日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「EUフィルムデーズ2013」の初日にポーランド映画「他人の手紙」を観てきました(2013.5.30)

2013年05月31日 | イタリア映画・映画
「EUフィルムデーズ2013」の初日にポーランド映画「他人の手紙」を観てきました(2013.5.30)

イタリア文化会館アニェッリホールで 今日から始まった「EUフィルムデーズ2013」の初日に ポーランド映画「他人の手紙」「私の叫びを聞け」を見ました 

終了後には記録映画作家マチェイ・J・ドルィガス監督のインタビューがあるとのことで 挨拶のあと なんと私たちのすぐ後ろに監督が座られました

他人の手紙」(2010年) 社会主義時代のポーランドでは公安局が年間数百万通の手紙を検閲していました それを元にポーランド人の内面生活を描き出した作品で 使われた手紙も本物です 
手紙は著名人ではなく市井の人々のものを選び出し ナレーションも普通の人々(しかも様々な方言で) 音声も当時の本当の音を探したという緻密な作業 


私は1982年3月に西ドイツ(当時)のドイツ語学校に通っていた時 クラスにいた2人のポーランド人が まさに当時は戒厳令下にある祖国からドイツに移り クラスの中で彼らだけが 祖国からの手紙が「届かない」ということを 映画を観ながら思い出しました 検閲だけではなかったのですね


次の映画は1991年のデビュー作「私の叫びを聞け」 これは衝撃的なラストに向かって その事件の目撃者や家族のインタビューがコラージュで次々と映り そして最後は…体制への怒りの声を挙げながら十万の群衆の前で…(ネタバレなので書きませんが)

歴史の中で隠されようとしたこの事件が 今こうして私たちの目の前に映画という形で現れたのだと思うと 監督のインタビューの最後の言葉「使命感を持たずに映画を撮ることはできません 芸術の力を借りて世界を助け 変えるのです」が しみじみと心に残ります

監督の次回作はスーダンで ダムに消えゆく小さな村を描いた「アブハラス」 監督は村の人たちに「あなたがたの村はダムに消える しかし私の映画に残るのです」と言ったそうです こうして監督のインタビューが聞けて本当によかった 貴重な機会でした

    *      *      *

終了後は1階エキシビションホールで開催中の「福本章-二都物語」の「ヴェネツィアの光展」を観ました 
ヴェネツィアの風景画の数々 そしてスケッチブックやメモ 画材なども展示されており 絵についての様々な思い等が伺え大変興味深かったです 

EUフィルムデーズは こちら 6月26日まで開催 
イタリア映画「やがて来たる者へ」(映画K) は6月14日(金) 15:00~と 最終日6月26日(水)19:00~です (ナチスがパルチザン掃討の名目で大量殺りくを行った「マルサボットの虐殺」を少女の視点で描いた作品)


料金500円 定員制です 開場は30分前です 上映開始30分を過ぎたら入れないそうですが だいたい席は座れます 前売り券なし 
私はこのあとドイツ映画「ドイツの空から」を見に行きます
なお いくつか英語字幕の作品もあります 

いただいたチラシは こちら:

ロマン・ポランスキー 「初めての告白
ポルトガル映画の巨匠たち
アフリカ人の描くアフリカ
イェイツ・デー(アイルランド詩人)


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「ブラック企業」を読んで イタリア映画「見渡すかぎり人生」を思い出す

2013年05月30日 | イタリアのニュース
「ブラック企業」を読んで イタリア映画「見渡すかぎり人生」を思い出す

「いま車に轢かれたらいいのに」 この「ブラック企業」という本の中のドキッとするような記述を読んだ時 ふと頭をよぎったのは イタリア映画「見渡すかぎり人生」(Tutta la vita davanti)の冒頭シーンでした 
朝 出勤する主人公がふと 街の人々がそれは楽しく幸せそうに踊っているという まるで夢を見ているかのような ファンタジックなワンシーン…

この映画は ブラック企業(コールセンターで高額なエセ商品を売りつける)で働くイタリアの若者たちに次々と落伍者が出てゆく話(最後には経営者自身も自滅する)で 優秀な成績で大学を卒業してもなかなか就職できない今のイタリアの若者の現実を描いたものです 

そして先日読んだ「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」(文春文庫)には 日本でも広がりつつあるブラック企業の実態が描かれており 一気に読みました

一年間で新卒の約半数が精神を病んで退職してしまうという企業の記述には戦慄しました
利益を出すためには新卒を育てて長く使うよりも 選別して使い捨ててゆく いくらでも就職の決まらない新卒・大卒者が溢れているからと...

