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日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリア人精神科医パントー・フランチェスコ氏の著書「日本のコミュニケーションを診る」(光文社新書)を読みました(2025年5月)

2025年05月19日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリア人精神科医パントー・フランチェスコ氏の著書「日本のコミュニケーションを診る」(光文社新書)を読みました(2025年5月)

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イタリア人精神科医パントー・フランチェスコ氏の著書『アニメ療法』(2022年12月出版)を以前読み感銘を受けました

シチリア出身のパントー氏は日本語堪能 イタリア人で初めての日本医師免許を所得した方で 欧日両方の医師資格を保有するイタリア人として活躍中です😲
Ho letto un libro di Panto Francesco, psichiatra italiano che lavora in Giappone in giapponese.  Ho letto anche suo libro "Terapia tramite animazioni".  Il 25 maggio lui parla a "Italia Amore-mio" (Roppongi-hills), non vedo l'ora💕

インタビュー記事「イタリア人医師が考える、日本に引きこもりが多い理由。アニメの力で心の抵抗を下げる」は こちら


2025年5月25日(日)のイタリア・アモーレミーオ(六本木ヒルズアリーナ)にパントー氏が  『「ハーフ」として生きる:日本における複文化的アイデンティティの心理的影響と介入』というテーマでゲスト出演(13:00~14:00)されることを知り パントー氏のもう一冊の本日本のコミュニケーションを診る 遠慮・建前・気疲れ社会(光文社新書/2023年9月出版)を早速読んでみました:

本の紹介: 
「西洋と東洋の違いを強調すると、実際の社会に存在する複雑な構造や、ステレオタイプには当て はめられない差異の微妙なグラデーションを見落としてしまうおそれがある。
だがそれでも、日本社会は個人の利益より集団の利益を重視していると言いたい。自分が初めて日本に住み 、自分の個性を表現することが必ずしも社会に担保されていないとわかったとき、これがただのステレオタイプな理解ではないと感じた。」

――私たちはなぜ周りに流されてしまうのか?なぜ人の弱さを認められないのか?なぜ「勝ち組/負け組」「陽キャ/陰キャ」といった考え方をしてしまうのか?診察を通じて多くの日 本人と向き合ってきたイタリア人精神科医が診る、日本社会のコミュニケーションの本質とは。

 
 読み終わってみて この本は専門用語もあり少々難しかったのですが 自分にも当てはまるところは納得できました 似たような体験をしたこともあります
「感情労働と表層演技」では コールセンターで働いていた時期に クレームを受け続けて胃が痛くなったこともあり 感情労働は感情的疲労をもたらすとありました 納得~😞

日本では まわりに「キャラ」を演じることで接するという文化があるとの指摘 なので様々な友人たちが集まるパーティーで どのキャラを演じてよいか迷うとの事例にビックリ😲 

気疲れ社会 のところでは 嫌われたくないために依頼を断れないことについて書かれてあり納得できました 世話焼きな人は自己愛から意地悪な人にも尽くし続ける NOの意志を提示してもよいのだとのくだりですね 

欧米の個人主義と 日本の集団主義の違いについても述べられています 欧州中心主義ではなく 日本を愛する外国人のひとりとして書かれたそうです

また 日本では先天的発達障害と異なる 文化依存的な後天的な発達障害の過剰診断の傾向があると気付いたそうです 


ひきつづき 「『イタリア人の僕が日本で精神科医になったわけ』(イースト・プレス)も読みます イタリア・アモーレミーオに間に合うかな~💕

      *    *    *

あとイタリア人DJ&ラッパー PINAさんのI love TOKYOも買って届くのを待っています ←当時買えばよかったな~

彼女も 5月25日(日)15:45~16:00  にトークで出演されます 


「日本のコミュニケーションを診る」(パントー・フランチェスコ著)は こちら

追記:  2025.5.19  大阪万博ミケランジェロの彫刻「キリストの復活」が追加展示れると言うニュースが届きました 予約がさらに取りづらくなったみたいです😞
とりあえずイタリア・アモーレミーオに行ってきま~す(笑)


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「イタリアの文化と日本  日本におけるイタリア学の歴史」(松籟社) を読みました

2025年05月18日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「イタリアの文化と日本  日本におけるイタリア学の歴史」(松籟社) を読みました

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本の紹介より:

日本の近代化において、英・独・仏ら強国への視線とは異なるまなざしで参照されてきたイタリア。 その文化はどのように導き入れられ、解釈され、浸透してきたのか。
 文学、思想から美術、音楽、映画演劇まで、各分野における受容と展開のさまを歴史的に考察し、見出された知の体系を、これからも営まれ続けるイタリア学の将来に手渡す。

目次
序  (ジョヴァンニ・デサンティス)

第一部 文学
第一章  ダンテからルネサンスまで─人文学と翻訳の使命  (原 基晶)
第二章  啓蒙主義とロマン派  (霜田 洋祐)
第三章  ファシズム期と戦後  (菊池 正和)
第四章  女性の言葉による世界  (山﨑 彩)

第二部 思想
第五章  中世から初期人文主義まで  (星野 倫)
第六章  ルネサンスと近世  (フランチェスコ・カンパニョーラ)
第七章  新観念論から現代思想まで  (國司 航佑)

第三部 芸術
第八章  美術─美術史教育と美術史研究、コレクション、展覧会  (石井 元章)
第九章  音楽─イタリア音楽の二つの顔、音の学と楽  (森田 学)
第一〇章  映画─イタリアン・スペクタクルの衝撃  (石田 聖子)
第一一章  演劇─ピランデッロからフォーまで 近代演劇の革新者たち  (高田 和文)

イタリア文化の本質性―あとがきにかえて  (土肥 秀行)

     *    *    *

イタリア文化会館大阪代表のジョヴァンニ・デサンティス氏の呼びかけに土肥 秀行先生が応えられ チームを組んでいた著者たちを集めて完成させた 日本におけるイタリア文化批評史の一冊 あらゆるカテゴリーを網羅した「イタリア文化辞典」とはまた違った趣向の 一般書でありながら 多少意識の高い読者層(pubblico colto)や 大学生の卒論等に役立つ 日本におけるイタリア文化の理解者を増やすための本

自分としては難しかったのですが 今まで日伊協会が発行する学術誌日伊文化研究を難しいながらも読んで来たり 色々なイタリア文化イベントに参加してきた中で知ったことがあったり知っている人物も登場しており 特に自分が関わってきた分野はよく理解できました 
ナターリア・ギンスブルクの翻訳コースを取っていたのでその章とか ベネデット・クローチェについては研究されている先生も登場しており 美術や音楽や映画は比較的わかりやすかったです 

第三部第八章 美術の項の最初で 「日本とイタリアの交流は イタリア北部の養蚕地帯に微粒子病が流行したために イタリア王国政府が日本の蚕種獲得に動いたことをそのきっかけとする」とあり驚きました    ←     調べてみた記事(1860年代)は こちら
Il rapporto tra Italia e Giappone risale a 1860 anni, a causa della malattia dei bachi da seta usati per la industria dei bozzoli per produrre la seta in Nortitalia, il gobierno italiano ebbe chiesto a Giappone di acquistare quelli giapponesi. 

