日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

第26回ボローニャ・ブックフェアinいたばし開会式&第24回いたばし国際絵本翻訳大賞授賞式に参列してきました(2018.8.4)@成増アートギャラリー

2018年08月07日 | イタリアの本・絵本・雑誌
第26回ボローニャ・ブックフェアinいたばし開会式&第24回いたばし国際絵本翻訳大賞授賞式に参列してきました(2018.8.4)@成増アートギャラリー



栄えあるいたばし絵本翻訳大賞授賞式に 今年は私も参列させていただきました

今年の受賞者の言葉に感動いたしました 英語の受賞者の方は50代から苦手だったはずの英語を始め 
しかも昔取った杵柄でもないとのこと 
10年間毎年チャレンジを続けられて 3か所の翻訳教室に通われて研鑽を深められ とうとう今年 
最優秀賞を受賞され出版となったのです 

40代半ばからイタリア語を始めた私も 3度目のチャレンジで昨年初めてイタリア語スピーチコンテストに出られたことを思い出して 
継続は力なりと改めて感じました


9月にきじとら出版から出版される予定の絵本「The Journey ジャーニー 国境を越えて」が この会場で先行販売されるとのこと 
会場にはこの絵本の作者 フランチェスカ・サンナさんもいらっしゃいました 


次にイタリア語の最優秀賞受賞者の方は 訳し始める前に子供たちに毎日 原書を読み聞かせしてから訳し始めたとのこと 
その分自分の中でこなれて 子供たちが楽しく聞いてくれたことに感謝!!とのことでした (イタリア在住の方です)

次に審査員の先生のお話では 特に英語は今年の課題図書選びは大変で 紛争や難民という
難しいテーマでも 子供たちはきっとくみ取ってくれる力があるとの言葉 
また絵本の中にあるmeは読んでいても 兄か妹かを判断するのが実は難しく どちらとも取れるのですね 

原文はとても短く 絵の中にも重要な意味があり それをくみ取ってゆかなくてはなりません 物語の背景も
しっかりと理解していないといけません

イタリア語は子供目線の直球の「おやすみなさい トマトちゃん
という絵本(2018年7月にきじとら出版より発売開始)で 嫌いだったはずのトマトが食べられた!という女の子のお話です
例年よりもイタリア語はやさしめで 例年はチェックポイントで振り分けるのですが 今年は全体を見て選考しました

一部朗読していただきましたが 本当にシンプルで心地よい訳です 聞いていて実にしっくりくるのですね
説明する言葉を足してゆくのではなく 引き算の勝負とのこと 

毎年僅差の方もいらっしゃいますので かすりもしなかったと諦めずにチャレンジし続けていってほしい とのメッセージでした
最後に 「The Journey ジャーニー 国境を越えて」の作者フランチェスカ・サンナさんの 
英語の挨拶・日本語版の出版の感謝の言葉を聞いて 開会式は終了いたしました



フランチェスカ・サンナさんのトークイベント「絵本という わたしの旅」が開催されます
8月23日(木) 18:30~ ブックハウスカフェ/神保町 (聞き手 関口英子さん/イタリア文学翻訳家)

詳しくは こちら


絵本については 今 古代ローマの歴史講座に出ていて「マサダの砦」について先日学びましたが 子供の頃「マサダ砦」の
とても重い内容の絵本を読んだことがあって やはり幼い子供でも こういった重いテーマは背景がよくわからなくとも
くみ取る力があることは実感しております 

        *       *       *

ブックフェアは 41か国162冊がボローニャから寄贈され展示されていますが まずは自分が抄訳を担当
させていただいたドイツ語絵本2冊を確認し(笑) その他各国の新着絵本 飛び出すしかけ絵本 
写真絵本 ラガッツィ賞 翻訳大賞
のコーナーをじっくり見て回りました 
会場にはちいさな子供さんを連れた方たち 外国の方たち等も家族連れでみえており 世界の絵本を堪能されていらっしゃいました 
やはり初日は来館者が多いですね💛

ほんやさん」で期間限定ショップがオープン 
またよみきかせのおはなし会も 各国語(イタリア語8/4,8/6,、英語8/5,7,9,11、多言語8/7、日本語8/9、アラビア語8/12)で毎日開催されています (15:30~16:00)
こわいおはなし会(8/8) ブラックパネルシアター PITAPETA 8/10 (15:30~16:00 すぐそばの成増図書館にて)

第26回ボローニャブックフェアinいたばしは こちら (2018.8.4~8.12) ← 成増駅からすぐですので 汗をかく前にたどり着けます(笑)

じきに「第25回いたばし絵本翻訳大賞」のエントリーのお知らせも届くことでしょう💛



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第23回いたばし国際絵本翻訳大賞受賞作品「こどもってね...」本の紹介セミナーに行ってきました(2018.4.13)@イタリアブックフェア2018

2018年04月26日 | イタリアの本・絵本・雑誌
第23回いたばし国際絵本翻訳大賞受賞作品「こどもってね...」本の紹介セミナーに行ってきました(2018.4.13)@イタリアブックフェア2018


このセミナーを聞いてから この絵本のタイトル「こどもってね...」は もしかしたら 大人がこどもに ではなく こどもが大人に「こどもってね...」とささやきかけているのではないか とふと思いました

この絵本の翻訳者である宮川絵理子先生は 外国語大学卒業後シエナに6年間留学され その留学期間中に初めてこの絵本翻訳大賞にチャレンジされ 絵本の翻訳はまったく初めてにもかかわらず 見事翻訳大賞を受賞されたという まさにシンデレラ・ガールです

この絵本"Che cos'è un bambino?"は10か国語に翻訳されたそうで 内容はイタリアらしいというよりも より普遍的な こどもって?という問いかけです

まずは 表紙が可愛い 手に取ってみたくなるような絵であること その一方で中のイラストは力強い個性的なタッチの絵で ポエムと画集をドッキングさせたようなものだというのが第一印象とのこと

大人がこどもについて知るような本だと思ったが これをこども自身が読んだ時にどう思うかが不安だったとのことですが その不安も 出版後の反響で消えたとのこと それはきじとら出版のある広島の8つの幼稚園・保育園を卒園する多くのこどもたちに この絵本が卒園記念として贈られ その音読発表会が行われた様子を知ったことでした 

こどもの時は 大人は別の存在のように見えて 自分がいつか大人になるなんていう実感はわかなかったし 大人たちにも昔はこどもだった時があったなんて こどもには思いもよらなかったものです...  

この絵本はすべて三人称で訳してあります 原文も淡々としたシンプルな言葉でした すんなり入ってくる感じでこの絵本とは相性がよかったとのこと

そしてお好きなページを日本語とイタリア語で音読してくださいました 大人って泣かないんだよ もし泣いていたのを見ても 見なかったふりをしてあげる というシーンと ちいさなこどもは実は大きな世界で生きている というシーンです

これは実は 大人になってみて 広い世界のどこにでも行けるようになったけれど 実は世界は狭かったんだと感じることでもあり こどもの頃は行動範囲はとても狭い反面 世界はとっても大きくて 小さな校庭であっても とっても広く感じていたこと それは自分の存在が大きくなったからではなくて 子ども時代にしかできない向き合い方だということです  
これは実は ご自身がシエナでベビーシッターをされた経験で偶然実感したことなのだと 子どもと一緒に小さな公園で遊んでいた時に ふと この小さな公園がとっても大きく見えたと そう つまり子どもの目にシンクロして世界を見る体験をされたのだそうです 

それは家で辞書とパソコンに向き合ってばかりいるだけでは決して見えてこない 実体験から得たヒントであり どんな経験も生かせるのが翻訳という作業だとのことで 逆に自分の言葉でないものは使えないのですね そしてもし将来子どもを持ったら また別な訳し方もできるのではないかなとのことでした 


質疑に入り このタイトル「こどもってね...」はどうやってつけたかについては 最初は原文通り また英語・仏語版でも原文通りであったこともあり 「こどもってなあに?」としたのですが 出版にあたりアドバイスを受けたとのこと たしかに語りかける感じでいいですよね♡ 

絵本のタイトルって 毎年の大賞作品を見ているのですが 原文をアレンジしていろんなバラエティに富んでいて どうやってつけるのか知りたかったのです (大阪弁のタイトルがつけられていた時はたまげました!)

そして 原文をどこまでぼかしてよいのかについては 「イタリア語の文章から受けた全体的な印象を そのまま伝えるような日本語にした」とのこと 一語一語こだわるよりは 雰囲気を変えないように言葉を選んでいったそうです 

そして イタリア語と同じスピード 同じ長さで読めるように 1ページごとにタイムを計って イタリア語でも音読してみたそうです
あぁこれは映画の字幕でもそうですよね...長すぎてはフレームに入りませんから大変なんですよね~

また 子どもが読むことを意識したかについては 子どもっぽい言葉(語尾など)で話しかけすぎないように気を配り 実際に読み聞かせもしたとのこと (やはり絵本ですので読み聞かせできるかどうか確かめるのは大切ですね)

苦しんだ箇所は?については 自分なら違うように思うだろうと感じたシーンが咀嚼不良になったとのことで イタリア語文の理解力はやはりさすがですね(*´▽`*)

他の年に受賞された若い方のインタビューでも 実はある個所の訳し方に苦しんでいたが 甥っ子の卒園式に出て受けた印象がヒントとなってうまく訳すことができて それが翻訳大賞受賞のポイントとなったというエピソードを伺ったことがありました

なので 家で辞書とパソコンとにらめっこばかりしていないで こどもと接してゆく中で こどもの目とシンクロできる体験が こどもの気持ちを伝える絵本の翻訳にはとっても重要なのではないかなと思ったのでした...

