日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」@Amazon Prime&エゴン・シーレ展が開催されます(2023.1.26~4.9)@東京都美術館

2023年01月24日 | 美術館・博物館

「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(吹き替え版)」を観ました@Amazon Prime&「エゴン・シーレ展」が開催されます(2023.1.26~4.9)@東京都美術館

 

もうじき「エゴン・シーレ展」なので アマゾンプライムで「クリムト  エゴン・シーレとウィーン黄金時代(吹き替え版)」(2018)を観ました🎥 

 

映画について:

クリムト展」(2019) 「ウィーン・モダン展」(2019) - 日本でも圧倒的な人気を誇る画家グスタフ・クリムトにまつわる大規模展が都内で同時開催!

空前の“クリムト・ブーム”が吹き荒れるメモリアルイヤーに相応しい、注目の美術ドキュメンタリーがついに上陸!

クリムトの代表作「接吻」「ユディトⅠ」やシーレの「死と乙女」など豊富な映像資料を元に、19世紀末に花開いたサロン文化と、彼らの作品の魅力をひも解く。

日本語ナレーションは若手実力派俳優の柄本佑が担当!  やわらかな語り口が、革新的な芸術が生まれた世紀末ウィーンへと導く。

 

グスタフ・クリムトは 金箔を多用し 象徴的な男女の印を代表作「接吻」の中に落とし込みます 有名な彼の作品の謎に迫ります 

エゴン・シーレは タブーとされていた肉体を赤裸々に描き成功しましたが 1918年に大流行したスペイン風邪で 28才の若さで亡くなります

この年は他にも グスタフ・クリムト コロマン・モーザー等 ウィーン分離派の多くの芸術家達が スペイン風邪で命を落としたのです... 

 

映画「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(吹き替え版)」(アマゾンプライム)は こちら

以前リポートを書かせていただいた 「(公財)日独協会主催ドイツ語圏文化セミナー「クリムト、シーレ、オットー・ワーグナー没後100年記念企画 ウィーンと世紀末を彩った芸術家たち」に参加して(2018.6.15)@(公財)日独協会」は こちら   

(こちらはしっかりまとめさせていただいたので 映画のことを書くのはネタバレでもあり省きますね)

    *      *      *

さて もうすぐですね エゴン・シーレ展🖼

エゴン・シーレ50点 その他クリムト ココシュカ ゲルストル等 合計120点が展示されるとのこと

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」(2023.1.26~4.9)@東京都美術館 は こちら

 

 


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『守内近良「黒の芸術」展 切り絵と鉛筆画のハーモニー』の初日に行ってきました(2022.10.22~29)@銀座一丁目ぎゃらりい朋

2022年10月22日 | 美術館・博物館

『守内近良「黒の芸術」展 切り絵と鉛筆画のハーモニー』の初日に行ってきました(2022.10.22~29)@銀座一丁目ぎゃらりい朋

 

いつも展覧会や個展におじゃましている剪画作家の守内近良先生の 銀座の個展の初日に行ってきました もう長い間見に行っており剪画体験もしたことがあります

土曜午後にイタリア語レッスンのあと電車に乗って 日本剪画協会主催の

剪画美術展の初日によく行ったものです 

 

切り絵は白と黒しかない その制限の中での様々な技法について 実際に説明していただきました

たとえば 「冬の瑠璃光寺」の 瑠璃光寺の五重塔はピシッと黒で決めて画面がひき締まり バックは 白のグラデーションをきかせた黒い紙の上に 精密な風景を切り出したものを乗せると 雪景色が現れます 

京都府庁賞受賞作です

これは「黒の芸術」展の案内のハガキに使われています

 

      

  右下が「冬の瑠璃光寺」 

 

日光東照宮唐門の重厚さと立体感 緻密なカット (写真の上段真ん中)

水に落ちるりんごが 水の泡をたてながら沈んでゆくさまはスローモーションを見ているようです  (写真の下段真ん中)

クロアチアレースは 針のように細かいレースのひとつひとつをやはりカットしているもので 実物はもっと大きいとはいえ気の遠くなるような作業です バックが幻想的ですね    (写真の右上) 

レースほおずきは これは先生の人気の作品で 乾燥したほおずきの皮の中に ほおずきの実があるのですが これも 葉脈もすべて切り絵なのです (写真の左下)

 

           ↑

        レースほおずき

そして鉛筆画シリーズでは 愛らしい猫ちゃんたちが 写真か映像と思う程 

息遣いまで感じられるようですね🐈 消しゴムでひげを白く抜いているそうです

     ↑

  鉛筆画の猫ちゃん

 

11/1~11/8の東京都美術館での都展にも出品予定です

 

守内近良「黒の芸術」展 切り絵と鉛筆画のハーモニー』(2022.10.22~29)@銀座一丁目ぎゃらりい朋は  こちら

 

     ↑

 プレゼントさせていただいた和紙の花🌸

 


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すみだ北斎美術館「花らんまん」展を見てから散策・江戸博の桜は満開でした(2022.3.29)@すみだ北斎美術館(2022.3.15~5.22)  

2022年03月29日 | 美術館・博物館

すみだ北斎美術館「花らんまん」展を見てから散策・江戸博の桜は満開でした(2022.3.29)@すみだ北斎美術館(2022.3.15~5.22)

 

曇りでしたが行ってきました  すみだ北斎美術館北斎花らんまん」展!

両国駅からまっすぐ歩くと着きます とてもきれいなこじんまりした墨田区民に愛される美術館 行くのは2回目です♪

誕生月なので2割引きでした~😊

 

4階の常設展と「隅田川両岸景色図巻(複製画)と北斎漫画」を見てから 3階の企画展「北斎花らんまん」を堪能しました

 

いつもながら 常設展ラストにある 北斎のアトリエの再現模型にはぎょっとさせられますね(笑) 

美術館を出ると すぐそばの緑町公園では桜が満開🌸

まったりと 今年の春初めてのお花見を楽しみました🌸

 

江戸博の方に歩いてゆくと道路沿いに桜並木が美しく スカイツリーも見えます

江戸博は改修工事に入りお休みとなるのですね

 

 江戸博 改修工事でしばらくお休みとのこと

 

 江戸博の隣の満開の桜並木

 

 緑町公園の桜です 満開ですね🌸

 

両国駅に入ると 実物大の土俵が展示されていました いつの間に!?

 

  

   両国駅内の実物大の土俵

毎日暗いニュースばかりですが 少しは気が晴れたかな?