この本には 大量採用・大量退職で「選別」し 宗教みたいな新人研修や過労死に至るほどの残業 それは解雇すると法律上問題になるので 精神を病んで自ら退職せざるをえなくさせる「テクニック」が「専門家」のアドバイスによって導入され巧妙化・高度化しているというもので 職だけでなく健康も あるいは最悪 命も失ってしまうとあります

それは経営難によるリストラではなく 業績をあげるために人材の使い捨てを続けるというもので 結婚や子育て等の夢も持てない私生活の崩壊を引き起こし 日本という資源を食いつぶしてゆく そこでははじめから正社員を使い捨てる...

格差問題が 非正規雇用の問題から 正社員を含む若者雇用全体の問題へと移行しているというこの本の指摘 従来の日本型雇用(終身雇用と年功序列など)が崩れた現代における 人材の使い捨てを可能にする社会構造… 戦慄しました
自分のときも大変だったと指摘する親世代にも 今の雇用形態が親世代のそれとはどう変ってしまったのか知っていただければと思います 

     *     *     *

イタリア(そして欧州のいくつかの国)でもまた 若者の就職難が大きな問題となり lavoro nero (ブラックな仕事)という言葉が使われ 海外に出てゆく人が増えています 

そして「僕らは ワーキング・プー」(原題generazione 1,000 Euro)という本にも書かれていたイタリアの若者たちの実態… 「千ユーロ世代」ともいわれる非正規雇用者(プレカリアート)
この本はイタリアの若者の日常が描かれ さらっと読めます

    *    *    *

ちなみに日本では大卒の就職率(ごまかしのない数字)は約6割 3~4割が非正規
イタリアは新卒一斉大量採用ではないのですが 半数が非正規とのことです

失業率は 日本は4%台(若年者は約8%)
 イタリアは11~12%前後(若年者は約28%)です 

しかしそれでもイタリアの自殺率は世界で第72位で 日本の第5位と比べると格段に低いのです
詳しくは こちら

イタリアの状況はより深刻なのに自殺率は日本よりもずっと低い 

それはイタリア人はよりflessibile (フレキシブル)であること その国民性や カトリックの国であること等が理由かと思いますが その他にも「しがらみ社会の人間力」という本にもあるように 地域社会や家族等のネットワークが自殺を防ぐ大きなセーフティネットとなっているのではないかと思います

この本は「日本と酷似した経済、社会の問題をかかえながら、先進国中もっとも自殺の少ない国、 イタリア ― 北欧型福祉社会が目指すべき姿なのか? セーフティネットとしての、家族・ 地域。コミュニティのホットなつながりの可能性。」という内容です


今回思い切って書かせていただきました まだまだ結論の出ない私の拙い考えですのでその点どうかご容赦ください<(_ _)> 


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『耳がよろこぶイタリア語/ASCOLTARE,CHE PIACERE!』出版記念講座のお知らせ(2013.6.29)

2013年05月29日 | イタリア語
『耳がよろこぶイタリア語/ASCOLTARE,CHE PIACERE!』出版記念講座のお知らせ(2013.6.29)

2013年6月29日(土)10:00~11:30
講師: Giovanni Amoretti先生
於 日伊学院(渋谷)

在校生 1,050円 / 一般 1,575円(税込)(定員 20 名)

我らがGiovanni先生によるリスニングのための学習本 『耳がよろこぶイタリア語 ASCOLTARE,CHE PIACERE!』かなりの方にご購入いただきました(Giovanni先生すっかりサイン攻めに)