またそれとともに 岩倉遣欧使節団(1871~3)も重要な文化交流の中心となりました

第三部 第十章 映画の項では 「シネマトグラフをもたらしたイタリア人」の記述で 1896年3月にリュミエール兄弟(フランス)が イタリアで初めてのシネマトグラフの映画をローマで上映し大きな反響を呼んだとあります 次いで日本にも上陸しました
 
お雇い外国人であったシピオーネ・ブラッチャリーニというイタリア人からシネマトグラフを譲り受けて 日本でも実現したとあります😲

まだまだ深いですねイタリア文化研究...

イタリアの文化と日本  日本におけるイタリア学の歴史」は こちら


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パネル展示『ピンパのイタリア大ぼうけん(Pimpa viaggia in Italia)』(2025.4.1~6.1)を早速観に行ってきました🚲@板橋区立中央図書館 

2025年04月06日 | イタリアの本・絵本・雑誌
パネル展示『ピンパのイタリア大ぼうけん(Pimpa viaggia in Italia) 』(2025.4.1~6.1)を早速観に行ってきました🚲@板橋区立中央図書館 


イタリア外務・国際協力省とイタリアの出版社フランコ・コジモ・パニーニが協力して制作した『ピンパのイタリア大ぼうけん(Pimpa viaggia in Italia )』のパネル展示が板橋区立中央図書館にて開催中です

イタリアで愛され続ける赤ブチ模様の小犬「ピンパ」は今年で生誕50周年
作者アルタン(Altan)のイマジネーションによって1975年に生まれ 現在も多くの子どもたちに愛されるイタリアの国民的キャラクターです

ボローニャ市立サラボルサ児童図書館での記念イベント(Pimpa dappertutto)と連携して 東京でもピンパの誕生日をお祝いしましょう!

📅 開催期間 2025年4月1日(火)~6月1日(日)
⏰ 開催時間 9:00~20:00(※4月14日・30日、5月12日は休館日)
📍 開催場所 いたばしボローニャ絵本館 25番書架 
       (板橋区立中央図書館内1階)
🎟️ 申込み・参加費 不要
 
主催 板橋区立中央図書館・イタリア文化会館


パネルいろいろ:

  Pimpaの絵本いろいろ(館内閲覧)

  

みんなが楽しめる国
世界にここだけの風景
海でひと泳ぎ
川や湖の生き物たち


   

田舎の暮らし 
カーニバルの仮面
どんなメニューがあるのかな?
大きくなったら 何になりたい?



宇宙への旅
イタリアスタイル
表彰台に立つ国
クイズのこたえ

  *   *   *

4月13日(日) 14:00~14:30 「ピンパのとくべつおはなし会」で ピンパのイタリア語の絵本を読みます📖


開催のお知らせは こちら

追記: 
こちらの「世界の書棚から」のイタリアの回で  このピンパの絵本をいただきました 孫の誕生日プレゼントにしようと...  孫がイタリア好きになるといいなぁって...😊 

絵本の読みきかせでも読んでいますPimpaの絵本😊


こどもの読書週間イベント「世界の子どもの本展」 (2025.5.1~5.10)
は こちら 


 



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「近代イタリアの歴史 - 16世紀から現代まで-」(北村暁夫/伊藤武編著・ミネルヴァ書房)を読みました

2025年02月19日 | イタリアの本・絵本・雑誌

「近代イタリアの歴史 - 16世紀から現代まで-」(北村暁夫/伊藤武編著・ミネルヴァ書房)を読みました

 

イタリア文化会館の図書室で借りて読みました「近代イタリアの歴史」(2012年)📖

この本は近代イタリアの歴史についてまとめてあり この本を読む前に「イタリアの歴史を知るための50章」を読みました

 

本の紹介: 

16世紀から現代にいたるイタリアの歴史を、通史とともに、それぞれの時代に関する理解を深めるための最適なテーマを切り口に概観するテキスト。

最近の研究動向も反映し、近現代イタリアをコンパクトに理解できる待望の書。

 

目次:

第1章 領域国家の形成
 1559年のイタリアの地図を見ると 領域国家(ナポリ王国 シチリア王国 ヴェネツィア共和国など...)の分布がわかります


第2章 啓蒙の世紀
 地図は18世紀半ばで 教皇国家がありますね サルデーニャ王国が成立します

「フランス革命とイタリア」が興味深かったです  ナポレオンのイタリア侵攻のこと等...


第3章 リソルジメント

前に観た(イタリア文化会館の試写会で)「我々は信じていた(Noi credevamo)」をまた観たくなりました🎥 


第4章 自由主義の時代 
「イタリアは成った これからはイタリア人をつくらねばならない」という有名な言葉ですね 

コラム「南部」を想像する これも昔から延々と続く南部問題を抉り出して興味深かったです ジョヴァンニ・ヴェルガのシチリアの農漁村が舞台となったヴェリズムの文学作品など...

 

第5章 世紀末とジョリッティ時代

ここで未来派が出てくるのですが 戦争賛美など過激な芸術集団なのですね...

リビア戦争もありましたね...   コラム「大量移民(グラン・エクソダス)」は 最初は単身出稼ぎだったのが やがて家族を呼び寄せてコミュニティができて...またアイデンティティーについて等とても興味深かったです


 
第6章 第一次世界大戦と戦後危機

ダンヌンツィオとフィウーメ占領  人民党と社会党 そして 

ファシズム運動 — 戦士のファッシと農村ファシズム 等...

