いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日本経済の特徴の変遷。the change of special feature of japanese economy

2018-10-24 20:20:20 | 日記
 (1)日本もこういう国、社会だったのかと思い知らされている。耐震強度の不正、排ガス規制のねつ造、企業の粉飾決算、障害者雇用の水増し、医学部男女差別合格にこれは相変わらずの談合社会、国会議員の政治資金不適切管理、口利きのオンパレードだ。

 政府は明治150年とかで日本近代化の発展、成長を讃える記念式典を実施しているが、2018年の日本社会はモロモロの危機に直面している。

 (2)少し前には保育所が足りずに落選した母親がブログにまた落ちた、女性が活躍できないぞ趣旨の書き込みをして話題になったが、昨今は育児休業延長証明のために保育所の「落選希望」の申し込みをして、これに本来入所が必要な人のために政府(厚労省)もこれを容認する方針を示している変わりようだ。

 一見利害関係がつながっているようで、育児はやはり一定年令までは親の手元で愛情で育てる覚悟が大事で、親の責任なので、育児休業は保育所の落選証明ではなく申告制で十分だ。
 育児休業延長が増えているとすれば経済力も含めて健全社会ともいえる。

 (3)冒頭例からどうして日本社会がそうなってしまったのか、本質はそもそもそうだったのか考えさせられる。戦後日本は二度の原爆投下に敗戦による米軍による沖縄占領、実質支配の中で生きることが精いっぱいの社会だったので、社会正義がどうの、主義思想がどうのとか言っていられない状況下で、混乱が常態化していた。

 戦後団塊世代の出現で労働資本が潤沢になり、一気に高度経済成長期を迎える。

 (4)この時も人は労働力の使い捨て、消耗品扱いで、企業、社会の歯車として活用された。欧米国家、社会に追いつき追い越せで米国に次いでGNP(当時ー現在GDP)世界第2位の経済国になった。

 当時は労働時間規制など問題視されずに生産性、利益性だけが唯一であり、働きすぎ過労死には見向きもせずに国家経済成長、発展の礎となって人、労働力が使われてきた。

 (5)国民性は勤勉、努力、協調、協力、従順とみられて、日本製品は品質、性能、機能の高さが国際的に評価されてきた。これを支えて労働力酷使は問題が多いが、日本経済の品質、性能、機能の高さ、優秀性(priority)は特徴的なものだった。

 その後世界はグローバル化し情報化社会、ケイタイ、スマートフォン、タブレット社会を迎えて国際競争力の時代となり、様々な規制、統制、制約への対応が求められて日本製品の特徴でもある品質、性能、機能の高さよりはコスト、価格重視の時代となって、日本経済の特徴がプライオウリティを持たなくなって時代は冒頭例のような利益優先の時代を反映した日本経済、社会の劣化、堕落だ。

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