廷舞踏は 美しい身振りの探求でした
19世紀末に生まれたロマンティック・バレエとバッロ・グランデの成り立ちと変遷についてご紹介いただきました 重力から解放され 空中で踊るイメージです 
Excelsior(1881)のオペラの最盛期も 大勢の登場するオペラ映像を 講座のラストに鑑賞しました

20世紀初頭 ミラノに始まった未来派は「Futurismo」といって 1909年にマニフェスト「未来派創立宣言」が生まれてから 
1944年まで続いた(宣言したFilippo Tommaso Marinettiもこの年に亡くなっている)前衛芸術運動で 時代の変化を敏感に察知する新鋭アーティストの集まりでした

自動車や飛行機などの機械によって日常の暮らしが激変すると かれらはそれを芸術表現にも反映させようと試みたのです 

当時 自動車や飛行機がもたらした前人未到のスピードを味わった身体は それをどのように身体芸術に取り入れたのかについて 実はあまり知られていない
未来派の舞踊について 舞踊の歴史を交えて紹介してくださいました

この「未来派創立宣言」では 「速度の」が称賛され 「唸りをあげるレーシングカーは サモトラケのニケよりも美しい」とあります また 「後ろを振り返る必要はない 
時間と空間は 昨日消滅した」と... ただ暴力的な言葉の激しさが当時は偏見を持たれたようです

飛行機等の機械を利用する者は それらが自分の精神に決定的な影響を駆使していることに気づいてすらいない との未来派によね指摘は 例えば今でいえば スマホのある自分とない自分がどう変わったか? 
との問いかけにも似ていまるとのこと

視覚 聴覚 触覚 嗅覚 味覚などの五感に感知された「新しさ」が 新たな芸術表現の発想の源となったのですね 

3冊の分厚いFuturismoのカタログを回していただき 見ながら話を進めていきました 2014年のグッゲンハイムの展覧会は ファシズム期とも関わっていたFuturismoの
総括でもありました

未来派は 絵画 音楽 文学 騒音芸術 バラエティ 建築 映画 ダンス 航空絵画などにも及びます

モダンダンスの2潮流について: 1つは身体の機械化と増強で ニジンスキー等が代表です それに対して2つめは 自然と体 - 魂の調和 そして 内面性の表出
(機械化しているからこその)であり 代表的なのはイサドラ・ダンカンです 
たとえば棒を持って布をまとって舞うと 身長は3~4メートルにも及び 旋回するとより大きな表現ができますね 実際に映像を見ましたが なんとなく新体操を思い浮かべました

そして未来派の「踊る身体」 ここでは例のU.BoccioniのForme uniche della continuità nello spazioという彫刻作品(1913)が登場しましたが 
子ども向けの英語ガイドではスーパーマンと表現されていたので 私もついついガンダムを想像してしまいました(''◇'')ゞ

ガス管やドラム管のような筒の中に身体を入れて舞うという表現もあり 踊りづらくても表現する能力を通して 新たな身体表現を試みるのだそうです つまり
未来派ダンス宣言」とは 「筋肉の可能性を超越し ダンスを通して 理想的なモーターによって"増強した身体"を目指さなければならない」というものです 
「差し迫る人間とモーターの同一化に備えなければならない」とのことでした 

"Balla"という絵画も 写真の発明により 踊る女の子の足の動きを連続写真のように表現したものです ダンスではまた 踊り手がおらず
舞台装置のようなもののみで表現するダンスもあったとのこと 前衛的ですね~

未来派の「飛ぶ身体」について

今度は「速度の新しい宗教 - 倫理宣言」(1916)について 勇気あるものだけが経験できる表現として 飛行機に乗る経験を通して表現する(絵画を描く、バレエを踊る)
というものです

ひとつの飛行機を一人のダンサーにみたてて 飛行による複雑な精神状態の表現を介して 新しい芸術形式を作るもので ダンスを凌駕するものとのこと

未来派航空演劇
では 「機体はパイロットの身体の延長部分」であり 「飛行によって創造する芸術形式はダンスに類似する」というもので 「太古の肉体には翼が眠っている」(マリネッティ)
とされました まさに飛行機は「飛ぶ身体」であり 人も進化すれば飛べると考えられていたのですね

航空絵画」は 最初は画家が飛行機に同乗し紙に絵を描こうとしますが 当時はまだ双葉機で 紙が風に吹き飛んでしまいダメでした... でも
飛行を体験せずに描くことはできないとされていたのですね 画家が飛行を体現していたのです 
また 航空ダンスでは さらに プロペラの旋回をダンスで再現したり 衣装も プロペラの形のものをつけたりしたそうです 飛行による恐怖 喜び 興奮などを
ダンスで表現したのですね その映像も見せていただきました

今まであまり聞いたことのないお話で とても刺激になりました 

素晴らしい講座を開いていただきました 星美学園短期大学様に 心よりお礼申し上げます。
来年度の講座も楽しみです♡

未来派については こちら

2018年度の公開講座は こちら

* 今回の災害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます




イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村




コメント

イタリア文化特別講座 第2回『イタリアテレビ広告の歴史と生活を変えたCAROSELLO』に行ってイタリア版トッポジージョを初めて見ました(2018.6.17)@LCI/吉祥寺

2018年07月17日 | イタリア関連の催し
イタリア文化特別講座 第2回『イタリアテレビ広告の歴史と生活を変えたCAROSELLO』に行ってイタリア版トッポジージョを初めて見ました(2018.6.17)@LCI/吉祥寺


LCI主催のイタリア文化セミナーの2回目は イタリアで愛された多くの製品とその広告を担ったCAROSELLOのテレビの歴史 番組や広告の数々を見てゆきました 

この古き良き時代のアニメや白黒フィルムがとてもなつかしくて 自分が小さい頃見ていた白黒アニメと似ていますね また「トッポジージョ」のイタリア語版を初めて見たのですが 日本版と声がそっくり!! でもあの可愛さはイタリア版が数段上ですね♡
女の子に 「トッポ・ジージョ 歌って!!」とおねだりしてくれたら歌ってあげるとすりよるジージョ 可愛いというかイタリア人(ねずみ)っぽい色気を感じました(;・∀・)

まずは1957年1月Carosello(テレビ広告番組)が始まった時代背景の説明と番組構成の紹介から始まり 1分45秒の短いドラマに続くコディーノ(codino)と呼ばれる30秒の広告が さまざまな制約がある中で(商品名は6回まで、放送は1回のみ等)人気を博し ミラノ弁の登場人物は現代的な ヴェネト方言の登場人物は単純で知識が乏しいキャラとして描かれる等の当時の特徴をみてゆきました

このカロゼッロは イタリアにだけ起こった現象です 広告を集めてひとつの番組にしてしまうのです 他の国ではもっと短いのです そして60年代にだんだんと女性の理想のイメージが変わってゆき 食糧欠乏問題がなくなったことからスリムな女優に人気が集まりました: たとえばGina Lollobrigida から Catherine Spaakへと

またローマのパイパークラブ(Paiper Club)で歌うPatty Pravoが それまでは量り売りだったジェラートを パッケージ商品として紹介するアルジダ(Algida)の広告も見せていただきました Minaもバリラのパスタのテレビ広告で歌っていました 
フェリーニの作品でオスカーを受賞したピエロ ゲラルディ(Piero Gherardi)もバリラのテレビ広告の衣装を作っていたそうです 創業者ピエトロ バリッラ(Pietro Barilla)は当初から俳優や監督に投資して独自のカロセッロを創ってゆき 国際的になってゆきました

さてイタリア人はスーツケースに MOKAとヌテッラを忍ばせて旅行に出るといいますが 次はいよいよMOKA EXPRESSの登場です 
モカ ビアレッティ(la Moka Bialetti)は1950年代に この創業者であるレナート・ビアレッティ(Renato Bialetti)を風刺漫画にした髭のあるオミノ・ビアレッティ(Omino Bialetti)という生意気な男の子を主人公にしたアニメ広告が人気で 7万台から100万台へと売り上げを伸ばしたのだそうです それまではNapoletanaという 扱いの難しいものが使われていました ← ここLCIにはなんと両方ありました!!

このMOKAの発想はなんと フランスの初代洗濯機が元となったそうで 原始的なバケツのような洗濯機の下に水を入れて熱すると蒸気が上がり それがあふれて洗濯ものを洗うその仕組みを コーヒーメーカーに応用したのですね!! そして創業者のレナート・ビアレッティのお葬式では なんと このMOKAの中に灰(cenere)を入れたのだそうです...(;・∀・) 

そして錆びないステンレス鋼(acciaio inossidabile) ラゴスティーナの圧力鍋 これは"La Linea"という線のアニメが使われたそうです 


次に 子供のためのものでは Milioneのチーズ(formaggio) Susanna Tuttapanna というまるまるした可愛い女の子がイメージキャラクターで 今もガジェットがプレミアムの値がつくとのこと 講師の先生はこれを小さな頃見て大好きだったそうです♡

また 1965年に登場した そして今でも買えるCaramelle Ambrosoliというキャンディー(caramelle)! はちみつ(miele)だけのと はちみつとミルク(lattemiele)のと 両方ともお土産にいただきました!(^^)!