← きじとら出版のチラシ

とてもいいお話を聞かせていだたきました これで通算4回 イタリアブックフェアに通いつめ スタッフの方たちにもとうとう顔を覚えていただきました(笑) 

またこの日は 私が長年絵本の翻訳ボランティアを勤めている 地元のいたばしボローニャ子ども絵本館の方にもお会いできて 私の好きな場所がひとつにつながって幸せでした♡ 

さらに2階の語学コーナーでは イタリア人の先生ともばったりお会いできて ここに来ると知り合いに会わないことはまずなく 10年通いつめて 一度は留学フェアのブース担当という大変貴重な体験もさせていただき ここに来られなくなる日がやがてもし来たら どんなにか寂しいだろうなぁ...とふと感じてしまいました 

絵本は こちら

本の紹介セミナーは こちら


イタリアブックフェア2018
は こちら


ちなみにこの春から 昨年夏のいたばしボローニャ絵本原画展「フュージョン絵本の制作過程」という講演会を開かれた ガブリエーレ・レバレリアーティ講師による「イタリアの絵本を楽しみましょう!」(中級)というコースが新設されています ここのパンフレットをめくると 新しいコースが色々出ていて注目です!!

* 翻訳大賞のスケジュール(8月に課題絵本発表)や 翻訳講座のお知らせ等は いたばしボローニャ子ども絵本館のHPをご覧ください また タイムリーなお知らせをご希望の方は Facebookをやってらっしゃる方は 絵本館のFacebookをフォローするか いいね!ボタンを押しておくと 逐一表示されて便利です♪ 


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「ラウラ・イョーリオ、ロベルト・リッチ×ヤマザキマリ特別講演」に行ってきました(2018.4.12)@イタリアブックフェア2018

2018年04月22日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「ラウラ・イョーリオ、ロベルト・リッチ×ヤマザキマリ特別講演」に行ってきました(2018.4.12)@イタリアブックフェア2018

満席の会場につめかけた人々の前で 開場まで繰り返し映し出されたのは 「il cuole dell'ombra(闇の心)」という漫画の作成過程のシーンでした 

この作品は 幼いころ抱いていた恐れや夢 希望の源を探る旅の物語で 独創性の高いイラストで描かれ イタリアとフランスで大きな評判を呼び 日本でも2017年第10回日本国際漫画賞優秀賞を受賞されました

この日は作者のラウラ・イョーリオ(Laura Iorio)氏とロベルト・リッチ(Roberto Ricci)氏を迎え 日本の漫画家・随筆家ヤマザキマリさんとともに同作品について語り 漫画評論家・翻訳家の小野耕世氏がモデレーターを務めてくださいました 通訳は小池美奈先生でした  イタリア文化会館館長に続き フランス大使館文化参事官のご挨拶があり この場所でフランス語を耳にするのは珍しいことです このあと名古屋 札幌 仙台 大阪 京都等にツアーでまわるそうです

   *      *      *

私は絵本の原画展にも毎年行っているのですが この映像を見て漫画の原画というよりは 絵本の原画のようだなぁと感じたのですが その秘密がこの講演会で解けました

イタリア人の漫画家のお二人が なぜイタリアではなくフランスで成功したか? 日本という「漫画家が食べて行ける国」で食いつないでいると自ら話すヤマザキマリ氏の質問に お二人は 漫画家を志した時からフランスのマーケットを考えていたと 

イタリア人は (本にせよ漫画にせよ) もともとあまり読まない なのでマーケットが小さい
フランスは 日本のような世界で最もビッグな漫画のマーケット程大きくはないが 主にコレクターによって 1ページに7日間もかかるようなカラーで高価な漫画の本が収集されており さらに原画を売る習慣があるとのこと

なのでマリ氏は 今デジタルで描いているので原画を売って儲けることはできないねと(笑) さらにこの6月の日本漫画家学会でのテーマが 「漫画とデジタル」だとのこと(小野氏)

出版は1年で1冊とは!! それで食べてゆけるなんてうらやましいです 日本は月刊誌から週刊誌になった時に漫画家たちがどれほどきつかったか... といっても今はフランスでも4~6か月で1冊と ペースがだんだんと速くなっているそうですが

フランスで出版される漫画本はカラーで 画集のように美しく 新人の持ち込みの時も ストーリーよりもまずは絵にオリジナリティがあり美しいかどうかが見られるそうです 原画も 我が子のように大切なものを売ってしまうのはつらいが生活の為に...とのこと

ちなみに90年代に週刊モーニングの編集長の肝入りで 海外の多くの漫画作品を連載していた時期があり かなりお金もかかったそうですが(その頃私も読んでましたよ~モーニング!!) あれは今や 海外の漫画を研究する人々にとっては大変貴重なものだとのこと 納得です 

← 作成シーンを皆で見る

そして Il cuole dell'ombraの作成シーンの映像を見ながら説明していただきました 表紙(copertina)になんと一か月もかけているのです!! しかもそれでもまだ不満が残ると...この徹底した仕事ぶりに舌を巻きました まるで絵画ですね 絵本の原画もそうですし... お2人でどこを担当するかを見せていただきましたが 2人の手が入っていることを感じさせないようにしているとのこと

ちなみにラウラ氏は惣領冬美 浦沢直樹 そして松本太陽等がお好きとのこと ロベルト氏はローマの漫画専門学校で教えているが 実はフランスの漫画を教えている つまり卒業後はイタリアではなくフランスで働くことを想定しているのですね 
イタリアでは 漫画で食べる必要のない人が趣味のようにして描くか 他の仕事をしながら描くしかないとのこと それでフランスに移住して描くのが現状なのだそうです

マリ先生は ラウラ氏の漫画を見た時 日本の漫画の影響を受けているなと見抜かれたとのこと ラウラ氏が少女時代 まず最初に出会ったのが日本のアニメ そして日本の漫画 そのあとでフランスやベルギーの漫画だったのですね

こうしてお話を伺ってから見るお二人の作品は また先ほどとは違って見えました...

質疑応答では お好きな漫画家 あるいは将来の目標等を尋ねられ マリ氏は天正使節団についていつか描きたいとのことで密かに楽しみです♡

日本 イタリア フランスそれぞれの漫画の エンターテインメントとしての在り方の違いに触れることのできた 私にとっても大変興味深い講演会でした 

il cuole dell'ombraは こちら

講演会は こちら


イタリアブックフェア2018は こちら

* 素晴らしい講演会を開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます


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イタリアブックフェア初日に『バザーリア講演録 自由こそ治療だ! イタリア精神保健ことはじめ』の本の紹介セミナーを聞いてきました(2018.4.7)@イタリアブックフェア2018

2018年04月18日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリアブックフェア初日に『バザーリア講演録 自由こそ治療だ! イタリア精神保健ことはじめ』の本の紹介セミナーを聞いてきました(2018.4.7)@イタリアブックフェア2018


まずは行ってきました初日のイタリアブックフェア2018!!

この日は友人と待ち合わせて与 勇輝展 創作人形の軌跡等をはしごしてからイタリアブックフェアへと足を運びました 私は今年は4回程通う予定です(笑)

会場では例年のように 社会 文学 児童図書 料理 音楽 美術 建築 デザイン 地理紀行等 様々なカテゴリーのイタリアに関する書籍が紹介されており 須賀敦子没後20年の展示や 「マルチレイヤ― 名画ナビゲーションシステム」の紹介等もありました 

  *      *     *


この日の本の紹介セミナーは 『バザーリア講演録自由こそ治療だ! イタリア精神保健ことはじめ』という本です  
登壇者はこの本を翻訳された大内氏鈴木氏の2名で セミナーのコーナーは立見も出る程でした 

まずは 精神医療やバザーリア法について イタリア映画の中で取り上げられたものをざっと:
むかしMattoの町があった」「人生、ここにあり!」「輝ける青春」「歓びのトスカーナ」「ふたつめの影」その他10本

私はこの時 イタリア文化会館のステージで 障がい者たちが演じたテアトロ・パトロジコの「王女メディア」の舞台での感動を思い出しました

そして映画「愛の勝利を・ムッソリーニを愛した女」での檻の中の精神病院のシーン 「ボローニャの夕暮れ」等を思い浮かべました あの当時は檻がありベッドに拘束されていたりしていたイタリアの精神病院が いったいどうやって廃止に向かっていったのか... 