すみだ北斎美術館は こちら

 


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日独交流 160 周年 日独Mangaコンクール2021作品展示会初日に行ってきました(2021.11.15~11.21)@(公財)日独協会

2021年11月15日 | 美術館・博物館

日独交流 160 周年記念 日独Mangaコンクール2021作品展示会初日に行ってきました(2021.11.15~11.21)@(公財)日独協会

 

(公財)日独協会主催の 日独交流 160 周年記念 第2回日独Mangaコンクール2021作品展示会 初日に行ってきました

日独交流160周年記念事業として ベルリン独日協会と東京の日独協会が共催した「日独Mangaコンクール」 第2回は 「遠くて近い日独関係」というテーマのもとで 日本各地から寄せられた応募作品と ドイツ側の受賞作品が展示されていました

展示会: 2021年11月15日(月)~11月21日(日) 10:00~18:00
会場: OAGハウス1F ロビー  ドイツ文化会館(東京都港区赤坂7-5-56)

 

第2回は表彰式等はコロナのため行われず 優勝者には10万円の旅行券が贈られたそうです 第1回の時は表彰式でインタビュー等もさせていただき ぜひ第3回では表彰式その他のイベントが無事に開催できたらと願ってやみません

日本側の応募は9作品 第1回にも応募された方が2名いらしてなつかしい限りです ドイツ側は3部門(年代別)すべてで多数の応募があり 回を重ねているからなのではないかと思います 

日本側もこれからはティーンエイジャーへの浸透も含めて より多くの方々にエントリーしていただければと思います ← 私も若い頃は漫画を描いて同人誌を発行しておりました!

日本側のエントリー作品を見るとすべて成人で ドイツが好きな人・興味のある人で かつ漫画が描ける方がほとんどでした

優勝作品『日本の中の「ドイツ」』(北口みさ)は 鳴門市ドイツ館をテーマにしており 絵も可愛らしく完成されていて好感が持てました 

ドイツ語を学び始めた頃の苦労談を描いた 2等の『渡航経験のない私がドイツを身近に感じるまで』(もりさくら)は かつての自分を彷彿とさせて 見た目までそっくり!  『ケンぺルの江戸幕府観光』(ベア)は 前作同様の個性的なスタイルで年輪を感じさせます ← けっこう好き!

『水玉さんのドイツな日常』(水玉フミコ)は けっこう日常にドイツ語があふれていることや 主人公の仕事である印刷の技術もドイツが発祥であることに気づくお話です

コロナやネットが出てくるような最近のお話から 昔を舞台にした特別賞の『あけぼのさんとドイツ』(藤水琉)まで様々です

できれば入賞者の方たちに直接お話をお伺いしたかったです!

   *     *     *

ドイツ側は 第1部門1等&日本大使館特別賞の『思いがけない冒険』(フロリアン・シュヴァイガー&Dokko)は 愛犬のメロンがベルリンの空港での手違いから東京に飛んでしまい 東京でネットで話題となったことから発見され無事ベルリンに戻るというお話で 柴犬メロンの可愛いこと💖 現代を舞台にした作品ではネットは欠かせないのですね

2等+KAZE特別賞『君よ知るや』(フォン マン)は両親との別離というテーマ またコロナが日独で知り合った少女たちの行き来を阻むテーマもありました

第3部門1等+Animex特別賞の『我が友の友』(アリオヴィスト・タラニス・ピイヴコ)は 坂東捕虜収容所を舞台にした作品でした 

 

私は老眼のため とても緻密な細かい絵や字がだんだんと読めなくなり 大きなわかりやすい絵や字がたいへん助かりましたが(笑) 展示作品は絵も文もすべて時間をかけて目を通しました!  ← 自分も長年漫画を描いてきましたので!

このあと関係者とお茶してから 日伊協会に立ち寄りなつかしの皆様と感激の再会を果たし(2019年末のスピーチコンテスト以来です...) ついでに草月流生け花展を見てから帰りました 

 ← チラシ類

  *     *     *

それに先立ち11月8日 日独協会主催の「ドイツにおける日本マンガの受容と 日本マンガのドイツ語翻訳あれこれ」というテーマで zoomでのトークイベントに参加しました

まずは日本の漫画のドイツで浸透の歴史をざっと伺い 後半ではドイツ語への翻訳の工夫を 実例とともに説明して頂きました

私が1980年代の旧東ドイツ時代にドレスデンやライプツィヒに行った時は 日本の漫画がまだほとんどなかったことをよく覚えているのですが 今は随分と時代も変わり 日本の漫画がドイツ語に訳され出版されているだけでなく 若者中心の様々なコミック関連イベントが目白押しなのですね! コスプレまであって いや~時代は変わった!!

後半は翻訳について 自分の描いた漫画をドイツ語に翻訳してドイツ人に読んでいただくということをやっていたので とても興味深く聞かせていただきました

今はもう最初からセリフを翻訳することを想定して フキダシを横長に描くのですね! (日本語は縦書きなのでフキダシも縦長です)

オノマトペの訳し方について 日本語には擬音語が多く ドイツ語にない場合はその動詞を使う等のテクニック たとえばドイツにはセミはいないので 「ミーンミーン」をzirpと書くなど zirpenはセミ等が鳴くという動詞なのでそれを使うそうです

ドイツにはセミがいないため代わりにGrille(こおろぎ)という言葉に置き換えるのですが (Zikade/セミという単語はある) 絵はしっかりセミでして... そんな苦労もありますね

そしてドイツ語だけではありませんが 男性 中性 女性名詞の区別があるため 日本語で起きるであろう女性か男性かわからないために起きるどんでん返しが起きない (最初から〇〇は女性だとわかってしまうため) それをなんとか避けるために Jemandという普通は使われないはずの単語に置き換える等の工夫がなされているとの とても興味深い実例を示していただきました

あとは 擬音(ボール等を投げる音)を訳さずに ドイツ語版ではフキダシが空白のままにしてある例も示していただきました イラストの中に描き込まれた日本語(旗や服の中の文字等)はそのままで 日本らしさを大切にしつつ 脇に小さく訳を添えておく等... 

そして質疑応答では 日独マンガコンクールの入賞者の方々やドイツからの参加者も含めて 日本の漫画のドイツ語訳に苦労しているエピソードや ドイツでのコミック関連イベントの報告等 なかなか興味深いお話を聞くことができました!! 

 

日独マンガコンクール2021作品展示会」(2021.11.15~21)は こちら

応募要項は こちら 

ベルリン独日協会の「9 Manga Wettbewerb 2021」は こちら

(ドイツ側では9回目となります 2年に1回開催)

「第1回 日独Mangaコンクール授賞式・展示会」に行ってきました(2020.1.16~1.19)@(公財)日独協会  は こちら

ドイツフェア(11月19日~11月30日)は こちら

すばらしいイベントを開催してくださいました(公財)日独協会様に心よりお礼申し上げます

 


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すみだ北斎美術館の企画展「学者の愛したコレクション ピーター・モースと楢崎宗重」に行ってきました(2021.10.28)@すみだ北斎美術館

2021年10月28日 | 美術館・博物館

すみだ北斎美術館の企画展「学者の愛したコレクション ピーター・モースと楢崎宗重」に行ってきました(2021.10.28)@すみだ北斎美術館

 

ようやく行ってきました 両国のすみだ北斎美術館!  