   ← Caramelle Ambrosoliというキャンディー

Pavesiのビスケット(biscotti)は 軽くて子供用のティラミスにも使われるそうです 
そしていよいよ 1963年に Pavesiniのビスコッティの宣伝に トッポジージョ(Topo Gigio)が登場するのですね♡ ちなみに日本では1966年からです 声優さんも同じような声の方でした 日本でもPavesiniは買えるとのこと

そして時代はウエスタンへと人気が移り グリンゴ(Gringo)も カウボーイ姿からバイクへと変わりました 

1977年1月1日
 約20年間続いたCaroselloの最終回が放映され 幕を閉じます コマーシャルは30秒と短くなり テレビの役割も変わってゆきますね 1978年にベルルスコーニの作ったプライベートテレビ番組ネットワークである"canale 5"が登場します 

2017年
には カロゼッロ生誕60周年記念切手が発売されたそうです 


ちなみに 「食文化の変容にみる戦後イタリア社会 - 1960年代を中心として」(泰泉寺友紀著/日伊文化研究56号)によると 食料事情の厳しかったイタリアに 家族で食卓を日常的に囲む風景が見られるようになってきたのは1950~60年代 それを表す食品のひとつとして「ヌテッラ」が挙げられています 「カロゼッロ」でもヌテッラが「幸福な家族」の象徴として登場してきたのですね

LCIイタリア文化特別講座 第2回『イタリアテレビ広告の歴史と生活を変えたCAROSELLO』は こちら

第1回のリポート「イタリア文化セミナー『イタリア広告が庶民の生活に及ぼした影響(l'influenza della pubblicita' nella cultura popolare Italiana)』に参加して なつかしのカリメロに再会してきました(2018.2.25)@LCI」は こちら

* 写真は クイズのあとの休憩の時にMOKAでコーヒーを作ってくださり アフォガート(affogato)でいただきました♡ 

お知らせ: LCIでは 「東京オリンピック通訳ボランティア準備セミナー 」を開催するそうです もうオリンピックのボランティア募集が始まるのですね~



イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント

Maria先生の イタリア美術セミナーはナポリのサンセヴェーロ礼拝堂についてです(2018年7~8月)@高円寺ピアッツアイタリア

2018年07月02日 | イタリア関連の催し
Maria先生のイタリア美術セミナーはナポリのサンセヴェーロ礼拝堂についてです(2018年7~8月)@高円寺ピアッツアイタリア


いつも古代ローマ講座に行っている高円寺ピアッツアイタリアで ナポリ出身のMaria先生が時々 ナポリ民謡等 ナポリにちなんだセミナーを開催してくださいますが 今回はサンセヴェーロ礼拝堂です!!

16世紀に建てられたナポリのサンセヴェーロ礼拝堂。 大理石の彫像など宗教美術品の宝庫です。 大理石とは思えない素敵な作品を鑑賞しましょう!!


【第 1  回】
 サン・セヴェーロ礼拝堂と サングロ家の呪われたライモンド王子
 7月21日(土)、7月25日(水) 11:00 ~12:30

【第 2  回】
 ヴェールに包まれたキリストと サン・セヴェーロ礼拝堂にある美術品
 8月25日(土)、8月29日(水) 11:00 ~12:30
【講   師】 Maria先生
【受 講 料】 3,500円 (1回 税込)
※それぞれの内容で2回、日程を設けています。 お好きなお日にちをお選びください。


私 ナポリに行った時に実際にこのサンセヴェーロ礼拝堂に イタリア人の友人と行ってきたのですが その大理石のクリスト・ヴェラート(Cristo velato)(ベールに包まれたキリスト像)の美しさと 地下にある血管まで完全保存された人体解剖像のその対比といったら...すごすぎて夜眠れませんでした(;・∀・)

セミナーは こちら

サン・セヴェーロ礼拝堂
は こちら ← 映像のラストの方にクリスト・ヴェラート(Cristo velato)が出てきます!

私も申し込みました♡ 楽しみです!!

* 写真は 小雨の降り始めたナポリのとある広場 懐かしいです...




イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント

第15回公開講演会「モンテッソーリ教育の可能性」開催のお知らせ(2018.7.21)@星美学園日伊総合研究所

2018年06月20日 | イタリア関連の催し
第15回公開講演会「モンテッソーリ教育の可能性」開催のお知らせ(2018.7.21)@星美学園日伊総合研究所


第15回 日伊総合研究所公開講演会が開催されます

子どもに託す人類の未来-モンテッソーリ教育の可能性-

講演者:前之園 幸一郎
日時:2018年7月21日(土)午後2時~4時  開場時間:午後1時30分

◆会場
星美学園短期大学視聴覚教室(本校舎3階)
〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14
→交通アクセスは こちら

◆演題
子どもに託す人類の未来 -モンテッソーリ教育の可能性-
La visione cosmica di Maria Montessori

 昨年は14歳2カ月でプロ棋士四段としてデビューして 将棋の最多連勝記録を30年ぶりに更新した中学生棋士が注目され、幼児期に受けたモンテッソーリ教育とも深いかかわりがあるのではないかと話題になりました。

この講演ではいま注目を集めているモンテッソーリ教育について、それはどのようにして誕生し、どのような教育方法が生み出されたのかなどについて 具体的にお話ししたいと考えています。

公開講演会は こちら


モンテッソーリ教育については こちら

*  昔 ドイツ人の保育士を連れて日本の保育園を訪問し通訳した時に シュタイナー教育の話題が出ました この機会に モンテッソーリ教育やシュタイナー教育についても 色々調べてみました 大変興味深いテーマですね!

また あわせて「公開講座(イタリア文化講座)」も7月9日から申し込みが始まります:

天正少年使節とイタリア -世界布教時代のイタリア美術-
 (9/22)

ローマ帝政初期の権力継承と女性 -ドムス・アウグスタ(アウグストゥスの家)の役割-
(10/20)

イタリアの歌(カント)の世界 -カンツォーネだけじゃない!? イタリア民謡の多様性-
(12/1) 他 語学講座等もあります

公開講座(イタリア文化講座)は こちら


イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村
コメント

特別トークイベント『ジェスチャーとイタリア人(Gli italiani e i gesti)』&イタリア語総合コース修了証授与式に参加してきました(2018.3.24)@(公財)日伊協会

2018年05月19日 | イタリア関連の催し
特別トークイベント『ジェスチャーとイタリア人(Gli italiani e i gesti)』&イタリア語総合コース修了証授与式に参加してきました(2018.3.24)@(公財)日伊協会

日伊協会の新橋教室の生徒さんたちのイタリア語総合コース修了証授与式(第3回)は 桜の咲き始めた3月25日(土)夕方 先生方やゲストを交えて青山教室で行われました この時期卒業式があちこちで...

語学でもなんでも 使わないと忘れるといいますが ジェスチャーは今まで2回ほどセミナーに出たんですが イタリア人に向かってジェスチャーを使うことってほとんどないんですよね でも見てわかるようになるのは大事です(^.^) 

というわけで行ってきました「ジェスチャーとイタリア人(Gli italiani e i gesti)」!!イタリア人はホントにジェスチャーを多く使うんで遠くからもよくわかりますが セミナーのラストにはジェスチャーのみの会話ビデオを見ましたがなかなか難しい~

イタリアのジェスチャーの起源は複雑ですが 3つの特徴があるとのこと
i gesti "convenzionali" 伝統的な、型通りのジェスチャーが イタリア全土で知られています 
そして外国人には通じにくい i gesti "simbolici"(シンボリックな)ジェスチャー 感情等を表すものですね そして i gesti"espliciti" (明確な)ジェスチャー これらは時に コンテクスト(文脈)によって 混じり合って使われます 状況によって意味も異なるambiguità (あいまいさ、多様性)があります

ジェスチャーの起源は 1. magico-rituale (魔法の、慣習的な) 2. artistico-teatrale (芸術的な、演劇的な) 3. linguistico-retorico (言語の、レトリックの) の3つに分かれます 

1.magico-ritualeは たとえばcorna(角)を下に向ければscongiuro (魔除け) 上に向ければ tradimento (裏切り) ←男女の...
言葉に寄り添い 強調し あるいは否定するジェスチャーの数々をご紹介していただきました なかなかここには書けないものもありますが(笑)

ただ 手(mano)がシンボリックな重要性を持っており そのためmanoが入る単語も色々あるのですね manifattura (製作) mandare (送る) domandare (尋ねる)など...
manifesto(明らかな、宣言)は 手(mano)で摑まえる(festo)ことから来ているそうです
chirologia(手相学)のchiro(手)はギリシャ語源ですが 1644年のJohn Bulvanの手相学の図もご紹介していただき 大変学術的でした!

darsi la mano(握手する) ローマ式敬礼は片手を斜め上に掲げ 武器を持っていない 平和のために来たということを表します そして数々の政治家たちのジェスチャーの写真も解説していただきました

2. artistico-teatraleは 身体全体でのジェスチャー commedia dell'arte カルロ・ゴルドーニ等の演劇 そしてオペラなどのジェスチャー

3. linguistico-retoricoは キケロ(Cicerone)に代表される レトリック 雄弁術(arte oratoria) つまり修辞法で裁判に勝つか負けるかという時代に培われたものですね

そしてさまざまなジェスチャーの意味を色々と教えてくださいました 人差し指に中指をひっかけて(incrociare le dita) それを背中でやると「今から嘘をつくよ」という意味

ombrello(傘)のジェスチャーとそれが出てきた映画シーン  その他色々... (だから...書けないってば...)