コラム「女性にとっての第一次世界大戦」では 戦争に狩られていった男たちの代わりに 家庭を守り労働力となって社会を支えていった女たちについて書かれています 


第7章 ファシズム時代
 

ムッソリーニ ファシズムについて またコラム「ファシズムとスポーツ」では スポーツが果たした役割とその功罪について書かれています

それと興味深かったのはLeiが禁止されて Voiが使われていたことが書かれています

イタリア語を学び始めた頃にそれを聞いて不思議でしたが Leiを「あなた」として使うのは スペイン語由来の用法であり スペインに支配されていた時代の名残とのこと そしてVoi(貴殿、貴様)はより「男らしい」代名詞として推奨されたのですね



第8章 第二次世界大戦とレジスタンス

 イタリアにおけるレジスタンス     サロ共和国の成立と終焉その他...

ここで サロ政権に迫害されたイタリア人学者フォスコ・マライーニの娘 ダーチャ・マライーニの「書くこと、生きること」(2014年@イタリア文化会館)の心に残る講演会を思い起こしました...


 
第9章 共和国の成立と高度成長

戦後の様々な政党について 「共和制における政党」 「キリスト教民主党とカトリック」等について 中でも 1970年代には 閣僚ポストを勢力に応じて配分するロッティザツィオーネ(Lottizzazione)という慣行が生まれたそうです

仕事や行政の支援等を得るには その政党系の連盟に加盟することが条件だったことなど... アメとムチでもって日和見主義が増えました



第10章 鉛の時代から消費社会へ

新しい社会運動  赤色テロと「鉛の時代」について これは色々な映画でも観ましたね 学生運動 熱い秋(労組の運動)等... アルド・モーロ元首相暗殺事件など  

離婚法や中絶法などもできてきました 
 

第11章 第二共和制へ

ベルルスコーニ登場!  そして北部同盟やオリーブの木など 選挙法がめまぐるしく複雑に変わっていったことなど 混迷の時代ですね...

 

これは2012年の発行ですが このあとの記述を読んでみたいですね

 

今まで様々なイベントや映画や本などで知ったイタリアの歴史 

その近代史の部分をまとめて一気に俯瞰できた 貴重な一冊でした

 

本は こちら

 


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「世界の書棚から」第23回「O.R.メリングの著書に見る、アイルランドの大地に伝わる魔法」に行ってきました(2024.5.18)@板橋区立中央図書館

2025年02月08日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「世界の書棚から」第23回「O.R.メリングの著書に見る、アイルランドの大地に伝わる魔法」に行ってきました(2024.5.18)@板橋区立中央図書館
 

第23回の「世界の書棚から」は 初来日されたアイルランド生まれのカナダのファンタジー作家 O.R.メリングさんがご自身の作品の背景について ご自身で撮られた作品に出てくる様々な写真を見せていただきながらお話しくださいました! 
 
 メリングさんの著書数々

アイルランド生まれで4歳でカナダに移住し 今ふたたびアイルランドに住むメリングさんは 松尾芭蕉の奥の細道のような紀行文(俳文)を書きたいと初来日への抱負を語ってくださいました:
  "Life is a journey through a foreign land." (人生は巡礼の旅である)

主な著書:
  • The Druid's Tune (1983)  ドルイドの歌 (処女作)井辻朱美翻訳、講談社
  • The Singing Stone (1986) 「歌う石」井辻朱美翻訳、講談社
  • Falling Out of Time (1988)
  • My Blue Country (1996)
  • People of the Great Journey (2013) 
妖精の国物語
  • The Hunter's Moon (1993) 「妖精王の月」井辻朱美翻訳、講談社
  • The Summer King (1999) 「夏の王」井辻朱美翻訳、講談社
  • The Lightbearer's Daughter 「光をはこぶ娘」井辻朱美翻訳、講談社
  • The Book of Dreams 「夢の書」井辻朱美翻訳、講談社
「歌う石(The singing stone)」(1986/講談社)のカバーには ドルメン(支石墓)の写真が使われていますが ドルメンは妖精の国への入り口とも考えられていたのだそうです

「The Quest  (Part 1) & The Rising queen (Part 2)」は冒険の旅で オオツノジカや海賊 またチャリオットと呼ばれる戦車(tankではない)も登場します 

The singing Stone「歌う石」の舞台 Wicklow Mountain  ウィックロー山脈には Giant Irish Elk&Currachという オオツノジカクラックという木製のボートも登場します

Dun AonghasaIris Mor イリスモールという大きな島に ドン・エンガス要塞跡(hill fort)があります 

古代アイルランド語から中世アイルランド語に移り そして今は若い人たちを中心に英語が普及しており 本もそれに伴って言語も変わってきています

Lake Drumorecountry Leitrim  妖精の国の入り口とも言われる湖ですが 他にも丘 塚 洞窟などはみな妖精の国と通じているといわれています

The Hunter's Moon 妖精王の月」は初めての日本語での出版で カナダ人とアイルランド人のいとこたちが主人公です

タラの丘(Teamhair na Rí)は アイルランドの伝説上の上王たちの国が存在した地として知られています 

Fairies duncing under the Moon & My vintage Car  妖精王の月と ご自分の愛車をご紹介くださいました🚘

 アイルランドの児童書

Into the West of Ireland to Co. Clare   (クレア県) 野原や生け垣ではなく 石の壁が堺目となっています

Country Donegal(ドニゴール県):  fairy bridge & Croun Cruce 妖精の橋 
このように アイルランドには 「妖精の〇〇」というものが多いそうです

the Summer King 夏の王」は とらわれの妖精の王を救うお話です 舞台は故郷とのこと 妖精が現生に現れるには一度自分の命を諦めてから他の世界に移るしかないとのこと

Achill Island (on the west coast of Ireland)  鷲 Minaun cliffs & Keel Strand キールストランドという海岸線はお気に入りの場所です

Croaghaun ridge 山の岩 ♡型の苔が岩の上に生えており 物語を生んでいます 「旅 戦い ロマンス」の3要素が いつも作品の中にあるとのこと

Craughaun Mountain & Cliffs (tarn & Atlantic Ocean)  険しい山・崖 これはドローンでは風が強くて写せず 山に登らないと写せない風景写真です tarnは小湖です

The Light-Bearer's Daughter (光を運ぶ娘) 当時11才だった娘のリクエストで 11才の主人公にしたのだそうです😲 11才の少女が独りで旅をするのは難しく 狼を守護者としてつけました

Wicklow Mountain / Hills co. Wicklow   ウィックロー山地

Powerscount Waterfall in Wicklow Valley  実際に上った湿原の谷の写真です

Glendelough, Wicklow Mountains 聖ケビンという成人が隠遁生活を送っていました 12世紀の3大巡礼地とのこと

Finis:  Sacred Circle Dance at Sunset on the Hill of Tara タラの丘で夕陽のダンス これはとても印象的な写真で 86才の母をここに連れて行った時の思い出を語ってくださいました...