直接、リスニングの極意?や裏話などを聞いてみませんか?質疑応答もOK!リラックスしてご参加ください。

  詳細は こちら

  申込フォームは こちら

      *        *        *

*ジョバンニ先生!! イタリア語を始めた頃(2006年) NHKイタリア語テキスト裏表紙の日伊学院の広告ページで写真をお見かけしておりました 全日制コースの先生であります

実は今 私はここで「実用イタリア語検定2級対策通信講座」を受講しておりまして←先般の作文コンテスト受賞でいただいた受講券を使わせていただき 無謀にも(笑)

いつも添削していただいているジョバンニ先生に 私はこの日初めてお会いするというわけです(#^.^#) 本も先日の欧日協会ドイツ語ゼミナールのセミナーで来校したついでに割引で買いましたよ!! ←リスニングあと一点で検定不合格だったから(笑)
(「耳がよろこぶドイツ語」も出ています 両方欲しかった~)

*情報をいただきました日伊学院様に心よりお礼申し上げます

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どうにか走り切った「ラファエロの世界」上級3回セミナー@イタリア文化会館(2012年5月)

2013年05月28日 | イタリアの美術館・博物館
どうにか走り切った「ラファエロの世界」上級3回セミナー(2012年5月)


「やっぱり中級にしとけばよかった...」中級コースの日程が取れずに仕方なく(無謀にも?)上級コースを選んでしまった私ですが どうにか3回無事終了いたしました(^^)/

さすがに中級よりも参加者は少なくてイタリア語上級者ばかり←当然よね!!(笑)
でも仕方ないので ラファエロ展が始まる前から本を買って読み ラファエロ展にも行き(主に引率であまりゆっくり鑑賞できなかったけど) それでいいかなと思っていたのですが ふと 「大公の聖母」ってイタリア語でなんというのか?と思い (Madonna del Granduca) 重い腰を上げてネットでラファエロについて検索 
日本語とイタリア語を数十ページ分印刷して(日本語のボリュームがイタリア語よりもずっと少ないことに気付く) 結局前日までに丸2日かけて読み通しました(*´Д`)

* * *

昨年 占星術のセミナーに参加した時も やはり上級で(というかイタリア人も聞きに来ていた) この時は星座や占星術の単語をあまり仕入れていなかったので 聞けるけど内容が部分的にしか把握できない(自分の星座のところと簡単なエピソードくらい)という失敗をしてしまったので 準備が大切と痛感していたのでした


1回目はまず ルネッサンスの説明をざーっと これはさすがに日本語で理解していないと難しかったです 
そしてラファエロの若き頃 ペルジーノ工房時代の作品をパソコンで見て説明していただきました 彼の主要作品について事前にネットで調べておいたので本当によかったです
聖セバスティアヌス(San Sebastiano) 」は18才の時の作品で なぜこのような静かな表情で矢を手にしているのか聞きました

2回目は展覧会にも来ている作品について また「大公の聖母」の 一歩前に出ようとしているポーズについても説明していただき興味深かったです
ラ・ムータ(無口な女/La Muta)」は 私も今回好きになった作品です 

3回目はヴァチカンの「アテネの学堂(Scuola di Atene)」から遺作までについて 説明していただきました
特に「友人のいる自画像(Autoritratto con un amico)」のモデルと 彼が死後神格化された話は興味が湧きました

事前に絵の発注者 描かれた人物とそのモデル エピソードなどについて 2回目までにすべて教材のプリントにメモをしていたので それをイタリア語でまた聞くわけですからいや予習しておいて助かりました~ ( ..)φメモメモ

実は先生の真ん前に座ってしまい(笑) 内容が分からないと顔がひきつりそうでした
でもかわりに絵はよく見えたのですが

パソコンで絵を拡大していただくと 小さな部分に描かれたものがよく見えて 本では全く見落としていたものが改めてよくわかりました 

行ってから聞くか 聞いてから行くか? まぁ日程は遅めだったので私は行ってから聞きましたが 大変理解が進み ラファエロがさらに好きになりましたよ! もうじき終わってしまうのですが...