2. はbaciamano (手の甲へのキス) ここで出ましたベルルスコーニの数々のジェスチャーシーン! 彼は その良しあしは別として偉大なるcomunicatore(コミュニケーター)でジェスチャーを多用したのですね 例えばオバマ前大統領夫人に会った時に 両手を広げて下唇を下げるジェスチャーがどんなに失礼なものか...等々

giurare(誓う)のジェスチャーでは 両手または片手を胸にあてる等...
minacciare(脅す)のジェスチャーも 最近有名になった五つ星運動の政治家が使いましたが まぁ使わない方がいいですね~
 
3. linguistico-retoricoは 親指と人差し指をこすり "Che vuoi?" "Ma, che dici?"等 これはよく見ましたね~ 
また 頬に親指をあてるのは furbo! (抜け目がない) そして片手を上下するのは "Vattene!(Smamma)" 出ていけ! ですね...

   ← Vattene! のジェスチャー

頬を膨らませるのは Stufato! Che noia! 飽き飽きしたという意味ですね

イタリアは様々な民族が侵入(invasione)し 言葉が違うためジェスチャーがとても重要だったわけです そして1861年のイタリア統一(Unità d'Italia)の頃は殆どが方言(dialetto)でした またcentro(中心街)と郊外(preferia)では言葉も違っていたのだそうです それでジェスチャーが発展したというのもあるのですね

  ← 方言分布図 

この方言分布図で サルデーニャに色がないのは sardo(サルデーニャ語)は方言ではなく ひとつの言語だからです またコルシカ島はイタリアではないですが イタリア語方言を使っていたので色がついています 

ここでふと思い出しました 何年か前にイタリア文化会館で 秋の留学フェアのイベントに生徒さんの有志たちがイタリア語方言を暗記してビデオで発表するというもの!! これをその場で覚えてビデオ収録するんですが 私は全然覚えられない~Σ(゚Д゚) 
それもそのはず今日いただいたプリントには 北部は言葉が短く(日本も東北は言葉が短いですね) サルデーニャ語はラテン語のようで 地方によって色々違いますが まるで外国語のようですね~ 


italiano e fisicità (身体性)

ここではイタリア人の身体の動きの意味について appoggiare (もたせかける) 眼鏡を上に上げる 両手を指を開いて合わせる タバコをポケットに入れる(マストロヤンニ) ポケットに両手を入れる 頬に指をあてる そしてさらにはscollatura (襟ぐりを開けること) 女性政治家が胸のあいた服を着るという身体性まで話は及びました

最後に DVD (このシリーズはいつもネットで見ています♪) 男女がジェスチャーだけで会話をするのですが セリフがなくて 2度目は字幕が映りましたが なかなかここまでは大変!!


そして終了後は 新橋教室の生徒さん達の修了式が行われました イタリア語を生かしてイタリア料理を教えたりしてらして 語学プラスαでスゴイです♡ また事務局からは 毎年秋には東京都からイタリア語ボランティアガイド(伊検3級以上)の案内が来るそうですので 皆さんぜひ生かしてくださいとのことでした!! ←来日イタリア人は4~5万人から 今や10万人とのこと ちなみに日本からイタリアに行くのは4~50万人です

そして「上達の秘訣はとにかく やめないこと」 休み休みでもいいから継続することです 納得!!自分もそうです(^.^)

イタリア語各学校のイベントに行くと必ず知人に出くわすのですが(笑) この日もバッタリ知人にお会いして色々お話しながら 咲き始めた桜を眺めながら帰ってきました

トークイベントのお知らせは こちら さて水曜はいよいよ「歴史で学ぶイタリア語」体験レッスンです♡

*5月3日(木/祝)に 日伊学院でジェスチャーの単発セミナーあります♪


イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村
コメント

第3回イタリアアモーレミーオ開催のお知らせ(2018.4.20~22)@天王寺アイル&名古屋(7.20~22)大阪(11.2~4)

2018年03月13日 | イタリア関連の催し
第3回イタリアアモーレミーオ開催のお知らせ(2018.4.20~22)@天王寺アイル&名古屋(7.20~22)大阪(11.2~4)


日本国内最大級のイタリアン・フェスティバル「イタリア・アモーレ・ミオ!」が開催されます
第3回イタリアアモーレミーオは天王寺アイル(4月20日~22日) そして名古屋(7月20日~22日)大阪(11月2日~4日)の3都市で開催されます

オペラ、ジャズ、ロック、ポップの一流アーティストによるコンサートや 息を呑むパフォーマンス 有名人によるトークショー 参加型ゲーム イタリア往復航空券などが当たる“Play and Fly to Italy”コンテスト アートインスタレーション 著名なスピーカーによるワークショップ そして厳選されたイタリア料理などの他 60人以上のVIPゲストを招き 計6日間にわたりMade in Italyの素晴らしさを皆様にお届けします

今回はそのイベントを盛り上げるべくSNSキャンペーンを開催いたします。

The IAM(Italia Amore Mio)-in-love プロジェクト


イタリアは情熱(パッション)の国:私たちはいつでも恋をしています。その相手は…
大切なパートナー、大好きなペット、お気に入りの景色、一押しのブランド、好物の
食べ物などその対象は数え切れません!

そこで「あなたの好きなものを教えてくださいコンテスト」を開催!
優勝者にはアリタリア空港ご協賛・イタリア往復航空券(2名様)が当たります!
応募方法等は こちら
 
写真はIAM-in-loveポスターとしてイベント開催中(天王洲アイル
4月21日、22日)会場で飾られます

詳しくは こちら

昨年のリポートは こちら
バリラの被り物をしてSNSにアップすると景品が...というイベントでした~

みんなで行った楽しい思い出は 忘れません♡
各イベントは随時Facebook等でアップされると思います!(^^)!

* 写真は 昨年の六本木ヒルズ会場にて マセラティ!


イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村
コメント

イタリア文化セミナー『イタリア広告が庶民の生活に及ぼした影響』に参加してなつかしのカリメロに再会してきました(2018.2.25)@LCI

2018年02月26日 | イタリア関連の催し
イタリア文化セミナー『イタリア広告が庶民の生活に及ぼした影響(l'influenza della pubblicita' nella cultura popolare Italiana)』に参加して なつかしのカリメロに再会してきました(2018.2.25)@LCI


カリメロは昔アニメを見てたけど もとはイタリアのアニメだったのですね...トッポジージョ(Topo Gigio)もそうなんですね! 「Carosello(カロゼッロ)」(1957~1977)という 広告とアニメ等が合体したイタリアの超人気番組の中で放映されていたのですね(^.^)

Caroselloは約10分の番組で 「カロゼッロの後ベッドへ(a letto dopo il Carosello)」という言葉が 当時の子どもたちが夜9時に番組が終わったらベッドに行く合言葉ともなっていたそうです (旧東ドイツにも同様の人形アニメ『ザンドマン/ Sandmännchen』がありました) その中の2分強のアニメが「Calimero」で 1963年から始まりました 日本でも1974~75年に「カリメロ」は東映動画によってアニメ化され 劇場映画もできました! あぁ 懐かしい~(*´▽`*) ← 学生の頃アニメ大好きで 実は東映動画F.C.にも入っていたくらいです♡

Calimeroの名前の由来を調べたら 作者Nino Pagot氏が結婚式を挙げたBasilica di San Calimero(サン・カリメロ大聖堂)に祀られている聖人Calimelloの名にちなんでつけたとあります
もともとカリメロという名前はよくあったのですが この人気アニメが出来てからは どうしても黒いヒヨコのイメージが強いのであまりつけられなくなったそうです♪