フランコ・バザーリア
(1924~1980)はヴェネツィアで生まれ パドヴァ大学医学部時代に反ファシスト運動で半年間投獄された経験が元となり のちに刑務所のような精神病院を改革するようになります

 ← バザーリア

精神医学の学部でトップクラスで学者を目指していたのですが 37才で左遷のようにしてゴリツィアの精神病院の院長に就任し 病院内部の改革に着手することになります
この時に背中を押したのが 妻でありフェミニスト第一人者であったフランカ・オンガロでした

著書『否定された施設』を刊行 46才でミケーレ・ザネッティと出合います 彼はトリエステの県知事で 国境の町で多文化が入り混じるトリエステとの精神病院の院長にとバザーリアに乞いますが この時ばかりは子供たちのこともあり妻が反対するも バザーリアはトリエステに赴くのです

彼がすすめたのは精神病院の窓の鉄格子の除去 拘束衣の使用禁止 白衣の着用の廃止です
彼が身につけてきた精神医学の知識は役に立たない欠陥だらけのものだと自ら気づくのです

そして1978年に「バザーリア法(Legge Basaglia)」とよばれる180号法が成立します
この法律によって「新たな公立精神病院の建設の禁止」「既存の公立精神病院への新たな入院の禁止」「公立精神病院の段階的な閉鎖」が定められました

1980年に彼は56才でヴェネツィアで亡くなります そして1999年 イタリア全国の公立精神病院が閉鎖され 2017年にイタリアの司法精神病院が閉鎖され ヨーロッパで初の公立精神病院の完全閉鎖と 地域精神保健サービスの開設にいたるわけです


イタリアの精神保健改革は社会全体を巻き込んだ運動で 市民の説得 (退院後のフォロー 施設と地域の間の壁を壊す) 精神病院の内実を社会に告発(「アベルの園」というドキュメンタリー番組を1968年1月3日土曜夜に放映) 人的ネットワークの活用(アーティストや作家 ミュージシャン等) 政党や政治家との連携をすすめて ようやく1978年に180号法が成立したとのこと 

イタリアは法律ができても実効があやふやな面があり 地域の精神保健サービス網の構築を進める必要がありますが 日本に比べて生活圏が小さいため 顔見知りが適度にいる圏内で暮らせるのが強みとのこと 障がい者は "同じではないが危険ではない"とのくくり

自由こそ治療だ!」が改革のモットーで トリエステの病院の院長室にはその落書きが30年も残されていたそうです

「退院しても頭は入院状態」つまり精神病院をなくすだけではダメで 自分の意志で行動する力を失ってしまうという「蛇に自由を奪われた男の寓話」をご紹介いただきました
これは他の組織等でも同じですね 自由になっても何をしたらよいかわからなくなってしまうのです そして「~からの自由」だけではなく「~への自由」も取り返すために何ができるか...

ここで紹介されたのがイタリアの「社会的共同組合」の試みです これは昨年のブックフェアで「イタリアの社会的協同組合」という本を買って読んでいたのですぐに頭に浮かびました 様々な種類の仕事があり 個人ではなく集団で社会(マーケット)に勝負していきます

また 「入院モデル(ospialisazione)」と「歓待モデル(ospitalità)」の2つの治療文化をご紹介いただきました 実際に病院の壁を患者たちが壊すシーンもありました 患者本人の意思決定を重要視するとのこと

 ← 2つの治療文化

そして最後に衝撃だったのは 日本では精神病院の数が増加し OECD諸国は減っているというグラフです 日本は明らかに逆行していますね 
ちなみにイタリアでは日本のような養護学校はなく 地域の普通校で受け入れているとのこと 70年代に転換したのだそうで インクルージョンというそうです  日本の状況は こちら
← 精神病床数の各国比較(厚労省医療計画/H24)

色々な揺り戻しがある中で 日本も多くを学ぶことがあるのではないかと感じました

イタリア精神保健改革と『バザーリア講演録 自由こそ治療だ!』は こちら

日本からのスタディツアー(2018年5月)も 満席となったようです 

本の紹介セミナーは こちら

イタリアブックフェア2018
は こちら


翻訳者の方々の運営するサイト「自由こそ治療だ」はこちら

Freedom is Therapeutic」は こちら

当日使用したファイル・データは こちら

* この記事の作成にあたり 翻訳者の大内氏にご協力いただきました 心よりお礼申し上げます




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当サークルでも使っている「L'italiano dell'arte」(美術のイタリア語)の本の紹介セミナーに行ってきました(2018.4.9)@イタリアブックフェア2018

2018年04月11日 | イタリアの本・絵本・雑誌

当サークルでも使っている「L'italiano dell'arte」(美術のイタリア語)の本の紹介セミナーに行ってきました(2018.4.9)@イタリアブックフェア2018



当サークルで開催している「イタリア語フリートークの集い」で美術の好きなメンバーがいらしたので 先生が「美術がテーマの新しいテキストが出た」とおっしゃっていたのですが まぁこの本のことでした!(^^)! というわけで当サークルでも早速使わせていただいてるのですこのテキスト♪

数年前に「東京へようこそ!(Benvenuti a Tokyo!)」のレッスンを取り 生徒一同で築地見学や イタリア大使館見学にも行かせていただいたロッサ―ナ・アンドリウッツィ(Rossana Andriuzzi)先生が もともとのご専門である美術の語学テキストを出されました!!

というわけで行ってきました本の紹介セミナー:

バジリカータ州出身で フィレンツェの大学で美術史等を学ばれてから フィレンツェの中学校教師や語学教師をされ 来日されてからはイタリア文化会館でイタリア語を教えていらっしゃるロッサ―ナ先生は なんとレッスンで使うテキストをご自分で作ってしまわれました!!

昨年このお話をHoepliという出版社からいただき 10年間温めておいたフィレンツェでの経験をこの一冊にこめられたとのこと そういえば私が受けた「東京へようこそ!」のコースでも 浅草や築地等は写真までも先生のオリジナルのテキストだったのです...すごいバイタリティ!!

先生独自のオリジナルな構成のこのテキストは B1・B2レベル(中上級)対象で 2部構成となっています 第1部は美術の概論  どうやってイタリア人が美術を学ぶか? (日本人だけが対象ではない) 美術用語 時代 様式 絵画の歴史 鑑賞に役立つ言葉 絵画鑑賞のデータを知る 絵画を説明する言葉等 そして練習問題 文法 テストと解答等...



第2部は 10作品
(有名な あるいはそうでもない)を取り上げて 詳しく掘り下げています 
モザイク画 フレスコ画 マザッチョ ボッティチェリ モナ・リザ カラヴァッジョその他 そしてラストは未来派!! 

本のラストにはクーポンがあり E-BOOK 音源ファイル 日本語テキスト その他が無料でダウンロードでき レッスンで使うもよし 独学もよし♪ 

これはイタリア語で絵画の説明がわかるようになり また話せるようになることを目的としています なのでだんだんと語学レベルが難しくなるのではなく 語学面ではフラットで 段々とレベルに合わせて内容がステップアップします
最初から全部やる時間のないコースでは 第1部の概論を終えてから 10作品はお好きなものからどうぞとのこと(*´▽`*) 

通訳のEriさんも元クラスメート♡ この本が出版にこぎつけるまでの苦労談も伺いました 先生はやはりルネサンス時代の ラファエロやティツィアーノがお好きで フィレンツェにいらっしゃることがあれば おススメの美術館は ピッティ宮殿のパラティーナ美術館そして 銀器博物館(Museo degli Argenti/ピッティ宮)がおススメとのことでした!!

「東京にようこそ!」のクラスでは幹事もすすんで引き受けていたため先生にも覚えていただき 今回もサークルでこのテキストを使わせていただくこととなり 大変嬉しいです
今まで習ってきた先生方が出された本は だいたい買っています!!
この日も最前列に陣取って聞いていました(笑) 

この本の紹介セミナーを聞きながら 10年前からサークルで スケッチ講座の通訳をやったり イタリアの美術館見学会に行って通訳したりしてきたことを思い出しました 10年前にこの本と出会っていれば...!! ざっと目を通したら美術のイタリア語の「小宇宙」のようなパワーを感じました 伝えたいこと教えたいことがぎっしり詰まっているのです!!

セミナー終了後はテキストにサインをしていただき ご一緒に記念写真♡ 忘れません...
この春から このテキストを使った新しいコースがイタリア文化会館で始まるそうです

 ← 早速買った本にサイン♡

美術のイタリア語」(中級)のレッスンは こちら 


この本を書かれたロッサーナ先生と W.スピノーゾ先生です(美術に大変造形の深い先生方です)
有名作家の代表作をイタリア語で説明できるようになりましょう!というコースです 

本"L'italiano dell'arte"は こちら

"L'italiano dell'arte
" の紹介ページは こちら
pagina Facebook de L'Italiano dell'arte は こちら


本の紹介セミナーは こちら

イタリアブックフェア2018は こちら


ブックフェア会場でもひときわ魅力的に映ります♡ 美術作品の写真も豊富で美しく 買わずにはおれない一冊でした!!