 アイルランドの児童書


続く質疑応答では twitterでつながっていたファンの方とこの日本で初対面 アイルランドに来る時は教えてください 会いましょう! ドイツ等のファンは知らせてくれて会っているのよ!というメッセージ また日本への熱い思いを 覚えたての日本語とともにお話くださいました これからは芭蕉のような俳文も手がけたいとのこと

アイルランド映画祭は こちら
 
世界の書棚からは こちら

次は チベットです
 
 
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イーゴルト(Igort)のグラフィック・ノベル「ロシア・ノート(Quaderni Russi)」「ウクライナ・ノート(Quaderni Ucraini)」を読みました

2025年01月09日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イーゴルト(Igort)のグラフィック・ノベル「ロシア・ノート(Quaderni Russi)」「ウクライナ・ノート(Quaderni ucraini)」を読みました


サルデーニャ出身の漫画家Igortのご友人でもある 写真家のGiovanni Piliarvu先生から勧められたIgortのグラフィック・ノベルを イタリア文化会館の図書室で借りてきて お正月に読みました 

手書きのイタリア語のセリフをひとつひとつ 日本語と対訳で読み進めてゆきました 
先生によると その本は"un po' pesante"とのこと😲 
確かにそうでした おせち料理をたらふく食べていたお正月に読むんじゃなかった...😞


il numero crescente di morti dovuti alla carestia 
飢饉による死者の数が急増していた

In questi tempi abbiamo notato una recrudescenza di casi di necrofagia e cannibalismo.
近頃はまた 食屍や 人肉食の事例が増えてきました

いずれも「ウクライナ・ノート」より抜粋 (栗原俊秀 訳) 

ウクライナ飢饉「ホロドモール(Holodomór)」(飢餓による殺人)は こちら 

いや... 知らなかった...
 
早速 うちにあるウクライナの本で調べてみました📖

『スターリンは 農民をむしろ社会主義に対する抵抗勢力と考えていた節があり 彼らをスターリンの考える社会主義体制に組み込むには手荒な手段を使うのもやむをえないと考えていた

ウクライナの大飢饉は1932~33年に起こった 自分の土地を耕して自活していたウクライナの農民を 国営農場・集団農場の一員とする「農業集団化を進めた 

クラーク」と呼ばれた比較的豊かな農民は土地を没収され 収容所送りや処刑された
食物を隠している者は 社会主義財産の窃盗として死刑とする法律が制定された 

穀倉のウクライナで飢饉が起きたことはまことに異常な事態である
農民はねずみ、木の皮、葉まで食べた 
人肉食いの話も多く伝わっている
村全体が死に絶えたところもあった 餓死者は数百万人に及んだ 

これは人為的に起きた飢饉であり これまで隠されていた 
この時期にソ連は平然と穀物を輸出し続けていたのである』

物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国(黒川祐次著 中公新書)より抜粋

   *   *   *

ロシア・ノート」の方は チェチェン紛争の想像を絶する非人道的な暴力がテーマで 「ここでは、人の命には 2コペイカの価値もない」の言葉の如く 2006年にモスクワのアパートで殺害されたジャーナリスト アンナ・ポリトコフスカヤ(Anna Stepanovna Politkovskaja) の事件についても描かれています 

イーゴルト氏はご両親がロシア文化に造詣が深く 幼い頃からロシアの文化に触れていたそうで イタリア人の目を通して描かれた本なのですね 

  *   *   *

ウクライナ・ノート 対立の起源 (2022)
著者名:Igort    栗原 俊秀(訳)
出 版 者:花伝社

Quaderni ucraini (2014)
著者名:Igort
出 版 者:Coconino press

ロシア・ノート :  アンナ・ポリトコフスカヤを追って (2023)
著者名:イゴルト 作    栗原俊秀 訳
出 版 者:花伝社


Igortは 1990年代に雑誌「モーニング」で連載を持っていました 
また 2015年にイタリア文化会館で 谷口ジローとの二人展歩くひとたちが開催されています

他の作品も読んでみようと思います


 
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「世界の書棚から」第28回『 イタリアの絵本&児童書ブックトーク2024 ―Libri per bambini 2024―』に行ってきました (2024.12.14)@板橋区立中央図書館

2024年12月15日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「世界の書棚から」第28回『 イタリアの絵本&児童書ブックトーク2024 ―Libri per bambini 2024―』に行ってきました (2024.12.14)@板橋区立中央図書館 

昨年12月の第20回に続き イタリア4回目のブックトークに参加してきました

なんと今回は イタリア文化会館の布製トートバック(縫製がとてもしっかりしている!)に加えて PIMPAのイタリア大冒険/PIMPA VIAGGIA IN ITALIA 」の日本語版もお土産にいただきました😲   ← この英語版とイタリア語版は ラストのじゃんけん大会で1名ずつにプレゼントされました💕

 PIMPAの日本語版とイタリア文化会館の布製トートバッグ

速報として 2024年12月5日に ストレーガ賞の児童書部門/Premio Strega Ragazze e Ragazzi. が決まったニュースから入りました 
見本市"Più libri più liberi"の紹介です:

1. Orso e Uccellina. Il picnic e altre storie くまと ことり (6~7才対象)  Jarvis

2. Rim e le parole liberate  リムと ときはなたれたことばたち (8~10才対象)   Maddalena Vaglio Tanet 

3. Motel Calivista, buongiorno!  モーテルカリビスタ、ボンジョルノ! (11~13才) Kelty Yang作 移民がテーマです

その他 イタリアで出版された本が対象とのことで イタリア人作家は1名とのこと

受賞作は こちら

     *   *   *

次に イタリア文化会館図書室勤務の講師による 初のボローニャブックフェア報告です
今年翻訳者ブースで初めて 日本の絵本の翻訳の歴史についてイタリア語で講演をされたとのこと😲 

solo una notte Andrea Antinori/Ediciones SM Spain 2024
Winner of the International Award for Illustration Bologna Children’s Book Fair-Fundación SM 2023  
SM賞は35才以下に限定されています 2024年にSM社より出版されました
   solo una notte 
   Andrea Antinori/Ediciones SM Spain 2024

今年のゲスト国はスロベニアでした 2025年はエストニア(2024年の欧州文化首都に選ばれた)とのこと
サイレントブックスコンテストも 移民の増加を受けて行われるようになりました

Roberto Innocenti 氏の講演会についても伺いました イタリアには児童書専門の美術館はないとのことで今後が期待されます

イタリアのブースは 50周年を迎えたEinaudi Ragazzi  そして Corraini edizioniを見てきたそうで 昔は日本のブースが多かったもののアジアの台頭により減ってしまったそうです 

イラストレーターの売り込みスペースは 名刺などがどんどん貼られてゆき あっというまにびっしり埋まるそうです😲 またメンタルケアのスペースも列を作っているなど... 