小規模でさっぱりとした綺麗な美術館でした 江戸東京博物館からまっすぐ歩くと 公園の中にあります

 

 

企画展「学者の愛したコレクション ピーター・モースと楢崎宗重」をやっており 世界有数の北斎作品コレクターのピーター・モース そして 浮世絵研究の第一人者 楢崎宗重氏の 二大コレクション約140点が見られました

希少な北斎作品その他の貴重な作品をとおして 2人のコレクターが生涯をかけて収集・研究した珠玉の名品と研究業績を知ることができました 

彼らの功績あってこそ かつての三越での北斎展覧会等が実現されたのだと 展示されていた三越北斎展のパンフ等を見て思いました 

 

また 常設展では 北斎の一生や タッチパネルで様々な画像を見て説明を丹念に読みました 

最後にふと振りむくと 老年の北斎が布団の上にかがんで筆を持つ蝋人形が置いてありぎょっとしました!  実物大ですごい迫力です!  まるで生きてるかと思ったくらいです( ゚Д゚)

また企画展があれば行って見たいですね 

 

今回見た企画展「学者の愛したコレクション ピーター・モースと楢崎宗重」は12月5日(日)までです

すみだ北斎美術館は こちら

試験も終わり コロナも落ち着いて ひっさびさに  あちこちでかけています♪

 


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トキワ荘マンガミュージアム特別企画展「トキワ荘の少女マンガ」に行ってきました(2021.10.26)

2021年10月26日 | 美術館・博物館

トキワ荘マンガミュージアム特別企画展「トキワ荘の少女マンガ」に行ってきました(2021.10.26)

 

2020年7月7日に開館した「トキワ荘マンガミュージアム」にようやく初めて行ってきました

特別企画展「トキワ荘の少女マンガ」(~12/5)をやっていたので コロナが落ち着いた今ようやく行くことができました

私はチケットについてくる缶バッチが石ノ森章太郎先生の「竜神沼」だったので大感激💖 

私は長年の石ノ森章太郎ファンで 会員規模が千人を超えた時期もあったサイボーグ009FCの元本部スタッフ そして石ノ森章太郎ファンクラブの古参会員で 石ノ森先生とも何度もお会いしておりました 

いわば私にとっては トキワ荘そして石ノ森章太郎は「始発駅」で ベルリンの壁の犠牲者である004がきっかけでドイツ語を始めたので 今やっている語学関連は人生の「途中下車駅」なのです ← 終着駅はどこになるのかな?

 

 ← トキワ荘マンガミュージアム 南長崎花咲公園の中にあります

 

この日ばかりは昔に還りました 同じ年代で同じ作品群を読んできた友人と しばしトキワ荘にまつわる懐かしい話題に盛り上がり 至福の時を過ごすことができました 2日前の語学検定の疲れも吹っ飛び 解放感に浸りました

このミュージアムが開館してから 町おこしもあり 周囲にはトキワ荘ゆかりの地散策をテーマに様々なモニュメント等が建てられて そちらもいくつか訪ね歩きました

 

トキワ荘は1952年に豊島区椎名町5丁目に建てられた2階建てアパートで まずは手塚治虫先生が入居され 寺田ヒロオ先生そして次々と若き漫画家たちが上京し 日本の漫画の黎明時代を創っていったのですね

手塚先生が日本の漫画の歴史を大きく変えて 新しい時代を切り開いていったのですね そのトキワ荘解体(1982年)の際に手塚先生がサインをされた板も展示されていました (撮影不可) 

先生方の部屋はそれぞれに再現され 当時の雰囲気がよくわかります 

チューダーはチューハイのサイダー割り 原稿料すべてつぎこんだというレコードプレーヤー... 石ノ森先生の部屋は撮影禁止でしたが 石巻に行った時に 石ノ森先生の弟さんにもお会いして 生家を含めて色々見てきましたので... ^^) _旦~~ 

この階段はけっこう急でした! 映画「トキワ荘の青春」(1996年)にも出てきました この階段で編集者の方たちが原稿があがるのをひたすら待ち続けていたそうです  私にとってはただの階段ではないのですね...💖

 

 

← 共同炊事場 

ここで石ノ森先生と赤塚先生が 暑い夏に流しで行水をされたそうです(^◇^) 瓶や台所用品も当時のものです

 

 

← 四畳半で よこたとくお先生が漫画を描き続けていました 森安なおや先生 鈴木伸一先生も♪

 

 

← 水野英子先生のお部屋 右にあるイラストは当時先生が描かれたものです

少女漫画はこの時代は男性漫画家が主に描いていたのですが そこに颯爽と登場したのが水野英子先生!! 18才で上京して赤塚不二夫・石森章太郎先生たちの仕事を手伝いながら 漫画の描き方をじかに学んでいきました 

そのインタビュー映像はじっくりと見せていただきました 水野先生お元気そうで嬉しいです💖

スタッフの方たちにとても丁寧に案内していただきました ここでマップをいただき トキワ荘ゆかりの地を散策しました

         *     *     *

← 記念碑「トキワ荘のヒーローたち

 

 ← トキワ荘跡地モニュメント ここが本当のトキワ荘のあったところです

 

← ラーメン店 「松葉」  若きトキワ荘の漫画家たちはここのラーメンを出前で取って 夜中にも漫画をひたすら描き続けていたそうです

今も営業しており 私はここでお昼にチャーシュー麺をいただきました (004の「それじゃあチャーシュー麺と餃子をもらうか」というヨミ編のセリフがあり 自然とチャーシュー麵を選んでしまいました!)

 

← トキワ荘マンガステーション 

ここでゆっくりとトキワ荘の漫画家たちの漫画を読めます

 ← トキワ荘通りお休み処

2階は寺田ヒロオ先生の部屋だそうで上がってみました こちらは撮影OK

 

昔に一瞬還ることのできた ちい旅でした💖 

語学を始める前によく聞いていたなつかしい歌が 心によみがえりました

また明日から歩いてゆくために...

 ← 真ん中の絵葉書は「竜神沼」です

トキワ荘マンガミュージアムは こちら

トキワ荘ゆかりの地」マップは こちら

 


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いたばしボローニャ絵本館併設の板橋区立中央図書館がリニューアルオープンされました(2021.3.28)@板橋区立中央図書館

2021年03月28日 | 美術館・博物館

いたばしボローニャ絵本館併設の板橋区立中央図書館がリニューアルオープンされました(2021.3.28)@板橋区立中央図書館

 

2021年3月28日(日) 「絵本のまち板橋」の平和公園内に いよいよ板橋区立中央図書館リニューアルオープンされました!!

前日の3月27日(土)には 区長をはじめ関係者の皆様でオープニングセレモニーが行われ ボローニャからもオンラインで祝辞が届けられました 

 

3月28日(日)は初日とあってすごい人出で  入館の列に40分ほど並んでから(9時入館でしたが10時にもなると列は短くなっていました) 本を借りて記念品(布製バッグか小型水筒)をいただき とてもとてもなつかしい人たちに会い 何度か涙ぐみながら大切な時間を過ごしました...  20数年の時を経て再会できた方もいらして感無量でした... 

また別の日にゆっくりと足を運びたいと思います

 

 ← 板橋区立平和公園 

 

                     *     *     *

それに先立って3月18日に 図書館ボランティアさん対象の見学会に参加させていただき まだ人のいないぴかぴかの新しい図書館を見て回りました ここにある写真で人の写っていないものはその時のものです (内覧会なんて初めて!)