最初はとても緊張しましたが 帰りにイタリア美術の好きな参加者の方と色々お喋りしながら帰ったのも とてもよい思い出です  

この場を借りまして講師の先生とイタリア文化会館様にあらためてお礼申し上げます

ラファエロ展は こちら


ついでに ダビンチ展で「ラファエル前派」展のチラシが置いてありました:

それは懐古か 反逆か? 英国ヴィクトリア調絵画の夢 「ラファエル前派展」が開催されます 
1848年 英国の若い作家たちは ラファエロを規範とする保守的なアカデミズムに反旗をム翻し それ以前のルネサンス美術に立ち返るべく「ラファエル前派兄弟団」を結成した)

開催は 森アーツセンターギャラリー
来年1月開催ですが ラファエロは大好きなので周辺も気になりますね
ミレイのオフィーリアの絵は 女性の遺体が花とともに湖に浮かんでいる印象的な絵で あれがラファエル前派だったのですね

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レオ・レオニ 絵本のしごと@Bunkamuraザ・ミュージアムのお知らせ(2013.6.22~8.4)

2013年05月27日 | イタリアの本・絵本・雑誌
レオ・レオニ 絵本のしごと@Bunkamuraザ・ミュージアムのお知らせ(2013.6.22~8.4)

2013年6月22日(土)~8月4日(日) 会期中無休
於 Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)


小学校の教科書にも掲載されている絵本『スイミー』で知られるレオ・レオニ(1910~1999)は、オランダで生まれ、イタリアでグラフィック・デザイナーとして活躍後、戦争のため1939年にアメリカへ移住、そこで初めて絵本の世界に足を踏み入れました。

あおときいろの紙きれの友情を描いた『あおくんときいろちゃん』でデビューしたレオニは、ねずみの『フレデリック』や尺取り虫の『ひとあしひとあし』など、小さな主人公が自分らしく生きることをテーマにした温かいストーリーの絵本を数多く制作しました。

水彩、油彩、コラージュなどさまざまな技法を使って、美しい想像の世界を作り出し、読む人を軽々と空想の旅へ引き込んでしまうレオニは、「色の魔術師」と称されています。
 
本展では、絵本原画約100点、さらに油彩、彫刻、資料など約30点により、レオニの作品世界を紹介します。

詳しくは こちら

*親子券(1,300円、オリジナルしおり付き)もあります 
6/22初日先着100名様にオリジナル缶バッジをプレゼント 
ステキなグッズもたくさんあります 

チケットは 一般1,300円(前売り1,100円)
大学・高校生900円(700円) 中・小学生600円(400円)

*スイミー...懐かしいですね~ 

*情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます

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「Viva Italy」(イタリア映画)開催のお知らせ(2013.6.29~7.19)

2013年05月25日 | イタリア映画・映画
">「Viva Italy」(イタリア映画)開催のお知らせ(2013.6.29~7.19)

ハートの問題」「最後のキス」(作品Y)「もうひとつの世界」(作品X)を上映予定!!

6月29日(土)から7月19日(金)まで「ヒューマントラストシネマ有楽町」で限定ロードショー!!
8月はテアトル梅田にて公開されます


詳しくは こちら


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「イタリア好き」Vol.13はシチリア特集です+「イタリアマンマのレシピ」が発行されました(2013.5.17)

2013年05月24日 | イタリア関連の出版物
「イタリア好き」Vol.13はシチリア特集です+「イタリアマンマのレシピ」が発行されました(2013.5.17)

イタリア好き」Vol.13は いよいよシチリア特集です:

シチリア南東部ノートに住む家族の食卓を訪ねる 毎週日曜日には必ずマンマが生のショートパスタを作り 家族が集う 南イタリアの人々の心の豊かさがここにある
 
マンマのレシピも登場! オレンジのタルトに イワシ、松の実、干しぶどうのパスタ

世界遺産にも登録されたピアッツァ・アルメリーナ(シチリアのおへそにあたる)にあるパスティッチェリアの紹介  やわらかいトロンチーニ(アーモンドたっぷり!)