それとボローニャ在住のNocci(野田佳子)さん大活躍の案内ブースのことや サラボルサ図書館(ボローニャ絵本館と姉妹図書館) 南インドのTara Booksの出した長~い蛇腹絵本 インドの紙で手作りとのこと📕
 左がTara Booksの縦の蛇腹絵本


ボローニャにある児童書専門店Libreria Giannino Stoppaniについてもご紹介いただきました

また ボローニャブックフェアに行ったらまずはポケットガイドをゲットして!とのアドバイス 

日本に特化したKirakira出版や ニジノ絵本屋さんがイタリアのブースにあったこと ←とにかく広いのです! 
また イタリアで活躍する日本の作家さんたちのご紹介もいただき このイベントに来てくださってご紹介くださいました💕
   
    *   *   *

Giù nel blu  Dalla superficie agli abissi: viaggio sottomarino sfogliabile海の底へ 水面から深海へ めくって楽しむ海の旅
文 Gianumberto Accinelli,  絵 Giulia Zaffaroni

縦型の絵本で 絵本の端にメートルのスケールが書かれていて めくりながらどんどん深くもぐってゆき 最後は海の底にたどりつくのです...  海の生物に忠実に描いていったとのこと
続きのSu nel bluもあるとのこと 

 右端奥のブルーの絵本がGiù nel blu  

Bambini nascosti  かくれんぼする子供たち  Franco Matticchio
ダンテの地獄篇の出だしが使われているそうです 

Caduto. La seconda vita degli alberi 朽ち木 木々のセカンドライフ  
Illustrazioni di Valentina Gottardi.  Supervisione scientifica di Danio Miserocchi.  Testi di Danio Miserocchi e Maciej Michno.
図鑑のような実に精密な絵です キツツキの生態にびっくり😲 

il venditore delle felicita ハトの幸せ売り  Davide Calì, illustrazioni di Marco Somà  そして
Salta!    Essere me     il richiamo della palude   の4作品とも出版助成金をいただけることになりました😊

     *     *     *

ラストは 注目の絵本・児童書です:

空はみんなのもの(Il cielo è di tutti)」ジャンニ・ロダーリ作  訳 関口 英子  絵 荒井 良二


そしてイタリア文化会館からのお知らせで 1.読書クラブ 2. 出版助成金 3. 第6回須賀敦子賞授賞式についてご紹介いただきました

また次回のイタリア編も楽しみにしております! 
板橋の「イタ/ITA」は イタリアの「イタ/ITA」なのだそうです😲
 
世界の書棚から』は こちら
次は カナダです 

私はパイロット版から計4回参加し ご紹介いただいた本をイタリア文化会館の図書室で毎年お借りしてはせっせと読んでいます📖
イタリアの児童書がわかる貴重なイベントなのです💕 


 

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世界の書棚から第22回『スウェーデン児童文学の今』に行ってきました (2024.4.27)@板橋区立中央図書館

2024年11月30日 | イタリアの本・絵本・雑誌
世界の書棚から第22回『スウェーデン児童文学の今』に行ってきました (2024.4.27)@板橋区立中央図書館
 

価値観 コンセプト テーマとタイトル… 暗いユーモア 反抗する子供たち ジェンダー問題 冬の風景…などなど スウェーデンの児童文学や青少年文学の特徴について たっぷりお話しいただきました

この日は中央図書館の建つ平和公園で「ネパールのバザール」が開催され ネパールの人々でぎっしり😲大音響でしたが館内は静かでよかった~

 展示されたスゥエーデンの児童書

スゥエーデンは神奈川県程の大きさの国土に 一千万人強の人口と少なく 公用語はスゥエーデン語の他に フィンランド語 サーミ語などの少数言語です

ニルスの不思議な旅』(Nils Holgerssons underbara resa genom Sverige) は ノーベル文学賞を受賞したセルマ・ラーゲルレーヴの1906年の作品で教材にもなりました
1980年に日本でアニメ化されています📺
スゥエーデンではアニメがほとんど作られておらず たいていは実写とのこと🎥


長くつ下のピッピ(Pippi Långstrump )』(アストリッド・リンドグレーン作)は大人が顔をしかめるような主人公ですが 人気でヒットしたので大人の考え方も変わったそうです

山賊のむすめローニャ(Ronja Rövardotter )』(アストリッド・リンドグレーン作)は宮崎吾郎が2014年にアニメ化し '84年にスゥエーデンで映画化されました🎥

パーシーの魔法の運動ぐつ (Min vän Percys magiska gymnastikskor) 」(ウルフ・スタルク/2009年)のパーシーシリーズは日本でも出ています

おやすみアルフォンス(God natt, Alfons Åberg )」(グニッラ・ベリィストロム)のシリーズは'70年代に日本で4冊出ています これは理想の父ではない父が子育てをする話で母親は出てきません

そしてかの有名な「ムーミン(Mumin)」 はフィンランド作品ですが スウェーデン系フィンランド人の女性作家トーベ・ヤンソンはフィンランドの中の少数言語であるスゥエーデン語で書いたためスゥエーデン作品ともいえます
標準語で読んでもつまらなくてリズムと発音に特徴のある方言を使って書かれており この日は特別に朗読していただきました📖 フィンランド語が全然わからなくとも言葉の響きやリズムはとても楽しく味わえました😊

2022年には日本の出版社の方々とスゥエーデンへ そして2023年にはスゥエーデンの出版社の方々が来日して視察をされたそうです
子どものためのミュージアムを視察したり アストリッド・リンドグレーンワールドというテーマパークも行ったとのこと

ストックホルムには「子どもの居場所」という絵本館に雰囲気が似ているところがあるそうです 12~17才の若者向けで 邪魔されない空間となっています

スゥエーデン語は 上位2%の使用言語で トップ16文学言語であり 最も多く翻訳される文学小説の原語10言語のひとつだそうです
21世紀はスゥエーデン文学の翻訳黄金時代とも言われましたが... 2015年頃にミステリーブームが起きて 北欧の犯罪小説が増えてきました この50年間児童文学はスゥエーデンの文学輸出の50~60%を占めており 根強い伝統があるそうです