1階にはいたばしボローニャ絵本館があり 児童エリア おはなしの部屋 ボローニャギャラリー これはボローニャのポルティコを模したもので  デザインコンテストを開催して決めたそうです 

 

 ← ポルティコを模したボローニャギャラリー 螺旋階段がステキ💛

絵本館は板橋本町にあった時は小さかったので蔵書もあまり置けなかったのですが ようやく広々としたスペースを得て しかもセット絵本(日本語と原語の)や 一部は貸出も可能となり 読み聞かせや絵本作りなど様々な広がりを見せてゆきます

やっとやっと広いスペースで多くの人に手に取ってもらえる日が来たのですね!!  長年の翻訳ボランティアを続けてきた者としても実に感激です(#^.^#)

 ← いたばしボローニャ絵本館 可愛い💛

← この「おはなしの部屋」(左のガラスばりのスペース)で読み聞かせをやります♪

 

ちなみに今までは「いたばしボローニャ子ども絵本館」という名称でしたが 絵本は子どもだけのものではないとのことから「いたばしボローニャ絵本館」と改名されましたそうです💛

ラガッツィ賞やアンデルセン賞 翻訳大賞受賞作品もあります また「世界を知る」コーナーではその国をよく知ることができる工夫があります

椅子もそれぞれに工夫がしてあり 下に荷物が置けたり ホテルのようにゆったりくつろげる椅子もあります♪ いらしたらぜひ どんな椅子があるかチェックしてみてね!(^^)!

 

← 1階のこの椅子はたまご型で 下に荷物が入れられます♪

 

1階のカフェは休館日でも開いているそうです 予約した本を自分でピックアップできるコーナー 自動貸出機もありました 初日は自分の図書カードがない方も 列を作って作ってもらっていました

また2階は一般開架のほかに ティーンズルーム ティーンズコーナーもあり パソコン等も設置されています

そして3階は大人向けのスペースで 一般書架も 活気ある色の1階や 若者向けの明るい2階とは異なり落ち着いたカラーです 板橋区コーナー 桜井徳太郎コーナー 点字資料室や対面朗読室もあります 

 

 ← エレベーターホールは壮観!! デパートかホテルみたいね💖

← 階段も広々と!

 

← 3階は落ち着いた色彩ですね

 ← ゆっくり勉強できそう!

 

にこにこテラスからは平和公園が見渡せます さんさんテラスもあります

← 平和公園を眺めながら読書!

 

平和公園にあるへいわの池は「へいわ」という ひらがなの形になっているのですね よく子供たちと遊びました~懐かしいです(#^.^#)  すぐ隣の板橋区立教育科学館もセットでした!

 ← 平和公園にある「へいわ」の文字の池 

ここで私も外国語絵本の読み聞かせボランティア活動や 絵本の翻訳ボランティア活動を続けさせていただきます 

このボランティア活動は私のイタリア語歴と同じ長さですが この度こうしてこんなに美しい図書館・絵本館で活動できる日が来るなんて実に嬉しい限りです 近所なので工事の様子も見守ってきました 職員の皆様のご苦労も見てきました 感無量です 

昨日の風で散り始めた桜🌸を愛でながら 新しい図書館を満喫してきました🌸 

 

板橋区立中央図書館は  こちら ← 館内の写真が見られます

各種オープニングイベント こちら

 

ぜひ皆様もいらしてくださいね!!

 

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「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」に行ってきました@江戸東京博物館

2020年12月18日 | 美術館・博物館
「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」に行ってきました@江戸東京博物館


ベルリンで見たネフェルティティ像が大好きな私は ベルリンに行くかわりに今回 江戸東京博物館の古代エジプト展に行ってきました💛
平日のお昼頃は 割とすいていてゆっくり鑑賞できました

ベルリンのエジプト・コレクションから「天地創造の神話」をテーマに 約130点が展示されています

「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」の3章からなり 知られざる古代エジプトの神話の世界を楽しんできました

長さ4メートルを超える『タレメチュエンバステトの「死者の書」』(これを持っていると死後に助かる)
装飾が美しい「タイレトカプの人型木棺(外棺)」など100点以上が日本初公開です


ネフェルティティ王妃 あるいは王女メリトア店の頭部」 新王国時代に作られた頭部像です

様々な方向から眺めて鑑賞しました♪ ネフェルティティ像は今回来日していません



供物台など なんとも神秘的な...


「山犬頭のアヌビス神小像」 アヌビス神というのは墓地の守護神で ミイラ作りの神でもある山犬頭をした神さまで 死者を「二つのマアト(正義)の広間」に導きます 
ここで死者の心臓が天秤にかけられ 運命が決まるというものです

人間×フンコロガシともいえる 創造・再生の神「スカラベ」は初めて見ました とても興味深いです

多神教だったエジプトですが太陽神崇拝を強いるや 20年程ですたれてしまったそうです
ひさびさに古代エジプトの神秘に触れてきました ^^) _旦~~

「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」展覧会は こちら

年内は12月20日(日)まで 2021年は1月2日(土)からです

見どころは こちら

エジプトの世界遺産講座のリポート「エジプトの世界遺産と歴史について聞いてきました(2017.8.23)@クラブツーリズム第5回世界遺産講座」は こちら


PS
20年以上通っている診療所がコロナで休止してましたが ようやく11月から両国にて再開し 展覧会のあとで行って 感激の対面を果たしました(涙)
先生は苦労のあとが偲ばれ 今までとは格段に小さなスペースでしたが 私にはなくてはならない所なので電車に乗れるうちは通いたいと思います 
「舞姫」執筆の場所でもある 森鷗外旧邸からなる水上ホテル鴎外荘もクラウドファンディングで復活しました うちも募金しました💛



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「日本書紀成立1300年 出雲と大和展」に行ってきました(2020.1.15~3.8)@東京国立博物館 平成館

2020年01月20日 | 美術館・博物館
「日本書紀成立1300年 出雲と大和展」に行ってきました(2020.1.15~3.8)@東京国立博物館 平成館



早割りペアチケットで家族と行ってきました「日本書紀成立1300年 出雲と大和展」(2020.1.17)
すぐ隣の東京国立博物館本館では ちょうど「高御座(たかみくら)と御帳台」も公開中で長蛇の列でした!



第1章 巨大本殿 出雲大社


入ってすぐに巨大な心御柱(出雲大社境内遺跡出土) そして宇豆柱(同)があり圧倒されました  (チラシの左上の写真)

出雲大社は日本神話などに伝承が語られていますが 659年に斉明天皇によって修造されました 私も昔行ったことがあります

また 出雲大社本殿の模型もそれは大きく 古代祭祀に使われた勾玉などは 沖ノ島の写真展(2017年世界遺産登録時開催)を思い出しました 大陸から材料を得ていたものもあります
 
第2章 出雲 古代祭祀の源流 


珍しかったのは 古代ローマで生産されたガラスを 中国で再加工したという弥生時代の管玉が 出雲市から出土されたというものでした 出雲弥生の森博物館保管のものです

銅鉾や銅剣が大量に出土された様子を示していました こんなにたくさんの銅鐸は初めて見ました 

いずもでは青銅器による祭祀から 四隅突厥型墳墓に祭祀の場が移ってゆきました ← この言葉 出たんですよね~世界遺産検定過去問に(;´∀`)