(ちなみに「カリメロ」という名は ギリシャ語のKallimerosを由来とし Kalosは「美しい」 merosは「脚」で カリメロ=「美しい脚」を意味する(日本語版Wikipedia)とありますが アニメのカリメロの由来とは直接関係はないようです)

カリメロの有名なセリフ: "Ava, come lava!" Avaは洗剤(detersivo)の名前で ”Calimero non è nero, è solo sporco!"との少女の言葉に続きます
"È un'ingiustizia però!" は そんなのずるいよ!という抗議のセリフですね

    *      *      *

1946~1969の奇跡の経済発展(miracolo economico)でイタリアのGDPが年率6.3%も上昇する中で FiatやOlivetti社等が急成長し 就職率が増加し楽天的な空気の中で消費社会が到来しました 

1948~1962年の教育改革(Riforma scolastica)により 義務教育や 教師がイタリア語を話すことが義務付けられました 文盲率も割と高く方言(dialetto)が主流でした 

イタリアで1954年に初めてRai(Radiotelevisione Italiana/イタリア放送協会)がテレビ放送を開始し その3年後に消費社会(società dei consumi)の到来に合わせたかのように始まったのが この「Carosello(カロゼッロ)」(1957~1977)という広告合体番組でした 

  ← Caroselloのオープニング sipario(幕) 音楽はナポリ民謡の一節

広告(pubblicità
)はまだ当時はネガティブなものととらえられており(TV番組には広告を出せない決まりがあった) 当時この番組以外にTVコマーシャルはなかったのだそうです (ちなみに日本では1955年に広告が始まっています テレビ放映そのものは1953年からです)

最初はテレビも高額なため バールや裕福な家に集まって見ていました 60年代初めにはほぼすべての家庭にテレビが普及し (私も日本で同じくらいにテレビが家にやってきたのを覚えています) 家族が夜テレビの前に座る風景が見られました 

新聞は読めなくとも テレビは見られるし受動的に楽しめるし 当時は皆が冷蔵庫や洗濯機や車やバイクなどを買い始めた時期で 広告は庶民にとって重要なものでした

   ← イタリアで普及し始めた冷蔵庫のCM   洗濯機は最初からドラム式だった

この「Carosello」は毎晩放映され 特別なイベントや災害・大事件(テロやケネディ大統領暗殺とかローマ法王ご逝去等)以外は 必ずお茶の間に現れていました
 
Totò  Domenico Modugno  Eduardo De Filippo
等 実に多くの名優たちがここに登場しており驚くばかり いかに当時のイタリアでこの番組が人気だったかわかりますね テレビは国民の意識を刺激し固める役割を果たしており 道徳を学べる学校のような役割も持ち 「テレビの言うことが正しい!」と当時は皆思っていたそうです 
この番組が当時 方言(dialetto)が主流だったイタリア人に 話し言葉の標準語(standard della lingua parlata)を普及させていったのですね
ちなみに2017年に"Carosello"は60周年を祝いました

約10分の番組の中で 2~3分のエピソード(siparietto)が5本ほど ラストに30秒程度の広告(codino/しっぽ)つきで 毎日続き物で放映されていました 子供向けアニメ コメディ(コント) ショートムービー等です 
中にはストーリーとはまったく関係のない広告もありました そこでいよいよクイズ!!3本のビデオを見てどれがどの広告か当てるのですが 内容と関係ないのもあって当たらなかった~(笑)

チンザノ(Cinzano
)の広告では 女性が外で働き始め より独立した女性像を望み 女性も男性同様に余暇を楽しみ 飲みたいということを表す広告もご紹介いただきました 
ガスコンロの宣伝(それ以前は窯)では "Non c'è due senza tre"(二度あることは三度ある)ならぬ  "Non c'è due senza triplex!"(triplexはガスコンロの名前) その他いくつかの面白い"Carosello"のビデオを見せていただきました   
 ← STARのコンソメをいただきました! この女性の写真は何十年も変わらず使われているそうです

当時はテレビが教育的な役割も果たしていて あまりふだん使わないような単語の意味を説明する場面もありました 広告の中では方言はおバカなキャラクターが使うことが多かったそうです 

 *      *      *

さてこちらは予習編ですが(だんだんと予習が密になってくる...) Wikipedia等の他に「イタリア人に最も愛された番組Carosello(Carosello, la trasmissione più amata dagli italiani)」という記事が 当時のイタリアの社会的背景もわかって大変参考になりました:

"Carosello, dunque, può essere una fonte molto ricca per osservare come l'Italia divenne una società indistriale-urbana." (Caroselloは どのようにイタリアが工業都市社会になってゆくのかを観察するのに適した番組となった)

さらに興味深いのは 「なぜイタリア人に最も愛された番組がla pubblicità(広告)だったのか?」というくだりです Carosello テレビ 当時のイタリア社会がそれを解くキーワードとのこと 

paleotelevisione(旧テレビ)の時代 

イタリアのテレビは1954年に始まりました(当時は1チャンネルのみ) アメリカでは最初からTv private commerciali(民放)の広告収入によって賄われていましたが イギリスではBBC放送が政府のコントロールのもとでrigorosamente senza pubblicità(厳格に広告が禁止)されていました (日本のNHKもそうですね)

そこでイタリアが選んだ第3の道が 3つのI(informare, istruire, intrattenere/知らせる、教育する、楽しませる)のミッションだったわけです 実際教育的な番組はたいして面白くなかったようです

1960~68年には「Non è mai troppo tardi(per imparare leggere e scribere)」という教育番組を通して 文盲(analfabeto)の人びとがイタリア語や文化・教養等を身に着けたそうです 

テレビのcodice morale (道徳基準)

テレビは当時の政権DC(Democrazia Cristiana/キリスト教民主党)のコントロール下にあり 50~60年代はカトリックの検閲(censura)がありました そのためRaiの初代代表Filiberto Guala(1954~56)は 厳格なun codice d'autudisciplina(自己検閲)を施し 卑猥な言葉 暴力的な表現等を排除し 70年代まで続いたそうです

彼にはCMを打ちたいという勢力とのせめぎ合いがあり 辞職(1956)のあとに広告番組"Carosello"が誕生した(1957)とありました

1957年にRaiがmessagi pubblicitari(宣伝広告)の放送を始めようとした時 "non poter fare pubblicità durante gli stepptacoli TV(テレビ番組の間はコマーシャルは出せない)"というテレビ放送の法律により 新しいformat televisivo(テレビのフォーマット)を作ったとのこと (wikipedia)

広告を導入したことを容赦してもらうために番組は12分のみ 商品よりもストーリー重視
アニメのラストにのみ商品名を言える アニメのストーリーとラストのCMは切り離されている  キャラクターは週1回のみ登場し(ひとつのキャラクターがひとつの商品を宣伝していた) 1作品ごとに内容が違い(製作コストの増加を招いた) 商品名を連呼するのは6回まで等の決まりがあったとのこと 

SipraがRaiのpubblicitàを管理していました 広告を許してもらうかわりに内容を面白くしたとのこと また当時はまだアナウンサー自身が広告を読むこともあったようです 広告番組の広告が新聞に載ることもありました

1976年に憲法裁判所(Corte Costituzionale)がTv private commerciali(民放)を自由化しました 1978年にはテレビ王ベルルスコーニの息のかかったCanale 5が始まりました

そして1977年にこの番組は終了しました この20年間でテレビ契約者は3倍の1,200万に増えました 終了の理由は色々あり 広告業界の成長や変化 CM(spot)の時間制約等が我慢できない テレビが教育を担う時代が終わった 国際市場は多くの国に通用するCMを望みイタリアのみに通用するCMを好まなかった等です ちなみに次の番組は「Spazio F」でした(Wikipedia)


今回のセミナーの準備はテーマが身近だったこともあり数日間みっちり取りかかり 以前イタリアのテレビについてIPAのレッスンでやったのまで見直して 日本とイタリアのテレビの比較までやってしまいました(笑) おかげさまで当日もバッチリ! イタリア語で2つ質問ができました 数年前は聞き取るのも難しかったのに 先生にも成長をお褒めいただき嬉しかったです(#^.^#)

こちらの先生とはサークルを通じて 何年か色々とご一緒させていただいたので 終了後の送別会では思わず涙が...先生 どうかお幸せに!!

セミナーは こちら
ここの「関連記事」でカリメロの映像が見られます カワイイ♡ 本当にアニメ2分+CMの構成でした!

*素晴らしいセミナーを開催してくださいましたLCI様に心よりお礼申し上げます 


イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント

第3回フォスコ・マライ―ニ賞(Premio Fosco Maraini)授賞式リポート(2017.12.7)@イタリア文化会館

2017年12月22日 | イタリア関連の催し
第3回フォスコ・マライ―ニ賞(Premio Fosco Maraini) 授賞式リポート(2017.12.7)@イタリア文化会館

スピーチコンテスト出場の余韻冷めやらぬ12月7日(木) 行ってきましたイタリア文化会館の「第3回フォスコ・マライ―ニ賞 授賞式」!!