 同児童書

     *      *      *

コンセプトと価値観
有能な子ども 子どものキャラ描写の変化 大人の世界に反抗する子供たち(ピッピなど)

子供の視点 アバンギャルドな価値観の受け入れなどについて伺いました スゥエーデンでは難しいテーマも早くから取り入れてきました
大人と同じように子供もすばらしい芸術に値するのですね

テーマとしては 生態系の持続可能性(グレタ・サブジャンル、自然と人間の関係等)  社会的持続性(インクルージョン等) 深刻化する犯罪 遊びと想像力(画像とテキストの対位法等)   折りたたみ式やフラップのついた絵本等グラフィック戦略も豊富です📖

     *      *      *
おすすめの本はLORANGA(ロラーニャ) Barbro Lindgren
まだ翻訳されていません 一度も働かない父親と息子と 毎日アイデンティティの変化する祖父という 実在するクレイジーな家族のお話です😲

質疑応答では...
BRON」(橋)は23年に アストリッド・リンドグレン賞 を受賞し 作者のエヴァ・リンドストロームが日本に招聘されました 荒井良治のテイストに似ていますね 世界観が独特です

日本は読書の平均時間週4時間ですが スゥエーデンは週6時間と長い文学大国です😲 小学校では先生方が読み聞かせをすることが多く 自国の作家しか読まれず あとは英語圏くらいとのこと 

セーラとペッカ(SAILOR OCH PEKKA)」シリーズ(ヨックム・ノードストリューム作)は 描写の制限の強い日本やアメリカにはない アバンギャルドな子どもの表現がなされています 

また スゥエーデン大使館には図書館はないそうで ぜひ小さくとも作ってほしいものです😊

ちなみに会場となったいたばしボローニャ絵本館には 百数十冊のスゥエーデンの絵本があり この日展示されたものも蔵書に加わりました📖📖📖

 アストリッド・リンドグレーン記念文学賞の紹介 日本では荒井良二氏も受賞されました 


世界の書棚から」は こちら

次回は アイルランドです


 
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3か国語絵本の読み聞かせボランティアでレオ・レオ―ニの「あおくんときいろちゃん」他5冊を読みました(2024.11.17)@いたばしボローニャ絵本館

2024年11月17日 | イタリアの本・絵本・雑誌
3か国語絵本の読み聞かせボランティアでレオ・レオ―ニの「あおくんときいろちゃん」他5冊を読みました(2024.11.17)@いたばしボローニャ絵本館


11月9日(土)の初日に 板橋区立美術館の「レオ・レオ―ニと仲間たち」展に行き 令孫アニー・レオーニ氏の特別講演会を聞いたので 急きょ予定していた絵本を レオ・レオ―ニの「あおくんときいろちゃん」に差し替えて 3か国語絵本の読み聞かせボランティアをしました😊 

Dopo aver ascoltato il discorso di nipote di Leo Lionni alla mostra "Leo Lionni and his Circle of Friends", ho letto suo libro illustrato "Piccolo blu e piccolo giallo", ecc. alla biblioteca Ehon-kan📚

20名前後の親子が(外国籍の方含めて)聴いてくださり 3か国語絵本のそれぞれの響きを楽しんでくださいました😊 天気もよくなかなかの成功で ほっとしています💕 若いパパさんが目を輝かせて聞いてくださり 子どもたちも問いかけに応えてくれたりして楽しんでいただけました 

この日に読んだ絵本:

 
5冊の絵本を読みました

1. Insieme くっついた  Taro Miura 三浦太郎 文/絵 イタリア語 
Insieme | Splendido albo di Taro Miura per bimbi da 0 a 3 anni 
日本語版とイタリア語版では表紙の絵が違います

2.  ¡Más te vale, Mastodonte!いいこにして、マストドン! スペイン語 
youtubeの読み聞かせ(audiocuento infantil)は こちら

必ず繰り返す「¡No!  やだ!」のところが反響でした😊 
絵本が大きくて腕が疲れました(笑)

3. Fünfter sein ドアが あいて Ernst Jandl作 Norman Junge 絵 斎藤洋 訳 ドイツ語 

2回目です 一人ずつ登場人物がいなくなって とうとう自分の番に...ドキドキでした😊 

レオ・レオニ 作 藤田圭雄・訳   イタリア語
You Tubeの読み聞かせは こちら

レオ・レオ―ニ展のこの絵本のエピソードを話してから読みました📚   

5.Tarde de inviernoふゆのゆうがた  
Jorge Lujάn作  Mandana Sadat絵  スペイン語    
冬なのでこの絵本を選びました 今日はちょっと暖かいけど(笑) 
メキシコの冬の夕方の情景です

 絵本館のおはなしの部屋 このあと大勢入ってきました💕

仕事その他色々忙しくて 10/6の回の練習と この11/17の回の練習を早くから一緒に済ませていたのでなんとか大丈夫でした😊 
当日はアドリブも入って 子どもたちを見ながらゆっくりと読みました 小さなアクシデントはもう慣れっこです(笑)

来年度の外国語絵本の読み聞かせでは インスティトゥト・セルバンテス東京の図書室にスペイン語の絵本をぜひ借りに行きたいですね📚

これで2024年度の読み聞かせボランティアは無事終了しました~🙌
来年度の読み聞かせリストを作ったり 他のイタリア語の準備を進めようっと♪

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板橋区民まつり内の「絵本のまちひろば」にブースを出された奈良のイタリア絵本専門店「ちぇるびあっと絵本店」のお手伝いをさせていただきました(2024.10.19)@絵本のまちひろば

2024年10月19日 | イタリアの本・絵本・雑誌
板橋区民まつり内の「絵本のまちひろば」にブースを出された奈良のイタリア絵本専門店「ちぇるびあっと絵本店」のお手伝いをさせていただきました(2024.10.19)@絵本のまちひろば


絵本のまち いたばしの一大イベント「絵本のまちひろば」に 初めて行ってきました📚

絵本のまちひろば(2024.10.19,20):
絵本をつくり、絵本で活動し、絵本を楽しむ人々が集い、交流や賑わいが生まれる「絵本のまちひろば」。
今年は
板橋区民まつり内で会場を拡大し、パワーアップして開催します! 