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イタリアブックフェア2018が今年も開催されます!イベント目白押し♪(2018.4.7~4.14)@イタリア文化会館

2018年03月22日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリアブックフェア2018が今年も開催されます!イベント目白押し♪(2018.4.7~4.14)@イタリア文化会館


毎年春の恒例イベント「イタリアブックフェア」は今年で10回目を迎えます
今回は2015年以降に出版された書籍を中心に 約700点のイタリア関連の日本語書籍や イタリア語書籍のほか CD DVDを展示・販売します

また講演会や 話題の書籍を著者や翻訳者本人が紹介する 書籍のプレゼンテーションセミナー 絵本の読み聞かせなど 本に関する多彩なイベントも同時開催

イタリアの文化に関する本を まとめて手に取っていただけるまたとない機会です!

日時:2018年4月7日(土)~14日(土)11:00-18:00 入場無料
会場:イタリア文化会館1階エキジビションホール
主催:イタリア文化会館

各イベントは入場無料・要予約です (展覧会と朗読は予約不要)

展覧会

4.7(土)~14(土) 11:00~18:00
須賀敦子没後20年」は こちら
予約不要

講演会
2018.4.12(木)18:30~
ラウラ・イョーリオ、ロベルト・リッチ×ヤマザキマリ特別講演」は こちら
イタリアとフランスで大きな評判を呼び 昨年日本でも第10回国際漫画賞優秀賞を受賞した漫画"il cuole dell'ombra"の作者2名とヤマザキマリの特別講演!


講演会
4.8(日)14:00~
禁書 - グーテンベルクから百科全書まで」 
本は  こちら
講演会は こちら



講演会
4.11(水)18:30~
アートと科学:広帯域の電磁波で観たフラアンジェリコの壁画」は こちら

音楽と朗読
4.8(日)13:00~ 15:00~
イタリアの絵本と音楽のコラボレーション Viva Vivace!」は こちら 予約不要

      *       *       *

イタリアの文化に関する本の紹介セミナー(入場無料・要予約)

暮らすように旅するフィレンツェ/トスカーナ ─おいしいものと素敵なところの旅手帖4.11(水)15:00~16:00
本は こちら
バザーリア講演録 自由こそ治療だ!4.7(土)15:00~16:00
本は こちら

モテる大人になるための50の秘密指令4.12(木)15:00~16:00
本は こちら

L'italiano dell'arte4.9(月)13:30~14:30
本は こちら ← 私の習っていたRossana先生の著作♡

こどもってね......4.13(金)15:00~16:00
本は こちら ← いたばし国際絵本翻訳大賞受賞作の出版!!

身近で見たマエストロ トスカニーニ4.10(火) 15:00~16:00
本は こちら

歴史小説のレトリック - マンゾーニの<語り>4.14(土)13:30~14:30
本は こちら

本の紹介セミナー
詳しくは こちら


イタリアブックフェア2018
詳しくは こちら

昨年のリポートは こちら


* 私は今年は5回くらい足を運ぶつもりです(笑) とにかく昨年は欲しかった本が見つかり おかげさまでイベントの骨格が固まりました!(^^)!

桜の開花時期と重なる時は 九段下の駅からイタリア文化会館までぎ~っしり行列でなかなか進みませんので 時間に余裕を持っていらしてください♪


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第24回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表!早速読みに行ってきました♪(2018.2.16)@いたばしボローニャ子ども絵本館

2018年02月17日 | イタリアの本・絵本・雑誌
第24回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表!早速読みに行ってきました♪(2018.2.16)@いたばしボローニャ子ども絵本館


第24回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表! 今年は英語部門798件 イタリア語部門244件の中から審査の結果 次の方々が入賞されました

入賞者は こちら

イタリア語部門
書名:「SOGNI D'ORO POMODORO

というわけで土曜の午前に早速チャリで駆けつけて(近所なの~♪)読みに行ってきました入賞作品!! となりでは子どもたちに絵本の読み聞かせをやっていました ← 昔私もドイツ語で1回やりました♡

タイトルのoro とpomodoroのoroと韻を踏んでいるのですが これは日本語に反映しずらいですね 
最優秀賞受賞の方の訳は実に参考になります 次にチャレンジされる方はぜひご一読ください 昔のものも出版されていますので...

字数がちょぅどイタリア語と同じくらいの分量で 日本語として実に読みやすく 訳した文章とは気づかないくらいなめらかなのです これは子どもに読み聞かせをする絵本としては必須条件ですね...

訳し方も トマトの匂いがくさい(puzza)とは訳さずに たいへん たいへん!とぼかしてあります 他の方は くちゃい くちゃい! 等と訳していましたが 参考になりました
トマトって青くさい匂いがするのですよね...

英語の絵本は移民をテーマにした長い本でした 中学生部門は移民は遠いテーマだったと講評にありました

私は3回くらいトライしたけど予選通過もできなかったなぁ... 日本語に置き換えるのってまた世界が違うんですよね 

2年前の同じ記事を読み返すと 『「翻訳」メインの生徒の方が「会話」メインの生徒よりも検定等で高得点を出せるのは 単語としっかり向き合っているからだ』そして 『原書のイメージにぴったりした訳語を選ぶのは難しく むしろぴったりくる訳語は辞書にはないものです』とありました 

ドイツ語ですが 翻訳専門の生徒さんが独検2級で満点を取られた方がいるのを知っています 会話だと通じればいいや~みたいなところがありますが 書く 訳すとなると辞書ひきひき大変ですからね! 単語との向き合い方が違うなと感じます

英語部門の講評には 誤訳を少なくする 読み聞かせを前提に声を出して読んでみる をよく見る 関心を持って訳す というポイントが書かれていました

絵本は絵がある分訳しやすいですね その人物のキャラクターが絵でわかるので文も違ってきますし... またイタリア語では細かいスペルで違う単語になるので誤訳につながります
llかlか等 最新の注意を払って訳しましょう

受賞された皆様 本当におめでとうございます! チャレンジされた方も本当にお疲れ様でした!!

講評はぜひご一読ください!!

* 写真は 今いたばしボローニャ子ども絵本館でやっている韓国語の絵本特集





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「第25回ボローニャ・ブックフェアいたばし 世界の絵本展」初日に行ってきました(2017.8.5)@成増アートギャラリー

2017年08月06日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「第25回ボローニャ・ブックフェアいたばし 世界の絵本展」初日に行ってきました(2017.8.5)@成増アートギャラリー


8月5日(土)の初日はたまたま 板橋花火大会と渋谷の盆踊り大会と重なり たくさんの浴衣の若い人々とすれ違いながら行ってきました(^O^)/

まずは英語の絵本の読み聞かせ 区内の図書館で英語の絵本の読み聞かせをなさっているグループです♪ 8月10日(木)15:30~16:00には 入江たまよ先生がイタリア語の絵本の読み聞かせをしてくださいます

展示は 自分が抄訳作成を担当したスペイン語絵本を2冊確認してから (抄訳がプレート展示から 絵本に貼りつける形式に変更となり その場で読まなくともよくなり便利ですね♪) あちこちまわりました 初日で土曜日とあり人も多く 読み聞かせには小さなお子さん連れもけっこう来ていました

また今年はマルティン・ルター生誕500年でドイツでもたくさんの記念イベントが開催されているそうですが ありました~「von Martin Luthers 1517 Wittenberger These」(マルティン・ルターの95箇条の論題」という絵本!!
また 今ちょうどアルチンボルド展が開催中ですが やはりありました~アルチンボルドのミニ絵本

今年の特集は「しかけ絵本の歴史」とのことで 多くのしかけ絵本が展示されていました メッゲンドルファーという絵本作家がそのパイオニアで その名前を冠した賞も始まっています 

飛び出す絵本もかなり細密で立体的で まるで小さな劇場の中にいるかのようです めくる ひっぱる とびだす... 進化してますよね~
簡単な「しかけ絵本」づくりコーナーもありました 

また 2017年の「ボローニャ・ラガッツィ賞(Bologna Ragazzi Award)」の入賞作品も展示されてましたが アナトミア(解剖学)がテーマの 人体解剖図を色別の切り絵で表した絵本がすごくて 思わずナポリでみたサンセヴェーロ礼拝堂(Sansevero)の地下室にある 血管だけを残した男女の人体解剖のミイラを思い出してしまいました( `ー´)ノ

いたばし国際絵本翻訳大賞コーナー
では優秀作品の翻訳が読めますし 昔の課題絵本もあり なつかしいです...

のんびりまったり 夏のひとときを楽しみました 家にいるとめまぐるしいので(笑) たまには小さな子どもたちと絵本でまったりしたいです...

ブックフェアは こちら 8月13日(日)まで開催中です!!