2013年に設置された「フォスコ・マライーニ賞」は 1978年に創設し 2007年に中断された「マルコ・ポーロ賞(Premio Marco Polo)」を継承するもので 日本におけるイタリア文化への理解と関心を促進することを目的としています

第3回受賞作は 委員長の和田忠彦氏をはじめ 西谷修 小佐野重利 尾崎真理子の各氏で構成される選考委員会により 2015年7月から 2017年6月の間に出版された 日本語によるイタリアに関する優れた著作の中から 中谷惣著『訴える人びと : イタリア中世都市の司法と政治』(名古屋大学出版会、2016年)が選出されました

私的な利害関係を動機に市井の人びとが法廷に立ち その訴えを通して正義と公共善の結びつきを絶えず更新していく様を 未踏査の裁判記録の綿密な資料調査に基づいて明らかにしていく研究書です

本は こちら


受賞の言葉で印象的だったのは 氏の12年間の研究の成果だということ またそして 氏がルッカ古文書館(Archivio di Stato di Lucca)で 14世紀の裁判の記録をひたすら読み続けたその際の描写 羊皮紙のカバーの匂い 14世紀の紙の匂い インクを乾燥させるための砂がページの隙間からぱらぱらと落ちるさま 中世の空気を ページとページの間に感じながら読み進めたこと... その様子が目に浮かびました

この時代の市井の人々の裁判の記録は ひとつひとつは小さなことでも 大きなスパンで見てみると 時代の変化が見えてくる それを一冊の本にまとめたとのこと 
そしてタイトルを「訴える人びと」としたのもまた 市井の人々の記録をまとめることで やがて司法や国家の形を変えてゆくきっかけになるのではないかと思ったとの言葉に ご家族や支えてくださったまわりの方々への感謝の思いとともに 感銘を受けました

授賞式のあとにはビュッフェが行われ 私はそのあとすぐに 自分が元いたクラスに行って 元クラスメートに自分の今回のスピーチを聞いてもらい 先生ともお話しました♪ そのあとは引き続き「伊東マンショ」の上映会です 

素晴らしい賞を受賞されました研究者 中谷惣様の 今後のさらなるご活躍をお祈り申し上げます 

第3回フォスコ・マライ―ニ賞 授賞式 開催のお知らせは こちら


イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村
コメント

日本で最も美しい村連合フォーラム2017でアルベルゴ・ディフーゾについて聞きました(2017.11.15)+2017写真展@西武池袋本店(12.12~18)

2017年12月08日 | イタリア関連の催し
日本で最も美しい村連合フォーラム2017でアルベルゴ・ディフーゾ(Albergo Difuso)について聞きました(2017.11.15)@イタリア文化会館+連合2017写真展のお知らせ@西武池袋本店(2017.12.12~18)


日本で最も美しい村連合フォーラム」のシンポジウムで イタリアにできた「Alberbo difuso(AD)」協会のジャンカルロ・ダッラーラ(Giancarlo Dall'Ara)会長から イタリアでの事例を示していただきました  

Alberbo Difusoとは 大きなホテルを建てるのではなく 空き家をいくつか再生して村ごとホテルにするという「集落まるごとホテル」といった試みのことで イタリアでは1980年代から始まり クロアチア スペイン スイス等にも展開しています

この日は立ち見が出るほど満杯で (私も立ち見...)スローフード協会のカルロ・ペトリ―ニ会長来日の時を思い出してしまいました 全国各地から「小さな村」連合の関係者が見えており熱い質問を投げかけ ホワイエには日本の「小さな村」のパンフがぎっしり!! 自分たちの村をどう興していったらよいか 空き家の再生の事例を真剣に聞いていました

  *     *     *

アルベルゴ・ディフーゾ(AD)は 直訳すれば「分散型ホテル」です
持続可能なホスピタリティー形態で 家屋とサービスのネットワークのことです ひとことでいうと 大きなホテルを建てるのではなく 空き家を再生して村をひとつのホテルに見立てた地域経営の仕組みです

イタリアのBorghi(ボルギ)は village(村)と異なり 人々の居住地域が城壁などで囲まれた形を示しますが 5,000ものボルギが救いを求めており イタリア全土で700万戸もの空き家が(全戸数の22,5%)あり 南イタリアに集中しています

 ← カンパーニャ州エボリ(Eboli)の事例

そのボルギの過疎化をくいとめ アイデンティティーを失うことなく発展する方法として アルベルゴ・ディフーゾは 既存の建物を活かして 観光地化されたものを好まない旅行者のために作られたものです 

つまり 地域になじんだ住居のままの宿泊施設に泊まり 観光客としてではなく 一時的な地域住民(residente)としてそこにいることになります 旅行者は住民たちの中で暮らし 住民たちと同じものを その村で採れたもの(キロメートルゼロ)を食べ アクティビティを楽しみます 
たとえば村の「道」が「廊下」の役割をするなど 家屋とサービスのネットワークを構築するのです 

←モリーゼ州(Molise)の事例 Centro storico(歴史的中心地区)に作られた

村の中心地にレセプションを ロビーは広場 家屋が宿泊部屋となり 最低7棟がアルベルゴ・ディフーゾの認定に必要とのこと なので 最初は普通の宿泊施設から始まり やがてはアルベルゴ・ディフーゾに認定されるところが多く 住民も増えて雇用も増えてゆきます 気に入ってそこに住む人もいるそうです 

自治体が主導し 住民にアイディアを示し 家主が空き家を提供あるいは再生し 宿泊施設とします アルベロベッロにも2つのアルベルゴ・ディフーゾがあるそうです
2015年現在で86地区あり 2011年の35地区から2.5倍に増えました トスカーナやラツィオ州に多く サルデーニャにも10地区あります

 ← サルデーニャのアルベルゴ・ディフーゾ
 
ほんものの環境にこだわる「真正性(autenticità)」と 新しい仕組みを導入しようとする「革新性(innovatività)」が特徴です


成功のカギは経営者(gestore) また村は活気ある(viva)地域社会であること 人のいない(disabitata)旅行者のみの村では意味がありません 

そしてまた 季節に左右されない(ビーチ・リゾートは夏だけ流行りますが 村の生活そのものを楽しむので年間を通して人が来ます)とのこと

小規模集落の再生に向けた新しい地域経営モデルと 環境負荷の少ない地域資源再生と ネットワーク化にもとづくホスピタリティが 持続可能なツーリズムの新しいモデルなのですね 

    *      *      *


日本におけるアルベルゴ・ディフーゾについて
 
←日本におけるアルベルゴ・ディフーゾ

日本では伝統家屋の空き家は多く アルベルゴ・ディフーゾにするには問題はないのですが ノウハウが問題で イタリアのように 住民とのアイディアやコンセンサスの共有がまだなく また改築費用は イタリアでは8割が私的に 2割が公的資金で賄われているが やがては家賃収入で回収してゆくとのこと 無償で空き家を貸し出すところもあるそうです

ただ 具体的な質問に答えて会長より 「イタリアでも困難な歴史のあとで成功した」とのお話をいただきました 20州それぞれに異なったアルベルゴ・ディフーゾの法律(legge)があり 16年かかったところもあったそうで 会長はイタリア中を駆けずり回り かけあったとのことです 

今は150の自治体にあるのですが 今後も増やす予定で 日本で作るには セオリー上はできるにせよ imprenditorierità(起業家としての能力)が つまりはやる気 意気込みが大切であり 横のネットワーク作りが必要で たとえば家主が若い経営者志望の若者に空き屋を売るか? ローカルガイドの育成等です

日本では今のところは北海道等で 地域活性化策として検討されているとのこと

 ← 日本とイタリアのパートナーシップ

トーク・セッションについては 次の予定があり パネラーの皆様の自己紹介を聞いたところで失礼させていただきました...残念((+_+)) ← なぜ同じ日に3つも重なるんだ~(泣)

私は前の予定があり 『「日本で最も美しい村」連合 設立から将来に向けて』は聞けませんでしたが レジュメをいただきました 
連合は2005年に設立し 「世界で最も美しい村」連合会には イタリア フランス ベルギー(ワロン) スペイン カナダ(ケベック) と合わせて世界連合ができています 

世界で最も美しい村」連合会は こちら


ちなみに 日本では「平成の大合併」で市町村数が激減し 慣れ親しんだ由緒ある地名がたくさんなくなりましたが フランスでは合併はしなかったそうです なので小規模自治体の再生はフランスが参考になるのだそうです

ホワイエには 「イタリアの最も美しい村 全踏破の旅(I Borghi più belli d'Italia)」の写真集や 各小さな村のパンフレットに名産品がぎっしり...参加者もぎっしり...すごい熱気でした!! 