ほかにも シチリア東南部アーヴォラの「マグロ漁師一家が極めた 日本人も唸る最高のツナ瓶」(オリーブオイルを使っておりハーブや塩の加減が絶妙!大量生産を考えたことはなかったそうです) よいものは生き残ると納得

シラクーサから車で30分の海を臨むレストランは 漁をしていた一家が開いた昔ながらの漁師料理のレストラン ここはまだ家に鍵をかける人は少ないという  

そして 紹介された写真のどれもが 生き生きと輝いている人々の表情で 魅せられる...

家族で小さな店や生業を営むシチリアの人々... 
都会でせちがらく生きる我々とどちらが幸せなのか ふと考えてしまうのです...

私はこの頃笑っているかな? 幸せな時であってもすぐにふと不安になってしまい次々といろんな心配ばかりしている私は ここに写っている人たちのように笑顔になれるのかな?と思ってしまうのでした...

   * * *

そして 巻末には「イタリア好きがイタリア好きに贈る2冊」と称して 「イタリアマンマのレシピ」(世界文化社刊)と「イタリア好きの好きなイタリア」(イースト・プレス刊)が紹介されています

「イタリア好き」は こちら


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「小さな村の物語イタリア」音楽集CDが発売されました(2013.5.22)

2013年05月23日 | イタリアの歌・音楽
小さな村の物語イタリア」音楽集CDが発売されました(2013.5.22)

「逢いびき」...あの「小さな村の物語 イタリア」のテーマソングで有名な "l'appuntamento" これらがCDになりました!!
 

世界4大レーベルのひとつ ワーナーミュージック・グループの日本法人である株式会社ワーナー・ミュージック・ジャパンと 日伊協会のコラボレーションが実現しました

その第一弾が、5月22日発売のBS日テレの人気番組「小さな村の物語イタリア」のオフィシャル音楽CDです

この番組は 昨年日伊協会が主催した春のフェスタでトークイベントを開催したり 会報誌「クロナカ」でプロデューサーのエッセーを連載したりと 日伊協会とも大変縁が深い番組です

イタリアの小さな村で営まれる村人たちの 素朴な生活の様子が紹介されるこの番組に彩りを添えているのが 珠玉のイタリアン・ポップスの数々...
このCDには、オルネラ・ヴァノーニによるオープニング&エンディング・テーマ「逢いびき」はもちろん 実際に番組でオンエアされた人気の楽曲が収録されています

日本では中々手に入らないイタリアン・ポップスの名曲がたっぷり味わえるCD、この機会に
ぜひどうぞ!

CDの詳細は、ワーナー・ミュージック・ジャパンのこちらのサイトから

イタリア情報も含め、ワーナーの最新情報は WARNER MUSIC LIFE



◇BS日テレ「小さな村の物語 イタリア
・毎週土曜日21:00~21:54
・アンコール放送 毎週日曜日10:00~10:54

詳しくは こちら 

*情報をいただきました公益財団法人日伊協会様に心よりお礼申し上げます


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NHK「EURO24」今週はアマルフィの手すき紙とサルデーニャのパーネ・カラザウが紹介されました(2013.5)

2013年05月22日 | イタリア語
NHKテレビイタリア語「EURO24」今週はアマルフィ: 手すき紙とサルデーニャのパーネ・カラザウが紹介されました(2013年5月)


NHKイタリア語講座「EURO24」 今週は アマルフィが舞台です
手すき紙の工房が紹介され 高級手すき紙制作のシーンが映りました (アルヴィンが体験しました!)