この中の「国際交流ブース」に 奈良のちぇるびあっと絵本店の店長さんがブースを出されました(19日のみ)  
私も近所なので早速かけつけて ブースのお手伝いをさせていただきました😊


 奈良のちぇるびあっと絵本店の店長さんと

もう 楽しすぎ💕 こんなに多くの方がいらしてくださり イタリアの絵本を紹介したり しかけ絵本で遊ぶ子供たちと話したり 色々説明をしたり イタリア絵本を買ってくださる方々とお話しできて 知り合いにもたくさんお会いできたし 「えーっ なんでアナタがこにいるの!?」と言われたり(笑) ←私はどこにでも出没するのです😊

 ちぇるびあっと絵本店の展示スペース 

いつも孫&友人の孫の誕生日のプレゼントのイタリア絵本をここで買ったり 色々なオンラインイベントでお世話になっている 奈良のちぇるびあっと絵本店の店長さんに ようやくお会いすることができて色々お話できました!! 

2015年のイタリア留学フェアで語学学校のブースを担当した時のことを思い出します ←あの時は100人くらいブースに来て 最後は気絶しそうになるまで説明し続けた(笑)

なんでもお客さんでいるより お手伝いで参加する方がずっと楽しいのです😊 

帰りに 孫の誕生日のプレゼントにイタリア絵本を買ってから帰りました 

 孫の誕生日のプレゼントの絵本

 チラシ

絵本のまちひろば 2024(2024.10.19.20) は こちら
 こんなに人出があった板橋区民祭り


 


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イタリア絵本「どれもみーんなアントニオ!(Uno come Antonio)」が届きました

2024年10月14日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリア絵本「どれもみーんなアントニオ!(Uno come Antonio)」が届きました


お友だちのお孫さんの誕生日のプレゼントに贈るイタリア絵本が届きました🎁
 
今年は Uno come Antonio どれもみーんなアントニオ!(日本語版)で 第26回いたばし国際絵本翻訳大賞受賞作として2020年10月に日本語版が出版されました

その時の記事は こちら

翻訳大賞受賞作のタイトルは「なんにだってなれるんだ」でしたが 出版時のこのタイトルの方がずっとわかりやすいですね😊

お友だちのお孫さんが男の子なので ずうっと前からこの絵本にしようと決めていたのです😊 
いたばしボローニャ絵本館20周年のコースターも一緒に贈りました🎁


絵本について:
第26回いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語部門)最優秀翻訳大賞受賞作!

アントニオってすごいんだ。 みためは ただの男の子なんだけど  なんにだってなれる… 
  
子どもの自由なこころとからだを 生き生きとした文と絵でつづる。ボローニャ国際絵本原画展に入選した注目のイラストレーターの絵本。

タイトル: Uno come Antonioどれもみーんなアントニオ!

Susanna Mattiangeli スザンナ・マッティアンジェリ
Mariachiara Di Giorgio マリアキアラ・ディ・ジョルジョ
ふくやま よしこ訳  関口 英子 監修
Il Castoro 出版
春陽堂書店 邦訳出版


 





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8月の台風のリベンジで3か国語絵本の読み聞かせボランティアをやりました(2024.10.6)@いたばしボローニャ絵本館

2024年10月08日 | イタリアの本・絵本・雑誌
8月の台風のリベンジで3か国語絵本の読み聞かせボランティアをやりました(2024.10.6)@いたばしボローニャ絵本館


8月30日のブックフェアの読み聞かせは台風の影響で観客ゼロでしたので 昨日はそのリベンジで5冊読みました!!
Come la rivincità del 30 agosto a cui  non c'era nessun pubblico a causa del tifone,il 6 ottobre ho letto 5 libri illustrati alla biblioteca Ehon-kan📚

 
入れ替わり立ち替わり10数名の親子が聞いてくださいました (ブックフェアの週末は天気がよければ30名以上聞きに来てくださいます!)

英語圏のネイティブの親子が聞きに来てくださいました 
でもスミマセン~今日は英語じゃなくて ドイツ語・スペイン語・イタリア語なんです😊
ここの絵本館は外国語絵本がたくさんあるため 外国にルーツのある方の来館が多いのですが 読み聞かせにネイティブの方が来てくださったのは 私にとっては初体験!! ちょっと緊張しました(笑)

絵本館の多言語の読み聞かせボランティアは 英語の他に スペイン語 イタリア語 ドイツ語 アラビア語 ロシア語 中国語 韓国語等々...多岐にわたっています📖 私も勉強のために時々聞きに行っています

この日に読んだ絵本:


1. Una brava veterinaria わたしは じゅういさん 
  Donata Quagliotti 作 Silia Baroncelli 絵  イタリア語      
この絵本の作者は ほんものの獣医さんなのです😲 「ぼくは しょうぼうし」もあります


2.¡Sorpresa! おどろいた! Violeta Monreal 文/絵 赤ちゃん絵本  スペイン語 

3. Lauf nach Haus, kleine Maus おうちへ おかえり、ねずみくん     
Britta Teckentrup 文/絵 ドイツ語   

東京ドイツ文化センター図書室から借りてきました
ねずみくんが見た動物はなにかな~ ページをめくる前に当ててごらん😊

4. Excursión えんそく  Yael Frankel ヤエル・フランケル 文/絵 
アルゼンチン スペイン語 
ボローニャブックフェアでラガッツィ賞を受賞した絵本作家で 「世界の書棚から」のアルゼンチンの回でも紹介されました

5. Puppi va a nanna  プッピーは おねんね   イタリア語
AntonGionata Ferrari 作  
Ninna nanna は イタリア語で子守歌のことです


次は11月17日です!!  


 

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「ポーの一族」のイタリア語版「EDGAR e ALLANPOE il clan dei poe」(Moto HAGIO)を読みました

2024年10月03日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「ポーの一族」のイタリア語版「EDGAR e ALLANPOE il clan dei poe」(Moto HAGIO/RONIN Manga)を読みました

友人が 「ポーの一族」のイタリア語版の単行本をネットオークションで入手して プレゼントしてくださいました🎁

丁寧に読みました なつかしくて... 各シーンも暗記するほど読み込んだセリフも イタリア語から日本語にじわりと蘇ってきました📖

なのでほとんど辞書なしで内容がわかり...というか思い出すことができて 翻訳された市口桂子先生もイタリア文化会館のトークイベントでお会いしたこともあり さらにはあとがきが東洋学者(orientalista)でもあるジョルジョ・アミトラーノイタリア文化会館前館長(この漫画の出版当時はまだ就任前でした)とあり 嬉しかったです💕

作者の萩尾望都先生もイタリア文化会館での ヤマザキマリ先生との対談でお目にかかったことがあります 本当に優しそうな方で... 