第3章 大和 王権誕生の地


王権の鏡 円筒埴輪 車輪石 鉄弓や鉄矢(装飾用) 鏡
などが展示されていましたが すべて4世紀古墳時代のものです 奈良は前方後円墳が多いのですね 

途中で 「いずもの国造祝詞」が流れていました これは書き文字と読み方が異なっており興味深く何度も聞きました

藤ノ木古墳から 金銅装鞍金具が出土したものもありました やはり古墳時代6世紀のものです 東アジア随一のきらびやかな馬具とのこと

埴輪の馬曳きと飾り馬 
これは世界史の教科書で写真をみたことがありますね 
古事記の上巻(道果本←写本)は 南北朝時代のものです 

埴輪 見返りの鹿(チラシの写真下) これは表情がかわいい! 松江市出土です(古墳時代)

第二会場まであり けっこう見ごたえがあります

第4章 仏と政(まつりごと)


ここは仏像が多く 四天王像(唐招提寺や 島根のものもあり) 観音菩薩立像等 すっかり奈良に行った気分になれました 
雅楽に使われたという伎楽面もさまざまな表情のものがありました 
キリによって彫られた一木彫像 十一面観音菩薩立像 これは頭の上に合計で11個の菩薩の小さな顔が彫られており やはり歴史の教科書にも出てきますね ぐるりとまわって眺めました


    ↑
 唯一撮影OKの 法隆寺金堂壁画 複製陶板(第一号壁)  これは令和元年に作られたそうです

111点の展示をじっくり見てから帰りました 上野公園はチューリップがきれいに咲いていました♡ 

日本書紀成立1300年 出雲と大和展」(2020.1.15~3.8)は こちら


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ハプスブルク展初日の講演会「イタリア美術コレクターとしてのハプスブルク家」を聞きに行き展覧会&「ゴシック写本の小宇宙」展を見ました(2019.10.19,23)@国立西洋美術館

2019年10月25日 | 美術館・博物館
ハプスブルク展初日の講演会「イタリア美術コレクターとしてのハプスブルク家」を聞きに行き 展覧会&「ゴシック写本の小宇宙」展を見ました(2019.10.19,23)@国立西洋美術館


ハプスブルク展初日の講演会は イタリアがテーマだったので一時間も並んで聞きに行きました!

1時間前に行って25番目 30分前でも先着130名なので大丈夫かも...
12時の聴講券配布時間に行ってももうありませんので できるだけ早く行く方がよいです
入れなかった方たちのための(?) 別の講演会もやっていました(^.^)

"イタリア美術コレクターとしてのハプスブルク家 la pittura italiana e veneziana nelle collezioni asburgiche tra Cinque e Seicento"というタイトルの講演会 
同時通訳付きですが 私は逐次通訳が聞きやすいなぁ...(時間よりも早く終わったのだから)

← 講演会会場前のタペストリー


さて ハプスブルク家は イタリア 特にヴェネツィア派の絵画のコレクションに情熱を注いできました 
その時々の権力者たちがいかにしてイタリア絵画を集めてきたか その目録の話 戦争などで散逸したりしながらも 今も残る絵画コレクションを ふんだんに写真を見せていただきながらお話くださいました

カール五世がティツィアーノの絵画を収集した話 今はだいたいプラド美術館にありますね
皇帝の威厳を示すためでもあったそうですが ティツィアーノはフェリペ二世のためにもたくさん描いたのだそうです

フェルディナンド一世(カール5世の弟)のコレクションは絵画のみならず タペストリー(権力の象徴)もあり ウィーン美術館に収蔵されています 
フェルディナンド二世はコインとメダルですね 

ハプスブルク家はスペイン系ハプスブルク家と オーストリア系ハプスブルク家に分かれました
スペイン系ハプスブルク家の財力はアカプルコ貿易によって支えられていたそうですが オーストリア系ハプスブルク家は大銀行に借りたり 銀山や岩塩 そして税金で賄ったそうです

ベラスケスは スペイン系ハプスブルク家の好みだったそうです💛

そして出ましたG.アルチンボルド!! これはマクシミリアン二世が収集したそうです P.ベロネーゼ(Veronese)が彼を起用したとのこと 

そして ルドルフ二世こそがハプスブルク家最大のコレクターだったとのこと 
ただ 叔父は総目録を作っていたのですが ルドルフ二世自身は とにかく買い集めるだけで...という感じだったそうです 宮殿が倉庫のようになってしまうと手紙にあったとのこと

ボヘミア貴族に渡さないためにウィーンに運ばれたそうです ラファエロの作品(マドンナ)もありましたね 

また 17世紀前半に イギリスがヴェネツィア派コレクションを収集しており 内戦で中断したためハプスブルク家は恩恵を受けました

チャールズ1世のホワイトホールグループというサークルが コレクションを収集していたのだそうです
そして 相続によってまた動いたりと...

鑑定家のお話も伺いました パオロ・ヴェロネーゼの「この人を見よ」の中に コレクター2人の顔も描き込まれているそうです 

「絵画海図」を書いたマルコ・ボスキーニによると 絵画は君主にとってトップの宝物とのこと 
この時代には結婚(政略結婚)や政治力によってネットワークも広がり 絵画コレクションが広がったのですが イギリスの権力が衰退し ハプスブルク家がヴェネツィア派の絵画をコレクションしたという力関係があるようで 興味深かったですね

18世紀になると 拡大はせずに 管理に重点が置かれたそうです

1891年にオーストリア共和国はウィーン美術館に絵画を集めました
1918年までハプスブルク家は存続し (オーストリアは敗戦国) プラハやブダペストの邸宅に保管されていた絵画を 元の国に還すように言っているそうです 

講演のあとは 展覧会を見るのは来週にして 上野公園を横切って 行きつけのイタリア人のジェラート屋さんGelateria Mammamiaに立ち寄り ピスタッチオとストラッチャテッラのジェラートを食べて アンドレアさんとおしゃべり♪

他にも 正倉院展(家族が行きました~)  ゴッホ展(行列!)などもやっていて 上野公園は 大賑わいでした
 ← ゴッホ展は行列!

 ← ジェラテリア・マンマミーアで♪ 


   *      *      *


展示は後日(10.23)見に行きました  平日10時過ぎでもけっこう人がいたので なるべくすいている時間帯を選んだ方がゆっくり見られるかと思いました (上野はいつも混んでいるのですよね~)

Ⅰ ハプスブルグ家のコレクションの始まり


マクシミリアン一世(ローマ王、神聖ローマ皇帝)と フェルディナンド二世(オーストリア大公)が ハプスブルク家のメインのコレクターとして挙げられます

入ってすぐにはそれらの肖像の他 甲冑が展示されており 当時のスタイルに合わせてウエストが細くなっていて よく身体が入ったなぁと感心しました!

Ⅱ ルドルフ2世とプラハの宮廷


ルドルフ2世(神聖ローマ皇帝)は ヨーロッパ史上希代のコレクターとして知られています 
講演会で聞いた 権力の象徴である大きなタペストリーもありました 
ルドルフ2世の肖像画は 首飾りのみで 権力を示す画力が必要だったそうです 

ジョルジョーネの作品も ブダペスト美術館から来ていました 

1583年にウィーンからプラハにコレクションが移されました この中にはデューラーのエングレービング(版画の一種)が何点かあり 興味深く見ました ドイツでよく見たなぁ~♪

と思ったらなんと パトロンのルドルフ2世はこのデューラーの版画の原板をコレクションしていたそうです!! 版画じゃなくて原板まで...