そして エヴァがスタジオに持ってきたのはなんと サルデーニャのパン「パーネ・カラザウ」!!
これに からすみ(ボッタルガ)をスライスして載せていただくとおいしい~

以前吉祥寺のLCI交流会で出てきた「パーネ・カラザウ」久々に見て懐かしくなってしまいました(^_^)

番組は5/27(月)曜昼12時から再放送されます

*     *     *


ついでに ラジオイタリア語講座の応用編は 今月はイタリア映画「ゴモッラ」がテーマです

先月のテーマ イタリアの学校教育(映画は「シャッラ!」)に続き 次はカモッラ(マフィア)がテーマと重いですが この映画の出演者はプロの俳優の他に地元からも募り 彼らの地で行く演技(というか日常)は迫真に迫るものがあります 

そういえば「海と太陽」(5/31まで岩波ホールで上映中)にも地元の漁師さんたちが出演していましたが イタリア映画には多いとのこと

NHKラジオイタリア語は こちら(翌週聞けます 登録が必要)



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第2回日伊文化交流「夏のフェスタ2013」が開催されます(2013.7.6)

2013年05月21日 | イタリア関連の催し
第2回日伊文化交流「夏のフェスタ2013」が開催されます(2013.7.6)

日伊協会主催の「第2回夏のフェスタ2013」が今年も開催されます:


2013年7月6日(土) 15:30~19:30
イタリア文化会館 
会員等4,000円、一般5,000円
講演会とラッフルと懇親パーティ

第1部 講演会:

イタリアの新潮流スローライフ 美しく元気な地方のスローシティに住む」
宗田好史氏(京都府立大学教授)
建築・都市論ご専門の宗田好史氏から イタリアの新潮流スローライフについて独特の切り口で語っていただきます。

日本の伝統文化を世界に発信 - 落語家のイタリア体験」 
三遊亭竜楽師匠
7か国語を駆使してヨーロッパ中で落語を口演していらっしゃる竜楽師匠から、伝統的なクールジャパンと通じ合うイタリア文化の特性について道中のウラ噺や実演を交えながら披露していただきます。

第2部はラッフル(抽選会)
第3部は 懇親パーティ

詳しくは こちら

*情報をいただきました公益財団法人 日伊協会様に心よりお礼申し上げます



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「レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像」に行ってきました

2013年05月18日 | イタリアの美術館・博物館

「レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像」に行ってきました(2013.5.17)


この金曜日に ようやく東京都美術館で開催中のダ・ヴィンチ展に行ってきました
とてもよい天気で 遠足や修学旅行の団体が上野公園を賑わせ ラファエロ展(6/2まで開催)を右に見ながら今日は東京都美術館へと 
他にもいろいろな展覧会が開催中です

今回の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像」は ミラノのアンブロージアナ図書館・絵画館所蔵の「音楽家の肖像」(友人の音楽家を描いたといわれますが 彼の唯一の男性肖像画です) そして「アトランティス手稿」から22葉が展示されていました 

今回の観覧前に すでに入手していた都美術館発行の新聞(フォトアルバム参照)でアトランティス手稿について読んでいたので割と把握しやすかったのですが それにしてもダ・ヴィンチのあくなき探求心 知識欲には驚かされます 本当に天才としか言うほかありません

永久機関」と呼ばれる 永遠に動き続ける(慣性によって)装置や 幾何学的周作 円積問題に関する素描 歯車の素描 それに星形要塞や仮設橋のための素描 カタパルトの素描等々…ナポレオンがパリに持ち去りのちにミラノに返還されたとありますが 紙の端々に描かれた様々なスケッチが 彼の好奇心と とめどなく溢れるアイディアを表しているかのようです 

また 彼の弟子たちが彼の代表作を模写した絵や マルコ・ポーロがラテン語およびヴェネツィア方言で書いた「東方見聞録」の大きな本も展示されていたので驚きました また デューラーの絵もありました

レオナルド以前と レオナルド以降に分かれていたため 彼がどれだけ大きな存在だったかもよくわかります  
レオナルドとレオナルデスキ」と呼ばれる展示では レオナルド派の画家による「聖家族と洗礼者聖ヨハネ」「幼子イエスと子羊」もありました ダ・ヴィンチの絵と微妙に差があるようです