* 写真は 絵本の読み聞かせコーナーです



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第25回ボローニャ・ブックフェアinいたばし 世界の絵本展が開催されます(2017.8.5~8.13)@成増アートギャラリー

2017年08月01日 | イタリアの本・絵本・雑誌
第25回ボローニャ・ブックフェアinいたばし 世界の絵本展が開催されます(2017.8.5~8.13)@成増アートギャラリー


北イタリアのボローニャ市で毎年行われる「ボローニャ児童図書展」に今年出展され、板橋区に寄贈されたばかりの世界各国の絵本を紹介する「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」を開催します
また、特別展示として、さまざまなしかけのある絵本もあわせて展示します

日 時: 2017年8月5日(土)~8月13日(日)9時~19時まで(5日(土)は10時開場)
場 所: 成増アートギャラリー(板橋区成増3-13-1、成増図書館向かい)
費 用: 入場無料です。当日、直接会場にお越しください。
交 通: 東武東上線「成増」北口より徒歩3分
東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄成増」5番出口より徒歩5分 

[展示内容]

・新着絵本コーナー
ボローニャから届いたばかりの世界各国の絵本をご紹介します

・めくるめく”しかけ絵本”の世界
めくる、ひっぱる、とびだす…さまざまなしかけのある絵本が大集合!世界各国の”しかけ絵本”を実際に手に取ってご覧いただけます

・世界の絵本おはなし会
ボランティアの皆さんにご協力いただき、毎日15時30分よりおはなし会を開催します。(各回20分程度)
日本語はもちろん、英語、イタリア語、アラビア語ほか、日替わりで外国語での読み聞かせを行います

*8月10日(木)午後3:30~4:00に NHKイタリア語講座の 入江たまよ先生に昨年の翻訳大賞課題絵本「Che cos’ è un bambino?」をお読みいただくことになりました (申し込み不要 席は小さいお子さん優先です)


・2017ボローニャ・ラガッツィ賞
ブックデザインの優れた絵本に贈られるボローニャラガッツィ賞の今年の入賞作品を展示します

・いたばし国際絵本翻訳大賞
板橋区では、1994年より外国語絵本の翻訳コンテストを行っています
8月5日(土)10時より、第23回受賞者の表彰式を開催し、期間中会場にて受賞作品をご覧いただけます。また、これまでの課題絵本や出版された大賞受賞作品も展示します

・ほんやさん
都内有数の子どもの本専門店ブックハウスカフェ(神保町)のご協力により、土日祝日限定ショップがオープン!いたばし国際絵本翻訳大賞受賞絵本、しかけ絵本、ポストカードなどを販売します
出店日時:8月5日、6日、11日、12日、13日 各日11時から17時
 
*私もまたまたスペイン語絵本2冊の抄訳作成にとりかかりました~ 毎年どの絵本にしようか選ぶのがすごい楽しみです(^.^)/~~~  
 
詳しくは こちら 

* 遠方からお越しの方は 板橋区立美術館(成増駅からバス)で7.1~8.13まで「2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が開催されていますのでハシゴができます!(^^)!



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2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行きガブリエレ・レバリアーティ氏の「フュージョン絵本の制作過程」の講演会を聞きました(2917.7.8)@板橋区立美術館

2017年07月17日 | イタリアの本・絵本・雑誌
2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行きガブリエレ・レバリアーティ氏の「フュージョン絵本の制作過程」の講演会を聞きました(2917.7.8)@板橋区立美術館



暑い中 今年もまた行ってきましたボローニャ絵本原画展!

各国の原画の展示を見る時は さまざまな手法があるので頭に入れておくとよいかも! 混合手法では それこそ立体的なパッチワークのようなものまであり また パソコンでここまでできるのか!というものまであり 実にさまざまですね~ それぞれのお国柄も出ており 毎年まったりと楽しんでいます(#^.^#) 

特別展示のメキシコの絵本作家ファン・パロミノ(Juan Palomino)がすごかった 新作絵本「はじまりの前に(Antes del primer dia)」は マヤ民族の15世紀の神話「ポポル・ヴフ(Popol VUH)」という創世神話をもとに描かれた絵本です
神は泥で人間を創り失敗し 次に木で作ると心がなく 最後にトウモロコシで作ると神のように聡明なので その目を曇らせて近くしか見えないようにしたという口承説話をもとに描かれた素晴らしい絵本でした 

 ← 今年のチケット💛


次に 絵本作家でありイタリア語講師でもある ガブリエレ・レバリアーティ(Gabriele Rebagliati)氏の「イタリア人と日本人、絵本をどう料理する? - フュージョン絵本の制作過程」の講演会を聞きました 会場にはたくさんのイタリア語を話す女性たちが来ていて 生徒さんかなぁ? ←私も少し話しました♪


彼は日本語堪能で この日の講演は「書き言葉」(il giapponese scritto)の実に流暢な日本語でした リグーリア州のStella(星)という小さな街の自宅の庭に日本の柿の木が植えてあったことから始まる日本との出会い… 

日本のアニメの最後にいつも必ず「つづく」と映るのに興味を持ち始め…といった個人的な日本との出会い そして日本でキンダーサプライズのチョコのおまけのデザインの仕事を始めてから やがて絵本作家フィリップ・ジョルダーノ(Philip Giordano)と出会い コラボをするようになり…様々な彼の作品についてもご紹介いただき 特にイタリア語絵本の和訳朗読の流れるような文にほれぼれ…絵本ってホントに「日本語」になってないといけないんだなぁと感じました

ロディとほしたち」(Rody tra le stelle) これが二人のコラボ作品です 誕生日プレゼントのロディ(おもちゃの馬)が動きだし、ルーカとサラの兄妹を月への冒険に誘う、未就学児童読み聞かせ絵本です


また 幼い頃家族で遊んだジロットの別荘の切ない思い出... 日本と ファンタジーの物語を自分に教えてくれた冒険心に溢れた祖母の思い出... 小学校一年生の時はクラスで自分一人しか生徒がいなくて...といった幼い頃の体験など 心打たれました 

イタリア人の作家が日本で暮らし 日本人のイラストレーターたちとコラボした絵本を フランスの出版社が出すという 国境を軽々と超えた人と人との繋がりに その出会いがこの板橋のボローニャ国際絵本原画展が開催された板橋区立美術館だということが不思議な位です… 館長が「へんぴな場所だからこそ たどり着くまでの時間を共有することで知り合えるのかも」との言葉に私も同じ経験をしてナットク!!

 ← 美術館にある旗には「永遠の穴場」と(笑)

8月13日(日)まで板橋区立美術館にて開催中です
休 館 日:月曜日(7月17日は祝日のため開館し、翌日休館)

詳しくは こちら


* 来年は 板橋区立美術館は一年通しての改修工事のため 縮小開催となるそうです

* 遠方からお越しの方は 成増アートギャラリー(成増駅すぐ)で8.5~8.13まで「第25回ボローニャブックフェアinいたばし 世界の絵本展」が開催されますのでハシゴができます!(^^)!

* Windows10がバージョンアップしたら字体が変わったみたい...? この暑いのに連日イタリア語で文を書き続けています 夢中で暑さをあまり感じない( `ー´)ノ ←いや 年のせいかも...(笑)



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イタリアブックフェアの思い出: 講演会「明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得」(4/6)を聞いてきました(2017.3.27~4.9)@イタリア文化会館

2017年05月26日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリアブックフェアの思い出: 講演会「明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得」(4/6)を聞いてきました(2017.3.27~4.9)@イタリア文化会館


イタリアブックフェア2017ですが~ 今年はナント3回行きました(笑)  まずは2日目に行きざっと見て ちょうど探していたテーマで2冊ゲット!! 次は「本の紹介セミナー」を全部聞きとおし さらにこの講演会「明治期のイタリア留学」を聞きました(^_^)v
最近届いた日伊協会の会報には昨年出版されたイタリア関連本のリストがあり 買った本等も含まれていました♪

ブックフェアで展示されていた本のカテゴリーは 言語(いろんなテキストや問題集など) 音楽 料理 建築 地理・紀行 映画その他 歴史 社会 児童図書 文学など...

今回気になった一冊は 「国際比較 若者のキャリア」(新曜社) それとテキストでは Edilingua社の 「L'Italia cultura/storia, arte, geografia, letteratura, musica, cinema, teatre等)のシリーズでしたが こちらは展示のみ... ちょうどイタリア語で読めそうな分量で 日本語で読むと忘れますが(笑) イタリア語でせっせと読むと定着するので できるだけイタリア語で読むようにしてます

次には4月1日に「著者による本の紹介」を聞いて文法書「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をゲット!! 詳しくは こちら ←日伊学院で買うとちょっと安いそうです♪

とうとうこの日は 読みたかった「展示のみ」のイタリア語テキストが 手に入れるのが大変そうなので) 早めに行って集中して読んでから 講演を聞いてきました(^_^)v 

      *       *       *


明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得』(石井元章著、吉川弘文館)は 1873年から1887年という日伊交流の黎明期に、トリノとヴェネツィアに留学し、文字通り命を懸けて己の道を模索した日本人学生に関する近年の研究をまとめた著作です(日伊交流150周年記念)


明治期の若者がいかに真摯に人生と向き合っていたのかを 講演では語ってくださいました
まずは 12歳でトリノのイタリア国際学院に入学し 未知のイタリア語を習得しながら常にトップを歩み続けた井尻儀三郎について