Ⅲ コレクションの黄金時代: 17世紀における偉大な収集


カール5世は 息子フェルディナンド二世に神聖ローマとオーストリアを そしてフェリペにスペイン王位を授けたことから ハプスブルグ家は オーストリア系とスペイン系に分裂することになりますね


ここでいよいよベラスケス登場💛
フェリペ4世の肖像 (顎が突き出ている) 
中でも 「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ」が好きです💛 
これは8才の頃の肖像画で いい名付けのフェリペ4世に成長の様子を知らせるために描いて送られました 計4枚の肖像画をベラスケスは描いたそうです

(ベラスケスの「女官たち(las meninas)」という絵を スペイン語テキストの挿絵に描いたことがありプラド美術館にも見に行ったので しばし思い出にふける...)

フェルディナンド・カールとティロルのコレクション 

ここではぺルジーノやブリューゲルが そしてルーベンス公房の作品がありました

レオポルド・ウィルヘルム: 芸術を愛したネーデルラント総督


ここでは イギリスのピューリタン革命でコレクションが売りに出されたとあり 講演を裏付けていました

ティツィアーノ そしてそのあとを継ぐヴェロネーゼなどのヴェネツィア派絵画も多く レオポルド・ヴィルヘルムのコレクション目録についても紹介されていました


そして続くオランダ絵画コーナーでは プロテスタントでは聖像礼拝が禁じられており 裕福な市民が画家に注文して描かせたそうで レンブラントの使徒パウロもありました (ウィーン美術史美術館)


Ⅳ 18世紀におけるハプスブルグ家と帝室ギャラリー


マリア・テレジア マリー・アントワネット そしてフランツ・ヨーゼフとエリザベート(シシィ) カール6世 そうそうたる絵画が展示されており壮観です

アントワネットお抱え画家ルブラン作の 母M.テレジアに当てたアントワネットの肖像画 小さな小さな アントワネットの子どもたち マリー・テレーズとルイ・シャルルの肖像をあしらった装飾品(虫眼鏡で見ないと~)等々...

Ⅴ フランツ・ヨーゼフ1世の長き治世と オーストリア・ハンガリー二重帝国の終焉


若き頃のナポレオン・ボナパルトの肖像画(イタリア王としての) フランツ・ヨーゼフ一世の肖像画(年を取ってからの 普段から軍服) そしてエリザベート(シシィ)の美しく実に実にスリムな肖像画💛 
フランツ・ヨーゼフ一世のフリントロック式のピストルは かなり大きくダイヤなどの装飾が施されていますね

最後は 18世紀の帝室画廊の整備の歴史について カール6世がウィーンに集めたり マリア・テレジアの頃には手狭になり...といった経緯が紹介されていました
これだけのコレクションですから 収納や目録作りも大変でしたでしょうね

実に堪能いたしました(^.^)

     *      *      *

そして ひさびさに常設展もついでに見ました ロダンの彫刻群 マネ等の印象派の作品もたくさんありましたが この国立西洋美術館が世界遺産に登録された時(2016)の記念の展示も興味深く見ました

  ← 世界遺産登録認定書(複製)

また 奥では「内藤コレクション展 ゴシック写本の小宇宙」もやっており 小さな展示スペースに 医師でありながら出会った中世の羊皮紙を集めた内藤裕史氏の貴重なコレクションがぎっしり!! 本の歴史に触れた思いがして 行ってよかったです💛 


内藤コレクション展 ゴシック写本の小宇宙」展(2019.10.192020.1.26)@国立西洋美術館は こちら


ハプスブルグ展2019」は こちら

また 10月25日(金)18:00~「ナポリバロックとハプスブルグ」もあります 


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「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展を見てきました(2019.5.16)@国立新美術館

2019年05月16日 | 美術館・博物館
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展を見てきました(2019.5.16)@国立新美術館



六本木の国立新美術館まで 「日本・オーストリア外交樹立150周年記念 ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展を見に行ってきました

クリムト、シーレ、オットー・ワーグナー没後100年記念企画 ウィーンと世紀末を彩った芸術家たち」の講演を聞き 記事をまとめたことがきっかけで 今上野の都美術館でやっている「クリムト展 ウィーンと日本 1900」(~2019.7.10)とどちらを先に行こうか迷ったのですが...ウィーン世紀末のことがよくわかるこちらをまず先にしました!!

ウィーン世紀末の文化を様々な領域から紹介するこの展覧会は お目当てのクリムト そしてシーレの絵画にたどり着くまで 実に多くの作品を見てゆくことになります 
なので重点的に見るものを決めて見てゆきました 平日午前はあまり混んではいませんでした

← エゴン・シーレの自画像

啓蒙主義時代のウィーン ヨーゼフ2世の改革 ビーダーマイヤー時代のウィーン シューベルト 都市景観画家 リンクシュトラーセとウィーン ウィーン万博(1873) ワルツ王ヨハン・シュトラウス 1900年 世紀末のウィーン オットー・ワーグナー 近代建築の先駆者 ...とこれだけ見てきて ようやくクリムトのスペースに着きました

クリムトの初期作品 そして素描 ウィーン分離派の画家たち グラフィック そしてクリムトの愛人 エミーリエ・フレーゲの肖像(写真) ドレス ウィーン工房の応用芸術 グラフィック ...そしてとうとう エゴン・シーレにたどり着きました!

ユーゲントシュティールの先へ と題したシーレの自画像から始まり 枯れたひまわりの絵... なんとも独特ですね

表現主義 芸術批評と革新のところで ロダンのマーラーの肖像があり 惹かれました

本当は ウェーゼンドルファーのクリムトの絵が再現されたというピアノが展示中(GWまで)に行きたかったけれど...

実に見ごたえのある展覧会でした さてまた近いうちに 上野までクリムト展見に行ってこようかな♪


「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
」展は こちら 2019.8.5まで




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フェルメール展初日の最初の時間帯に行ってきました!!(2018.10.5)@上野の森美術館

2018年10月06日 | 美術館・博物館
フェルメール展初日の最初の時間帯に行ってきました!!(2018.10.5)@上野の森美術館



2018年10月 あなたは日本にいますか?
はいはい いますよいますよ というわけで(笑)小雨の中 初日の最初の回で観に行ってきましたフェルメール展!!

日時指定入場制
となっていました 私は初日9:30~10:30に入場する前売り券(2,500円)を買い 行ってみると長蛇の列でした!!

 ← 美術館の前の看板

入口では 記念グッズと絵の説明が大きめの字でかかれた小冊子を配ってくださり 小さい字が見えない私などは大変ありがたく ...他の美術館でもこうしてくれないかな~ 大勢来るから説明も読めないからかな~ と思いました! しかも音声ガイドは無料だそうです

  ← 絵の説明入りの小冊子は初めて♪

入る前や入館後も撮影隊が入っていました 初日だからね!! どこかでニュースやってるかもね♪

入って最初のオランダ絵画の展示エリアは すごい人でぎっしり...すいているところを先に見たりしながら進みました だいたい知っている感じのタッチで 他で今やっているルーベンス展とはまったくタッチが違いますね!!
静物画も 狩猟のウサギの絵などはドイツでたくさん見ましたが 狩猟は富の証ですので 仕留めた獲物を描かせたのだそうです

作品数はそう多くはないのですが これだけ混んでいると...見るのに疲れるし時間かかりました
そしてようやく「フェルメール・ルーム」に到着!! 廊下にライトが...入ってみると 大きなスペースにフェルメール作品のみ8点勢ぞろい!! 圧巻でした

心なしか 先ほどよりは人数が減っていますが...バスも後ろの方がかえってすいているのと同じことかな?
ともあれ 先にあまり疲れないうちにフェルメール・ルームに行く方が メインをじっくり見られていいかもしれません アンティパストでおなかいっぱいになってセコンドまでたどり着けないのも悔しいですし...