萩尾望都先生は 竹宮恵子先生等 昭和24年生まれの少女漫画家たちの集う「24年組(Gruppo 24)」と呼ばれたグループの一員です
 
また アミトラーノ氏のあとがきによると ポーの一族のバンパイヤの話はなんと 石森章太郎(当時)の初期作品であるバンパイア三部作「きりと ばらと ほしと(Nebbia, rose e stelle)」(1962)に着想を得たのだそうです😲
 石森章太郎作『きりと ばらと ほしと』(1962)

少女時代に大好きだった漫画をイタリア語で読めるなんて 嬉しいです💕


      *       *       *
以下は イタリア語を拾ってみました: 

vampire    バンパイア (複数形:  vampiri)

Edgar Portsnel  エドガー・ポーツネル 主人公 1740年に14才で「ポーの一族(il clan dei Poe)」の一員となる 
不死であり(immortale)成長しない為 定期的にバラの咲く村(villaggio delle rose)に点々と住み替え続けている

Allan Twilight  アラン・トワイライト エドガーの妹マリーベル(Marybell/1744年生まれの13才)が討たれた際にポーの一族となった 1865年生まれの14才の少年

Non si sono riflessi nello specchio  鏡に映っていない (バンパイアは鏡に写らない)

Non ha nessun battito!  鼓動がない! (バンパイアは鼓動も脈もない) クリフォード(Clifford)医師がエドガーの母シェイラ(Sheila)にキスをした時に気づく

Marybell, se non sei un demone prova a fare un segno della croce con questa! Prendila!  マリーベル、もしきみが鬼でなければ この十字架で十字を切れ!(クリフォード卿がマリーベルに十字架を投げつけて)  *日本語版が手元にないため意訳です

 エドガーの母シィラがバンパイアだと見破られて...

   
Al collo ho ancora un segno leggero... di sicuro mi ha succhiato del sangue. 首にまだ軽い痕(あと)が残っている... 確かに私の血を吸ったのだ (「グレン・スミスの日記(il diario di Glenn Smith)」よりグレン・スミスの言葉)

EDGAR e ALLANPOE il clan dei poe」こちら

収録作品:
Edgar Allan Poe(ポーの一族)
Il villagio dei Poe(ポーの村)
Il diario di Glenn Smith(グレンスミスの日記)
Cappelli d'argento trasparenti(すきとおった銀の髪)
Pioggerella(ペニー・レイン)
I fiori e gli uccellini di un paese lontano(はるかな国の花や小鳥)
Liddell nel bosco(リデル・森の中)
Una settimana(一週間)


萩尾望都作品のイタリア語版リストは こちら
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いたばしボローニャ絵本館20周年の前日に「世界の書棚から」に参加してフランスのバンド・デ・シネのお話を聞いてきました(2024.9.14)@いたばしボローニャ絵本館

2024年09月14日 | イタリアの本・絵本・雑誌
いたばしボローニャ絵本館20周年の前日に「世界の書棚から」に参加してフランスのバンド・デ・シネのお話を聞いてきました(2024.9.14)@いたばしボローニャ絵本館

明日2024年9月15日はなんと いたばしボローニャ絵本館開館20周年記念日です!!

開館20周年記念展示:  2024年9月14日(土)~10月13日(日) 

その前日に「世界の書棚から」のイベントがあり 第26回はフランスで  「フランスの絵本とバンド・デ・シネの新たな世界」という講演を聴いてきました (詳しくは後日)

 フランスの児童書

 バンド・デ・シネ  bande dessinée 

そしてフランス語を90分間聞き続けて(イタリア語と似ているのでところどころわかる💕)  11/9(土)日仏マンガ交流@池袋のイベントや 東京にあるフランス語図書室(日仏学院)の案内をいただきましたので 取り急ぎお知らせします

 日仏マンガ交流(11/9)等のチラシ


毎日毎日よく出かけるなぁ~と自分でも思いますが(笑) このために朝は5時に起きて7時半くらいから仕事を始めています~(猛暑の時期のみ)😊


こちらは いたばしボローニャ絵本館で翻訳・読み聞かせボランティアを始めた頃の写真です
絵本館20周年で 私のイタリア語歴も19年 私はほとんど最古参のボランティアとなってしまい職員さんよりも古いのです😲 

 絵本館で外国語ボランティアを始めた頃😊

「世界の書棚から」は こちら


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世界は知りたいことだらけ!「イタリア発! 50の冒険」「いざ!探Q」シリーズが出ています@太郎二郎エディタス

2024年09月06日 | イタリアの本・絵本・雑誌
世界は知りたいことだらけ!「イタリア発! 50の冒険」「いざ!探Q」シリーズが出ています@太郎二郎エディタス

2023年12月の「世界の書棚から」イタリアの回でもご紹介くださった 青少年向けの「15の疑問で世界を読み解く」シリーズが出ています 

 
ティーン向けシリーズ『いざ!探Q』シリーズ は こちら

世界は疑問に満ちている!  「経済」「脳科学」「歴史学」「植物」「気候変動」「AI」 ー 注目のテーマを15の疑問から探求する画期的シリーズ   物語のようにぐんぐん読める 

お金はなんの役に立つ?経済をめぐる15の疑問』  は こちら
頭のなかには何がある?脳をめぐる15の疑問』  は こちら
だれが歴史を書いてるの?歴史をめぐる15の疑問』 は こちら 
もしも草木が話したら?植物をめぐる15の疑問』  は こちら
地球はどこまで暑くなる?気候をめぐる15の疑問』  は こちら
AIは人を好きになる?科学技術をめぐる15の疑問』 は こちら

以上6冊です📖


    *   *   *

『イタリア発! 50の冒険』シリーズは こちら

宝探しに大人修行、SDGsやスポーツも。「イタリア発! 50の冒険」シリーズは 発見と体験のつまった 日々の冒険ガイド。 50のミッションに挑戦しよう!


13歳までにやっておくべき50の冒険』 は こちら
モテる大人になるための50の秘密指令』 は こちら
世界を変えるための50の小さな革命』  は こちら
あこがれのアスリートになるための50の挑戦』 は こちら

以上の4冊です📖 

ためしに1冊「いざ!探Q  AIは 人を好きになる?を読んでみました📖 楽しく読み進めて 今の時代の子どもたちには楽しめて色々考えるきっかけになるかと思います😊  
 



 
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