本当に12才で留学されたそうで 5年間のトリノの留学生活の中で うち4年間はトップの成績を収め 井尻の肖像画が学校に飾られたというエピソードも残っているそうです 
また彼の実家の詳しい研究もなされ(林徳左衛門という三田製糸所を作った人が実父だったかもしれない) 帰国後の情報が見つかっていないことは残念ですね

次に 同じく国際学院に学んだ後に ヴェネツィアの高等商業学校で日本語を教え ヴェネツィア女性マリア・セロッティと結婚 間もなく若くして異郷に斃れた緒方洪庵の第十子 緒方惟直(おがた これなお/1853~1878)について紹介してくださいました

行く前にネットで予備知識を入れておいたのですが 緒方洪庵のご子息惟直のお話がどうも森鴎外の「舞姫」に似ているなぁ~と感じていたら 講演の中で森林太郎(森鴎外)が出てきました!! ビックリ( ゚Д゚) 
惟直とマリア(惟直の死後に困窮)との間に生まれたエウジェニア豊という娘が 母マリアが1890年に亡くなり その後1892年にはとうとう日本に来るのですが その時に出てきました 
森林太郎が惟直の実家に手紙で 娘がいることを知らせ めぐりめぐって来日に結びついたようです


次に アメリカ・パリを経て王立ヴェネツィア美術学校(今のアカデミア美術館)で絵画を学び 当時のヨーロッパ人画家に伍して新しい美術を模索した川村清雄と 同じくヴェネツィア美術学校で彫刻を学び 優秀な成績を上げて帰国後に 東京美術学校(現東京藝術大学)初の洋風彫刻教授となった長沼守敬(もりよし/1857-1942)についてご紹介くださいました

緒方惟直はヴェネツィアのサン・ミケーレ島に葬られたのですが その墓碑を制作したのが ヴェネツィアに留学して日本の西洋彫刻の祖となったその長沼守敬とのことで 写真も見せていただきました 字が間違っていることも 逆に長沼の作であることの証となっているのですね

著者は1995年に川村清雄との出会いがあり ルネサンスとこの研究をつなぐことを志されたとのこと この研究をするに至った著者の履歴もとても興味深いものでした   

会場にはこの方たちの子孫の方も見えられていて 貴重なお話を聞くことが出来ました 


美術史を学び研究するということは こういう風にしてゆくものなんだなぁ...と 文献を探しに現地に行き ヴェネツィアの地方紙Gasettaの数年分の記事すべての中から 該当する日本人の名前や 当時在席していたヴェネツィア美術サークルの記事をくまなく探し 他の文献にあった詳細な金額や絵の名前をぴったり合致させたというエピソードに感じ入りました こうやって丹念に掘り起こしてゆくのだなと...

また 川村のデッサンが どの絵画のどの人物をモデルに いつどこで描かれたのかという研究も 詳細に両方の絵を見せてご説明くださいました 
ひとつ手がかりが見つかると 研究はさらに次へと進んでゆく その手がかりはまるで天啓のように目の前に現れる その瞬間の喜びたるや... そして めでたく論文にはなることのなかった死蔵ファイルが実はとても多いということも伺いました

それはスマホの画面をツーツーなぞるのとは正反対の 地道で深い根気のいる作業なのだなと 昔の文献が残っていることの貴重さ(特に明治時代の大判のパスポートの現物など)を思いました

「どんな些細な事実でも安易な推測を排し、一次資料によって実証しようとする姿勢は、歴史学の範である。留学生の詳細な交友関係や彼らの直面した金銭問題が、こうした資料によって生き生きと浮かび上がっている。」との「週刊読書人」の書評の言葉に感じ入ります

すばらしい講演会を開催してくださいましたイタリア文化会館様にお礼申し上げます

私はここで買った本がきっかけで 色々と調査を進めているところです(^^)/ これも本との出会いですね♡

講演会のお知らせは こちら


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イタリアブックフェアに行き「著者による本の紹介」を4名すべて聞き「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をとうとう買いました(2017.4.1)@イタリア文化会館

2017年04月04日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリアブックフェアに行き「著者による本の紹介」を4名すべて聞き「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をとうとう買いました(2017.4.1)@イタリア文化会館


イタリアブックフェア2回目の今日4月1日(土)は 著者による本の紹介があるというので4回全部聞き 「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をとうとう買いました!

この「著者による本の紹介」は フェア開始後にお知らせがFacebookに載るため すかさずチェックして行ってきました♪ ← だいたい週末なので空けておくとよいかも(^_-)-☆


1.「危機と都市 Along the water」
 



日本とイタリアの 洪水等の災害による都市の再生の歴史について 様々な都市を例に研究をまとめた国際論集の 著者スカローニ氏による本の紹介でした 「日本とイタリアの災害の歴史を比較都市的観点から捉えた本」とのこと

本は 時間 領域 文化の 3つの章からなります

まず 第1部「時間――危機の都市史」の 「ローマの都市構造 都市発展要因としての洪水」では ローマのテヴェレ川の氾濫の歴史と その度に歴史が垂直に積み上がってきたこと 「平安京・京都と危機」では 京都は火事で変わってきた(応仁の乱などですね)という歴史 「ミラノと水 古代都市システムの危機/ ミラノの運河による水と街の関係について」では ここ数年ミラノでは古い運河をどう再利用するかという問題が持ち上がっており この本がその解決にも貢献するとのこと

第2部「領域――危機と居住」
は 「貞観地震・津波に学ぶ 陸奥国はいかに復興を遂げたか」では 貞観地震(869年)と津波が まさに2011年の東日本大震災と同じ場所で起きた なので歴史のみならず今の復興のためにも示唆に富む内容とのこと 

そして「都市社会と自然災害 中世および近代初期のトスカーナにおける河川氾濫 フィレンツェのアルノ川が 街とテリトリーをどう変えたか」 これはフィレンツェでも度々洪水がありましたね(映画で見たことがあります)  「氾濫原・湿地・砂洲上の集落 16~19世紀新潟の蒲原平野」は新潟の古い文献調査とのこと

第3部「文化――共存と再生」の「ナポリ、永遠に再生しつづける都市」では ナポリという複雑な街を挙げ 火山 地下空間等 こんなにも複雑で困難な都市だからこそ ナポリの文化が作られてきたのだということ 
11世紀から19世紀における北イタリア平野の河川システムと都市・農村の生活」では 水をどう使用するかについてのコモンカルチャーについて

誕生から19世紀までのパドヴァ水系における危機」では パドヴァでの 自然の川と人工的な運河の比較や ヴェニスとパドヴァでの水をめぐる争いについて 
アジアの水都 災害と信仰・身体性・統治」では アジアの国々も含めて 水に対しての似たような対策の歴史について 国際的比較研究が紹介されました 
このような各章ごとの内容紹介でした 貴重な専門書ですね


危機と都市」は こちら


     *     *      *

 
2.「トルナトーレ監督の映画とイタリア郷土料理




トルナトーレ監督の新作(11作目)「ある天文学者の恋文」の小説は イタリア映画界の巨匠が新作を自ら小説化したもので 訳者の中村弘子氏による本と映画の紹介でした

恋人の天文学者エドの死後次々に届く「恋文」 二人の思い出の地へとゆくエイミーが訪れたレストランでは 亡くなった恋人がすべてをあらかじめしつらえていた これは オルタ湖に浮かぶ小さな美しい島 サンジュリオ島でロケが行われました 

ジュゼッペ・トルナトーレ(Giuseppe Tornatore)監督はシチリアのパレルモ県 バゲリーア(イタリア語: Bagheria シチリア語: Baarìa)出身で 少年の頃知人からカメラを借りて映像の世界に入り 19才でデビュー 27才までシチリアに住んでいました 
初監督作品は「パレルモの100日(100giorni a Palermo)」(1984年)で ダッラ・キエーザ将軍(赤い旅団を撲滅させた)がパレルモの知事として赴任した82年を舞台に描かれており 当時新婚だった監督の妻が路上でマフィアに撃たれたことをモチーフにしています 

次の作品「教授と呼ばれた男 Il camorrista (1986)」はナポリが舞台で カモッラができた過程を描いています 刑務所の中から出所した部下を操るボスとなっていった男が主人公で この次の作品「ニュー・シネマ・パラダイス Nuovo Cinema Paradiso(1988)」で監督は世界的に有名になりましたが 監督のベースはドキュメンタリーです

この映画の中ではテーブルに乗ったレモンが描かれており シチリアを出ていった映画監督トトの老いた母が 親友アルフレッドの死を告げる電話をするシーンでも机の上にレモンが そして子供のトトがアルフレッドからくすねたフィルムの切れ端を見るテーブルの上にもやはりレモンが置かれています シチリアの象徴のレモンが...これは定点観測として使われているわけです

またサボテンの葉を切ってサラダを乗せて恋人に食べさせるシーン シチリアではサボテンの実も食べるそうで フルッタ・ディ・マルトラーナ/frutta di martornanaというアーモンドの粉でできたサボテンの実の形のドルチェ(マルチパンのようなもの)もあります サボテンの実がない時期にできたドルチェだそうです

次の「みんな元気/Stanno tutti bene」(1990)はマストロヤンニ演じる老父が 外で暮らす5人の子どもたちを訪ねて 思うようにゆかなかった現実を知るのですが トマトソースのパスタを食べるフォークが 息子の悲しい知らせを聞いてとたんに動きが止まり 皿の中で父の悲しみを表すかのように鈍く動くのです...