フェルメール35点のうち 8点(会期中全9点)の中で 私が一番好きなのは「赤い帽子の娘」 唇に描かれた光がなんとも美しい...
ちなみに かの有名な「真珠の耳飾りの女」ではなく ここに展示されているのは「真珠の首飾りの女」です 

フェルメールの絵は 室内に入る光の具合と 女性の描き方(モデル代が払えず娘を使ったとも聞きます) 何気ない日常のしぐさを描くことで有名ですね 私も大好きです

実は チケット買ったあとでHP見て知りましたが 日本初公開の「取り持ち女」が追加出展決定し 2019年1月9日(水)~会期終了まで展示されるそうです
チケット早く買いすぎたかも...

ちなみに 10:30に出た時には「今から当日券を買うと3時からの回になりま~す」とのこと 
やはり前売り券(時期ごとに選べます)を買うのがよいかと...
 ← 上野駅にもどーんと!

今までフェルメールの複製画をたくさん見てしまっているので その分感激が半減しちゃってるのが残念... このために海外に行くよりは こうしてまとめて見るのも貴重なチャンスですが すいててゆっくり鑑賞できる海外の美術館と比べて 混んでいること 混んでいること...
フェルメールを8点も見られて フェルメールに関してはもう 思い残すことはありません(;´∀`) 
  
     *     *     *

2018年10月5日(金)~2019年2月3日(日)  原則 9:30~20:30
(一部作品の展示替え: 「赤い帽子の娘」10/5(金)〜12/20(木)、「取り持ち女」1/9(水)〜2/3(日)) 
休館日: 12月13日(木)
於 上野の森美術館 
フェルメール展は こちら

作品紹介は こちら

2018年11月2日(金) 19:57~21:55 フジテレビで 「謎の天才・フェルメールの罠~名画に隠された世紀のトリック~(仮)」が放映されます



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巨匠たちのクレパス画展(Cray-pas art)に行ってきました(2018.8.29)@東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館

2018年08月29日 | 美術館・博物館
巨匠たちのクレパス画展(Cray-pas art)に行ってきました(2018.8.29)@東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館




この日は高円寺のピァッツァイタリアの「ナポリ・サン・セヴェーロ」のセミナーのあと クラブツーリズムの「世界遺産・日本遺産講座3」に行き 歩いてすぐそこの東郷青児記念損保ジャパン美術館で開催中の「巨匠たちのクレパス画展(Cray-pas art)」(2018.7.14~9.9)に行ってきました3連チャン!!

自由画運動」を起こした画家 山本 鼎がクレパス開発と普及にも関わり 大正・昭和の時代に日本画壇で活躍された巨匠たちから 現代の作家までの作品が展示されており だんだんと部屋を進むごとに技法が優れてきて 私は特に人物画が気に入りました♡ 
油絵かと見まごうほどの作品もあり また 油絵具のように固まりをキャンバスに直接乗せる技法でクレパスを使っている風景画もとても気に入りました

パステルの技法は色々あり 重色 混色 こする マスキング ステンシル 盛り上げ スクラッチなど... 本当に油絵のような技法もありました 
人物画でうつむき加減のすてきな女性の横顔が気に入りましたが あの影のつけかたは ひっかいて地の肌色を出したのかな?と まじまじ眺めてしまいました~

岡本太郎等の有名な画家たちも描いていたクレパス画に遭遇し クレパスの歴史を知り 自分も幼い頃使って描いていたクレパス画を思い出して とてもなつかしかった...
おばあちゃんが連れて行ってくれた近所の駄菓子屋さんで お菓子じゃなくて画用紙とクレパスをねだってたという幼い頃の私...覚えてますよ~クレパス( *´艸`) いつもお絵かきばかりしていた子どもでした!!

このクレパス(オイルパステル)大正14年に生まれ(最初は輸入し、のちに国産) 学校教材として普及して 固形の棒状の油絵具のようなものでしたが 最初は 夏用・冬用と分けたのですって 
これはクレパスが夏には高温で柔らかくなるためなのですが返品が相次ぎ ようやく年間通して使えるクレパスが開発されたという話を知りました 当時の苦労がしのばれました

それまでは 小学校の図画の時間では色鉛筆を使っており よく芯が折れるので先生が鉛筆削りのため忙しくて指導ができない等の難点があり クレヨンが開発されましたが 硬くて線を描くくらいで やがてクレヨンとパステルの良さを兼ね備えたクレパスが創られたのですね 

画家たちも下絵の時にクレパスを使い 水もはじくので 水彩とのコラボレーションもできて面白く 様々な使い方ができたのですね

そのクレパスはサクラクレパスの商標名だったため かの「神田川」の歌詞にも使われているのですが 「クレパスをクレヨンに変えたら紅白に」という申し出を断ったというエピソードがあったそうで その手紙も展示されてました ← 「神田川」は中学生の時に大好きだった曲でした~

美術館のフォト・スポット

そして なんと700色のグラデーション豊かなクレパスセットや 地方限定のクレパス等も展示されており ミュージアムショップにもクレパス等が売っていて...しばし思い出にひたってしまいました 絵を描いていたあの頃の私...

そう 最後に画材を買ったのは 2010年のサークル主催の「ヴェネツィアのミニマスク講座」で マスクの着色の為のアクリル絵の具セットでしたかね...
私だったら 使ったことのない 見たこともない色のクレパスを選んだかもね...しばしうっとり💛

  
巨匠たちのクレパス画展(Cray-pas art)」は こちら 9.9までです!




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「ターナー 風景の詩」展に行ってきました(2018.6.15)@損保ジャパン東郷星児美術館

2018年06月16日 | 美術館・博物館
「ターナー 風景の詩」展に行ってきました(2018.6.15)@損保ジャパン東郷星児美術館



2日連続で西新宿に足を運んだ6月15日(金) 損保ジャパン美術館で開催中の「ターナー 風景の詩」展に行ってきました 
イギリスを代表する風景画の巨匠 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775~1851) 

この展覧会は 水彩 油彩 版画等120点を「地誌的風景画」「海景ー海洋国家に生きて」「イタリアー古代への憧れ」「山岳ーあらたな景観美をさがして」の四部構成で紹介しており 事前に「44才でローマに行ってから画風が変わった」ことを読んでおいたので興味深々でしたが とにかく彼の細かい技法に圧倒されました!! 特に「ヴィニェット」という小作品がすごいです どうやって描いたんだろう... この細かさは写真では伝わらないと思います 思わず拡大鏡をお借りして確認しました!! 
最もすごかったのは「シナイ山の雷」(エングローヴィング) 人間の数がすごいのにすべてきっちりと描かれているので驚愕です 
エッチング ライン・エングローヴィング メゾティントという銅版画技法も その違いを観察しました
 