 ← 日本の美しい村のパンフレット

NPO法人「日本で最も美しい村」連合は こちら

Tutta Italiaの展開する「アルベルギ・デフーズィ(Alberghi Diffusi)」については こちら ← いよいよ出ました 「イタリアの小さな村の古民家滞在とシンプルライフの旅22か所!! なかなかここまではできません♡

開催のお知らせは こちら


     *       *       *

【「日本で最も美しい村」連合2017写真展@西武池袋本店】のお知らせ


日本で最も美しい村」連合フォトコンテストの全受賞作品の中から 珠玉の30点を集めて写真展を開催いたします

生活の営みにより形成されてきた その土地ならではの景観・環境や地域の伝統文化が伝わる写真など 小さくても輝くオンリーワンを持つ加盟村の情景を 是非お楽しみください

場所: 西武池袋本店 8F特設会場
日時:2017年12月12日(火)~18日(月)午前10時から午後9時
※12月17日(日)は午後8時まで
主催:「日本で最も美しい村」連合

写真展は こちら

これからの 美しい村そしてアルベルゴ・ディフーゾの将来に向けての発展を 心よりお祈り申し上げます 



イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村
コメント

公開講演会2017「ピノッキオかクオーレか ~いまを映す鏡としての子ども~」を聞いてきました(2017.7.22)@星美学園短期大学日伊総合研究所

2017年08月17日 | イタリア関連の催し
公開講演会2017「ピノッキオかクオーレか ~いまを映す鏡としての子ども~」を聞いてきました(2017.7.22)@星美学園短期大学日伊総合研究所


毎年必ず参加している公開講演会 今年は 和田忠彦先生による「ピノッキオかクオーレか ―いまを映す鏡としての子ども
 “Cuore" o “Pinocchio”  -I bambini come specchio di “oggi”」
という演題でのお話でした

公開講演会で2本の柱となった作品は まずは エドモンド・デ・アミーチスクオーレ"Cuore"

これは 自分への評価が低いことに悩んでいたアミーチスが 1883年に息子のために書きおろした小説で 毎月ひとつの話を語る形式で イタリアではイタリア語を国語として浸透させてゆく契機となったそうで どんな初等教育で近代国家となるのかを模索したそうです
 
また 実は日本のアニメ「母をたずねて三千里」の原作として日本では知られていますね 正確には Maggio (5月)の挿入話 "Dagli Appennini alle Ande" (アペニン山脈からアンデス山脈まで)です 2作品ともイタリア統一(1861年)の少しあとに書かれたものですね

実は1999年に「MARCO 母をたずねて三千里」という劇場アニメができた時等に 講演者は電話取材を受けることも多かったとのことですが ほとんどが「クオレが原作」だと知らなかったそうです ← 私は当時見ていたので 画面に映っていたから知っていたのです!!

もうひとつは フィレンツェ生まれの作家 カルロ・コッローディの「ピノッキオ」ですね
彼はギャンブル依存症で 借金を返すために「子ども新聞」にピノッキオを連載するのですが 借金を返し終わったところで連載を終えてしまいます(ピノッキオが木につるされて死ぬシーンで) ところが読者の反響が大きく 結局は再開するというエピソードに...思わず思い出すところがありました 

クオレ」が1886年10月15日に発売されるや わずか3か月で40版という驚異的な売り上げを見せるのに対し 1883年に世に出た「ピノッキオ」は第2版が出るのに3年もかかったそうです ここらへんの対比が面白かった ひとことで言うと ピノッキオは悪い子、いたずらっ子の話ですが クオレは エンリコ少年という良い子のお話です


日本のピノッキオがいつ誰にどのような訳で出されたか その変遷についても詳しくご紹介いただきました 講演者は小学生時代に読んだ少年少女世界文学選集で この2作品に初めて出会ったとのこと この選集の編集者についても そのルーツを詳しく伺うことができて興味深かったです ← 子どもの頃の読書って大事ですね...

「クオレ」の方の翻訳は講演者自らのバージョンが 1999年に新潮文庫から出されています 合わせて10回程和訳され出版されているそうです 

ピノッキオの誕生は 「統一国家とあやつり人形 あるいは あたらしい<子ども>」と題されました そう 1881~3年に子ども新聞に連載され 1883年に初版が世に出たのですね

この同時代の絵画として マッキャイオーリ(マッキア派)の「斑点技法」等を紹介していただきました 近代的な生活の感覚が芽生え始めていた時期であり 形態描写の高い質と 感情表現の重要性を示したそうです

さてピノッキオはイタリアでもさまざまなバージョンが出ましたが 一番特徴的だったのは 「黒シャツのピノッキオ」 そう ファシズム時代のピノッキオですね
また ディズニー版のピノッキオは1940年に作られましたが 原作ではピノッキオはサメのお腹に飲み込まれてしまうのですが ディズニー版ではクジラになっていて そちらの方が普及してしまっているそうです (私が子供の頃読んだ本では たしかクジラだったような...)

日本では 教育者 西村伊作が長女あやの挿絵を本にしたバージョンが日本初のもので 5年間重版を重ねて普及しましたが 子どもの挿絵で決して上手とは言えないにもかかわらず ここまで子どもたちに受け入れられたということで このエピソードはイタリアでも話題になったとのこと

そして 20世紀に この二つの作品は売れ行きが相反するのですね
すなわち ファシズム時代にピノッキオは爆発的に売れたというのです (なので黒シャツのピノキオが...) 欧州各国で再評価され普及し 新しい読者を獲得したそうです 
ファシストがローマに進軍した年にピノッキオは再版され 2年でミリオンセラーになったそうです 原作者コッローディオはこの爆発的人気を想像もしておらず 皮肉にも国民作家となったのですね 

反して 国家愛ではなくナイーブな博愛精神 そして内面の問題を描く「クオレ」は ファシズムからは受け入れられなかったのだそうです
それと  わかってても感動してしまうあざとさというものがあり(「ニュー・シネマ・パラダイス」で わかってて感動してしまうという例を挙げてくださいました) それが日本で細々とでも読み継がれている理由かもしれません 
教育の器としてのクオレ」が機能しており 語りのレベル(文体)も3つに分かれており 手の込んだ物語が織りなされています

しかしその反面「読者を物語の外へ 外へと連れ出そうとする」とのこと

ピノッキオの出だしに「昔むかしあるところに まるたんぼうが一本ありました」とあるのは実に先端をゆき コッローディオの才能が光ります 
実は「ピノッキオ」は世界で最も多く翻訳されているイタリアの作品であり 第2位は「木登り男爵」(I.カルヴィーノ)とのとです

また 講演者和田忠彦氏の近著「タブッキをめぐる9つの断章」「ウンベルト・エーコの小説講座」等が紹介され 終了後はサイン会が開催されました 
私は友人とお茶して帰りました 夕方やっと涼しくなりました~


開催のお知らせは こちら


星美学園短期大学日伊総合研究所のリポートは こちら


また 星美学園の「イタリア文化講座」も今年はすべて取りました!
特に来年は長崎の教会群が世界遺産に登録なるかもしれず 時期を得た「ダ・ヴィンチとかくれキリシタンの聖画 -洗礼者聖ヨハネ造を「読む」-」は「宗教に揺れるイタリア -移民の急増、イスラムとの向き合い方-」と同様 タイムリーで興味があります!!

星美学園日伊総研のイタリア文化講座は こちら


追記: さて 先日ネットの語学ブログで見つけた無料朗読サイトで このピノッキオやクオーレを せっせと日々聞いております♡

イタリア人の朗読ボランティアの方たちが 色々な小説を朗読してくださっているサイトのようです 教えてくださった方に心よりお礼申し上げます

サイトは こちら  ← イタリア語以外にも様々な言語で聞けます♪


イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント

イタリア文化特別講座「第2部~イタリア南部のルネサンス~IL Rinascimento di Sud Italia」の文化セミナーに参加しました(2017.6.18)@吉祥寺LCI

2017年07月28日 | イタリア関連の催し
イタリア文化特別講座「第2部~イタリア南部のルネサンス~IL Rinascimento di Sud Italia」の文化セミナーに参加しました(2017.6.18)@吉祥寺LCI


3月の第1部「第1部~ルネサンス期を支えた名家たち イタリア北部と中部」は 世界遺産検定のため珍しく欠席...なのでアリアンナ先生が担当される第2部のイタリア南部のルネッサンスに参加してきました!
この日は終了後すぐにアイランドギャラリーに行き 初めてサルデーニャの先生の写真を買いました!!というわけで思い出深い一日でした:
  ← 吉祥寺のLCI イタリアの旗が目印♪

セミナーの内容: 南イタリアのルネサンス時代は、北部の貴族社会とは異なり、王朝が統一を図ります。この講座では分かり易く時代の流れと共にご紹介致します。

    *     *      *

第1章 教皇領(Lo Stato Pontificio)