題名のない子守歌/La Sconosciuta」(2006)は ウクライナの女がある目的のため 家政婦としてある裕福な家庭に入り込む面接で ウクライナ人がなぜかイタリア料理が得意だと女主人が不思議に思うシーン そしてどんでん返しのラストが... 色々また映画が見たくなりました♪ 

もう一冊「イタリア郷土料理 美味紀行」は それぞれの街で特徴的な仕事をしているイタリア人の食べてきたものをインタビューしています 
小説家 デザイナー 印刷職人 トマト生産者 操り人形師 美術館館長など さまざまな職業の人々が語る「最愛のひと皿」の物語...

さいごに トルナトーレ監督は スタンダールの言葉「故郷を語らずに世界は語れない」を銘とし その言葉通りに「シチリア!シチリア!」を作ったのですよね...

ある天文学者の恋文」は こちら


イタリア郷土料理 美味紀行」は こちら

 *     *      *

3. 「本気で学ぶイタリア語 MP3 CD-ROM付き (Basic Language Learning)(2016)




大阪の日伊学院で教えていらっしゃる本田孝昭先生の2冊目の文法解説書です 

本気で学ぶ中・上級イタリア語 CD BOOK」(2015)が先に出版され 今回は初級編が出ました その出版のいきさつや 本田先生がお仕事のかたわら なぜイタリア語を学び 教えるようになったのか等 興味深いお話を伺いました

実はこの本は日伊学院に置いてあったのですが 伊検過去問を15冊やって2級も取ったので買ってなかったんです... あと3年くらい早く出会っていればもぉ 吸い寄せられるように買ってただろうな~と思っておりました(;'∀')

しかし著者のお話を直接聞き「語学は毎日桶で水を汲む作業をコツコツ続けるようなもの その水がこぼれたり蒸発したりするので続けないとダメ」という部分で10年学んだ私は身につまされてしまい 最前列で思わず泣き笑い...(;_:) 
そこでやはり買うべき!!とフェア会場にいったん戻り 著者の本多先生(数名の行列ができていた!)にサインをしていただいたのでした~ 

目的意識があるなしで 結果は大きく違う」 独学でイタリア語を学ばれ 通訳案内士の国家試験に合格され 今はイタリア語を教えていらっしゃる先生の言葉は説得力のあるものでした
途中でブランクをあけてはダメ もったいない 一気にやるべし!」 そう せっかく沸かしたお湯がさめちゃったら もったいないよね~ 

私も留学なしで2級まで取ったので サインをいただきながら試験のことなど色々とご指導いただきました (長くやっていると明確な目的を失いがちで...)

中上級の本は多くは売れないためあちこち断られたが 最後に「ベレ出版」に持ち込みをして 縁あって出版が決まったお話も伺いました ここは私が大好きで講座まで取った 白崎・関口両先生の「名作短編で学ぶイタリア語」を2014年に出してくださった出版社です

この本はそして「他の本には書いてないことが書いてある」つまり独学書で丁寧な文法説明が書かれているのです

文法をあとまわしにしない!」喋りたかったらまず文法!土台がなければ家は建たない また「覚える」習慣が大事との言葉 

ちなみに「結果が確実に得られる学習の仕方」は:

1. 目標を立てる 2.おっくうがらず根本を理解する 3. 地道な文法学習 4. 理解してしみ込ませたものは消えない 5. 単語帳(美しく作るのを目的としない) 6. 辞書を引く習慣づけ 紙の辞書がよい(一覧性がある) 7.食わず嫌いの学習はダメ また 自分の力量を過大評価する人が多い 等...

この本は大学のテキストとしても使われることになり 私もまた頑張らないと!!
ちなみに伊文和訳については 「文法がきちっとわかってる人の書いた日本語は こなれた意訳」とのこと 

本気で学ぶイタリア語」は こちら
 ← すべての文法が載っているのではなく 初歩~伊検3級~準2級までくらい?

私が買った方の「本気で学ぶ中・上級イタリア語」は こちら
← 文法が網羅してありずっと上の級まで使えそう♪
 
    *     *      *

4. 「イタリアオペラガイド」(2017)



最後は「イタリアオペラガイド」の著者である音楽評論家の河野典子氏の 今までお会いしたことのある有名なオペラ歌手や指揮者たちとのとても豪快なエピソードをたっぷりと聞いてきました!! これはすごい迫力でして 通訳の並々ならぬ苦労もわかり また仕事でオペラを聞く時と オフで楽しく聞く時との違いもよくわかりました   
ちなみに オペラを聞きに行く前の予習としては 字幕つきのDVDがよいそうです 

当日オペラが始まってから ずうっと字幕ばかり見ていたのでは せっかくのオペラがもったいない... なので字幕つきのDVDで予習すれば その分舞台に目がいくのですね♪

そして オペラ会場で開演中に「飴の包み紙を開ける音」は 何列目のどこでカサカサやっているかまできっちりとわかるそうです ハイ... ← いっそ 開ける時に音がしない飴の包み紙を発売したらいいんじゃないかと思ってしまった(笑) どんなに小さな音でも目立つのですよね...

仕事で世界的に有名なオペラ歌手の方たちにお会いできるなんてスゴイなぁ~ と感じ入りました ぶ厚い一冊ですが 「オペラを聞きに行く前に読んで行けば オペラが10倍楽しくなる」という一冊で58作品が網羅されています(^_-)-☆

イタリアオペラガイド」は こちら


そろそろ桜も咲きかけてきて 人が増えてきましたね~ 次は「明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得」(4/6)に行きます!(^^)!

また 二日目に行った時に買った2冊の本(イタリアの協同組合とか生協について詳しく書かれた本)をせっせと読み進んでいます♪ このくらい深くイタリアの特定のテーマに切り込んだ本に出合えてよかった!! 気が抜けないうちに一気に読みたい!(^^)!

 
開催のお知らせは こちら

イタリアブックフェア(4月9日まで)は こちら



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イタリアブックフェア2017開催のお知らせ(2017.3.27~4.9)@イタリア文化会館

2017年03月16日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリアブックフェア2017開催のお知らせ(2017.3.27~4.9)@イタリア文化会館

イタリアブックフェア2017
L’Italia nei libri giapponesi 日本語で読むイタリア
」が 今年も開催されます:


毎春の恒例イベントとなった「イタリアブックフェア」は、今年で第9回を迎えます
今回は2014年以降に出版された書籍を中心に 約700点のイタリア関連日本語書籍と、イタリア語書籍を展示します

また書籍販売コーナーを設ける他、本に関わる多彩なイベントも開催いたします
イタリアについての本をまとめて手に取っていただけるまたとない機会です
ぜひ千鳥ヶ淵のお花見をかねてご来場ください!  

― 特別コーナー ― イタリアの絵本コーナー


イタリアの絵本約100冊を集めた特設読書コーナーでは、リラックスしながらイタリアの不思議な世界を堪能できます
イタリアで発売された最新の児童書、日本語にも翻訳され好評を博している絵本など、イタリアが誇る創作の世界をお楽しみください

音楽と朗読のグループVivaceによる絵本の朗読:  4月2日(日) 13:00~13:30, 14:30~15:00

イタリア語学習特設コーナーもあります

ローマのお花見」特別写真展(2017.3.27~4.9/エキジビションホール)は こちら
 
ローマのエウル地区に広がる公園では 毎年日本の桜が咲きます

デザイン展「OFFICINA CORRAINI - アートとデザインをつなぐ出版社」 (2017.3.27~4.9)は こちら

ブルーノ・ムナーリ等の作品を出版しているコッライーニ社の歩みを辿ります 


講演会:

サンドローネ・ダツィエーリ講演会「イタリアミステリーの今-小説からドラマへ
4月5日(水)18:30(18:00開場) *入場無料(要申込)
会場:イタリア文化会館 アニェッリホール
昨年、日本でも出版され人気を博した『パードレはそこにいる』(早川書房)の著者、そしてミステリードラマの脚本も手がける小説家ダツィエーリの世界観に迫ります。

詳しくは こちら


著者による本の紹介:
石井元章 『明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得』 吉川弘文館
4月6日(木)18:30(18:00開場) *入場無料(要申込)
会場:イタリア文化会館 B2F ホワイエ

詳しくは こちら


4月1日(土)にも本の紹介セミナーがいくつか開催されます
詳しくは こちら

イタリアブックフェア2017については こちら

* 今年も千鳥ヶ淵にはたくさんの花見客が!! (ボートに乗ってみたい...) 私は2回程ブックフェアに行く予定です♡




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2016年「第2回 須賀敦子翻訳賞」授賞式に初めて行ってきました(2016.11.18)@イタリア文化会館

2017年01月18日 | イタリアの本・絵本・雑誌
2016年「第2回 須賀敦子翻訳賞」授賞式に初めて行ってきました(2016.11.18)@イタリア文化会館


この栄えある第2回須賀敦子翻訳賞受賞式に 初めて行ってまいりました イタリア文化会館は いつものイベントとは違う静謐な空気に包まれ 受賞された方々のご家族やまわりの方々 先生方などが訪れていました 

今回は若い新進気鋭の翻訳者が受賞され 新しい息吹きを感じ ひさびさに希望溢れる瞬間を感じとることができて実に感無量です 世界をめぐる暗いニュースに心が沈んでいた私ですが 新しい力と希望を得ることができたと感じました 受賞された方にとって人生で最高の瞬間に居合わせることができたのですから!!
 