また 海の絵 特に時化の海と船の絵は素晴らしく 若い頃にも美術館で見た記憶があります 海洋国家イギリスの作家ならではの 海との関係の深さがわかりますね
風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様」の絵が特に気に入り 絵ハガキを買いました 時化(しけ)た海にこれから出てゆこうとする小舟の不安な様子が 黒い雲と寄せる波とともに描かれています

ターナーは44才で初めてローマに行ったとのことですが それ以前にも すでに行った方から話を聞いたり等しながら何点か描かれたものもありました(ヴェスビオ火山の絵等) 行ってから描かれたローマの絵を見て(「モンテマリオから見たローマ」等) この時代のローマの様子が分かりました ほんとに何もないのですね... この時ターナーは23冊のスケッチブックを持参して2,000点ものスケッチをしており 帰国後に描いたそうです 

ターナーの自画像は 若い時のものは脚色が多く美男子な描かれているとのことですが ウィリアム・アランが描いた晩年のターナーのスケッチが 実際の彼の風貌を知るのによいですね

また 晩年になるにしたがって 光の中に溶けるような色彩で描かれるようになってゆきます

ターナーは 76才で亡くなる前に 「今から無に還る」と言い残したそうです

このあと夜には「ウィーンと世紀末を彩った芸術家たち」のセミナーに行き クリムトやエゴン・シーレのお話等を聞きましたが シーレはわずか28才で 結婚した直後に亡くなったのですね 対照的で印象に残りました
 
ターナー 風景の詩」展(2018.4.24~7.1)は こちら

美の巨人たち」は こちら ← 今夜 2018.6.16 18時~BS で再放送されます!!


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「ウォーリーをさがせ!展」と 同時開催「MOE 40th Anniversary 5人展」に行ってきました(2018.4.20←5/7まで開催中)@松屋銀座

2018年04月29日 | 美術館・博物館
「ウォーリーをさがせ!展」と 同時開催「MOE 40th Anniversary 5人展」に行ってきました(2018.4.20←5/7まで開催中)@松屋銀座


松屋銀座で開催中の 2つの絵本関連の展覧会が同時開催中なので 行ってきました

ウォーリーをさがせ!」は誕生30周年記念で盛況でした しかし小さくて小さくて 私には何回見てもウォーリーが探せないままタイムアウト...この頃視力が落ちてダメです~ 
日本の兜や鎧のバージョンまでありました

5才や6才の頃の絵(よくとってありましたね~)が展示されてましたが この頃から小さい絵を描かれていらしたのですね!!
そして 今回の展覧会のための書き下ろしボード展示のそばで それの作成シーンが放映されており 何度もじっくり見ては観察しました 描く順番とか非常に興味あります 漫画をずっと描いていたので...

まずは下描きのあとで 水彩絵の具を塗るのですが サーッと塗らずに 少しずつ少しずつ塗るのですね そして乾いたあとでペンで線をひいてゆくのですが ゆっくりゆっくり ギザギザの線をひいてゆくのです!! サーッとひかないのですね 水彩の彩色の時は普通は 枠からはみ出ないように枠を塗ってから中を塗るのですが そうではなく少しずつ手を引きながら塗ってゆくのですね

しかもペンの持ち方も観察していると 親指と人差し指ではなく 人差し指と中指の間にペンを持っているのです 
さらに驚いたのは 顔の形よりもまずメガネの〇をペンで描くのですね!! ← まずはメガネありき!!
彩色のあとでペンで描くためラインが力強く出て アニメのセル画のようにぴっちりと決まります 拡大してみるとギザギザのラインが実に味があります♡

そして 漫画やアニメシリーズも展示してありましたが これはまた違った風合いで...
1枚絵にいったい何日かかるのだろうか...誰か教えてくださ~い(笑)

   *     *     *

さて次にMOE 40th Anniversary 5人展です すぐ隣で開催中です

 ← MOE 40th Anniversary 5人展

私は「いたばし国際絵本翻訳大賞」「いたばしボローニャ子ども絵本館」「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」「ボローニャ・ブックフェアinいたばし ~世界の絵本展~」等に 地元でもあり長年通いつめ 翻訳ボランティアその他も色々務めていますが 実は語学好きのため 絵よりもまず字に目がいってしまうのです('◇')ゞ でも今日ばかりは絵を堪能させていただきました♡

5人の絵本作家のうち 酒井駒子氏は私の好きな子どもの描き方をされて抒情的 実は演劇をされていたが絵本なら一人で創れる 絵本は自分にとって劇場のようなもの とのこと

島田ゆか氏の「ぷーちゃんとおにいちゃん」シリーズを見ているうちに うちでもそうだったな~ いつもいつも弟はお兄ちゃんのあとをついてまねばかりして...とついつい思い出してしまいました( *´艸`) 
緻密な色見本を作られており すり減った筆もかわいそうで捨てられないとの繊細な心に触れました

なかやみわ氏の「やさいのがっこう」これは食育をきっかけとして ふとしたことから生まれたシリーズで 淡い色使いが可愛いですね!! とうもろこしのひげを髪の毛にたとえたり トマトが赤くなろうとしてがんばる姿の可愛いこと♡ これなら子どもたちも野菜が好きになるでしょうね! 緻密な飛び出す絵本には 細かい設定の書かれた付箋がびっしりでした


ヒグチユウコ
氏の描く猫の表情 眠たそうな重そうな瞼 そしてワニの甲羅のものすごい緻密な描き方にしばし見惚れてしまいました... 猫の毛並みの細かいこと細かいこと!! ウォーリーをしのいでます(笑) 

そしてラストのヨシタケシンスケ氏の「つまんない つまんない」 これは子どもの観察力すごいですね!! いすにひっくりかえって空を見てる いろんなポーズで思いっきり「つまんない」を表現している子どもたち 彼の絵はボローニャ原画展でも見たことがありますが 「ヨシタケシンスケのしくみ」(サイボーグ009の解剖図みたい!!) 「ヨシタケシンスケの一日」「ボローニャ旅行記」「絵本作家になるには」「もうぬげない」等 他の方もくすくす笑ってらっしゃいましたが 実に面白い!! 絵本作家の生態というか 子どもの気持ちがわかる人が絵本作家になれるんだなぁ...って思いました 自分も子どもの頃はこうやって まじめにばかなことを考えたりしたりしていたんだよね... お母さんにまとわりついたり 大人になったらすっかり忘れてしまっていた子ども時代を振り返ることができました 思いついたことを描きとめるメモ帳を常に携えてそれを金庫にしまっているのだそうです 

美術展も 漫画家展も見に行きますが 絵本作家の原画展も面白いですね 先週聞きに行ったイタリアの漫画家たちのトークショーで 「表紙に一か月かかり 1ページに1週間かかる」との衝撃の言葉に ついつい絵を見ながら どれくらいで描くのだろうか...とも考えてしまうのでした(笑)

ウォーリーをさがせ!展」は こちら(2018.4.18~5.7)

MOE 40th Anniversary 5人展」は こちら(2018.4.18~5.7)


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