最後に出たところには 「チェーザレ 破壊の創造者」を描かれた惣領冬実氏の描き下ろしによる ルネッサンス時代の著名な人々の絵が飾られていたのは驚きました 

すごく綺麗で ちょうど今受けているイタリア語セミナー「ラファエロの世界」にも登場しているユリウス2世レオ10世そしてラファエロ ミケランジェロ ダ・ヴィンチも揃い踏みでした!! グッズコーナーにも 今回のダ・ヴィンチ展とタイアップしたものが色々置いてありました これは知らなかった~

手稿は 計算され完成された作品とは違い 新しいアイディアが生まれる瞬間をすくい取った瞬間を閉じ込めたものともいえるので それが時代を超えて我々が目にすることができるのも素晴らしいことですね 

いや 行ってよかったです!!

展覧会は こちら (2013.4.23~6.30@東京都美術館/上野)



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「ボロ-ニャ・ブックフェア物語」(市口 桂子著/白水社発行)のお知らせ(2013年4月)

2013年05月15日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「ボロ-ニャ・ブックフェア物語: 絵本の街ができるまで」(市口 桂子著/白水社発行)のお知らせ(2013年4月)

世界初の児童書専門の国際書籍見本市は、いつどのように始まったのか?
綿密な調査、個性あふれる関係者たちへの取材によって初めて明らかになる、絵本の町ボローニャ50年の歩み。

詳しくは こちら

* 市口桂子先生が以前NHKのイタリア語のテキストで連載されていらしたイタリア語のマンガをいつも読ませていただいておりました 
ボローニャブックフェアについてよくわかる一冊です!!表紙を見ているだけでわくわくしますね(^_^)


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今夜の「世界ふしぎ発見」は「モナリザは2枚ある!?」です(2013.5.11)

2013年05月11日 | イタリアの美術館・博物館
今夜の「世界ふしぎ発見」は「モナリザは2枚ある!?ダビンチが2枚描いた訳、モデルの正体が今夜明らかに!」です(2013.5.11)



今夜(5/11)夜9時~TBSの「世界ふしぎ発見」では 第2のモナリザの謎に迫ります!

昨年のダビンチ展でもアイルワースのモナリザが来日して話題を呼びましたね

この番組では三ヶ国を巡ってモナ・リザの謎に迫りますが、フランスでは、モナ・リザは一体どう描かれたのか突き止めた人物や、超高解像で撮影できる特別なカメラで、ルーブルのモナ・リザを解析した人物を訪ねたとのこと
そしてなんと モナリザの子孫と言われる方を訪ねたともあります 

詳しくは こちら

  * * *

また今夜10時からは「美の巨人」(テレビ東京)でラファエロの「大公の聖母」も放映されます!!
詳しくは こちら


* 写真は 今開催中のダビンチ展の新聞です この「アトランティス手稿」はイカ墨で描かれたと 番組のクイズで言ってましたね!!

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京王百貨店(新宿店)で今日からイタリア展&世界のワインフェア開催中!(2013.5.9~5.14)

2013年05月09日 | イタリア関連の催し
京王百貨店(新宿店)で今日からイタリア展&世界のワインフェア開催中!(2013.5.9~5.14)


2013年5月9日(木)~5月14日(火) 最終日は5時まで

詳しくは こちら

イートインは ラ・カーサ・ディ・マルコ 郷土料理もイル バッティクオーレ その他名店ぞろいです!! 
日替わり提供品もいろいろ

HP下を見ると... 仮面ブローチ(特別提供品)…1,050円〈限定50点〉 なんていうのもありましたよ!!

そして イタリア語講座 イタリアワイン講座 その他色々なイベントもあります

また 7階大催場では「世界のワインフェア」も併催されています!!