     *        *        *


2014年に設置された「須賀敦子翻訳賞」は、1988年に創設し、2007年に中断された「ピーコ・デッラ・ミランドラ賞」の後継となるもので、イタリア語の著作の優れた日本語への翻訳を評価し、広く紹介するものです

2014年に続き 2回目となる今回の受賞作は 選考委員会が、2014年7月から 2016年6月までの翻訳作品のなかから 下記の2作を選出しました。

プラハの墓地』、橋本勝雄訳(ウンベルト・エーコ著、東京創元社、2016年2月刊)
偉大なる時のモザイク』、栗原俊秀訳(カルミネ・アバーテ著、未知谷、2016年5月刊)

   *       *       *

私のような者がこのような栄えある受賞式に招待されたのは 2015年4月の「イタリアブックフェア」の翻訳者による本の紹介イベントで 今回受賞された栗原氏の本の紹介の記事をブログに書いたことが主催者の目に留まったからとのこと 10年間続けてきたことが報われたと感じています...スミマセン文学は実はあまり...読んでなくて イタリア語を聞いてどうにか少しはわかるだけの私なのですが(;'∀')

館長の挨拶に続き この翻訳賞の紹介 そして 川原千晶(ソプラノ) 岡田真歩(ピアノ)の演奏に続き 選考委員の紹介 総評 そして盾と副賞の贈呈に 受賞者挨拶と朗読(日伊) 閉会ということでしたが なんといっても嬉しかったのは 受賞者の挨拶と朗読です

橋本勝雄氏は 挨拶の中で 今年2月に亡くなったウンベルト・エーコの「プラハの墓地」を翻訳されたことに触れ 原作者のエーコがこの受賞を知ることは叶わなかったが 世界で最も早い手向けとなったと 選考委員長の和田先生の言葉に呼応するかのような挨拶に 胸があつくなりました...

エーコ自身の言葉によると 「いわゆる翻訳の忠実さというのは 認められるたったひとつの翻訳にたどりつく基準ではなく むしろ 情熱的にふみこんだ解釈をすればどんなテキストでも翻訳は可能だと信じる素質であり…(中略)その努力なのだ」という言葉に とても感銘を受けました

そして続くは 若き翻訳者 栗原俊秀氏の挨拶と朗読 ご自身のご家庭でも最も幸福な瞬間を迎えることができたこと!! それがなぜか日本語挨拶ではなく イタリア語挨拶の時に出てきたことに感じ入り 後日聞きに行ったイタリア語スピーチコンテストでのある出場者の言葉「イタリア語は日本語よりも感情を表しやすい言葉だ」を 再度実感するに至ったのでした 

最も感じ入ったのは 2012年に 無名の作家の作品を無名の翻訳者が訳したものを 面白いと 日本に紹介する価値があるねと 出版を即座に決意してくださった未知谷出版  まずもって未知谷にお礼を言いたいとの言葉でした その後毎年 翻訳者が惚れ込んだ作品を刊行してくださっているそうです  

確かに2015年のイタリアブックフェアでは 私はこの本も原作者も知らなかったのです 

そういえば いたばし絵本翻訳大賞受賞作品を出版してくださっている「きじとら出版」は たった一人での会社とのことですが この大賞受賞作品の出版を続けてくださっていることを思い出しました 今の世の中で 貴重な存在ですね...


この2作品の受賞の理由は 日本語の出来栄え 作品自体の価値と翻訳紹介の意義 訳者による原作に対する綿密かつ緻密な調査 という3点において審査されたのですが まず11作品が第一次審査で選ばれ そこから3作に絞られてから 今回の2作品に受賞が全員一致で決まったのだそうです

朗読は...言葉にはできない程の魂をゆさぶられるものでした 最初は日本語 次に原書を取り出しイタリア語での朗読 一番のクライマックスのシーンで 翻訳の苦労がにじみ出ており 10年勉強して少しでもわかるようになっていたことがなによりでした (講評のイタリア語はそらで聞きました)

私は翻訳はあまり得意ではないけれど せめて聞いてわかるくらいはできるような自分でいてよかったと そして次にどこかでお会いすることがあれば もっともっと成長した自分でいたいと この日 誓いました

素晴らしい賞を創設してくださいました イタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます


開催のお知らせは こちら


毎日新聞記事「須賀敦子翻訳賞決定」(2016.11.27)は こちら


2015年4月の「イタリアブックフェア」での栗原氏(翻訳者)による本の紹介「文学作品が描く『イタリアと移民』」のリポートは こちら



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「口が覚えるイタリア語」(三修社)の封印を4年ぶりに解き再復習してから国際交流パーティでイタリア人とおしゃべり♪(2016年7月23日)@日伊学院

2016年08月20日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「口が覚えるイタリア語」(三修社)の封印を4年ぶりに解き再復習してから国際交流パーティでイタリア人とおしゃべり♪(2016年7月23日)@日伊学院


口が覚えるイタリア語」(森口いずみ著、三修社刊)を初めてやったのは2012年 伊検3級を受ける直前 ものすごい短期間で5回くらいみっちり「ディクテーション」までやったのですが ✖ばっかりでトラウマ(笑)...でもこの時の「3級作文」は満点でした(^^)/

しかしさすがにこの時あまりにもやりすぎてしまい それ以来この本を開くことができなかったんです...4年間もですョ~(*´Д`)

でも著者の森口先生には知人を通じてお会いすることができて その時のために暗記しておいた文「ベルリンの壁は市民たちによって1989年11月に崩された」(受動態の文例)を披露できて 先生はうんうん...と頷きながら聞いてくださった懐かしい思い出があります(^^)

   *      *     *

そして4年がたち 2級にぎりぎり合格したもののその後忘れてばっかりで さて明後日は日伊学院の国際交流パーティーだ! どうしよう~すらすらしゃべれない~と思いたち 直前対策で4年ぶりにこの本をやおら取り出して 1日半でだーっと一気に仕上げました!!

4年前よりも当然ですがすらすらとイタリア語が出てきます 多少のブレはあるものの だいたいは喋れるかなってホッとしました(*^^*)

この本のよいところは 「耳が喜ぶイタリア語」と同様3つのパートに分かれていて 基礎から上級まで網羅してあるので 自分のレベルに合わせてやれること

私は文法すべて終えているのですが 細かいところまではうろ覚えだし 便利な言い方もだんだんと「使わないうちに忘れてしまっている」のをひしひしと感じているので 一気にそれらを総復習して記憶をよみがえらせるにはぴったりでした!!

10年くらい前に習ったことを 今もそのまま覚えているって至難の業ですね...こうして何度も繰り返しながら だんだんと記憶の穴を埋めてゆく作業は欠かせないもんなんですね~(*´Д`)

2級くらいまでは この本がすらすら(そのまま同じ文でなくとも自分なりの言い方で)言えるようになればいける!!
少なくとも 条件法でも仮定法でも 自分のことにあてはめた例文をひとつだけでも言えるようにしておけば パーツを入れ替えるだけで応用できるので 覚える価値はあります( `ー´)ノ

難しい本ばかりどんどんやるのも大好きだけど こうして高速で再復習して堀を埋めるのもいいなって感じています♪

口が覚えるイタリア語」は こちら


     *       *       *

さてそして 日伊学院の夏の国際交流パーティー(7/23)には 友人達4人で乗り込みました!!

ペラペラな友人のあとについて(笑) その方とイタリア人がお喋りしてるのをフムフムと聞きながら 時々喋るくらいでしたけど とても楽しい時間を過ごせました♪

大きなイタリアの地図を見ながら どこ出身か聞いたり 日本での生活を訪ねたり 日本語でも話したり(^^♪

積極的にどんどん外に出て 初対面の人と話して 自分の実力を計るのもいいですね!!

午前中はレッスンで 夜はまたパーティーで日伊学院に2回も行った夏の一日でした♪ ちなみに一年で一番イタリア人留学生が多いのは4月のパーティーだそうです( `ー´)ノ

しかしこのパーティーで ペラペラの友人とイタリア人とのお喋りで 若干聞き取れない?? ところがあったので 今度は「聞き取り」のCD本(上級) 「Ascolto avanzato」をやり始めましたよ!!

なんでも最初はなかなか歯が立たずに時間もえらくかかるものですが 諦めずにやり続けてゆくと より早く 労力もぐっと少なく仕上げられるようになるものなんですね!!

どんどんいきまーす!!


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