南イタリアでは教皇がその一部を統括していました 教皇領(lo Stato Pontificio)の歴史をざっとおさらい 

今のヴァチカン市国よりも広く 多くのヨーロッパ諸国を統括していましたが 南イタリアはシュヴァーベン王フェデリコ2世(il re svevo FEDERICO Ⅱ)が統括していました

宗教的にも政治的にも権力を持っていたのは 税金を取っていたから 
当時は教皇領への税金から宗教税(Assicurazione spiriuale)に至るまで 実に様々な税がかけられていたのですね( ゚Д゚)

ちなみに1500年での年収は労働者で12スクード 枢機卿で1320スクードだったそうです(スクード=5リラ銀貨)


ここでビデオを見ながら 西ヨーロッパの教会分裂(Scisma d'Occidente)について説明していただきました

アヴィニョン捕囚
(Avignone)について イタリア人の教皇(Papa)とフランス人の対立教皇(antipapa)がいたこと

紋章(stemma)についても見ました 教皇領の紋章の金と銀のカギの意味 三重冠の意味などです



第2章 支配(Le Dominazioni)


シュヴァーベン王朝(gli Svevi) アンジュー家(Gli Angioini) アラゴン家(Gli Aragonesi)があり いよいよシュヴァーベンの フェデリコ2世(Federico Ⅱ di Svevia)についてです

ナポリとシチリアの君主一覧は こちら


フェデリコ2世は エンリコ(ハインリヒ)6世とシチリア王女コスタンツァ(Costanza)の息子として生まれました

16才でドイツ・エルサレム・シチリアの王となり アラブと西洋文化を愛し 数カ国語を話し 世界初の無償の国立大学をナポリに創り←ナポリ大学のことですね(ボローニャ大学が世界初だが無償ではない) 貧困の民のための無償学校を作り シチリアに詩人の学校を作りました なんとダンテも通ったといいます

ただカリスマ的存在のためあまりヴァチカンとはよい関係を持たず 神は信じていたが教皇は神ではないとしていました 教皇側はフェデリコ2世の統治国を支配したかったのだそうです

さてフェデリコ2世の死後 息子マンフレディ(Manfredi)が継承します(subentrare)

マンフレディはホーエンシュタウヘン(シュヴァーベン/sveni)の紋章を新しくします  鷲(l'aquila)は教皇派のシンボルですね

教皇は 税を増やして民衆が不満を持っていたマンフレディを軍隊を送って討ちます そして教皇ウルバーノ4世(URBANO Ⅳ)が フランス王の兄弟 カルロ(re di Francia/Carlo)をシチリアに送り マンフレディを討ちます 

さて ホーエンシュタウフェン(シュヴァーベン)家には息子はおらず 娘コスタンツァ(Costanza)が アラゴン王ピエトロ3世(il re d'Aragona PIETRO Ⅲ)と結婚します *アラゴンはスペインの王国

皇帝派(i ghibellini
/教皇反対派のシチリアに住む民衆)は カルロ アンジョー王(Carlo D'Angio')に反対し コスタンツァ女王につきます

ところが シチリア議会はピエトロ3世(Pietro Ⅲ)をシチリア王に選出し 一方教皇はカルロ・アンジョー王(Carlo D'Angio')を選出し シチリアには2人の王が生まれ混乱します そしてピエトロ3世はシチリアで亡くなります

さてここで紋章クイズ! アラゴン王朝の新しい紋章を当てました 
二つの鷲はシュヴァーベンの紋章(Stemma Svevo)が アラゴンの旗(Bandiera aragonese)に描かれているものが正解♪ これは紋章まで注意してみたことがなく とてもためになりました!!


1302年のカルタベッロッタ平和協定(Pace di Caltabellotta)というのは 亡くなったピエトロ3世の息子(アルフォンソ2世とジャコモ1世)が統治するも ジャコモ(Giacomo/ハイメ二世)は土地の権利を教皇ボニファチョ8世(BonifacioⅧ)に献上し(cedere) 代わりにサルデーニャ島とコルシカ島を教皇から譲渡されたのです!!

 ここで休憩(pausa) あっワインなんか出していただいちゃって...(笑)

    *      *      *

休憩後は 難しい歴史の話から離れて お城や絵のお話に移ります💛


第3章 城 I Castelli


← カステル・デル・モンテ(Castel del Monte)

まずはカステル・デル・モンテ フェデリコ2世が建てた八角形のお城で1996年に世界遺産となりました プーリア州アンドリアにあります 
用途は不明で 狩猟用の館かアラビアンスタイルのスパ(hammam)ではないかと言われているそうです
屋根等すべてが八角形(ottagono)で これは円(空)と四角(地上)の中間的な形状とされています
フェデリコ2世は何度もエルサレムの「岩のドーム(Cupola nella roccia)」を訪れており とてもよく似ており フリードリヒ2世の数学へ造詣を表す黄金比を用いた八角形を象徴的に取り入れています

夏至・冬至(solstizio)と昼夜平分時(equinozio)に一定の場所に適格に影が投影されるように設計されており その他様々な不思議な特徴を説明していただきました フェデリコ2世の王冠も八角形とのこと

アンジュー家の城(Castello Angioino)について シュヴァーベンの城を修復して使っていましたが 戦いのための仕様がなされています アンジュー家はもともとフランスからフレミン(fiamminghe)の影響を受けていました

次はナポリ王国(Regno di Napoli)について

ルネサンスのあとはヒューマニズム(umanesimo)が展開してゆき ゴシック・アート(arte gotica)が発展します

アンジュー王朝からアラゴン王朝へと移ってゆき アラゴンの城(Castelli Aragonesi)は戦いがなくなったため城の塔を低くしたのだそうです (アンジュー家の城とは対照的!)

マスキオ・アンジョイーノ城(Maschio Angioino)*は アンジュー家のカルロ1世(Carlo ⅠAngió)が建てて そののち 1443年にアラゴン王アルフォンソ(Alfonzo di Aragona)が ワニの洞窟や夏至(冬至)による光の遊びなどを増築しました

* ナポリのヌオーヴォ城は13世紀に存在したアンジュー家の城として作られましたが、15世紀にアラゴン家によって再建されたため「アンジュー家の城」とも呼ばれています


 第4章 絵画 PITTURA:

アントネッロ・ダ・メッシーナ(1429-1479)のフラマン画の特徴は 4分の3方向を見る姿勢(posizione a tre quarti)ですね 正面でもなく横顔でもなく 精神面を表現しています これについてはのちにクイズで どれがメッシーナの描いた肖像画かを当てるのですが この顔の向きが決めてで全員正解(^^)/

彼はイタリアで初めて油絵具を使ったそうです フラマン絵画から学んだ技法とのこと 『受胎告知のマリア』(シチリア州立美術館)は彼の作品の中で最も有名ですね
Ecce homo(エッケ・ホモ/彼だ)や シチリアのモナリザと言われる「無名の船員(Ritratto dell'ignoto marinaio)」の作品などをご紹介いただきました 
ちなみに「メッシーナ出身のアントネッロ」という意味の名前です ← 「ビンチ村のレオナルド」とおんなじ♪


また 南部のルネッサンスについても少し...

ナポリはハンザ同盟(lega anseatica)に属しており税金が優遇されており 北欧から多くの芸術も入って来ました 
メッシーナの師匠ニッコロ・アントニオ・コラントニオ(Colantonio)等についても説明していただきました 
北ヨーロッパと異なり 教皇や王国の支配により ルネサンスの到来が遅れましたが メッシーナとナポリはハンザ同盟都市のため 芸術は早く入って来ました 

残念なのは 地震(terremoto)によりルネサンスの作品の多くは消滅し ルネサンス末期(l'ultima paete del Rinascimento)のものしか見られないことですね


第5章 ルネサンスの後 Dopo il Rinascimento


ヴァチカンは1870年まで権力を維持していました
シピオーネ・ボルゲーゼ(Scipione Borghese)は 神聖ローマ皇帝カルロ5世(Papa CarloⅤ)の孫(nipote)で 縁故主義(nepotismo)により枢機卿(cardinale)になり そしてヴァチカン大聖堂の司祭長になります
彼こそが ローマにボルゲーゼに屋敷を作り芸術作品のコレクションを集めたのです つまりボルゲーゼ美術館(Galleria Borghese)を作ったというわけですね

ダヴィデ像(ベルニーニ) アポロとダフネ(ベルニーニ) その他の素晴らしい作品を見て セミナーは終わりとなりました!!