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スローフードの夜  カルロ・ペトリーニと「テッラ・マードレ」上映会の思い出(2009.10.21)

2013年05月05日 | スローフード・食育
スローフードの夜  カルロ・ペトリーニと「テッラ・マードレ」上映会の思い出(2009.10.21)

*「今日はブログ開設800日」との表示が出たので ちょうどまだGWだし(笑) この機会にスローフード協会カルロ・ペトリーニ氏のプレゼンの思い出を書かせていただきます:


2009年10月21日夜 イタリア文化会館 アニエッリ・ホールを埋め尽くす人の中に飛び込んだのは夜7時

スローフード協会会長 カルロ・ペトリーニ氏の新書プレゼンの時間がずれ込み 質疑応答を聞くことができてラッキー(^_^)v 
しかしレシーバーを借りる時間がなくて イタリア語のままで聞くハメとなる(笑) 
スローフードな日本!」著者の島村奈津氏も 檀上にあがっていた

今 ミツバチが大量に死んでいることを危惧する生産者も 会長が講演で述べていた「ネオニコチノイド」という農薬の危険性を指摘していた* 日本のコメにも使われているという

あの体躯と面構えを初めて間近で見たのは それに続くサイン会だ 
私は引き続き 映画「テッラ・マードレ」が見たかったからサイン会には並ばずに すでにサインしてある最新刊を買い求めた
100人を超す人たちが整理券をもらい 一人ひとり話しながらのサイン会だもの とても並べない... (サイン本の価値は全然違うけどネ)

最新刊は「おいしい、きれい、ただしい スローフードの奇跡」(カルロ・ペトリーニ著 三修社刊)で 2005年にイタリアで出版されたものがようやく日本で刊行となった

遅れて始まった「テッラ・マードレ」上映会 これは「母なる大地」を意味する 協会の世界的な食のコミュニティ会議の名称だ

2008年にもトリノで開かれ 150カ国から生産者や料理人などが結集し それぞれの国で孤独な闘いを続けてきた人々が力を集めて 食の安全を保持してゆこうという会議だ
日本でもこの2009年10月に初めて横浜で「スローフード日本2000」が開催されている 


「テッラ・マードレ」の映画の中では 世界の様々な種を守るために2008年2月に ノルウェーの島の永久凍土の中で 「種子バンク」が稼働し始めた様子を伝えていた
それはさながらノアの方舟のようだが さらにさかのぼって エデンの園だと関係者は話す 

種子の危機 それは遺伝子組み換え種子の氾濫に象徴される
映画はインドに続く インドでは遺伝子組み換え種子がゆうに95%を占め 毎年新しい種子を購入しなければならないため 農家の破産が増え 自殺者が激増している現状を伝えていた 米M社の利益は農民の命よりも重いとの鋭い指摘

場面はミツバチに変わる 次々と落ちて死んでゆくミツバチの死骸 ミツバチがいなければ果物も野菜も育たない という子供の絵と語りが続く これがあの農薬のことか

隠遁して頑固に農作物を作り続けていた男の話に続き 最後は希望を象徴するかのように 赤ん坊が畑の中をよちよち歩き 生まれて初めて果実をもいで口にするシーンで終わった…

ラストに流れる音楽は 都会暮らしを揶揄する歌詞で 聞きながら 私たちはどこまで未来のために自分を変えることができるのだろうか また明日から忙しい日々に立ち返り スローフードやスローライフをただの理想として心の中に灯すだけなのか…と逡巡して会館を出ようとすると…


1階のホールでは 日本の「味の箱舟(アルカ)」の試食パーティーが行われていた おそるおそる入り 地ワインや地酒 そして雲仙こぶ高菜や 北海道枝幸漁協の塩幸などを試食していると…
なんと目の前には NHKの講座でおなじみの先生方がいらっしゃるではないか!!
さすがこれだけの面々を一同に会させるなんて スローフード協会会長 カルロ・ペトリーニ氏の力は絶大だと感嘆 でも勇気がなくて声をかけることはできなかった…

心が温かく満たされて帰路についた 忘れがたい 不思議なスローフードの夜でした…

写真: 会場でいただいたパンフレット


*この催しは2009年のものです あれから日本でも大きな出来事がありました 状況はどう変わったのか?そして自分は何を...?と思わざるをえません

* ミツバチ激減と農薬の問題に関しては その後動きがいろいろあります
詳しくは こちら


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