あぁ~ローマでなんとしてもボルゲーゼ美術館に行っておくべきだった~(*´Д`)

セミナー開催のお知らせは こちら

素晴らしいセミナーを開催してくださいましたLCI様に心よりお礼申し上げます


イタリア語ランキング


にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント

日伊総合研究所主催第14回公開講演会「ピノッキオか クオーレか」が開催されます(2017.7.22)@星美学園短期大学日伊総合研究所

2017年06月29日 | イタリア関連の催し
日伊総合研究所主催第14回公開講演会「ピノッキオか クオーレか」が開催されます(2017.7.22)@星美学園短期大学日伊総合研究所



今年もまた日伊総合研究所主催の公開講演会が開催されます:

第14回公開講演会は、和田忠彦先生にご講演いただきます
皆さま、万障お繰り合わせの上ご参加くださいますようお願い申し上げます

◆講演者
和田 忠彦 WADA Tadahiko

◆演題
ピノッキオかクオーレか ―いまを映す鏡としての子ども
 
“Cuore" o “Pinocchio”  -I bambini come specchio di “oggi”

◆日時
2017年7月22日(土) 午後2時~4時
※ 開場時間:午後1時30分

◆会場
星美学園短期大学大講義室
東京都北区赤羽台4-2-14
→交通アクセスは こちら
◆参加費
500円(当日受付にてお支払いください)*要申し込み

公開講演会のお知らせは こちら


* 写真は フィレンツェで買ってきたピノッキオのマグネット♪ピノッキオの作者カルロ・コッローディはフィレンツェ生まれです 
また エドモンド・デ・アミーチスのクオーレ"Cuore" は 「母をたずねて三千里」の原作です
正確には Maggio (5月)の挿入話 "Dagli Appennini alle Ande" (アペニン山脈からアンデス山脈まで)です

星美学園短大日伊総合研究所の「イタリア文化講座」も そろそろ申し込みしないと...( ^^) _U~~




イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント

第2回「イタリア・アモーレ・ミオ(Italia-Amore-Mio)」にサークルの皆と行き初めてフルーツパスタをいただきました!!(2107.5.21)@六本木ヒルズ

2017年05月23日 | イタリア関連の催し
第2回「イタリア・アモーレ・ミオ(Italia-Amore-Mio)」にサークルの皆と行き初めてフルーツパスタをいただきました!!(2107.5.21)@六本木ヒルズ


2日間とも暑かったですが サークルのみんなと行ってきました第2回「イタリア・アモーレ・ミーオ」@六本木ヒルズ!! 

アリーナで集合したら 昨年は大ステージが開催されていたのが 今年は何もなくて涼しい風が吹く中ゆったりとおしゃべり♪ 

 ← 水槽の底のようなアリーナ 


そのあと上に上がり 車やクルーズやアリタリア等のいろんなブースをまわって 写真撮ったりアンケートに答えてパスタをゲットしたり...

 Fiat社のブースの前で

 MSCクルーズのメモパッドをいただきました♡

← この中に知人の会社(Tiera)のロゴも!
← マセラティ!!


そのあと13時からのブルートーキョーのアクロバットダンスパフォーマンスを見て Kimboのナポリ風エスプレッソを試飲しました

← イタリア国旗の三色をあしらったコスチュームと旗

ランチはヒルズのウェストウォーク5階のイタリアン "Dal-Matto"で スパークリング飲み放題や 7種の前菜に トリッパのトマトソース煮込み フルーツパスタ(今の季節はいちご!トマトソースがベースです) そしてウニの生パスタをいただきました フルーツパスタは初めていただきました( ^^) _U~~

 7種の前菜(2名分)
← トリッパ

 ← いちごのフルーツパスタ💛

 ← もちもちの うにの生パスタ


実はうちのサークルは今年で10周年なんです!! なので10年前に ベリッシモ先生にイタリア語を習った時の思い出話とかに花が咲きました~ 10年ひと昔...まだまだ頑張りますよ~!(^^)! 

楽しい一日を過ごしました 主催者の皆様に心よりお礼申し上げます

開催のお知らせは こちら


レストラン・飲食店ランキング


にほんブログ村 料理ブログ イタリア料理(レシピ)へにほんブログ村
コメント

イタリア・アモーレミーオが今年も開催されます!!(2017.5.20,21)@六本木ヒルズアリーナ

2017年05月02日 | イタリア関連の催し
イタリア・アモーレミーオが今年も開催されます!!(2017.5.20,21)@六本木ヒルズアリーナ



昨年5月に日伊国交樹立150周年記念ということで開催された「イタリア・アモーレミーオ」(イタリア商工会議所主催)という一大イベントが 今年もまた六本木ヒルズで開催されます!!

イタリア・アモーレ・ミオ!」が全てのイタリアファンのために戻ってきます!

「イタリア・アモーレ・ミオ!」とは、イタリアと日本の国交樹立150周年を記念して2016年に在日イタリア商工会議所が開催した2日間のイベントです。

六本木ヒルズを会場に5万人以上が訪れ、イタリアのトップブランドが勢ぞろいし、豪華パフォーマンスやコンサート、トークショーが目白押しの日本最大級のイタリアイベントです。
今年はイタリアのラグジュアリー、料理、音楽とスポーツの代表ブランドを皆さまにお届けいたします。

2017年5月20日(土)~21日(日)10:00~20:00 六本木ヒルズ

詳しくは こちら


プログラムは こちら


吉本ばななとか アンドレア・バッティストーニとか イタリアフォトコンテスト授賞式とか オリンピック選手やサッカーとか ピアノとか 歌姫「ARISA」とか ダンスにマジックにと...スゴイ!!!

昨年のリポート映像は こちら

私も昨年行きました~ イベントステージで歌やクイズを楽しんだり アンケートに答えたり サークルのメンバーの方たちはなんと 2006~2008年に習っていたベリッシモ先生(イタリア料理研究家Francesco Bellissimo)に会ったそうです いいなぁ~♡ ← 広すぎてわからなかった...

今年もまた行きますよ!! この大規模イベントの中で果たして待ち合わせができるでしょうか!?(笑)


昨年(2016.5.28,29)のリポートは こちら

* 写真は昨年の大アリーナ



イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント

「GLI ETRUSCHI エトルスキ -歴史と文化と宗教-」講座のお知らせ(2017.4.23&5月)@ピアッツァイタリア/高円寺

2017年04月19日 | イタリア関連の催し
  「GLI ETRUSCHI エトルスキ -歴史と文化と宗教-」講座のお知らせ(2017.4.23&5月)@ピアッツァイタリア/高円寺


高円寺ピアッツァイタリアで「エトゥルスキ」講座(全2回)が開催されます:


GLI ETRUSCHI
エトルスキ -歴史と文化と宗教-


エトルリアとも呼ばれ、前8世紀頃からイタリア中央部に現れた民族。その起源については2つの見解があります。
リュディアからイタリアへ渡来した民族である」というヘロドトスの東方起源説と「イタリア先住民である」というハリカルナッソスのディオニュシオスの説です。

今回の講座は、エトルスキの歴史やイタリアへ与えた影響などを解りやすく説明します!

 第1回:4月23日(日)14:45~16:15(90分)
 講師:Marta先生
 レベル:初級以上
 受講料:3,000円(税込、1回分)
 ※単発でも受講いただけます。
 ※第2回目は5月14日(日)11:00~12:30(90分)

        
     *    *     *

早速申し込みました!! 他にもピアッッアイタリアでは料理講座等いろいろあります
サルデーニャのことも色々調べていますが そこからさらにエトゥルスキにも広がりました... 

エトルリアについては こちら


(ラテン語: Etruria)は紀元前8世紀から紀元前1世紀ごろに イタリア半島中部にあった都市国家群
各都市国家は宗教・言語などの面で共通点があり 統一国家を形成することはなかったものの 12都市連盟と呼ばれゆるやかな連合を形成し 祭司・軍事で協力することもあった
古代ギリシアとは異なる独自の文化を持っていた...

エトルリア人については こちら


エトルリア人
(ラテン語: Etrusci)は、イタリア半島中部の先住民族
インド・ヨーロッパ語族に属さないエトルリア語*を使用していた

* ヨーロッパにおける死語となった孤立言語との共通点を指摘し、ティレニア語族(ティルセニア語族、Tyrrhenian/Tyrsenian)を形成するとしている(Wikipediaより)


エトルリア文化を築いたが、徐々に古代ローマ人と同化し消滅した...

また 「トスカナ」というイタリアの地方名は エトルリア人のラテン語での別称「トゥスキ」に由来し イタリア南部のティレニア海は エトルリア人のギリシャ語名「テュルセノイ」あるいは「テュレノイ」に由来しているのだそうです

語源って 興味深いものが色々あるのですね... ← 歴史や地理はどっちかというと苦手な私...言語のなりたちは興味が湧きます(笑) 

講座は こちら


情報をいただきましたpiazzaItalia様に心よりお礼申し上げます

エトルスキの人々は争いを好まず...とのくだりを読んで思わず (´Д`)ハァ… ← ため息...

* 写真は「エトルリアの壺」 





イタリア語ランキング

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村
コメント